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Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by Ru Na - 2016.10.18,Tue
急に涼しくなった。
内川鎮守の森ギャラリーのための作品制作に追われながら、
相変わらずサギコロニー通いをしているので、ますます多忙になるばかり。
15日土曜日の鳥調査は、“鎮守”のチラシを渡すのに一寸顔出ししただけだが、
久々に晴れ上がって暑いくらいだった。
やはり秋の風情、ミゾソバの花。

  

冬の水鳥は、まだほとんど来ていない。
明るい水辺では、コサギや夏のチュウダイサギが採餌していた。

  

調査隊のメンバーは、大きなイモムシを食べるツツドリを
間近で見たらしい。

一仕事の後、夕方サギコロニーへ。
だいぶ渡って行って数が少なくなったサギは、近頃は暗くならないと
塒の木立にとまらない。
コロニーの水辺で過ごすサギたち。主にコサギとダイサギである。

 

夏鳥のチュウダイサギはまだいるが、冬鳥の大ダイサギも既に来ている。

 

この日は、もういなくなったと思っていたチュウサギが1羽いた。
草むらでバッタを捕まえてゴキゲンの様子。



1羽で色んな声で鳴いていたモズ。百舌とはよく言ったもの。

  

日没後30分くらいして、サギたちはようやく樹上に落ち着く。
もう真っ暗で何も見えないので、三脚にミラーレスを乗せて
長シャッターで撮影。(肉眼では闇。ほとんど何も見えない。)

 

十三夜の月が明るい灯を空に燈した。













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Posted by Ru Na - 2016.08.16,Tue


連日猛暑続き。暑さは夜になっても退かず、最後に雨が降ったのは
一体いつだったか思い出せないくらい。
ノウゼンカズラだけが元気に咲き誇っている。

   

ピークを過ぎたヒマワリは頭を垂れた。
雨がずっと降らないので、サギコロニーの木が何だかスカスカしている。
川辺の木々もさすがに水涸れか、と心配になった。
そしてここ数日で茶色に枯れた葉を、蜘蛛の巣状のものが
覆うようになり、それが広がっている。

  

どうもハダニにやられているようだ。
ハダニは暑さと乾燥が好き。このままだとどんどん蔓延し、
コロニーのタチヤナギの葉が、こんなふうに全てボロボロになってしまう。
下の写真は、川原の別の場所に立っている葉が全て枯れてしまった木。

  

葉がやられても木自体は大丈夫そうだが、葉が無くなると
サギたちは居心地が悪いだろう。それにサギの健康に
影響しやしないかと気がかりである。
雨さえ降れば、ハダニはいなくなるはずだが、と雨を待ち侘びるが
週間天気予報は、雨マークが現れてもすぐ消え、
無情にも太陽マークの赤が並ぶ。
水位が低くなり底の見える川で、かろうじて採餌するコサギたち。

  

このひでりは何時まで続くのかと、雨を待ちわびる日々。
そしてようやく、15日の朝、何日ぶりかのまとまった雨が降った!

このままもう少し降っていてほしい・・・。
しかし午後からは雨が上がって、ギラギラした陽がまた戻って来た。
あまりにもの暑さに、川の中に入って何かつついているハシボソ幼鳥。

  

それでも川は、息を吹き返したように潤いだした。
サギコロニーの木立の葉は、相当痛んでいるけれど、
蜘蛛の巣のような白いものは消えていた。

 











Posted by Ru Na - 2016.08.10,Wed
今夏2回目の花火大会が催されたこの週末、高温続きで
この日も日中は34℃位。夕方出かける頃もまだ32℃台だった。
7月初め頃からずっと腰痛が治らず、痛み止め薬は飲みっぱなし。
なんせ椎間板ヘルニアというやっかいな持病は、いつ何時
ぎっくり腰状態になるか分からない爆弾を抱えているようなもの。
しかし、暑いの痛いのなどと言っている場合ではない。

ぎらぎら照りつける陽に、サギの中には喉を震わせ口を開けて、
極力体温を放出しようとしている姿も見受けられる。
暑さでくったりと巣に伏せているヒナがいるかと思えば、
元気いっぱい餌をねだったり羽ばたき練習をしているヒナもいる。
陽が傾いても依然暑い。
2回目ともなると、明るいうちの花火試し打ちの音にも
サギたちは案外落ち着いた様子。

