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Posted by - 2024.05.06,Mon
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Posted by Ru Na - 2015.09.26,Sat


川の繁華街に近い橋のたもと、この秋もLEDの電飾が。

 

 

こんな狭い所によくもまあ、と川沿いの遊歩道を行き来する者には
少々邪魔になるのだが、この連休の前半には屋台や音楽ステージ、
椅子やテーブルまで並んで賑わっていた。

   

イヴェント開催中は、このような光のオブジェも置かれ、
涼しくなった秋の宵の川風を、みな穏やかに楽しんでいた。

  

  

色や形にもう一工夫欲しいものだと毎年思うが、さりげない光の回廊を
川面に映る光の色を横目で見ながら通るのも、結構楽しい。

 

 


  






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Posted by Ru Na - 2015.09.22,Tue
三桜美術展が21世紀美術館で今日から始まった。

かっては美大予備校と言われたくらい、美術家を多く輩出し、
特別プロでなくても、卒業後、美術・工芸に手を染めている人が多い割には、
まとまった同窓会展が今まで無かったので、二年前に発起人が大奮闘し、
初めて実現した展覧会がとても盛り上がり、評判もまずまず。
この第2回目の開催につながった。

今回、美術館の地下ギャラリーを全面使用なので、かなりの広さ。
しかし参加人数と他の人の作品の大きさとの兼ね合いもあり、
どのくらいのスペースを一人で使わせてもらえるか、前もって分からなかった。
また、高さ4.5mある天井から、作品のパーツをうまく吊り下げる事ができるか、
どのくらい設置に時間がかかるかなど、見当がつかない事が多かった。
果たしてどんな空間になるだろうか。

  昨日の作品設置、会場設営の風景。

  

  

このギャラリーは、直接天井から何か吊り下げる為の設備が無いのが難点だが、
壁には小さな釘なら打てる。コーナーのスペースをもらった私は、
壁から直交する壁に水平に紐を張って、そこから作品パーツを吊ることにして、
何とか形にすることが出来た。

 

コーナーの中央奥にあるのは、映像作品を流すポータブルDVDプレーヤー。
実は今回、この小さな映像モニターを中心に、それにマッチするパーツを
選んだ結果、こういう形になったのだった。
映像作品は、08年から14年までのものから3本選んで、エンドレスの
DVD-video に仕上げた。

 

3本目は、去年制作した、私のフィールドの川やその周辺にいる野鳥の
映像からの抜粋で、加工なしの実写のみなので、他の2本と性質が異なるが、
これをちらりとでも見て、少しでもサギに関心を持ってもらえたらいいな
という淡い期待も、実はあったりする。

 

左の方の壁を思ったより広く使えたので、これ幸いと、

 

このように並べないと、四角の穴が少しづつずれていくのが分からない
この作品を設置した。


 会場風景。色んなジャンルの作品が集まった。

 

        



       

       





 








Posted by Ru Na - 2015.09.19,Sat

     戦争法案、参議院で可決!

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!
  ・・・???・・・・・・・!!!!・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・??・???・?!!!



Posted by Ru Na - 2015.09.16,Wed
サギコロニーでは、営巣の中心となった左岸下流の木立で生まれ育ったヒナが、
ある程度飛べるようになると、夕方より安全な中州に移動する。
8月25日に左岸下流のヒナは全て中州に飛んだ、と思っていたが、
その後、1羽のアマサギのヒナが隠れるように残っているのを発見。

親鳥と一緒に餌取りに出かけられるほど飛べないヒナたちは、
日中元の巣の近くで過ごす。
左岸下流の右のエリアには、8月末これだけのヒナがいた。

  

主にアマサギのヒナ。この子たちは夕方、他のサギが戻って来ると、
順次中州まで飛ぶ。

  

その中の1羽が夕方になるときまって、より中州に近い左の方に
枝伝いに少しづつ移動を始めるのに気付いた。

  

この子が移動している間に、他のヒナたちは次々と中州に飛んで、
休んでいるゴイサギ以外、周囲には誰もいなくなる。

  

