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Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by Ru Na - 2014.01.04,Sat
新年最初に見た鳥を、“初見の鳥”と云うが、毎年たいてい庭の常連が私の初見の鳥である。
かれらには人間の暮れも正月も関係ないから、夜中に出しておいた早朝用の餌を食べて、
私が庭に面した2階の物干しや廊下で何かしていると、鳴いて次の食事を要求する。
この元日もヒヨドリがあげる嬉しそうな声に返事する事から始まり、
庭に出るガラス戸を開けると、シジュウカラが羽音をたてて近くを飛び回った。

シジュウカラは人懐こい鳥で、私が庭に出ても平気で近くの枝にとまって
さかんに何か話しかけてくる。人の目の前で吊りかごの中の砕いたクルミの実を
つついたり、1粒持ち出しては木の枝の上で両足で押さえながら上手に食べている。
ウグイスはここでは最古参なのにとても遠慮がちで、他の鳥たちの合間をぬって
さっと来てはすばやく食べて、さっと行ってしまう。
気の強いメジロたちは、この冬まだあまり見かけない。

気のせいか、なんだか私はシジュウカラに好かれているようだ。
前の冬も、雪の川原に行くと決まってシジュウカラが寄って来た。
強風が吹き荒れている時でも、細い枯れ木の根元からわざわざ出てきて、
風にひどくあおられているのに、細い枝に必死でしがみつきながら、
こちらの顔を見ながらひとしきり鳴くのである。
シジュウカラ語が解らない私はただ、「早く風の当たらない所にお入りなさい。」
と答えるしかできなかった。

正月三が日はせっかく兼六園の無料開放をしているので、
2日と3日の夕方、ちょっとのぞきに行ってきた。

近くの神社のおみくじ。いつからピンクになったのだろう。

   

お昼前後は陽が出ていたが、夕方はどんより曇って小雨までぱらついた。

   

夕方の人出は少なかったが、天気が悪いせいか鳥の声がしない。
霞が池にはカイツブリの姿はなく、カワセミもいつもの場所に
いる気配もない。
昨秋この園の池の大掃除が行われた時にどこかに行ってしまったのか、
それともたまたま出かけているのか。
池の鯉たちは相変わらずお腹が空いたという顔をしている。

  

お馴染みの冬鳥シロハラも、まだ来ていない様子。
ようやくヒヨドリの声が聞こえたと思ったら、
シジュウカラの群が近くにやって来て、あっという間に取り囲まれてしまった。

 

いつも一緒にいるヤマガラはいなかったが、庭園が急に生き々しだした。

 

3日は前日よりもっと鳥の声が少なく、カルガモは霞が池から
別の小さい池に移っていた。お昼前後の陽が出た時間帯に、
どっと観光客が押し寄せたので、人ごみに嫌気がさしたのかもしれない。

 

小雨が降るし、会いたかったアオジの声もしないし、
いつもは小鳥が多くいる場所も深閑としているので、
あきらめて帰りかけたら、なつかしいツーツーという声。
シジュウカラが2羽飛んできて、しばらく近くの木にとまってくれた。

 

久しぶりに訪れた兼六園で、2日連続してシジュウカラに挨拶でき、
ほかほか温まったような気分の新年になった。
 
 
 
 
 
 
 
  
  
   
   
    
   
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