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Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by Ru Na - 2013.03.13,Wed
                                

気になっていた展覧会、「ス・ドホ パーフェクト・ホーム」展を
金沢世紀美術館に見に行った。



天井の高い各展示室に、向こうが透けて見える薄い布を使った
ほぼ実物大らしい家の空間が作り出されていた。
ドアノブや壁の電気のスイッチ、排気口まで薄布で細かく再現していて、
内部を歩くと、室内と室外の空間を区切る壁が不思議な浮遊感のある
ものになっている。
「家」という、外界から壁で仕切られた個人的なスペースの存在を
改めて考えさせる展覧会だった。

モニターに映し出された、太平洋を跨いでNYとソウルを結ぶ橋の上に
置かれた家のプロジェクト。
韓国の伝統的な家屋と庭を、大きなトレーラーに載せて移動可能にした模型。
光州ビエンナーレにおける「隙間ホテル」の映像。キャンピングカーならぬ
ホテルカーで、宿泊客が来ると、路地や家と家の間の小さな空間などに
移動し、そこがホテルの場所になるというものである。

N.Yのアパートの建物内部に、韓国の伝統家屋が入り込んでいるといった
展示を見て、別の展示室に行くと、
N.Yのアパートの棟を対角線で切断して左右に開いた、巨大なドールハウスがあった。
各階の各部屋の様子が、内装、家具調度、持ち物に至るまで、
そこに住む人の十人十色の趣味やライフスタイルが分るように、
ミニチュアで細かく再現されているのが面白い。
一部天井までひどく壊れている部屋が、と作品の後ろに回ると、
空を飛んできて墜落したらしい韓国の伝統家屋が、このアパートにぶつかって
内部まで入り込んだ状況を現しているのが分かった。

どこまでも続く広大な空間を、ヒトは壁でさえぎり箱状のものを作って、
その中に棲んだり、色んな活動をしている。
雨風や望ましくない侵入者や、自然の猛威から逃れるための壁は、
まことに薄くて脆いものなのだけれど、
この“家”という小さな場所に潜り込んで、安心して生きている。

そういう“家”というものを、改めて別の視点から考え、
感じさせる契機となるような興味深い展覧会だった。

     






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Posted by Ru Na - 2012.11.10,Sat
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 恩師に案内状を頂いたので、
 県立美術館へ
 「能登の彫刻家たち」展を
 見に出かけた。










resize6835.jpg久しぶりに雨が上がって、
街路樹を染め始めた紅葉が、
緑から紅にいたる色彩の
グラデーションを作っていた。

県立美術館まで
兼六園横の坂を登ると、
20羽ほどの鳥の群れが
頭上の葉羣を行き来して
騒いでいる。
ムクドリだろうと思い、
とりあえず写した写真を
後で拡大してみたら、
何とツグミだった!

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暗くて少し判りづらいけれど、確かにツグミである。
昨秋は、日本全国ツグミが飛来しないのが話題になったくらい、その姿を見つけられず、
春になってようやく、目撃情報を聞くようになり、私もやっと出会えた。
今年はいつも通りにツグミがやって来た、と嬉しくなった。


resize6836.jpg県立美術館と隣り合せの
歴史博物館前の紅葉。
日当たりが良い所では
もうこんなに進んでいる。


能登に由のある彫刻家は
かなり大勢である。
能登は、長谷川等伯だけでなく
高田博厚のような、戦後の日本彫刻界を
リードしてきた優れた作家を数多く
輩出してきた土地だと改めて実感した。



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   別の展示室では、
   人間国宝の漆芸作家
   寺井直次の特別展が
   開催されていた。

   県立美術館所蔵でお馴染みのものに混じって、
   各地の美術館やコレクターから集めた作品が
   一堂に会して、見ごたえがあった。







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鳥の意匠が多い。白鷺の銘が付いているのはみなコサギである。