目指すは左の三角状になった場所。

  

茂った葛の葉に半分埋もれながら進むので、時々姿が隠れて見えなくなるのだった。

 

  

 
ようやく三角地帯に到着。左岸下流の木立には、もうこの1羽だけ。

  

日が暮れて辺りが真っ暗になっても、1羽だけそこに留まっている状態が、
その後何日も続いた。

  

左岸下流の木立の右エリアで、8月5日頃に誕生したヒナかもしれない。
とすると、飛べるようになるまでまだ数日はかかる。
その間に天敵などに襲われなければよいのだがと、また気を揉む毎日。

 

9月1日夕方、次第に雨風が強まり、既に戻り終えたサギたちは
中州にとまって揺れる木にしがみついている。

  

左岸下流のヒナたちも、なかなか中州まで飛べない。
日が落ちてふと雨が弱まった。ヒナたちこの機会をとらえて中州に飛ぶ。
例のヒナはやはり三角地帯にいる。
今日もここに留まるかと、カッパを着て帰り支度をしていたら、
雨が止んだその時、ヒナがついに飛んだように見えた!
辺りはもう真っ暗。目を凝らしても白い点は見えない。

翌日の日没後、このヒナも含め左岸下流には誰も残らなかった。

 


  

 

Posted by Ru Na - 2015.09.09,Wed
まだ夏の暑さが残る夜に開く月下美人の花。
鉢を増やしすぎて、冬季に家の中に取り込むにも場所が狭くなり、
またその世話が大変なので、近所の方々にあげてしまって、
今は残るものが僅か。
以前のように、一晩で同時に複数の鉢から10以上の花が開くという
光景は見られなくなったが、
暑気を帯びた空気に白い花が香る夜は、やはり格別である。

今年、9月に入って涼しい日が続いたせいか、
ひとつふくらんだ蕾が開くまで2日かかった。

  

開き始めた時間も、いつもより遅かった。

 

 

花はどんどん大きくなっていき、近年で一番美しい花になった。



透ける様な白さと軽やかな重みに、周囲の空気まで幽かに震えるよう。
花びらを閉じ始めても、長く香りを放っていた。

  

一夜の饗宴の翌朝、萎んでもなお優雅な貴婦人のたたずまいをしていた。

  





Posted by Ru Na - 2015.09.06,Sun
サギコロニーの左岸下流の木立。
ヒナが消えたり巣が移動している問題のエリアは、7月後半の日中、
これだけのサギがいた。

 

成長して飛べるようになったヒナたちは、より安全な中州に移動するので、
その数は日増しに少なくなっていった。
ここに残っているのはゴイサギの他は、7月11日と17日生まれの
アマサギのヒナたち。それより早く生まれたコサギやチュウサギのヒナ、
給餌の親鳥が時々とまる。

 

日暮れ時刻、餌取りに出かけていたサギたちが次々と群で戻って来る。
飛び回るサギ、舞い降りるサギで、コロニーの木々は白い点々で
埋まっていく。それにつられて、
左岸下流の木立の別のエリアにとまっていたヒナたちも、
順次中州や上流の木に飛んで移動するので、
その分、日没後の中州にとまるサギの数はどんどん増えていった。
(日中ヒナたちはまた自分の巣の近くに戻っていることが多い。)

 

そのうち、夜になってまだ飛べなくてここに留まっているのは、
17日生まれのアマサギのヒナ3羽のみ、という状態が多くなった。



3兄弟が1羽になってしまったヒナ。少しづつ行動範囲が広がっている。



こちらの2兄弟は、いつも仲良く並んで枝にとまっている。



アマサギのヒナは、孵化してから巣立ってある程度飛べるようになるまで
30~40日かかる。
左岸から中州までの距離が飛べるようになれば、夜中に動物が侵入しても
難を逃れられるだろう。
今日は孵化何日目、今日も無事だったと、毎日指折り数えながら様子を見守った。