成長した美しいチュウサギのヒナ。

 

嘴の黒色が抜けてオレンジ色がかってきたアマサギのヒナ。

 

打ち上げ音がしてもすぐには反応せず、少し間をおいて
水辺から整然と飛び立って木立に向かうサギたち。

 

木立の上では、少し飛べるようになったヒナたちが
飛行訓練をしていた。

 

日没時間がもう6時台になり、7時半花火大会の開始。
近郊で別の大きな花火大会をやっているせいか、先週と違って
堤防下の遊歩道まで降りてくる観客はいなかった。
しかし何時どんなグループがやって来るか分からない。
サギたちに付き添いながら、常に川原全体の様子に目を配る。

 

花火がどんどん打ち上げられても、ヒナたちは落ち着いている。
色が変わっていくこの閃光を、どのように捉えているのだろうか。

こんな形の花火もあった。

  

星が砕けるような感じのものや、

  

柳の枝のように降って来る光の筋。

 

最後の連打が終了して、堤防の上を帰る人もほぼ途絶え、
静かに闇に沈むコロニーの周囲をもう一度巡回してから、
まだ30℃近くありそうな蒸し暑さの中を家路に着いた。
翌日、サギたちに問題がなかったかを確認。
夏の懸念の一つが無事過ぎて良かったと、ひとまず安堵。










Posted by Ru Na - 2016.08.08,Mon
7月は6月を上回るような忙しさで、無我夢中のうちに過ぎた。
それに加え、様々な世界の出来事が目まぐるしく駆け抜けていった。
相次ぐテロのニュースに、改憲派に3分の2を占めさせる結果となった
参院選の不気味な社会の空気・・・。
中村紘子の訃報は、突然頬をピシャッと叩かれた様なショック。
とあれ、暑さと闘いながら日課をこなし、
サギのヒナたちが無事育つよう、少しでも危機を回避できるよう
炎天下のサギコロニーに通う日々はまだまだ続く。

7月末と8月頭の2回の花火大会は、特に要注意と、
今年も夜のコロニーに10時頃まで張り付いて監視をした。
帰宅が遅くなってもいいように、家の用事を大車輪で片付け、
4時頃軽く食事し、まだ暑い中出かけ、
交通規制の道を避け、遠回りしてコロニーに着いたら、いつものように
先ず両岸から全ての営巣場所の巣やヒナを細かくチェックし記録。
普段はもうそろそろ帰ろうという時間に花火が始まる。
左岸側のヒナが一番多い木立の近くに陣取った。

1回目は、まだ明るいうちに試し打ちされる花火の音で、
やはり、飛べるサギは一斉に飛び立って、上空を旋回。
ヒナたちは不安気に鳴き続ける。

 

「これは遠い所の音だから大丈夫よ。」と、ヒナたちに声をかける。
いつもサギに話しかけているので、私の声を聞くと日常的な感じがするのか
ヒナたちもいくらか落ち着くようだ。


      

離れた場所の打ち上げ花火の音より、花火大会に合わせて川原で
花火遊びをする人たちが、サギの営巣地のすぐ側で、かんしゃく玉や
ロケット花火など、サギに危険な事をするのが一番心配なのである。
この日も、下流寄りの小広場で花火をする若者グループがいた。
話すと飛んだり大きな音がする花火は持っていないと言うので、
離れた所から時々そちらの様子を見ていたが、何事もなく過ぎた。

  

花火大会が終わってからも、その後川原に花火をしに来るグループも
いるかもしれないので、帰路についた人の流れが収まるまで
その場を離れられない。
飛び立って何処かに行っていたサギたちも戻り、コロニーが落ち着いて
きたので、もう大丈夫かと思ったとたん、対岸を通る子供たちが
どこか近くでかんしゃく玉を投げていった。
サギたちはまた飛び立ったが、直接の危険はなかったようだ。

左岸側にいた観覧客が皆いなくなったので、自転車でひと回り。
花火遊びをしていた若者グループは、散らかし放題で去った。
花火の燃えかすを放置しておいては、また次の花火遊びを誘発する、
と、ゴミをみんな回収し、サギに声をかけてから帰途につく。
打ち上げ会場の近くの屋台村には、まだ人だかりがあり、
方々にゴミが散乱していた。
こんな場面を見ると、日本人がマナーのある国民だとよく言えるなあ
など思うのだが。
(サッカーの国際試合などで、よくゴミの後片付けをして、
評判になったりしているのは別人種?)








