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Posted by Ru Na - 2018.10.31,Wed
「変容する家」展のすべての会場を回った。
途中から集め始めたスタンプラリーで、手ぬぐいや缶バッジも
もらった。

「変容する家」展は、民家や空き店舗などを会場にした現代アート展で、
市内にまとまった3つのエリアがある。
21世紀美術館が企画した、東アジア文化都市の催しのひとつ。
会期が長いのと、入場無料なのと、それぞれのエリア内の会場が隣接していて、
気軽に行きやすく、気に入った作品は二度見もしてしまった。

美術館やギャラリーではなく、生活の場や、あるいは里山にアート空間を作り、
広域に点在する会場を鑑賞者が訪ね歩く、というやり方は
「地域興しに現代アートを」というのはあまりに安直、といった批判さえ
聞こえるくらい、今ではすっかりポピュラーになって、
こういった事の先駆的な企画に参加したり手がけてきた者にとっては
感無量。

私は展覧会そのものを目指して見に行ったというより、
目的地に行く途中に、ついでにちょっと回り道して見たものが多かったが、
昔から馴染みのある地区なのだけれど、会場を探して路地裏をあてずっぽうに
歩いて目に入る風景が、とても新鮮に感じられた。
そういえば近頃、河川敷の遊歩道ばかり通っていて、これらの路地を通るのは
数年ぶりだったことに気付いた。

近年、“新幹線効果”などで街はますます観光化し、
昔から旧市街の中心地に住んでいる私の目に付く道や店は、
小奇麗で洒落た感じにどんどんなっているが、いつの間にか何だか
ひどく薄っぺらな街に成り下がってしまった、という思いを持っている。
今回、展覧会場になったエリアにも、観光の波は多少なりとも押し寄せては
いるが、路地裏には、外部の視線に対し客体化したのではない生活の景色が
そのまま残っているようで、それがいつまでそのままでいられるかという、
時の中の脆さも内在させて、一瞬であるか常時であるかの微妙なバランスの
ある一点が私に触れたのだった。

そういう空間の奥に、映像やらオブジェやら、平面、立体、音・・・
実体があって無いような現代アートが潜んでいて、
よりリアルな街の実存そのものになっていたのだった。



















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金沢市在住の美術家
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