8月19日の18時50分、1羽きりになったチビがついに中州まで飛んだ!
生まれて33日目である。

闇に沈む左岸下流の木立全体でも、飛べずに留まるヒナは少なくなった。
問題の上流端のエリアには、その後もまだ飛べない2羽が残った。

 

それが、8月23日に1羽になった。

8月25日、台風接近。すでに風は強く、これから雨風が更に強まる予報。
天候がこういう状態なので、左岸のヒナたちはその場に留まって、
夜間じっとしているだろうと思っていたら、
18時35分、このエリアに残った最後の1羽が、
ついに中州まで飛んだ!
左岸下流の木立全体を見渡しても、残っている白い点は見えなかった。








Posted by Ru Na - 2015.08.31,Mon
サギコロニーでは、今年も左岸の下流寄りにある木立が
営巣の中心になった。
ここで生まれて巣立ったヒナたちは、ある程度飛べるようになると
より安全な中州の方に次々と移動する。
左岸の木立の背後には、すぐ近くに遊歩道が通っていて、
人も歩けば色んな動物も侵入しやすい。

左手前が中州、右奥が左岸下流の木立である。



左岸の木立で、一番中州に近い上流端、ここでは今年色んな問題が起こった。



この木立の丁度背後に、7月護岸上の遊歩道から草むらをかき分けて
木立の下まで続く道が2箇所出来ていた!
そこから入ると、サギの巣に近づけそうな状況であった。
近所の方々からの情報では、作業服の男が入っていたという。
どうも県から委託されて護岸の状態を調査する業者が入ったらしい。
サギたちは騒いではいなかったらしいが、
この隙間を放置しておくと、そこから入ってサギに悪さをしようという
人もでてくるかもしれない。
倒れた草を起こして、草むらの隙間を極力塞いだ。

実際危険を感じたのか、木立の低い位置にあったアマサギ若鳥の巣が、
もう少し高い位置に移動していた。
親鳥はまだ幼いヒナ(孵化10日後)を、何とか上まで登らせたらしい。

この木立で7月17日、アマサギの二つの巣にヒナが誕生した。

 

上の巣はヒナが2羽、下の巣にはヒナが3羽生まれた。
8月1日、花火大会が始まる前までは、この3羽のヒナは健在だった。
1羽は少し大きくなって、巣の上の枝まで登っていた。

 
 (上にいるのが親鳥、ヒナの左にいるのは、先にヒナを移動させた
  アマサギの若鳥。) 

ところが翌日、この巣の親鳥はヒナを連れて上のアマサギの巣の横まで
移動していた。3羽いたヒナは1羽になっていた。

 

花火大会の間中、私は左岸に回ってこの木立の背後で見張りをしていた。
誰もサギの営巣地に近づく者もなく、何事もなく無事過ぎたので
安心して10時前にその場を離れたのだが・・・。
一体何が・・? 夜中に動物が侵入した?花火の音に驚いたヒナが転落した?
(左岸側からは巣は見えない。)

問題の隙間は、その後も時々また人が踏み込んだ跡が付く。
その度に草を起こして、隙間が目立たないようにした。
禁猟区にも係わらず、どうも夜釣りの人が入っていたらしいと後で分かったが、
その道を利用して、キツネやタヌキ、ハクビシンなど、サギの天敵の動物が
入っている気がした。

とにかく、この木立で最も遅く生まれたまだ幼いヒナ3羽が、
早く成長してある程度飛べるようになるまで、
今日も無事でいるか、はらはらしながら毎日コロニーに通い詰めた。

 

兄弟がいなくなって、1羽きりになったアマサギのヒナ。









Posted by Ru Na - 2015.08.21,Fri
3年前亡くなった吉田秀和さんのラジオ番組「名曲のたのしみ」から、
過去の番組を編集したスペシャル特集で、
待ちに待ったベートーヴェン・シリーズが、17日から四日間放送された。

  

美術や音楽には、記号的な言語、いわゆる話したり読み書きに使う“言葉”ではなく、
造形言語、音楽言語と言えばいいような別の言葉がある。
造形作品を制作する時は、“言葉”ではなく色や形や線や空間で思考するし、
音楽を奏でる時は音の流れそのものが思考になる。