Posted by Ru Na - 2016.06.27,Mon
26日、野鳥の会の有志でサギコロニーのカウント調査を行った。
集まったのは12名+1名。
1名は、対岸に来ていたのだが、皆の姿が見えなくて
日を間違ったのかしら、と帰ってしまった。(のが、後で分かった。)

今年のコロニーは、例年営巣を始めるのが一番遅い左岸上流の木立に
サギが集まって、そこから営巣が増えていき、ついで中州。
去年もおととしも一番巣が密集していた左岸下流の木立は、
6月の中頃からようやく営巣を始めた。

ほぼ毎日コロニー通いをしている。
日毎どんどん巣が増えて、ヒナも次々誕生している左岸上流のカウントを
どうやったら正確に、効率良く数えられるかしら、と
ここのところ頭を悩ませていた。
この木立は、草陰になっている箇所を見るには、両岸とも
見る場所を変えて色んな地点から観察しないと、数が把握できない。
また、木立の上部は奥行きがあまりなく、両岸からそのまま
数えたのでは、重複(ダブルカウント)が多く出来てしまう。

  

写真を山ほど撮って、パノラマ図を作って巣の位置を記入しようと
したり、両岸から見てどの場所や巣が重複するか把握しようとしたり、
あれこれ試みたが、どうもすっきりこない。

どの位置にどのサギが営巣しているか、予め図面を作ろうと思ったのは、
シラサギ類が巣の上でじっと抱卵している時、身体の一部しか見えないと、
それがコサギなのかチュウサギなのか識別が難しい。
親鳥がお腹の下に、まだ小さなヒナを隠している場合、
タイミング良く親鳥が身を起こさなければ、分からない。
巣作りを始めた頃から毎日観察している私でさえ、
広い範囲にどんどん増えていく巣が、次第に把握できなくなっている。
年に一度カウントの時だけ来る人には、短時間での識別が大変だろうと
思った次第だが、詳細図面はややこしすぎてギブアップした。

結局のところ、どこのどの巣にどのサギが抱卵していて、
どの巣にヒナが何羽いるか、とにかく記憶に刻んで、
当日、現地で確認しながら、カウント漏れがないよう調査用紙に
片っ端から記入するという、地道な方法しかなさそう。

良く晴れた26日の午後3時、まだ誰も来ていない。
左岸の下流の木立からカウントを始める。
ここはサギが集まり出したのが最近なので、まだ巣も少なく、
数えるのが楽な場所。手早く済ませる。
ついで中州。両岸からの重複箇所が少ないが、奥に潜っている巣を
探すのが大変な場所である。
(5月末すでにヒナの声はするのに、なかなかヒナが見つけられなかった。)

日差しが強すぎて、双眼鏡代わりのビデオカメラのモニターが
とても見づらい。眩しくてアマサギの茶色の背中さえ白く見えてしまう。
そのうちいつもの鳥調査メンバーが集まり始めた。

強い陽光に、その白さが一層輝くチュウサギの巣立ちヒナ。

 

巣が一番密集している問題の左岸上流の木立のカウントに移り、
5時前に右岸側に回る。
一応集合時間は5時にしてあったので、ぽつぽつと人が来だした。
5時20分からは、戻って来るサギのカウント。
コロニー全体の巣やヒナを数えるのは、時間をかければ一人でも出来るが、
色んな方向から飛来するサギのカウントは、やはり人数を要する。
そちらを皆に任せて、私は右岸からの中州、左岸上流のカウントを続けた。

餌取りに出かけていたサギの群が次々帰って来て、コロニーの木立は
次第に白い点で埋まっていく。途中から参加の人達もやって来た。
7時半カウント終了。
その後も戻るサギあり、飛び立つサギあり。
しばらく数人のメンバーとそれを見、また左岸に回って
コロニー全体の巡回をしてから帰った。












