忍者ブログ
見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
[457] [456] [455] [454] [453] [452] [451] [450] [449] [448] [447
Posted by - 2024.04.25,Thu
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by Ru Na - 2015.08.14,Fri
花火大会に合わせて、川原で爆竹などの遊びをするグループが
サギの営巣地の間近に来るのを恐れて、闇に沈んでいく木立近くに、
私はずっと立って見張っていた。

 
巣立ったチュウサギのヒナなどが沢山とまる木立。
(高感度のカメラで撮影した写真で、実際はかなり暗い。)

7月25日夜7時50分、サギコロニーからそう遠くない場所で
花火大会が始まった。
最初の打ち上げの連打音が空気を震わすと、サギたちは一斉に飛び立った。
パニック状態ではないが、上空を飛び回っている。

 

まだ飛べないヒナたちは木立に残って、ひどく怯えた様子はないが、
ただじっとその場から動かず鳴き続けていた。
この場所からは花火は見えないものと思っていたが、
堤防沿いの街路樹の上に、光の花が上半分見えた。

 

 

時々堤防上を花火がよく見える場所に向かう家族連れが通るが、
下までは誰も降りて来ない。
舞い上がったサギも少しづつ戻って来る。
花火の音に次第に慣れたヒナたちが鳴き止んで静まるが、
大きな花火の大きな音がすると、また鳴き始めた。
9時過ぎにようやく花火終了。
親鳥たちがみな戻ると、ヒナはまた鳴き始めた。
対岸を帰宅する子供たちの自転車のライトが過ぎて行く。
誰もこの場所に帰り際の花火をしに来ないか、
10時頃までその場に独り留まった。
海のほうで行われている花火大会の光だけが、対岸の建物の隙間から
時々垣間見えた。

一週間後の8月1日、今度は別の新聞社主催の花火大会。
明るい時間帯は、右岸からいつものように観察。
試し打ちの音に、サギは時々一斉飛び立ちをするが、落ち着いた様子。
7時過ぎ左岸へ。
まだ花火が始まる前から、まるで偵察に行くように、
わざわざ打ち上げ場所方向に飛ぶサギたちが結構いるのが印象的だった。

今回の花火は静かに始まった。打ち上げ数は前回の半分以下だが、
厳選したものをじっくり見せるこの新聞社の花火大会の方が
美的センスがあると、以前よく思ったものだ。
二回目になるので、ヒナたちも落ち着いて前回ほど鳴かない。
私も木の向うに見える花火を楽しむ余裕さえできた。

 

 

 

今回は下まで降りてくる人が多かった。
大きな機材を抱えたカメラマンは、あまりよく見えない場所だと分かり、
さっさと行ってしまった。
浴衣を着た若い女性がぞろぞろ、どこかの酒場のホステスのようだ。
元締めらしい男が一人付いてきて、知らない外国語でしゃべっていた。
きれいな浴衣で地面にぺたりと座っていた彼女らも、途中でいなくなった。
別の若い女性二人組が最後まで花火鑑賞をしていたが、
サギたちが静かにしているので、誰もサギに目を付けず、
近寄る者もいなかった。
9時に花火は終了し、辺りのざわめきも早くに収まったので、
この日は9時40分頃に引き上げた。






PR
ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
Ru Na
性別:
女性
職業:
金沢市在住の美術家
訪問者
最新TB
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]