ベートーヴェンの音楽は、世界や人間のあらゆることが詰まっていて、
汲めども尽きぬ泉のような、私にとっても常に特別の存在である。
1曲のピアノソナタを楽譜と指と鍵盤で追う時、
感情の流れや時や人生の移ろい、実存の根源といったような多くのもの
がたち現れ、変容しながら収斂し、泉の最も澄んだ光に導かれる想いがする。

昔よく、無人島に持って行きたい1枚のレコードは?なんて
友人同士で話していたが、無人島に持って行くなら、
私はベートーヴェンの32曲のピアノソナタの楽譜の方を選びたいと思った。
(後にバッハの平均律全曲の楽譜も捨てがたくなったが。)

  

音で思考していても、名状しがたいものを“言葉”に置き換えて
表現したくなるのも、人の常である。
また、他の人がどのようにその音楽を受け取っているかも
知りたくなる。
吉田秀和さんの評論は、深い感受を更に深く掘り下げて、
“言葉”とは別の領域に存在するものを、的確で誰にでも平易な“言葉”に
置き換えて、自分の感受をうまく“言葉”に出来ずにもどかしい思いを
している我々に見せてくれる。
そして、はっとするような新しい視点に気付かせてくれる。



Posted by Ru Na - 2015.08.14,Fri
花火大会に合わせて、川原で爆竹などの遊びをするグループが
サギの営巣地の間近に来るのを恐れて、闇に沈んでいく木立近くに、
私はずっと立って見張っていた。

 
巣立ったチュウサギのヒナなどが沢山とまる木立。
(高感度のカメラで撮影した写真で、実際はかなり暗い。)

7月25日夜7時50分、サギコロニーからそう遠くない場所で
花火大会が始まった。
最初の打ち上げの連打音が空気を震わすと、サギたちは一斉に飛び立った。
パニック状態ではないが、上空を飛び回っている。

 

まだ飛べないヒナたちは木立に残って、ひどく怯えた様子はないが、
ただじっとその場から動かず鳴き続けていた。
この場所からは花火は見えないものと思っていたが、
堤防沿いの街路樹の上に、光の花が上半分見えた。

 

 

時々堤防上を花火がよく見える場所に向かう家族連れが通るが、
下までは誰も降りて来ない。
舞い上がったサギも少しづつ戻って来る。
花火の音に次第に慣れたヒナたちが鳴き止んで静まるが、
大きな花火の大きな音がすると、また鳴き始めた。
9時過ぎにようやく花火終了。
親鳥たちがみな戻ると、ヒナはまた鳴き始めた。
対岸を帰宅する子供たちの自転車のライトが過ぎて行く。
誰もこの場所に帰り際の花火をしに来ないか、
10時頃までその場に独り留まった。
海のほうで行われている花火大会の光だけが、対岸の建物の隙間から
時々垣間見えた。

一週間後の8月1日、今度は別の新聞社主催の花火大会。
明るい時間帯は、右岸からいつものように観察。
試し打ちの音に、サギは時々一斉飛び立ちをするが、落ち着いた様子。
7時過ぎ左岸へ。
まだ花火が始まる前から、まるで偵察に行くように、
わざわざ打ち上げ場所方向に飛ぶサギたちが結構いるのが印象的だった。

今回の花火は静かに始まった。打ち上げ数は前回の半分以下だが、
厳選したものをじっくり見せるこの新聞社の花火大会の方が
美的センスがあると、以前よく思ったものだ。
二回目になるので、ヒナたちも落ち着いて前回ほど鳴かない。
私も木の向うに見える花火を楽しむ余裕さえできた。

 

 

 