Posted by Ru Na - 2015.10.20,Tue
9月5日は、コロニーの下流に架かる橋の上から、早朝の飛び立ちを見た。



夜明け前、中州の木立に白い花が咲いた様なサギたち。
紙吹雪が舞う様に、小群でぱらぱらと飛び立って行く。

 

日の出が川面に薄紅を溶かす頃には、中州に残るサギは僅かになった。

   

みんなと共に餌取りに出かけるには、まだ幼すぎるヒナたち。

 

水際には、朝日を浴びて気持ち良さそうなアオサギが1羽。

 

とりあえず、中州からけっこう離れた場所まで飛んでみたチュウサギのヒナ。

  

中州の木立で、合歓の花にそっと嘴を寄せるアマサギのヒナ。

 

左岸上流の木立にも、まだ幼いコサギのヒナが数羽残っている。
件のコサギ兄弟も元気そう。

 

朝露に輝き出した草むらを眺めながら帰途に着く。

  

川辺のあちらこちらに、今日ひと日の糧を得ようとする姿があった。

 

 






Posted by Ru Na - 2015.10.16,Fri
時間がまた遡ります。

9月1日、コロニーの色々問題が多かった左岸下流の木立で
遅く生まれたアマサギのヒナの最後の1羽が、川を渡って
中州まで飛べるようになり、ほとんどのサギたちは中州を
塒にするようになった。
それで私もホッと一息。9月3日は早朝の飛び立ちを見に行った。

夜明け前の中州の様子。左岸下流には誰もいない。

  

日の出時刻の前後から、数羽づつぱらぱらと飛んでいたが、
日の出数分後、中州のサギたちが一斉に流れるように飛び立った。

  

中州で遅く生まれて中州に残ったヒナと、まだあまり飛べなくて、左岸下流の木立の
元の巣までとりあえず移動したヒナなど、十数羽のみになったコロニー。

  

がらんとしたコロニーを眺めていて、木立のひとつの薄暗い陰に
ボロ雑巾のようなものが引っ掛かっているのに、ふと気付いた。
何だろうとカメラでズームして見たら、

 

何と、オオタカ!
この木の上にも、先ほどまでサギがびっしりとまっていたのだった。

  

左の三角の中央にいるのがオオタカ、右は中州の先端部で、
まだ飛べなくて残ったアマサギのヒナと親鳥がいる。
オオタカに気付いているのかどうか、サギたちは普通の様子。
オオタカものんびりと羽づくろい。休んでいるようである。
でもさすが猛禽、時々鋭い目つきで、こちらをキッとにらむ。



左岸上流の木立を見ると、木陰にじっとして動かないコサギのヒナが1羽。

 

具合でも悪いのかしら?
心配して見ていると、兄弟らしいもう1羽のヒナが飛んで来て、
更に親鳥が飛来。給餌を始めたら2羽は大騒ぎ。

 

先の1羽は、単に寝ぼスケなだけだったらしい。

   

川沿いを通って帰ると、コロニーから飛び立ったコサギやダイサギが
方々で餌取りにいそしんでいる。
普段は田畑に出勤するアマサギの幼鳥まで、川辺に来ていた。

 








 
Posted by Ru Na - 2015.09.16,Wed
サギコロニーでは、営巣の中心となった左岸下流の木立で生まれ育ったヒナが、
ある程度飛べるようになると、夕方より安全な中州に移動する。
8月25日に左岸下流のヒナは全て中州に飛んだ、と思っていたが、
その後、1羽のアマサギのヒナが隠れるように残っているのを発見。

親鳥と一緒に餌取りに出かけられるほど飛べないヒナたちは、
日中元の巣の近くで過ごす。
左岸下流の右のエリアには、8月末これだけのヒナがいた。

  

主にアマサギのヒナ。この子たちは夕方、他のサギが戻って来ると、
順次中州まで飛ぶ。

  

その中の1羽が夕方になるときまって、より中州に近い左の方に
枝伝いに少しづつ移動を始めるのに気付いた。

  

この子が移動している間に、他のヒナたちは次々と中州に飛んで、
休んでいるゴイサギ以外、周囲には誰もいなくなる。

  