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単純化されたライチョウがとてもステキ。
残されたスケッチブックから、自然の造化を簡潔な意匠にまで変化させていく過程が
見て取れて、興味深かった。

美術館を出て、東山に向かう。
茶屋街の一角で、建築家の友人が参加している花展が催されている。

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古いお茶屋を改築して喫茶店にした二階の和室に、秋の野が出現していた。
ウメモドキの赤い実が畳に映える。

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  店内には、こんなレトロなポスターが。


  外に出ると辺りはすっかり暮れて、
  着物姿の人が、暗い街灯の下を
  急ぎ足で過ぎていく。
  お稽古の帰りだろうか。
  それともこれからお座敷?

  こんな暗くなっても、ぶらぶら歩く観光客。 
  
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Posted by Ru Na - 2012.11.06,Tue


今年の作品のタイトルは、「もうじき飛べる?」。

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今年の内川鎮守の森ギャラリーにおける自分の作品について、
写真など順次追加していきます。






 
Posted by Ru Na - 2012.11.04,Sun
ずっと冷たい雨が降り続いた2012年度内川鎮守の森ギャラリーⅡ。
最終日の今日になってやっと穏やかに晴れ上がり、無事に閉幕した。

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今年はこの鎮守の森ギャラリーが始まって20周年。
最初の頃のように、三小牛町から一番山手の住吉町までの広域が会場になった。

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住吉町住吉神社には
ステンドグラス作家の
辺本良治さんの作品。
私同様、20回皆勤出品者。
欧羅巴の広場のお祭りみたい。



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新保町から住吉町に続く道沿いに広がる
里山の美しい風景に、豊かな実りの秋を実感。
新保町八幡神社では、このアートイベントを
立ち上げた一人で、初回から皆勤参加の
グラフィックデザイナー小川修さんの
ポスター展が行われていた。




内川小中学校のグランドには、子供たちがワークショップで制作した大作。

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  広いグランドに
  このような迫力ある
  アクションぺィンティングが
  ずらりと並んでいたが、
  残念なことに
  初日の暴風雨で
  何点かが壊れてしまった。







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木の香りがする木考房望峰には
写真家田村正昭さんの
「関係の無い4枚の写真」シリーズ。
2012年の時空が切り取られている。
右下は過激派の指名手配ポスター。
こんなものにはもう京都でしか
お目にかかれないのでは、と
田村さん談。




resize6750.jpg 
 三小牛町八幡神社には
 高田初恵さんのイラストと写真を
 前伊知郎さんが映像に仕立てた作品が
 お社の内壁に映写されていた。
 参道の緑も同時に目に入る素敵な空間。
 訪れた人はのんびり腰掛けて、
 ゆったりとした雰囲気と里山の静けさを
 心ゆくまで堪能している様子だった。



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参道にはガラス球のオブジェ。
散り敷く落ち葉と共に、
こぼれ落ちた木の実のように
さり気なく光を浴びて美しい。





蓮華町の丸山家はいつも人気で、多くの作品が展示されている。

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手前は白川郁栄さんの屋久島の自然をテーマにしたインスタレーション。
庭にも赤いオブジェが点々と緑の中に散らしてあった。

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家の前では草を食む山羊の親子が
訪れる人をお出迎え。

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蓮花町諏訪神社の境内で、軽やかなオブジェが風に揺れ、お社の内部には赤青の光が点滅。
ギャラリー花音では、陶芸の器や手織物などの小品販売があり、
私の映像作品もここで上映した。
公民館では20周年の資料展示。3日には記念のお茶会も開催された。
同日、九万坊さんの名で親しまれている薬王寺で、地元の「内川バンド」を中心とした
記念ライヴコンサートも行われ、熱気に包まれた。
竹の小径には、青く塗られた「踊り場」という木の台座の作品が出現したが、
雨続きで、その上で踊る機会を私は逃してしまって残念。

