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Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by Ru Na - 2012.07.06,Fri
毎年春に東南アジアから渡ってきて、日本各地で賑やかに囀りながら
子育てをするオオヨシキリ。
名に「オオ」が付いてもスズメ大位で、こんな小さな身体のどこから
こんな大きな声が出るのかと思うくらい、全身を震わせて声を張り上げ、
水辺のヨシや潅木にとまって、縄張り宣言の囀りをし続けている。
初夏の水辺の素敵な風物詩である。

resize5938.jpg

口を開けると、中は鮮やかな赤色。
ふと口をつぐんだ時の顔は、えも言われず可愛い。

resize5942.jpg

resize5943.jpg

私はこんなオオヨシキリが大好きで、毎年初夏に近所の川原の
立柳に来るのを楽しみにしている。
しかし今年は、河川敷工事のため木も草もすっかり刈られてしまい、
この小さな鳥たちが、遠路はるばる渡ってきても、居場所を見つけられない
のではと心配していたが、
5月、川をずっと下って行くと、まだ木も草も中洲も手が付けられていない一帯で、
彼らは密集して囀っていて、とても幸せな気持ちになれたのだった。

「ギョ、ギョ、ギョギョシ、ギョギョシ」という声に囲まれたくて、
幾度も川の下流まで自転車を走らせた。

resize5947.jpg

6月27日、自転車道の両側に、人の背丈より高く生い茂って緑の回廊を作っていた草が、
ことごとく刈られ、風景が一変していた!

resize5937.jpg
  近くには
  除草作業中の
  看板が。











6月も後半に入ると、草の中で営巣していたオオヨシキリのヒナが巣立てば、
その周囲を飛び回って、巣を守るため囀る父鳥も、あまり鳴かなくなるのだが、
少し前に来た時は、まだ方々で囀っている子たちがいた。
巣もろとも刈られてしまったのではと、ショックを受け、3日後また見に行くと
除草の範囲が上流に向かって、さらに広がっていた。

草刈をせめて後一週間待ってくれれば、大方巣立ってしまうだろうに。
梅雨入りしても、まだ雨はそんなに降っていないが、
雨が降れば作業はできないから、雨が降って欲しい。などと、うつうつ考え、
いつも暑さを避けて、作業が終わっている夕方に出かけるので、
いっそ朝早く行って、「オオヨシキリの巣に気を付けて下さい。」の看板でも
置いてこようかとも考えた。

次に少し早い時間に外出できた時、ちょうど草刈中の作業員に会えたので、
オオヨシキリの話をし、気を付けて下さいねとお願いした。
県の委託で除草作業にあたっている業者は、それぞれの受け持ち範囲の
作業をしているらしく、私が話できた人たちは、自転車道のすぐ脇の草しか
刈らない予定ですと言っていたので、少し安心できた。

resize5948.jpgしかし、そこより下流域は、
既に作業が終わっていて、
後のまつり。
水際まですっかり
緑が無くなっていた。

少なく見積もっても、
10以上の巣が
壊されてしまっただろう。
巣を守るため、
なぜもっと早く行動しなかったか
が悔やまれる。



草むらが無くなって戸惑っているような、キジの夫婦がうろついていた。
彼らも居場所がなくなっただけではなく、
子育て中の巣が壊されてしまったのかもしれなかった。

resize5949.jpg











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