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Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by Ru Na - 2013.11.25,Mon
時間が前後するけれど、7月22日県央土木での話し合いの後を続けます。

   

ゴイサギのまだ小さなヒナがいるサギコロニーの左岸は、
話し合いで残される事になり、工事の開始も10月に延期になったが、
爆竹でサギを脅す遊びをまたやりそうな小学生、7月末に連続する花火大会、
大雨など、小さなヒナや繁殖に入ったばかりのゴイサギにとっての
悪影響が懸念される事が続くので、サギコロニーから目が離せない。

コロニーは成長したヒナたちでますます数が増えたように見える。
実際、他所で生まれたらしいダイサギ(夏鳥のチュウダイサギ)の若鳥も、
ゴイサギも増え、8月半ばには2000羽を超えていたようだ。

8月前半病いに倒れ、抗生物質の点滴に通院しなければならなくなった。
思うように動かせない身体で、薬液の滴が落ちるのをじっと見ている間にも、
瞼の裏には、巣立ったヒナたちが一生懸命羽ばたき練習をしている姿が浮かんでいた。
ようやく動けるようになってコロニーに急ぐ私にも、翼が生えたかのようだった。

アマサギのヒナがずい分大きくなっている。

  

 

チュウサギのヒナも美しく成長。

 

活発なヒナに餌を与え続け、顔が傷だらけになったチュウサギの親鳥。

その姿に感動を覚える。

 

この時期になってもまだ小さなヒナのいるゴイサギの巣が見つかる。

 

茶色が薄くなって白い冬羽に換わりつつあるアマサギが増えてきた。

 




 
 
 
 
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Posted by Ru Na - 2013.10.31,Thu

10月に入ってもサギコロニーのサギたちは渡らずに残っていた。
日に日にその数は減るとはいえ、半ば頃もまだ70羽ほど
日暮れの時間になると戻って来ていた。
工事の準備も、また工事にかかっている様子も無かった。

大型台風が伊豆大島を襲った翌々日の19日、雨の止むのを待って
夕方サギコロニーに行ってみた。

何か様子が違うと、右岸から、中州の木がまばらな所越しに左岸を見ると、
工事はせずにそのまま残す約束のはずの木立が無くなっていた!!!

 

何かの間違いではないか・・・
この場所より少し下流の河岸は、中州を残す関係上、川幅確保のため、
削られるのもやむを得ず、とこちらも了承し、
また、この木立の下流端にある水門の周囲も、少しだけ削りたいという
河川課の言い分を呑んでいたのだが・・・・・。

急いで左岸に回ると、まだ工事業者が二人、作業の後片付けをしていた。
「ちょっと木を切りすぎのようです。様子を見させて下さい。」と、
現場に行くと、残るはずの木立の半分が切られていた。



ここはサギの巣の密集地帯。重要な場所の一つである。
下の写真の上部は、9月9日の夕方、採餌から戻ってきたサギたちが休んでいる。
下部が現在の様子。サギが点々ととまっていた木がことごとく無くなって、
遊歩道の端のコンクリートが剥き出しになっている。



業者は図面を二枚持っていて、一枚は9月24日に野鳥の会と河川課が
工事前の最終確認として現地立会いした時使ったもののコピー。
向こうが見取り図など用意しないものだから、私がグーグルマップを参考に
簡単な図を作って、残したい木立や中州の位置を、ざっと青く塗ったもの。
二枚目は、それを実測図と照らして図面上で計ったらこうなりました、
という業者の工事図面。
先の図面はあくまでも木立や中州の位置の目安のためのものにすぎないのに、
 何か汚いやり方でペテンにかけられたような気持ちになった。

「この工事図面通りなら、もっと木を切らなければなりません。」と業者。
「とにかくここで止めてください。河川課とまた話します。」と私。
話すうちに、左岸と右岸の工事業者は別なことが分かった。
同一業者なら、川幅確保のための調整ができるだろうが、
別々なら、図面どおりにやるしかない。
また、取り除く土砂の量で県と契約していることも分かった。
河川課が話していたような川底の掘削もしないらしい。
そうなると業者としても、なるべく河岸を多く削って、土砂の量を
確保したいに違いない。