目指すは左の三角状になった場所。

  

茂った葛の葉に半分埋もれながら進むので、時々姿が隠れて見えなくなるのだった。

 

  

 
ようやく三角地帯に到着。左岸下流の木立には、もうこの1羽だけ。

  

日が暮れて辺りが真っ暗になっても、1羽だけそこに留まっている状態が、
その後何日も続いた。

  

左岸下流の木立の右エリアで、8月5日頃に誕生したヒナかもしれない。
とすると、飛べるようになるまでまだ数日はかかる。
その間に天敵などに襲われなければよいのだがと、また気を揉む毎日。

 

9月1日夕方、次第に雨風が強まり、既に戻り終えたサギたちは
中州にとまって揺れる木にしがみついている。

  

左岸下流のヒナたちも、なかなか中州まで飛べない。
日が落ちてふと雨が弱まった。ヒナたちこの機会をとらえて中州に飛ぶ。
例のヒナはやはり三角地帯にいる。
今日もここに留まるかと、カッパを着て帰り支度をしていたら、
雨が止んだその時、ヒナがついに飛んだように見えた!
辺りはもう真っ暗。目を凝らしても白い点は見えない。

翌日の日没後、このヒナも含め左岸下流には誰も残らなかった。

 


  

 

Posted by Ru Na - 2015.09.06,Sun
サギコロニーの左岸下流の木立。
ヒナが消えたり巣が移動している問題のエリアは、7月後半の日中、
これだけのサギがいた。

 

成長して飛べるようになったヒナたちは、より安全な中州に移動するので、
その数は日増しに少なくなっていった。
ここに残っているのはゴイサギの他は、7月11日と17日生まれの
アマサギのヒナたち。それより早く生まれたコサギやチュウサギのヒナ、
給餌の親鳥が時々とまる。

 

日暮れ時刻、餌取りに出かけていたサギたちが次々と群で戻って来る。
飛び回るサギ、舞い降りるサギで、コロニーの木々は白い点々で
埋まっていく。それにつられて、
左岸下流の木立の別のエリアにとまっていたヒナたちも、
順次中州や上流の木に飛んで移動するので、
その分、日没後の中州にとまるサギの数はどんどん増えていった。
(日中ヒナたちはまた自分の巣の近くに戻っていることが多い。)

 

そのうち、夜になってまだ飛べなくてここに留まっているのは、
17日生まれのアマサギのヒナ3羽のみ、という状態が多くなった。



3兄弟が1羽になってしまったヒナ。少しづつ行動範囲が広がっている。



こちらの2兄弟は、いつも仲良く並んで枝にとまっている。



アマサギのヒナは、孵化してから巣立ってある程度飛べるようになるまで
30~40日かかる。
左岸から中州までの距離が飛べるようになれば、夜中に動物が侵入しても
難を逃れられるだろう。
今日は孵化何日目、今日も無事だったと、毎日指折り数えながら様子を見守った。

8月19日の18時50分、1羽きりになったチビがついに中州まで飛んだ!
生まれて33日目である。

闇に沈む左岸下流の木立全体でも、飛べずに留まるヒナは少なくなった。
問題の上流端のエリアには、その後もまだ飛べない2羽が残った。

 

それが、8月23日に1羽になった。

8月25日、台風接近。すでに風は強く、これから雨風が更に強まる予報。
天候がこういう状態なので、左岸のヒナたちはその場に留まって、
夜間じっとしているだろうと思っていたら、
18時35分、このエリアに残った最後の1羽が、
ついに中州まで飛んだ!
左岸下流の木立全体を見渡しても、残っている白い点は見えなかった。








Posted by Ru Na - 2015.08.31,Mon
サギコロニーでは、今年も左岸の下流寄りにある木立が
営巣の中心になった。
ここで生まれて巣立ったヒナたちは、ある程度飛べるようになると
より安全な中州の方に次々と移動する。
左岸の木立の背後には、すぐ近くに遊歩道が通っていて、
人も歩けば色んな動物も侵入しやすい。