陶芸、織り、竹細工、紙工芸、絵画、彫刻、写真、ポスター、インスタレーション作品等々、
様々なジャンルの作品が、秋の内川を祝祭のように彩った4日間だった。

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竹の小径に設置した私の作品の近くの作業小屋からは、のびやかな音楽作品が流れていた。
音の出る作品は、他の作品とぶつかって鑑賞の妨げになることも多々あるが、
今回の岩井美佳さんの音楽は、竹林の美しさと雰囲気をいっそう引立てていて、
熊よけにもなり、有り難かった。

ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイス、スズメが、竹林でよく可愛い声を聞かせてくれた。
コゲラやカワラヒワ、オナガの声も一瞬聞こえた。
かれらの生活圏に突然現れたこれらの作品を、そう邪魔に思っていないような様子で、
私が一人で竹林の方々を歩いて撮影している時など、むしろ興味津々に近づき、
頭上を追て回っているような、そんな気配すらしたのだった。


 ― 自分の作品については、また項目を改めて書きます。 ―






Posted by Ru Na - 2012.11.01,Thu
今年20周年を迎える内川鎮守の森ギャラリーが今日から始まった。

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あいにく今日は朝から雨。発達中の低気圧が日本海側に暴風雨をもたらしている。
お昼前後、しばらく雨風が止んで短い時間陽が出たくらいだが、
午後から更に風が強まるというので、自転車で出かける予定をしていた私は、
ついに今日は会場に行くのを諦めた。

20周年ということは、初年度産まれた子供が今年成人になるという年数。
初回から欠かさず野外に作品を設置してきた私にとっても、20回目の内川野外ワークである。
思えば大抵、雨と風との戦いで、設置の時みぞれが降ったこともあり、
会期中台風に見舞われて、ロープに短冊状に下げた作品が巻き毛のようになった
こともある。
熊の出没、去年のスズメバチ騒動など、色んなハプニングは里山での野外展ならではの
醍醐味だけれど、今年はしょっぱなから暴風雨。
さてどうなることかしら。作品は雨風にちゃんと耐えてくれているかしらと、案じながら、
日本列島の上空の雲の流れに思いを馳せているのだった。

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  今年も会期中、
  色んなイベントが行われる。
  年に一度だけ顔を合わせる
  人も多く、
  天候はどうあれ、
  楽しさが凝縮した期間でもある。











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翼型の作品は、上部の先端部分2箇所で上から吊って形を作っているが、
一辺の途中からも、紐で引き上げて開いた形を変化させられるようにもしている。

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設置の初日、何点かをこのような形にしてみたが、
その夜と翌日の雨で、布の辺の途中を引っ張ると全体の形が崩れるのが分かって、
辺の途中の紐はみんな外してしまった。
会期中の天候を見ながら、また試してみようかと思っていたが、
この紐で絞るのを、雨が降り続く間はよした方が良さそう。






Posted by Ru Na - 2012.10.30,Tue
ようやく秋らしくなったと思ったのはつい最近なのに、もう内川鎮守の森ギャラリーの季節。
例年のようにやはり間際まで、慌ただしく作品の制作で時間が過ぎていった。
今年は特に、少し時間がアクト、色々心配な野鳥たちの様子見で飛び回ったり、
あれやこれやで猛暑の夏の間、制作があまり進まなかったものだから、
竹林でのインスタレーション作品も映像作品も、果たして間に合うのだろうかと
ここ10日あまり、なかなかスリリングな思いをした。

27日の午後後半から作品設置を始め、19点の翼型布のうち16点の
およその場所決めが、わりとスムーズにでき、
翌日28日は時折雨が強く降る中の作業。帯状の作品4点も設置。
29日は残り1点の設置と手直しで、後は少し撮影ができた。

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今年の作品のタイトルは、「もうじき飛べる?」。
巣立った幼鳥たちが親鳥のように渡りができるくらい飛べるようになるため、
一生けん命飛行訓練をしている様子のイメージをベースにしている。