帰ってから野鳥の会副支部長に大急ぎで連絡した。
翌日は日曜日。副支部長は月曜の午後なら動けるとのことで、
翌々日の午後、現地で落ち合うことにした。

以下、この件をいつも心配してくれる友人Nに送ったメールから。

月曜の朝、先日現地で話した河川課の人に電話すると、
「あれはうち等がそう指示したんだわ。やっぱりあれくらい削らんとダメやわ。
伊豆大島の事があるから、土砂をもっと取ってくれー、という電話が
ジャンジャンかかって、うち等も困っとるんや。」
嘘ばっかり。工事図面は伊豆大島災害の前に出来ているはずなのに。
電話で喧嘩してもしようがないので、河川課の人とも午後現地で会う事に
なりました。

サギコロニーに少し早めに行って、まず副支部長と、
9月24日に河川課と現地立会いで合意した時の図面と、
業者の図面を私が写真に撮ったものを照らし合わせてみました。
先の現地立会いに使った図面は、河川課が見取り図を用意してくれないものだから、
私がグーグルマップを元に作った簡単なもので、
その図上に、この中州、この木立・・と、残す場所を青で塗りつぶし、
削る箇所をボールペンで記したものです。
その木立の削る部分は、面積では全体の5分の1以下。
ところが河川課は、そのメモ代わりの図面を実測図と重ねて、
木を切る範囲を拡大したようです。

まだ工事にかかっていない右岸もどうするつもりか、現地で説明して欲しいと
河川課に言っておいたので、
河川課から二人、両業者から数人づつがやって来て、
先ずサギコロニーの右岸を一緒に歩きました。
両業者の責任者らしい方々は実直そうで、右岸は我々の要望どおりに
なりそうで、ひとまず安心。
問題の左岸の木立。図面通りならもっと木が伐採される事になりますが、
業者さんがこれ以上切ると何も無くなるからどうしようと、
むしろ残しておいてくれた事が分かりました。
それで、現状維持ということで、結局折り合いをつけたのですが、
その間ずっと、私は河川課の人と喧々囂々と言い合い、
はたから見たらまるで漫才のようだったでしょうね。
「苦情の電話」というのも、追求していくと、そんなに多くもないと分かったし、
サギたちを心配する電話も、同時にかかってくることも引き出せました。

まったく、隙を突かれた感じです。
工事は少しづつ進んでいます。サギたちはまだ30羽以上います。
コロニーの3箇所を残すため、河岸の他の場所の木々はみな切られます。
ハグロトンボが群れていた水辺の草も無くなってしまいます。
ずい分様子が変わるでしょう。
サギたちが来年安心して戻って来られるかも心配です。

防災のためとはいえ、自然の草木を切る事に何のためらいもない、
そんな石川県の姿勢や感覚に、何か荒廃したものを感じ、
情けなくなります。

自然を尊敬し、うまく折り合って分相応に生きるという、
アイヌや北米先住民のような、先人の文化と知恵を、
我々現代人はどうして継承できなかったのでしょうね。


で、こんなことがあるものだから、「内川鎮守の森ギャラリー」の
作品搬入を目前にしても、河川工事の監視はますます緩められず、
ますます睡眠時間を削る日々が続いたのだった。

  
  
  
    
    
    
    
    

Posted by Ru Na - 2013.10.22,Tue
6月末にサギコロニーの正式カウントをし、まとめた集計結果を持って、
7月22日、野鳥の会の元副代表、現副代表と共に県央土木を訪ねた。
なかなかかみ合わない話し合い。喧々囂々と言い合った挙句、
サギコロニーで、絶対手をつけないで欲しい部分、
その代わりに削るのもやむを得ないという河岸の部分の線引きをし、
一応合意に達した。
 (そのやりとりの様子は、現在の超多忙時期を過ぎたら、
 書き足していくつもりです。)

そして、工事しないで残す部分に、懸念の左岸・上流寄りを
入れることが出来て、少し安堵できた。


   


   


県央土木の帰り、コロニーの様子を見に行った。
今回の話し合いで残すことが決まった左岸・上流寄りの木立に、
これから抱卵というゴイサギがいた!