左手前が中州、右奥が左岸下流の木立である。



左岸の木立で、一番中州に近い上流端、ここでは今年色んな問題が起こった。



この木立の丁度背後に、7月護岸上の遊歩道から草むらをかき分けて
木立の下まで続く道が2箇所出来ていた!
そこから入ると、サギの巣に近づけそうな状況であった。
近所の方々からの情報では、作業服の男が入っていたという。
どうも県から委託されて護岸の状態を調査する業者が入ったらしい。
サギたちは騒いではいなかったらしいが、
この隙間を放置しておくと、そこから入ってサギに悪さをしようという
人もでてくるかもしれない。
倒れた草を起こして、草むらの隙間を極力塞いだ。

実際危険を感じたのか、木立の低い位置にあったアマサギ若鳥の巣が、
もう少し高い位置に移動していた。
親鳥はまだ幼いヒナ(孵化10日後)を、何とか上まで登らせたらしい。

この木立で7月17日、アマサギの二つの巣にヒナが誕生した。

 

上の巣はヒナが2羽、下の巣にはヒナが3羽生まれた。
8月1日、花火大会が始まる前までは、この3羽のヒナは健在だった。
1羽は少し大きくなって、巣の上の枝まで登っていた。

 
 (上にいるのが親鳥、ヒナの左にいるのは、先にヒナを移動させた
  アマサギの若鳥。) 

ところが翌日、この巣の親鳥はヒナを連れて上のアマサギの巣の横まで
移動していた。3羽いたヒナは1羽になっていた。

 

花火大会の間中、私は左岸に回ってこの木立の背後で見張りをしていた。
誰もサギの営巣地に近づく者もなく、何事もなく無事過ぎたので
安心して10時前にその場を離れたのだが・・・。
一体何が・・? 夜中に動物が侵入した?花火の音に驚いたヒナが転落した?
(左岸側からは巣は見えない。)

問題の隙間は、その後も時々また人が踏み込んだ跡が付く。
その度に草を起こして、隙間が目立たないようにした。
禁猟区にも係わらず、どうも夜釣りの人が入っていたらしいと後で分かったが、
その道を利用して、キツネやタヌキ、ハクビシンなど、サギの天敵の動物が
入っている気がした。

とにかく、この木立で最も遅く生まれたまだ幼いヒナ3羽が、
早く成長してある程度飛べるようになるまで、
今日も無事でいるか、はらはらしながら毎日コロニーに通い詰めた。

 

兄弟がいなくなって、1羽きりになったアマサギのヒナ。









Posted by Ru Na - 2015.08.14,Fri
花火大会に合わせて、川原で爆竹などの遊びをするグループが
サギの営巣地の間近に来るのを恐れて、闇に沈んでいく木立近くに、
私はずっと立って見張っていた。

 
巣立ったチュウサギのヒナなどが沢山とまる木立。
(高感度のカメラで撮影した写真で、実際はかなり暗い。)

7月25日夜7時50分、サギコロニーからそう遠くない場所で
花火大会が始まった。
最初の打ち上げの連打音が空気を震わすと、サギたちは一斉に飛び立った。
パニック状態ではないが、上空を飛び回っている。

 

まだ飛べないヒナたちは木立に残って、ひどく怯えた様子はないが、
ただじっとその場から動かず鳴き続けていた。
この場所からは花火は見えないものと思っていたが、
堤防沿いの街路樹の上に、光の花が上半分見えた。

 

 

時々堤防上を花火がよく見える場所に向かう家族連れが通るが、
下までは誰も降りて来ない。
舞い上がったサギも少しづつ戻って来る。
花火の音に次第に慣れたヒナたちが鳴き止んで静まるが、
大きな花火の大きな音がすると、また鳴き始めた。
9時過ぎにようやく花火終了。
親鳥たちがみな戻ると、ヒナはまた鳴き始めた。
対岸を帰宅する子供たちの自転車のライトが過ぎて行く。
誰もこの場所に帰り際の花火をしに来ないか、
10時頃までその場に独り留まった。
海のほうで行われている花火大会の光だけが、対岸の建物の隙間から
時々垣間見えた。

一週間後の8月1日、今度は別の新聞社主催の花火大会。
明るい時間帯は、右岸からいつものように観察。
試し打ちの音に、サギは時々一斉飛び立ちをするが、落ち着いた様子。
7時過ぎ左岸へ。
まだ花火が始まる前から、まるで偵察に行くように、
わざわざ打ち上げ場所方向に飛ぶサギたちが結構いるのが印象的だった。

