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Posted by Ru Na - 2017.08.21,Mon
最近よくヨーロッパの街のことを思い出していた。
そこかしこに思い出深い場所があり、ずい分昔のこととはいえ
ここのざわめき、そこで出会った人との会話内容、
かしこの風の匂い、光の色・・脳裏に刻まれた風景は
時と共に変容はしているだろうが、
今でも鮮やかに蘇らせるシーンを無数に抱えている。

その懐かしい場所のひとつで、ショッキングなテロ事件が起きた!
スペインはバルセロナ、ランブラス通りである。

バルセロナはカタルーニャの古都。
まさしく古都の名にふさわしい、古びて黒っぽく厳めしい石の街で、
街のそこかしこに散りばめられた史跡に加え、現代の文化も
風景にうまく溶け込んでいて、ピカソやミロ、タピエスなどの作品にも
その時々の最先端のアーチスト作品にも簡単に出会える。
私のお気に入りは、ピレネー山中のロマネスク寺院から来た宗教美術の宝庫、
あの魅力的なカタルーニャ美術館。そして青年時代の作品を多く収蔵している
ピカソ美術館。(美術館の古いゴシック建築を見るだけでも価値がある。)
少年たちがサッカーに興じていた小さな広場は、実は昔王宮の一部で、
コロンブスがフェルナンド王・イザベル女王に謁見した広間だった!

バルセロナは丘も多いが、海岸線に沿って長い平らな土地も続く。
ひときわ高い記念柱が目を惹く。
柱の上には、海を指差すコロンブスの像。
港には、コロンブスが乗ったサンタマリア号を復元した船が泊まっていて、
ここに来て初めて、コロンブスという人が実際にいたのだなあと実感した
のだった。(彼の為した事みな肯定するつもりはないけれど。)

ランブラス通り。白いピエトン(遊歩道)。
バルセロナでどこに行くにも、ついここを通ってしまう中心通りである。
初めてスペインに来た時、それはマルセイユの留学生仲間と車にテントを
積んで、プロヴァンスからラングドック・・キャンプをしながら
南仏の主要な美術館、寺院を巡る旅の終点がバルセロナだった。
当時スペインは、スリかっぱらいなど泥棒が横行する国(今もそうかしら?)。
バルセロナに着いたその日、ランブラス通り脇の路地に車を停めて、
ミロ美術館に行っている間に、車上荒しに遭って、
一人が車中にうっかりおいて置いたパスポートを盗られてしまった。
当時はEU統合前、国境を越えるのにパスポートが必要だった。
フランスの身分証で、何とかフランスに戻ることはできたが、
警察に行ったり、土日で領事館が休みだったり、
がっかりして泊まった町中の安ホテルは、どうも泥棒グループの
溜り場だったらしく、夜中に盗品を山分けしているらしい声が聞こえたり、
等々、何とも苦労が多い印象的な第1回バルセロナ行きだった。

その後も何度もこの町を訪れ、その都度ランブラス通りを通って、
大道のアクセサリー売りから、貧乏学生でも手が出るちょっとした
きれいなもの、七宝のブローチや陶器の小マスクなど買ったりしていた。
(それらは今でも大切に私の宝箱に納まっている。)

テロリストたちは、サグラダファミリアの爆破も計画していたという。
宗教や思想に関わらず、人が作り上げてきた美しい労作を
一瞬で無にしようという感覚は、私にはどうしても理解できない。










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