水辺には、巣立ったけれどまだ小さいゴイサギのヒナ・ホシゴイ。



左岸をさらに下流の方に行くと、
パンパンという音と共に、サギたちが一斉に飛び立って
パニック状態でぐるぐる旋回をしている。

  

小学生の男の子二人が、爆竹でサギを脅して遊んでいたのだった。
サギたちがどんなに一生懸命子育てをしているか、二人に話し、
こんなひどい事をしてはダメと、注意したが、
彼らはまたやるつもりの感じで、こちらにも警戒しなければならなくなった。

小さかったチュウサギのヒナが、これだけ成長した。



こちらのヒナはかなり大きくなって、もうじき跳びまわれそう。







Posted by Ru Na - 2013.10.18,Fri
これまでほとんど右岸からサギのコロニーを観察してきたが、
6月の末頃から左岸にも回って観察記録を付け始めた。
工事の予定箇所に入っている、左岸・上流寄りの木立に
この時期から繁殖を始めている、またこれから繁殖に入ろうという
ゴイサギが急に増えてきた。
ゴイサギのヒナは、生まれて20日ほどで巣立つが、
それから飛べるようになるまで40-50日かかる。
工事が始まるまでに無事成長できるだろうか。
時間が迫っている。これはマズイ。何とかせねば。

 

  まだ巣立ち前のゴイサギのヒナ。

 

  別の巣ではもっと小さいヒナが親鳥に甘えている。






Posted by Ru Na - 2013.10.10,Thu

7月に入って雨の日が増えてきた。
雨の合間を塗っては、せっせとサギコロニー通いをした。

 

   雨の中、じっとしているコサギのヒナたち。

河川課の人が何も無いと言っていた左岸・上流寄りの木立は、
今やこのコロニーのサギ密集地帯のひとつ。
一部削りたいという中州は、見れば見るほど幅が狭くて、
ここを3分の1削ると、巣をかける木にも大打撃である。

 

   中州の地面のすぐ向うには、本流の水面が見える。

また中州を削るとなると、先端部の砂州や浅瀬も残らないと河川課は言う。

 

   ここはサギたちが休んだりお見合いしたり喧嘩したり、
   また成長したヒナたちが餌取りの練習をする、
   コロニーにとって大切な場所である。

そもそもこれらの河川工事が本当に必要なのか、ずっと疑問に思ってきた。
以下は野鳥の会支部報の、S川中流域鳥調査特集のために書き、
文にトゲがあるからとボツになった原稿の抜粋である。

 2008年のA川氾濫以来、水害対策の名目ならどんな工事もまかり通るような
 空気になり、今回の中流域の工事も、流水量確保のため中流から河口まで
 順次草木を伐採し、徹底的に中州を取り払い、岸をコンクリート製に替える計画の
 一環である事が次第に分かってきました。

 A川氾濫時の最高水位は3.36m、堤防の高さは3.9m。住宅地の浸水は
 水害時に閉鎖が決っている堤防切り欠き部の閉鎖が遅れたという人的ミスによるもの、
 と当時の地元紙にも載りました。
 A川より幅も河川敷の余裕もあるS川の流下能力は、そんなに簡単に避難判断水位を
 超えるようなものでしょうか?百年に一度の水害に備えると、市民の反対を押し切った
 上流のダムの建設は一体何だったのでしょうか?
 公共事業拡大のため、着手し易い河川の土木工事を単に増やしただけではないか。
 新幹線開業に託け河川改修予算を大幅に増額したのは、治水より河川敷も全て、
 所謂「都市型公園」風に改造したいだけではないかと疑いたくもなります。

この川は既に上流に治水目的のダムが三つある。
20数年来、本流の氾濫による浸水はない。
大雨の度浸水する箇所は、すり鉢状の地形だったり、用水路の構造などに
問題があると思われる。そちらの個別的な対処の方が早急に必要なのでは。
温暖化による嘗てないような水害が日本各地に起こっているけれど、
大水害に備えるには中途半端である。
草木を無くして川をコンクリートの水路にしてしまうのは、
かえって大災害を招くことになるかもしれない。
そして、本当の自然の猛威に対しては人間は無力だと自覚して、
危険が予想される場所にはなるべく住まないという知恵も必要かもしれない。
・・等々、考え出すときりがない。
 
