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Posted by - 2024.05.04,Sat
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Posted by Ru Na - 2014.01.12,Sun
この冬、早い時期から真冬並の寒波が来たり、例年より低温の日が多いが、
ここにきてようやくと言うか、ついに北陸らしい湿っぽい雪の到来。
どんよりと暗い季節になったが、サギコロニーの話を続けたい。

早朝のサギの飛び立ちを見たくて、9月6日の未明、外出の準備はしたが、
窓から見る空は曇っているらしく、もうじき日が昇るとはおもえないくらいの漆黒。
ぐずぐずしていたら時間がどんどん過ぎるので、思い切って外に出た。
真夜中のような川原は、それでも仄かな明るさに包まれていて、
こんな時刻にもう散歩を始めている人がちらほらいる。
空が幾分明るむ。日の出時刻までもう30分もない。
気持ちが焦ってきて、ライトを点けた自転車をとばした。

家を出た頃は街灯の明かりがまだ闇に勝っていたのに、
視界が次第に明るくなって、草の緑色が見分けられるくらいになった。
サギコロニーの一番上流寄りに差し掛かった時、日の出時刻になった。
5時24分。こちら岸の木立で、対岸のサギ密集地帯は隠れている。
早く全体を見渡せる場所にたどり着きたい、と思った瞬間、
対岸を隠す木立の向うに、無数の白い翼が舞い上がって、
見る見るうちにまだ暗い空を覆いつくした。



足を止めて、どんどん湧き上がってくる翼の群に思わず見とれていた。

間一髪、飛び立ちに間に合ったけれど、みんな行ってしまったのかと、
坂を登ってコロニー全体を見渡すと、
今飛び立ったのは、左岸の一番上流寄りの木立にいたサギたちで、
中州や下流寄りのサギたちはまだ飛び立ち前だった。



夜が明けた川の上を、上流から順に群が飛び立っていく。



群の一部は、いったん下流の木立に降りて、そこにとまる群と合流。
しばらく後に、また群をなして飛び立ち、旋回しながら南西方向の空に消えていった。

ダイナミックな飛び立ちの光景は、20分足らずで収まった。
その後コロニーに残っているのは、主にまだ十分飛べない幼鳥たち。

 

水辺に集まって一人前の餌取りの格好をしているが、
見ていると嘴で持ち上げるのは、水の中の小枝や草ばかり。
持ち上げては落とし、また小枝を捕まえる、を熱心にくり返していた。
こうした練習を重ねて、そのうち他のサギたちと一緒に
本格的な田畑での餌取りに出かけられるようになるのだろう。



ゴイサギの幼鳥、ホシゴイも十数羽の群で水面近くを対岸まで飛んだり、
飛ぶ練習をしていた。
霧雨のような細かい雨が降り出した。
雨が止むのを待って左岸に回ってみると、このコロニーで一番遅くに
ヒナが誕生したゴイサギの巣が、空っぽになっていた。
ようやく無事に巣立ったらしい。

 
 
 
 
   
   
   
   
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