今回は下まで降りてくる人が多かった。
大きな機材を抱えたカメラマンは、あまりよく見えない場所だと分かり、
さっさと行ってしまった。
浴衣を着た若い女性がぞろぞろ、どこかの酒場のホステスのようだ。
元締めらしい男が一人付いてきて、知らない外国語でしゃべっていた。
きれいな浴衣で地面にぺたりと座っていた彼女らも、途中でいなくなった。
別の若い女性二人組が最後まで花火鑑賞をしていたが、
サギたちが静かにしているので、誰もサギに目を付けず、
近寄る者もいなかった。
9時に花火は終了し、辺りのざわめきも早くに収まったので、
この日は9時40分頃に引き上げた。






Posted by Ru Na - 2015.08.04,Tue
日本列島は打ち上げ花火の季節。
この時期マスコミで盛んに取り上げられ、
夏の夜の華、風物詩と、概ね賛辞ばかりである。

 

子供の頃は本当に夏休みの楽しみであった。大人になっても
打ち上げ花火は大好きだった。
毎年新たに色んな工夫や創作花火が生まれていても、
夜空に炸裂する光の玉のパターンは、線香花火ほどの変化もないのに、
どうしてこんなに大勢の人間が飽きもせず集まるのか。

  

我が町では、そんなに大きくない川の河川敷で行われてきた。
ある時、花火の音にひどく怯える家の犬を見て、
打ち上げ場所近くの水鳥たちもどんな怖い思いをしているかに気付き、
単純に花火が好きではいられなくなった。

同じ川の河川敷にあるサギコロニー。
打ち上げ場所からある程度の距離はあるが、そう遠くもない。
昼間の試し打ちの音に驚いて、一斉に飛び立つのを去年は見ていた。
まだ飛べないヒナはどんなに怖い思いをしているか。
それより問題なのは、花火大会中にあちらこちらで花火をする
グループがいること。
手持ち花火なら問題ないが、ロケット花火や爆竹などを
営巣地のすぐ近くでされると、大変危険である。
7月末から8月頭に、地元新聞二社が二週続けて二回催す花火大会の間、
今年はサギに付き添っていようと、家の用事を大急ぎで片付け、
軽く食べてから、両日とも夕方コロニーに出かけた。

開始までまだ1時間半もあるというのに、川原は人でごったがえしている。
コロニーに行くまでずい分時間がかかった。
この周囲は川の蛇行で花火がよく見えない場所なので、人は少ない。
いつものように、サギやそのヒナたちの様子のチェックとメモ。
それから、営巣地と遊歩道が近く、常に要注意の場所へ。
去年も高校生が爆竹でサギを脅していた危険地帯である。

 

 









Posted by Ru Na - 2015.07.26,Sun
「知の巨人」と呼ばれる鶴見俊輔さんが20日亡くなった。

  

市井の人間の心の声を押し潰して巨大な力で突き進む権力という怪獣に対し、
声を上げ、行動し、常に舳先に立って、頼もしい羅針盤になってきた。

べ平連、9条の会・・と、一人の力ではどうしようもないと
無力感におそわれがちな事態に、ともかく行動することの大切さを
教えてくれた。

加藤周一、小田実、そして今また日本の良心がひとつ失われた。

“戦争法案”の強行採決、原発再稼動への動き、
不気味な黒雲が刻々地を覆おうとしている時に消えた巨星は、
しかしながら、小さな無数の星屑を散らし、
われわれはその星明りを絶やしてはならない。

どんな権威も信じず、自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の頭で考えること、
自分の足で歩くこと、行動すること、やわらかい心を持って。

たとえそれが正義であっても、皆が全く同一の意見を持つ事は恐ろしい。
孤立を恐れず、むしろ群れることを恐れよと。

泥沼でもがく時にも、私の一条の光となり続けてください。

  







Posted by Ru Na - 2015.07.21,Tue
サギコロニーのカウント調査と個人的にした再調査の後、
コロニーの周辺では気がかりな事が続いている。

 

川原の夏の草刈が始まった。
河川課や業者へオオヨシキリへの配慮を頼む。
同時に、河川課から委託されたという護岸の状態調べの業者が
いたので、また河川課に工事予定を問い合わせたり、
そうこうしている間にも、トビやカラスのせいではない
サギの一斉飛び立ち。軽いパニック状態は人が何か悪戯をしているせい。
サギの営巣場所にごく近い左岸の遊歩道で、
怪しい言動の二人を二組見た。