  
  
  
  

Posted by Ru Na - 2013.10.05,Sat
6月30日、午後4時半にサギコロニーへ。
右岸でもうサギを数えだしているメンバーがいた。
用意したパノラマ写真資料や、メモ用紙として作った表の用紙など渡し、
少し打ち合わせてから急いで左岸に回る。
早めに左岸のカウントを始めようと約束していたメンバー2人も既に来ていた。
その内の一人、中流域鳥調査のチーフの携帯に新聞社から電話がかかっていて
その対応に追われていた。
前日、先日取材してくれた新聞に、サギコロニーの工事の問題が掲載されたので、
別の地元紙があわてて問い合わせをしてきたようだった。
対岸を見ると、人がどんどん集まり始めている。
 早く右岸に戻って皆に配ってと、チーフから正式な調査表の用紙を渡され、
私はまた急いで自転車を飛ばし橋を渡って右岸へ。
集まったのは総勢15名。私以外はベテランぞろいである。
そして既に、サギの種別、成鳥幼鳥と巣ごとに分担を決めて数え始めていた。
 
 

5時40分までにコロニーにいる鳥の数を数え終え、それから

上流方向、下流方向から戻ってくるサギの数を、二手に分かれて
種類別にそれぞれ数えて、20分毎に記録していった。
折しも、しばらくどこかに行っていたヘラさんがコロニーに戻って来て
いたので、みんな大喜び。楽しい調査・探鳥会になった。

7時になり、ご苦労様でしたと解散。
その後しばらく中流域鳥調査メンバーと立ち話していたら、
アマサギ、チュウサギの群がどっと帰って来て、左岸・上流寄りの
茂みに次々と舞い降りた。

カウント結果は、7時までのもので、総数1179羽!
500羽位かと思っていたので、その数の多さに正直驚いた。
7時以降に戻ってきたサギを考慮すると、この時点で1300羽を
超えていたものと思われる。

内訳は、 コサギ 400羽  チュウサギ 175羽  アマサギ264羽
     ゴイサギ 332羽  他に少数のアオサギ、ダイサギなど

     巣の推定数 390 

県内のサギコロニーの情報をまだあまり知らないが、全国的にみても
このサギコロニーは最大級クラスではないだろうか。

 
  
  
  
Posted by Ru Na - 2013.09.30,Mon


6月半ば、サギコロニーでは生まれたヒナが順調に育っている。

両足が巣から出る巣立ちをしたヒナたちは、親鳥が餌を運んでくると
おおはしゃぎで近くの枝に飛び移ったり羽ばたきしたり。
これからカップルになろうという婚活組もいる。
このサギたちを何とか守らねば。





中流域の工事の影響を調べている鳥調査メンバーから、
サギコロニーのサギ数を一度正式にカウントした方がいいのでは、
という意見も出てきたので、カウント調査の実施計画を立て始めた。
でもどうやって正確なカウントをすればいいのだろう。
今は消滅してしまった近郊のサギコロニーで、カウント調査をしたことがある
ベテランにアドバイスをもらったり、なるべく人数が集まるように、
関心を持ってもらおうと、会の掲示板にサギコロニーの様子をシリーズで掲載
したり、確実に参加できる人の都合を聞いて日時の調整をしたりした。




      餌を運んできた親鳥の後追いをするコサギのヒナたち。
       

6月30日午後5時、現地集合ということに決定したが、まだ何人集まるか分からない。

餌取りに出かけているサギたちが夕方戻る前に、先ずコロニーにいるサギの数を
右岸と左岸からそれぞれ、種類別、成鳥・幼鳥(ヒナを含む)に分けてカウントし、
それに巣も数えなければならない。
サギたちが戻りだしたら、コロニーの上流と下流の二手に分かれて
種類別に数え、先のものに足していく。
 もし人が集まらなければ、少人数でこの広域のカウントしなければならない。
そこで鳥調査メンバーの3人が早目に行って、先ず左岸から数え始めることにした。
カウントする時のメモに役に立つだろうと、コロニー全体の写真を2日かけて撮影し、
地形が分かりやすいようコントラストを強くするなどの画像処理をして
パノラマ写真を制作し、何枚もプリントした。