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 風でくるくる回るような
 形にした。
 また、熊の出没が
 話題になるこの頃、
 熊よけの意味も兼ねて
 下辺に通したポールの
 端に、鈴を付けてある。
 思ったほど鳴らなくて、
 強い風が吹いた時だけ
 一斉に微かな音をたてる。





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外側は白色、内側は薄い水色で、
一部ピンクや黄色が入っている。
厚手の木綿布を、2〜3ヵ月かけて
地塗りした上に、
アクリル絵の具で彩色しているが、
この白色というのが
けっこう厄介な色で、
黄味を帯びた布の上に塗っても
なかなか白くならないのである。
何度か塗り重ねて、やっと
白色らしくなる。



今だ復興に遠い東日本の震災と原発事故で傷ついた諸々の地が、
ヒナが空に飛び立つように飛翔する願いを込めて、白を塗り重ねていたのだった。

竹林の中を歩くと、草叢から小さなカエルが飛び出したり、
イノコズチなど下草の種がいっぱい衣服に付く。カマキリの卵も見つけた。

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この時期を「竹の春」と呼ぶくらい、竹が生き生きとして美しい。
竹林に光が射すと空気は淡い黄緑色になり、雲の合間にのぞく青が、
空に刻々と模様を織りなしてゆく。

竹林の向うに広がる金沢市街の方を望むと、丸い明るい月が雲の間から顔を出した。

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Posted by Ru Na - 2012.10.07,Sun
県立美術館で開催中の須田国太郎展に行った。
須田国太郎は、その黒い犬の絵が日本美術史の本にもよく載せられている、
日本の洋画を築いた大家の一人である。
地方の美術館で、こんなにまとめてその画業を見られる機会はそう多くない。

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画学生の頃、東京の近代美術館で初めて黒い犬の実物を見たときは感激した。
そして今回、鵜の向うに明るい街並みが広がるこの魅力的な絵を
じっくり眺めることができた。

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Posted by Ru Na - 2012.08.02,Thu
連日ものすごく暑い。とにかく暑い。夜も冷えず熱帯夜続き。
あまりにも暑いので、どうせ何もはかどらないだろうと、
県立美術館へ田中一村展を見に行った。
(あまりにも暑いので、文字サイズを大きくしてみました。)

resize6227.jpg 田中一村は明治41年に生まれ、
 1977年に69才で没しているが、
 日本画の題材としては珍しい熱帯植物の、
 アンリ・ルソーを彷彿とさせる
 大胆な構図で評価が高まったのは、
 近年のこと。
 一村についてはあまり知らなかったが、
 先にこの展覧会を見に行った人に
 画集を見せてもらって、これは見逃せない
 と思ったのだった。






県立美術館の裏手の急な階段を登る。
横に滝がしつらえてあるので、この猛暑でも空気はひんやりしていた。

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美術館の裏辺りも草木が涼しげで、静かで落ち着いた空間。

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ここはいつも、
木々や色んな植物が
季節ごとの表情を見せてくれる。
この暑さ。
さすがに今日は
鳥の姿もない。





一村の年譜を見ると、関東で生まれ育ち、早くから画才を現し
東京美術学校に入学するが、家庭の事情で退学。
父と弟を亡くし、残された一家で千葉に移り住んだのが30才。
農業で自給しながら鳥を沢山飼い、板金工などして働きながら
画業を続ける。



7c7b739a.jpeg 30代から50代にかけ、
 日展や院展などに
 出品するが、落選続き。
 
 その間に、能登の
 「やわらぎの郷」の
 聖徳太子殿の
 天井画を描いている。
 

 今回の展覧会は、
 その天井画の
 修復が終わった
 記念展らしい。
 



天井画の実物と修復作業の様子の写真パネルが展示してあった。
49種の薬草が生き生きと描かれ、じっと見ていると、
実際の草花をその色や形に感嘆しながら眺めている時と同じ心地がした。