いつも犬の散歩をしながら、サギを見守っている近所の奥さんから、
サギの頭だけ二つ落ちているのを見た、というショッキングな話を聞く。
猛禽かキツネかタヌキの仕業と思われるが、
人の犯罪行為の可能性も捨てきれない。
営巣場所の木立に入れそうな隙間が、遊歩道横に作られていた。

台風が目前に迫っている時も、去った直後もコロニー通い。
暑い日中は、庭の池の水温が上昇しないよう、周囲の水撒きを
頻繁に行い、家の事を大急ぎで片付け、夕方に向けて出かけ、
日没後15~20分までコロニーの観察と監視。
帰ってすぐ色んな片づけ、やっと遅い夕食。
撮影したデーターをPCに取り込んでから、ようやく一休み。
夜中に再び起きて、自分の仕事。
と、結構ぎりぎりの多忙生活を続けている。

夜中にふとTVをつけた。
チャイコフスキーの四季の「秋の歌」を、若い女性ピアニストが
森の中で弾いている。
番組表を見ると、ベルリン郊外の森の中のコンサート。
この上もない繊細な音に、思わず惹き込まれた。
カティア・ブニアティシヴィリ、グルジア出身。
とても美しい人だが、画面はほとんど見ず、音だけ聴く。
ブラームスの間奏曲。ショパンやドビュッシー・・・・。
何という音色だろう。
全身ひりひりした痛みでできているような。

若い柔らかな感性は、そのまま外気に触れると
傷だらけになってしまう。だから薄い皮膜で覆って、
その皮膜を幾重にも重ねて、痛みを遠ざけるように
人は生きてゆく。
そして、いつの間にか皮膜そのものが外界への受容体と化し、
その下に敏感な神経があることすら忘れてしまう。

このピアニストは、そんな皮膜をほとんど身に着けていない様な、
そして、音楽を創造するものはもとより、
皮膜なしの剥き出しの痛みをも音にしているのだから、
そんな音楽を生のままで創造者と一体になって具現している様な、
ただただ驚嘆する音楽を、森の緑の中に放っていた。

 








Posted by Ru Na - 2015.07.12,Sun
28日のサギコロニーカウント調査は、十分だったとは言い難く、
各グループの調査用紙を持ち帰ったチーフが集計結果を出す前に、
2日後の6月30日、もう一度、コロニー端から順に、詳細に数えてみた。

 

営巣地の主要な木立のパノラマ写真を作ってプリントし、
その日はしっかり使えるビデオカメラの(ズームは1700mm以上になる)
モニターでいちいち確認しながら、
パノラマ図に、チュウサギ 成鳥1羽、巣内のヒナ4羽・・・というように
書き込んでいった。

巣立ちビナもまだそう飛べず、巣の側にとどまっていて、
新たに生まれたヒナも少なく、2日前と状態はほとんど変わっていなかった。
カメラでも1500mm相当のズームで、隅から隅まで細かく撮影し、
帰ってから木立の小さなブロックごとにパノラマにしたりして、
何枚もプリントアウト。
現地で記入したものと照合し、不明瞭なものはPC画面で更にズームして、
1羽づつ確認するという、まるで神経衰弱ゲームのような作業を続けた。

翌日、翌々日も、現地で補足のカウントと確認。
一番困ったのが、夕方戻って来るサギの種類ごとの識別。
広範囲に舞い降りるサギたちを、一人で捉える事は不可能。
それで、各木立ごとに戻り前の総数と、戻った後の総数を差し引いて
戻ったサギの数を割り出した。

戻り終える頃は、日没から20分くらい経っていて、肉眼で識別できないものも
多く、撮影した写真も暗くて、いくら見ても見ても
チュウサギ何羽、コサギ何羽など、種別の確実な数が割り出せなかった。