   




  
  
  
  
Posted by Ru Na - 2013.09.26,Thu
サギコロニーのサギたちは、早朝飛び立って近隣の餌場へ。
昼間コロニーに残るサギはめっきり少なくなった。
9月24日の午後、現地で県央土木の河川課の人たちと野鳥の会が
工事する場所、手を付けないでそのまま残す場所の最終確認を、
図面と照らし合わせながら行った。
結果、我々の要望どおりコロニーの重要な箇所は残ることになった。

日中サギの姿が見えないので、やはり河川課はサギがもう旅立ったと
思っていたらしく、2日前までの早朝・夕方のコロニーの写真を見せて、
まだサギたちがこんなに居ること、また、遅く生まれてまだ十分飛べない
幼いゴイサギのヒナがいることを納得してもらった。


          同日夕方の様子

現在に至るまでのいきさつを、まだ書ききれていないけれど、
今まで色んなやり取りをしてきて、河川課の人もとても協力的になり、
我々の話を聞いてくれて、「またこれからも気付く点があったら
どんどん言って下さい。」と、お互い心を開いて話し合えるいい雰囲気に
なっている。
もうじき工事の下準備の草刈りや測量に入るけれど、
サギたちに影響が少ない時間帯にすること。
工事は10月半ば頃からかかることに決定。
「県はサギコロニーを残すため、これだけの配慮をし、
 こんなにうまく河川工事をした、という全国に誇れる例にしましょうよ。」
と私。


    日中コロニーに残って水辺で餌取りの練習をする幼鳥

サギコロニーの観察と記録を続けていると、いろんな人が話しかけてくる。
また、野鳥の会の古い会員の話を聞いたりして、
このコロニーは北陸でも最大級クラスで、サギの種類も多いのでは、
と思い始めた。
方々でサギコロニーが消滅、分散化しているようで、
それがこの川の中州を中心としたコロニーにサギの数が増えている
要因になっているのかもしれない。

ベテランの会員から、ゴイサギやコサギがその数を減らしているようだ
という、気になる話しを聞いた。
サギはありふれた鳥だから、まだこの県単位でも、全国規模でも
その実態調査がされていないようだ。
トキだって昔は当たり前のように空を舞っていたという。
サギも気がついたらメダカのように絶滅危惧種になっていた
ということもありえる。



古来からサギのいる田園の風景は日本の原風景になっていて、
絵画や工芸の意匠にその優雅な姿が描かれてきた。
古い地名にもサギの名が由来のものは多いという。
今皆で動かねば、幻の鳥になってしまうかもしれない。

  
 

現在、工事前の話し合いに一区切りが着き、これから実際の
工事への監視体制に入ったが、ここに至るまでのいきさつを、
時間が前後してしまうけれど、これからも書き続けます。



  
Posted by Ru Na - 2013.09.19,Thu
 

サギたちが子育ての真っ最中に、コロニーが重機で破壊されるという
最悪の事態は免れたが、7月に端の方から工事を始める、中州は一部削る
という土木課の方針は看過できない。

付近を散歩している人たちに聞いても、この工事計画のことは
ほとんど知らないようなので、その事について私が話すと、
この豊かな緑地を潰すなんてとんでもない。サギがいるから癒しの風景
なんじゃないか。・・・等々、皆ショックを受けたり、怒り出す人も。

以前新聞社に勤めていた古い友人に、このサギコロニーの危機に
関心を持つ報道関係者が誰かいないかしらと訴え、
14日に現地で、新聞社の取材を受けることになった。



早く生まれたコサギのヒナが活発に動くようになった。
若い記者さんもサギコロニーの未来を心配し、とても熱心に話を聞いて
下さった。私に会う前、県央土木に取材に行ったけれど、
何も話してくれなかったとの事。
その後記者さんは、鳥調査の他のメンバーにも取材。
私も役に立ちそうな情報を集めては、メールで送った。