今回の花火は静かに始まった。打ち上げ数は前回の半分以下だが、
厳選したものをじっくり見せるこの新聞社の花火大会の方が
美的センスがあると、以前よく思ったものだ。
二回目になるので、ヒナたちも落ち着いて前回ほど鳴かない。
私も木の向うに見える花火を楽しむ余裕さえできた。

 

 

 

今回は下まで降りてくる人が多かった。
大きな機材を抱えたカメラマンは、あまりよく見えない場所だと分かり、
さっさと行ってしまった。
浴衣を着た若い女性がぞろぞろ、どこかの酒場のホステスのようだ。
元締めらしい男が一人付いてきて、知らない外国語でしゃべっていた。
きれいな浴衣で地面にぺたりと座っていた彼女らも、途中でいなくなった。
別の若い女性二人組が最後まで花火鑑賞をしていたが、
サギたちが静かにしているので、誰もサギに目を付けず、
近寄る者もいなかった。
9時に花火は終了し、辺りのざわめきも早くに収まったので、
この日は9時40分頃に引き上げた。






Posted by Ru Na - 2015.08.04,Tue
日本列島は打ち上げ花火の季節。
この時期マスコミで盛んに取り上げられ、
夏の夜の華、風物詩と、概ね賛辞ばかりである。

 

子供の頃は本当に夏休みの楽しみであった。大人になっても
打ち上げ花火は大好きだった。
毎年新たに色んな工夫や創作花火が生まれていても、
夜空に炸裂する光の玉のパターンは、線香花火ほどの変化もないのに、
どうしてこんなに大勢の人間が飽きもせず集まるのか。

  

我が町では、そんなに大きくない川の河川敷で行われてきた。
ある時、花火の音にひどく怯える家の犬を見て、
打ち上げ場所近くの水鳥たちもどんな怖い思いをしているかに気付き、
単純に花火が好きではいられなくなった。

同じ川の河川敷にあるサギコロニー。
打ち上げ場所からある程度の距離はあるが、そう遠くもない。
昼間の試し打ちの音に驚いて、一斉に飛び立つのを去年は見ていた。
まだ飛べないヒナはどんなに怖い思いをしているか。
それより問題なのは、花火大会中にあちらこちらで花火をする
グループがいること。
手持ち花火なら問題ないが、ロケット花火や爆竹などを
営巣地のすぐ近くでされると、大変危険である。
7月末から8月頭に、地元新聞二社が二週続けて二回催す花火大会の間、
今年はサギに付き添っていようと、家の用事を大急ぎで片付け、
軽く食べてから、両日とも夕方コロニーに出かけた。

開始までまだ1時間半もあるというのに、川原は人でごったがえしている。
コロニーに行くまでずい分時間がかかった。
この周囲は川の蛇行で花火がよく見えない場所なので、人は少ない。
いつものように、サギやそのヒナたちの様子のチェックとメモ。
それから、営巣地と遊歩道が近く、常に要注意の場所へ。
去年も高校生が爆竹でサギを脅していた危険地帯である。

 

 









Posted by Ru Na - 2015.07.12,Sun
28日のサギコロニーカウント調査は、十分だったとは言い難く、
各グループの調査用紙を持ち帰ったチーフが集計結果を出す前に、
2日後の6月30日、もう一度、コロニー端から順に、詳細に数えてみた。

 

営巣地の主要な木立のパノラマ写真を作ってプリントし、
その日はしっかり使えるビデオカメラの(ズームは1700mm以上になる)
モニターでいちいち確認しながら、
パノラマ図に、チュウサギ 成鳥1羽、巣内のヒナ4羽・・・というように
書き込んでいった。

巣立ちビナもまだそう飛べず、巣の側にとどまっていて、
新たに生まれたヒナも少なく、2日前と状態はほとんど変わっていなかった。
カメラでも1500mm相当のズームで、隅から隅まで細かく撮影し、
帰ってから木立の小さなブロックごとにパノラマにしたりして、
何枚もプリントアウト。
現地で記入したものと照合し、不明瞭なものはPC画面で更にズームして、
1羽づつ確認するという、まるで神経衰弱ゲームのような作業を続けた。