一村は50才の時奄美大島を訪れ、その後移り住む。
数年染色工として働いて生活の糧を稼ぎ、数年画業に専念。
時々千葉にも帰る、といった生活を繰り返していたらしい。

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初期の水墨山水画を見ても、
型を踏襲しながら形式に収まりきれぬ
生の自然への賛歌が感じられた。
山野の植物を描いたものは、
日本画らしく画面に端正にまとめよう
というより、草花の本当の勢いを
そのまま表現しようとしているような、
大いに共感できる視点を感じた。

そう、野では、植物たちは実際に
こんな風に絡み合って生えているよ。






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   初期の作品から時々、
   絵の中に小さく、さり気なく
   鳥が描かれていたりしたが、
   それも鳥を、その行動や
   気持ちまでも
   よく観察していた人だと
   推測できるような
   生きた鳥の姿である。

   次第に構図が大胆で簡潔に
   なるにつれ、
   鳥のモチーフも
   重要な位置を占めていった
   様子がうかがえる。





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  上、左、右下の順で、
  アカショウビン、オナガ、カケス。

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奄美大島に移ってからの植物の描写は、大胆な構図の中に
装飾的に組み入れられていくが、観念的な装飾紋にはならず、
ちょうどアールヌーボーを生み出したナンシー派の工芸家たちが、
植物の写生を突き詰めて繰り返し、自然の造化が持つ本来の美を
装飾にまで昇華して、装飾に有機的な生命の息吹を吹き込んだように、
一村の植物もまた、生きた装飾である。

その画面の中に住む鳥の姿も生き生きとしている。

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私のお気に入りのトラツグミの絵。

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  未完で残された絵には
  描きかけのカケスたち。
  今にも動き出しそうである。




















Posted by Ru Na - 2012.07.02,Mon
美大の先輩に案内をもらって、東山にある民家での作陶展を見に行った。

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 金沢観光の有名なスポット、
 東の郭のメインストリートから
 少し離れた静かな住宅街の
 民家を改装した「町塾」は、
 一階が板間で奥がカフェ、
 二階は和室で窓が多く、
 卯辰山の緑が間近に望める
 爽やかなスペースに
 なっていた。






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ここでは主に、
ダンスパフォーマンスや
一人語り、お茶会などが
催されているらしい。









先輩の同級生のグラフイックデザイナーで、陶芸は最近始めたという神田さんの
珠洲焼に似た器が、和室に洒落た感じで展示してあった。

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暑い日だけれど、すだれ越しに卯辰山からの風が通ってくる。

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和やかな気分になって、
展覧会を見た後、
東山界隈を少し散策。

今は東京にいて、
日頃誰も住んでいない
親戚の古い家がある通り。







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 浅野川沿いにも
 久しぶりに行ってみたら
 近くの公園に
 ガクアジサイが
 きれいに咲き揃い、
 しばし見とれる。








川の中の平たい石の上に、カルガモのヒナがひしめいていた。

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Posted by Ru Na - 2012.06.10,Sun
今年の「かなざわるねっせんす展」が、産業展示館 3号館で、8日始まった。

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「金沢ペーパーショウ」内の
特設ブース。


今年は募集から〆切の期間が
短かったこともあって、
去年より数は少なかったが、
県内の有名グラフィックデザイナー

による作品がずらりと並び、
見ごたえはある。





そんな中に混ぜてもらった私の作品。

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2点は家にある古い扇面屏風をモチーフにしたもの。
あと1点は、自分の立体作品の一部分をアレンジした。

ペーパーショウは、色んな材質の紙によるパッケージデザインや書籍などの展示、
書道展、紙による造形、材料となる木材など、様々な展示ブースがあり、
紙漉きや万華鏡制作といった体験コーナーも設けられている。