6月17日、サギコロニーの様子を見に行ったら、
先日土木課で話した河川課の人が業者を連れて来ていた。
「工事は9月に延期します。」と開口一番。
「ああ良かった!サギたち、今が子育ての大切な時期ですから。」
一先ず胸をなで下ろす。
まだ記事は出ていないが、報道機関が取材に行った事で
うかつなことは出来ないと判断したのかもしれない。

その後、双眼鏡でサギを見ていた青年と話す。
写真が趣味で、鳥がいる風景が好きだという。
野鳥に興味を持ち始めたところで、堰を切ったように自分が見た鳥の
色んなエピソードを話してくれた。

Posted by Ru Na - 2013.09.14,Sat
サギコロニーの危機について、順を追って書いているが、
なかなか現在までに追いつかない。
近隣の田畑などに採餌しにコロニーを朝飛び立つサギたちが見たくて、
このところ、夜明け前にサギコロニーを見に行っている。
晴れの日も曇って暗い日も、だいたい日の出の時刻に大群で飛び立つ。
 その壮観な様子を速報で載せます。

夜明け前、左岸の木立に密集してとまっているサギたち。
大抵はじっとしているが、羽ばたきをしたり近辺を少し飛んだりする
サギたちがしだいに増えていく。



あっという間に、上流寄りの一群が一斉に飛び始めた。

   

 
 
 

川の上にもう一つの白い流れが出来たような光景。
下流に向かうとそこで大きく旋回。
一部は下流の方の岸辺に一旦降り立って、そこにまだ留まっている
サギたちに加わり、その他はまた旋回を何度か繰り返し、
そのうち南の空に消えて行く。





中州の先端にも、まるで無数の小さな白い花が咲いているように
サギたちが固まっている。



上流寄りの木立から、第二弾、第三弾の飛び立った群れがやって来ると、
一緒に羽ばたきするサギが増えてきて、



そして一斉に飛び立った。


 
成鳥も巣立ってかなり飛べるようになったヒナたちも、
朝焼けの空に消えて行く。

    

    

残ったのは、まだ十分飛べない子たち。
ゴイサギの幼鳥・ホシゴイたちも川の両岸の低いところを
行き来している。





コロニーに日中残る子たちは、水辺で餌取りの練習に励んでいる。







 

Posted by Ru Na - 2013.09.10,Tue
6月2日。どうなる事かと心配していたゴイサギの幼鳥、ホシゴイにも
ちゃんとヒナが生まれ、順調に育っている様子。



親鳥と同じ色のヒナが甘えている。



つがいの片方は巣の近くで、しばしの休憩で羽づくろい。



コサギのヒナも少し大きくなった。



夕方になると、餌取りに出かけていたサギたちが順次帰ってくる。

 

薄暗くなったサギコロニーに、白い点が増えていく。

 

6月5日。サギコロニーの工事について説明したいと、土木課から連絡があった
というので、中流域の工事について今まで何度も土木課と折衝してきたSさん、
Mさんと、県央土木に出向くことになった。
コロニーの様子が分かる写真があるといいというので、
去年や今年の全体写真、サギの種類が分かる写真をプリントした資料を
徹夜で作って、去年の記録映像をまとめたDVDと共に持って行った。
こんな可愛いヒナの様子を見たら、誰だって心動かされ、
子育てを邪魔しようとは思わなくなるのでは、と期待して。

日差しの強い真夏のような日、県央土木の事務所で大きな図面を前に、
河川課の人が、この区間は川幅が狭くなっているので水害に備えて広げたい、
という話を聞いた。
川幅を広げるには、コロニーの中心になっている中州を取り除かねばならない
と言う。とんでもないことだ。
色々言い合いをし、サギたちが密集している左岸・下流寄りは残すことになったが、
中州も一部削らせて欲しい、7月に入ったら、サギがあまりいない左岸上流寄りから
少しづつ工事を始めたい、と言われた。

とりあえず、コロニー全体を全て潰す、ということにはならなかったが、
サギたちが子育て真っ最中の7月に工事に入るなんて、問題である。
また、周囲の緑が無くなってしまったらコロニーは存続できないのでは。