翌日、翌々日も、現地で補足のカウントと確認。
一番困ったのが、夕方戻って来るサギの種類ごとの識別。
広範囲に舞い降りるサギたちを、一人で捉える事は不可能。
それで、各木立ごとに戻り前の総数と、戻った後の総数を差し引いて
戻ったサギの数を割り出した。

戻り終える頃は、日没から20分くらい経っていて、肉眼で識別できないものも
多く、撮影した写真も暗くて、いくら見ても見ても
チュウサギ何羽、コサギ何羽など、種別の確実な数が割り出せなかった。

戻りの数に迷って、別の日にも戻り前と後の総数比較をしてみて、
だいたいそう変わりはないと確認し、算出した私個人のカウントの
6月30日時点での総数は、1405羽になった。

日中コロニーで過ごしているサギの数は、
 コサギ:252 チュウサギ:302 ダイサギ:2
 アマサギ:222 ゴイサギ:338 
 身体の一部しか見えず識別できなかった抱卵中のシラサギ:7

夕方戻って来たサギの総数は282羽で、総計は1405羽である。
去年の同時期より100羽前後少なく、見た目の印象と、大体同じ結果となった。

 

(チーフが集計した28日の調査の結果は、総数が1実際の数より相当少なく
なってしまったが、会の行事としての記録はそれが残る事になる。)

 
  この子たちも、28日に数えてもらえなかった。

7月3日を境に、巣立ちビナがかなり飛べるようになった。
アマサギにも次々とヒナが誕生。現在の総数はもっと増えている。


 



Posted by Ru Na - 2015.06.30,Tue


今年もサギコロニーのカウント調査を、6月の最終日曜日の夕方と、
だいぶ前から計画していた。
ずっと雨が少なかったのに、入梅してからは数日置きに雨。
28日も、週間予報では初めは曇りだったが、日が近づくにつれ
曇り時々雨に変わり、27日には上空に寒気が入り込んだ。

当日のお昼頃まで、一週間先延ばしにしようか迷っていたが、
それでも予報は雨のち曇りで、雨雲レーダーを見ても
夕方には雨雲が去っているはずだった。

3時半前、出かけた頃はほとんど僅かな霧雨くらい。
4時少し前から左岸のカウントを始めた。
また細かい雨が降り出し、なかなか上がらない。
5時前に右岸に行って、先に来ていた人と端の方からカウントを始めた。

次々と調査参加者がやって来て、調査用紙を配ったり、それぞれの
調査するエリアを決めたりしていた頃には、雨はほとんど上がったかの
ように思われたが、また雨脚が少し強くなり、
高倍率ズームが頼りになる私のビデオカメラも使えなくなった。

巣の密集地帯の一角を調査していたグループは、双眼鏡しか持たず、
対岸の木立の巣のヒナが、コサギかチュウサギか識別できないと言う。
私のグループも、隅から順にフィールドスコープでしらみつぶしに
見ていったが、雨のせいで暗い木の奥の方のサギが十分数えられず
時間切れ。
5時20分からは、餌取りから戻って来るサギのチェック。
用事で途中で帰る人、雨と寒さで疲れたからもう帰ると言う人。
調査は7時半までの予定だったが、最後まで残ったのは3人だった。
そこにこういうサギ、こういうヒナがいるのが分かっていながら
カウント漏れが多い、不本意な調査となった。

 
 「私たち、コサギのおとなとチュウサギのヒナなんですが、
  数えてもらえませんでした。天気が良かったらきっと、
  私たちも注目されたはず。」





Posted by Ru Na - 2015.06.10,Wed
アマサギはいつも他のサギより遅れて戻って来る。
初めは3羽のみで、なかなか増えなかった。

 

 

 

明るい茶色の繁殖羽に、婚姻色の赤い目と嘴。
アマサギがコロニーに入ってくると、とたんにコロニーがカラフルになる。

 

巣材集めのチュウサギ。

 

この冬工事で削られた右岸にも、少しづつ草が生えてきた。

 

 

様子見の時、一度だけ見かけたダイサギも、
5月に入って、ようやく姿を現した。

 







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