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濡れても破れない
プラスチック製の紙や、
水を含んだ特殊ペンで
なぞると色が浮かび上がる
紙などが、興味深かった。

色画用紙をぐるぐる巻にした
時計のシリーズも
なかなか洒落ていた。











Posted by Ru Na - 2012.05.12,Sat
先日からの6月下旬並みの暑さはどこへ。
私にとってはありがたいことに、空気は春先のような冷たさ。
小雨混じりの中、
「 幻のコレクション 中国陶磁名品展 ─イセコレクションの至宝─ 」
を観るため、県立美術館へと足を運んだ。

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名品揃いのイセコレクションの名は聞いたことはあるが、
古くからの美術コレクションだと思っていたら、会場の説明板によれば、
食品のイセグループが文化基金を創設して今年で30年という、比較的新しいものらしい。

古美術から現代美術に至るまで、幅広い作品の収集を行なっているこのコレクションの中で、
中国陶磁は、まだほとんど公表されておらず、
旧安宅コレクションのものだった品も含まれていて、その質の高さのふれこみに、
これは見逃せないと思っていたのだった。

新石器時代の土器から始まり、清朝まで、各時代の器を中心とした陶磁器の展示。
平日の夕方とはいえ、観ている人は少なく、ゆっくりと見て回ることができ、
ため息がでるほど素晴らしい品々を、心ゆくまで堪能した。

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北魏時代の官人の小像。
横から見ると、
なだらかな背中のラインが
百済観音像のように
美しかった。
仏像女子が見たら、喜びそう。







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 唐三彩の小瓶。
 今まで結構唐三彩は見たが、
 こんな見事な釉の流れは
 見たことがない。
 川端康成全集第1巻の表紙に、
 この瓶の写真が使われたと
 会場の解説にあった。
 旧安宅コレクションのもので、
 川端康成のお気に入り
 だったのだろうと想像する。




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 こちらの「三彩女子」は
 割と大きい。
 見事な造りである。
 やはり副葬品なのだろうか。
 せっかくカタログを買ったのに、
 解説が少なく、特に
 作品ごとの説明がないのは
 残念。







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 北宋の青白磁。
 窪みに溜まった釉の
 うっすらした水色が、
 とても美味しそう。

 私は李朝の青磁白磁が好きだが、
 中国のものはつるんとして、
 この気品にも強く惹かれる。



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明時代の染付けと五彩。いずれも景徳鎮窯。

同じ景徳鎮でも色んなスタイルがあり、時代によっても変わってくるのが、
この展覧会でよく分かった。
清の時代の景徳鎮にはまるで柿右衛門のようなものがあったり、
元祖セーヴル焼きといった風情のものもあった。

常設展示の特別企画でも、「加賀藩主前田家の調度 -唐もの-」をやっていて、
北宋の青磁皿や、景徳鎮の五彩筆箱など、
イセコレクションとよく似た作りのものが見られた。
やはり贅沢が許される向きはみんな、こういったものを側に置きたかったのだなと思う。


私はさほど焼き物全般や、中国陶磁を知っている訳ではないが、
展覧会で並んだこれらが、たいへん上質のものということは判る。
道具、工芸品は使ってこそ生きるものではあるが、
このくらいの水準のものは、個人所有より、誰でも見られる公の財産にすべきと
私は考えるが、もしどれか貰えるなら、どれを選ぶかしら、
古田織部を主人公にしたコミック、「へうげもの」の登場人物ならきっと、
この内の一点を観るためなら、千里の道を馬で駆け、所有するためなら、あるいは
城を明け渡すかもしれないなどと思いながら、美術館を出たのだった。

美術館の裏手の急な階段を降りて帰ろうと、建物の横に回ったら、
「ツー、ツー、ツー」とかすれた声で、小鳥の群が飛んで来た。
頭上の木々の間を飛び回っている。
雨も降っているし、もうかなり薄暗かったが、持参のカメラでズームアップ。
お腹がオレンジ色である。ジョウビタキかしら?
(後でヤマガラと判明。)