いつも右岸から観察していて、左岸からの様子を十分見ていなかったのは
手落ちだった。その日の夕方、早速左岸に行ってみた。

      

中州の左岸に面した側にもサギや巣がいっぱい。

 

遊歩道が木立のすぐ近くなので、サギたちが間近に見える。





左岸下流寄りには高速道路が川を渡っている。
何故かサギたちはこういう場所が好きらしい。

 

高架の下にホシゴイたちが集まっていた。

 

何も無いからここから工事を始めたいと言っていた左岸上流寄りの木立全体に、
何と、ゴイサギの巣が沢山あった!

 

サギコロニーから数百メートル離れた川の中で採餌するコサギたち。
コロニー周辺にはこういう場所が沢山なければ子育てが出来ない。

  
 
 
 
 
 
  
  
  
Posted by Ru Na - 2013.08.30,Fri
5月に入ってから、サギコロニーに行く途中、餌採りをしているゴイサギたちが
よく見られるようになってきた。5月30日の様子。

 

近くにはいつも、婚姻色をしたアオサギが1羽。

 

コロニーの幾つかの巣でヒナが誕生している。





こちらは恋の駆け引き中。

 

 

サギたちの子育ての忙しい季節が始まっているのに、
いつ工事の重機が入るかと、気が気ではない。
ようやく野鳥の会の意見として、サギコロニーの区間の工事の中止か
延期を、県関係の職についている幹事を通じて、県に申し入れした。


Posted by Ru Na - 2013.08.29,Thu
5月21日、サギたちの多くは巣にじっと座って抱卵している。

 

 

卵が産まれても更に巣材を追加し、巣を整え続けている。



ホシゴイもちゃんと卵と巣のケア。



中州ではヘラさんとチュウサギが微妙な距離をとっていた。



この頃、サギコロニーの工事の中止か延期を、県に申し入れるという
野鳥の会の意見がまとまった。
 
5月24日。ゴイサギが半身水に浸かっていた。



中州の端は相変わらずみんなの人気の場所。



巣材の組み方をあれこれ工夫しているチュウサギ。



私はサギコロニーの記録に通っては、話しかけてくる散歩の人たちに
サギの種類やサギたちがどんなに一生懸命子育てをするかなどを説明したり、
工事の問題を話すという広報活動にいそしみ、
この近所の人から、過去のコロニーの様子やどんな水害があったかを
聞いたり、同時に全国のサギコロニーの情報を集めていた。
 
 
 
 
 
 
Posted by Ru Na - 2013.07.31,Wed
5月12日。中州の向うの下流寄りの左岸にも、ずい分サギやその巣が増えてきた。

 

木立の下に潜り込んだり地面を歩き回るサギたちがいる。

心地良さそうなこの木陰に私も入ってみたくなる。



しだいに強くなる日差しの下で、じっと抱卵するホシゴイの姿がいじらしい。

 

中州の端の砂洲のような場所は、このコロニーの大切な場所のようである。

サギたちも水鳥もここによく集まっている。



この日、下流の方ではもうあまり姿が見られなくなったカワウが

1羽ここに来ていた。



アマサギもこの場所で熱心に巣材集めをしていた。










Posted by Ru Na - 2013.07.30,Tue
5月9日。中州に生えた木立の下の地面はサギたちのお気に入りらしい。





ここで休憩したり巣材を探したり、情報交換や出会いの場にも

なっているのかもしれない。
ホシゴイたちが本当に抱卵している。





巣を整えるのに余念が無いコサギ。



卵が見える巣もある。



求愛中のカップルもいる。



中州の周囲には、まだ冬鳥であるコガモも多く見られるが、

その中に仲良さそうなバンのカップルも混じっていた。



この頃から、全国のサギコロニーと工事の問題について調べ始めた。

数年前、九頭竜川のサギコロニーが工事で壊され大騒ぎになったことが
あると聞いたからである。
環境省は一応繁殖中のサギコロニーでの工事を禁止しているらしい、
とも知った。
  
  
  
  
  
  
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