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Posted by - 2024.05.02,Thu
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Posted by Ru Na - 2012.05.21,Mon
今日は日本の広い範囲で金環日蝕が見られた日だった。
これほど広範囲で見られるのは、932年ぶりという。
しかし北陸はその範囲からはずれ、部分日蝕となった。

朝7時過ぎ、辺りは暗いのに植物に落ちる光が、鈍い金粉をまぶしたような
異様な色になっている。
残念ながら、その色彩を写真でそのまま再現するのは、なかなか難しい。

resize5433.jpgresize5434.jpg















日蝕グラスを持っていないので、直接太陽を見ることはできない。
試しにフィルターなしのカメラを日に向けると、三日月形の反射光が写った。

resize5427.jpg


resize5429.jpg


庭の作場の柱に映る槇の葉の影。無数の三日月模様ができた。

resize5430.jpg


日蝕は地球と太陽の間に月が入り込むことで起こる。
月が地球により近ければ皆既日蝕になり、月が少し遠いため太陽の輪郭がはみ出せば
金環日蝕になる。

日本でこれほどの広範囲で金環日食が見られた932年前は、ちょうど源平合戦の
水島の戦いの最中だったという。平家が源氏に勝った唯一の戦。
天岩戸伝説の時は、多分皆既日蝕だったのでは。

resize5435.jpg

日蝕というと、すぐ連想するのが
マーク・トウェインの、
「アーサー王宮廷のヤンキー」。
コネチカット州の兵器技師が
タイムスリップして、
中世イギリスのアーサー王の
時代に行ってしまうという、
不思議で痛快な物語。

本家本元の「中世騎士物語」
と並んで、
私の子供の頃の愛読書だった。




19世紀の科学技術を中世イギリスに持ち込んで、アーサー王の信頼を得、
ボス卿と呼ばれるようになったヤンキーが、魔法使いマーリンと対決する時
「太陽を消してご覧に入れる。」と、日食を利用するのである。
歴史的な日食の年月日、場所を暗記していたなんて、驚くような話だが、
自転車生産工場を作って、甲冑の騎士の銀輪部隊を結成するほどのボス卿。
こういう事も朝飯前なのかもしれない。

resize5456.jpg 太陽が隠れて地上が暗くなると、
 鳥たちがやたら騒いでいた。
 ハシブトガラスが
 近くのアンテナの上で、
 落ち着かなげに
 鳴いたり飛び立ったり。
 明るさが戻ったとたんに、
 ヒヨドリはいつもの囀りを
 始めた。






鳥の視覚はとても優れていて、人間には見えない色や奥行が判るらしいが、
世界が異様な薄明かりに包まれていた時、彼らはどんな色を見ていたのだろう。

日食や月食の“食”は、英語でエクリプスと言う。
鴨類の♂が非繁殖期に一時的に♀のような羽色になる状態も、エクリプスと呼ぶ。

resize5457.jpg

金魚の視覚も、人間には見えない
色彩をとらえているらしいが、
金魚たちには、別段変わった
素振りはなかったように
思える。

太陽は何事もなかったように
照り始め、
午後は気温が上昇。
その陽の下で
池の水換えをした。


resize5432.jpg








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