戻りの数に迷って、別の日にも戻り前と後の総数比較をしてみて、
だいたいそう変わりはないと確認し、算出した私個人のカウントの
6月30日時点での総数は、1405羽になった。

日中コロニーで過ごしているサギの数は、
 コサギ:252 チュウサギ:302 ダイサギ:2
 アマサギ:222 ゴイサギ:338 
 身体の一部しか見えず識別できなかった抱卵中のシラサギ:7

夕方戻って来たサギの総数は282羽で、総計は1405羽である。
去年の同時期より100羽前後少なく、見た目の印象と、大体同じ結果となった。

 

(チーフが集計した28日の調査の結果は、総数が1実際の数より相当少なく
なってしまったが、会の行事としての記録はそれが残る事になる。)

 
  この子たちも、28日に数えてもらえなかった。

7月3日を境に、巣立ちビナがかなり飛べるようになった。
アマサギにも次々とヒナが誕生。現在の総数はもっと増えている。


 



Posted by Ru Na - 2015.06.30,Tue


今年もサギコロニーのカウント調査を、6月の最終日曜日の夕方と、
だいぶ前から計画していた。
ずっと雨が少なかったのに、入梅してからは数日置きに雨。
28日も、週間予報では初めは曇りだったが、日が近づくにつれ
曇り時々雨に変わり、27日には上空に寒気が入り込んだ。

当日のお昼頃まで、一週間先延ばしにしようか迷っていたが、
それでも予報は雨のち曇りで、雨雲レーダーを見ても
夕方には雨雲が去っているはずだった。

3時半前、出かけた頃はほとんど僅かな霧雨くらい。
4時少し前から左岸のカウントを始めた。
また細かい雨が降り出し、なかなか上がらない。
5時前に右岸に行って、先に来ていた人と端の方からカウントを始めた。

次々と調査参加者がやって来て、調査用紙を配ったり、それぞれの
調査するエリアを決めたりしていた頃には、雨はほとんど上がったかの
ように思われたが、また雨脚が少し強くなり、
高倍率ズームが頼りになる私のビデオカメラも使えなくなった。

巣の密集地帯の一角を調査していたグループは、双眼鏡しか持たず、
対岸の木立の巣のヒナが、コサギかチュウサギか識別できないと言う。
私のグループも、隅から順にフィールドスコープでしらみつぶしに
見ていったが、雨のせいで暗い木の奥の方のサギが十分数えられず
時間切れ。
5時20分からは、餌取りから戻って来るサギのチェック。
用事で途中で帰る人、雨と寒さで疲れたからもう帰ると言う人。
調査は7時半までの予定だったが、最後まで残ったのは3人だった。
そこにこういうサギ、こういうヒナがいるのが分かっていながら
カウント漏れが多い、不本意な調査となった。

 
 「私たち、コサギのおとなとチュウサギのヒナなんですが、
  数えてもらえませんでした。天気が良かったらきっと、
  私たちも注目されたはず。」





Posted by Ru Na - 2015.06.14,Sun
河口の森での定例探鳥会。夏季は集合が朝6時である。
本当ならもっと爽やかな筈の季節と時間帯。
今日も気温がぐんぐん上昇し、30℃超えの日になった。

行きに出会ったカルガモ親子。

 

田ではチュウサギたちが採餌。

  

すっかり緑が濃くなった森で、鳥の姿を見つけるのは難しい。
さらに気候のせいか鳥は少な目だった。

  

落下したマユミの実が遊歩道に沢山散らばって、靴の底でパチパチとはぜた。

    

海岸の風景。

  
  

    

森の中はキンギンボクの赤い実がいっぱい。

    

いかにも美味しそうな赤さだけれど、毒があるので要注意。

  

山桜の実など方々を群で食べ回っているムクドリも近寄らなかった。

ますます濃くなる光と影が織り成す造形。

  

  

解散後、今年は何故か見つからなかったアオサギの巣をやっと発見。
巣立ったヒナが2羽、枝の伝い歩きをしていた。









  


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