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Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by Ru Na - 2014.02.10,Mon
11月6日、内川での野外展も終わり、手指の腫れもましになってきたので、
サギコロニーまで飛ぶように自転車を走らせた。
左岸の工事はだいぶ進んでいる。

  

  

11月になっても日没後の中州にはこれだけのサギが戻って来た。

 

11月9日、サギコロニーより少し上流の、工事されない区間に、
コサギ、ダイサギが、カワウと一列に並んでいた。

 

 

右岸上流寄りの様子。

 

左岸は川岸の土がかなり削られていた。
ここはかってタチヤナギの木立があり、色んな植物が生えて、
サギたちの居場所をそっと隠すレース網のような緑の塀を作っていた。

  

  

こんなに見透しが良くなったら、来年サギたちは落ち着いて子育てが
できないかもしれない。

この工事計画を知り、河川課と交渉し始めた当初は工事そのものを中止して欲しかった。
政権交代後の「国土強靭化計画」と、北陸新幹線開業に向けた県の予算の中に、
河川改修費の大幅な増額を含めるという行政の指針、
景気回復のための公共事業の増加、それに、異常気象がもたらす自然災害の大規模化対策
など、この大きな流れを止める事は無理と分かってから、
災害対策と自然保護が両立する最善策を、野鳥の会は河川課と共に模索した。
残す場所、削る場所を、両岸交互に設けて、川を蛇行させる形にすれば
川幅が確保できる、という前福支部長の提案が、
サギコロニーの主要な場所を残すためにはベストな方法だった。
しかし、工事区間の最終的な線引きは、私が決めたようなもの。
こうして土が削られ、景観がどんどん変わっていくと、
これで本当に良かったのだろうかと、気が塞いで仕方がなかった。
河川課も工事業者も、例年より遅くまで残っているサギたちに、
最大限の配慮をして下さったが、伐採される木々、削られる土が、
我が身が削られるように痛々しく思えた。

日没後、中州に戻って来たのは、40羽ほどのコサギ。

 

この頃、サギたちが戻って来る時間には辺りがすっかり暗くなって、
河岸の遊歩道を通る人も滅多にいない。
それで私は、いつも帰る間際にサギたちに、
「もう行くよ。みんな気をつけてね。またね。」といった言葉をかけていた。
11月9日も同じように声をかけたら、それぞれの塒の場所に落ち着いて静まっていた
サギたちが、返事を返すように一声、一斉に鳴いた。
その可愛い声を耳に残しながら、何度も何度も振り返りながら帰路に着いた。

 
 
 
 
  
  


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