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ジョウビタキはこんな時期までいるのかしら。
撮った写真を後で見ると、エナガのようなお腹が白い子も一緒に写っていた。

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Posted by Ru Na - 2012.05.07,Mon
連休の後半の5月5・6日に、羽咋市滝港にある“スペース滝”で、
「滝ポート・ブルース・フェスティバル」が開催された。

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ギタリストの垣田堂さんを中心に、演奏あり、書道パフォーマンスあり、舞踏ありの
盛り沢山なアート・イベント。

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“スペース滝”は、
美大の大先輩である中田さんが
羽咋市滝町に去年開設したアート・スペース。
現代美術の展覧会や、多彩なイベントが
これまでに開催されてきた。






今度の垣田堂さんのコンサートで、私の映像作品を上映したいと、中田さんから連絡を
いただいたのは3月の初め頃。
私は映像を貸し出すと言う形で、上映作品の選択や上映のし方は垣田さんに一任し、
経過を見守った。
最初はコンサートの合間に上映する予定だったが、
このイベントのプログラムを煮詰めていくうちに、映像はパーカッションとコラボすることになったという。

5月5日の昼、金沢駅から富来行きの急行バスに乗って滝町に向かう。

resize5169.jpg 金沢駅周辺では、県立音楽堂をはじめとする
 いろんな会場で、今年もラ・フォルジュルネが
 行われていた。
 今年のテーマはロシア音楽。
 聞きたいプログラムが無かった訳ではないが、
 時間がうまく合わない。
 今年も諦める。
 連休中だから、ラ・フォルに行きやすい人と、
 私のように連休中だから、かえって行きにくい者もいる。



天気は上々。バスの高い座席から見る能登海浜道はなかなか楽しい。日差しも風も強い。
時々シギらしい群が砂浜から舞い上がるのが見えた。

1時間ほどで最寄りの一ノ宮停留所に着いた。
“スペース滝”に行くのはこれが初めてだが、ここから歩いて15分位のはず。

resize5170.jpg気多大社の看板を通り過ぎ、
大きなお寺の横に出た。
このまま行くと内陸の方に
入ってしまうような気がして、
道を曲がって海方向へ。
途中、鳥の囀りが沢山聞こえる
場所にさしかかった。


金鳥の古い看板を見つけた。
横の壁から落ちたのを、
雨樋に挟んであるらしい。
この辺の民家は外壁が
統一されていて、いい雰囲気。


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海の際の広々とした場所に出る。あの建物の向こうが滝港だろう。

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広場と道の向こうの木立の間を群で行き来している鳥。ムクドリか、それともコムクドリ?

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遠目から一見、
廃屋に見えた建物は、
ちゃんと人が住んでいる気配。
しかも、角がこんな三角形に
なっていた。








滝港の様子。小さい漁港だが、海に開けた感じが爽快。

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“スペース滝”は、港に面しているはずだけれど、裏からではどの建物か分からない。

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入口を探すのに
車道に戻る。

元漁網作業所だったという
建物は、こんな横長。
きれいに改装されている。
中田さんのブログでは
見ていたが、想像以上に
明るくて広い。



垣田堂さんのギター・ソロ。


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resize5161.jpg垣田さんの音楽には、
寄せては返す波のような
リズムがあって、
繊細で静かな、
たいそう美しい音色。
並々ならぬ技術の
裏付けが感じられる。

バッハの無伴奏チェロ組曲
第1番のプレリュードは、
さざ波に細かな光が
砕けるような明るさ。

「ゴキブリに捧げる」では、
1本のギターから、本当に
ゴキブリが走り回る
情景が生まれていた。



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 ウィットの効いた
 語りと歌詞。
 村本守さんの
 メリハリのある
 ブルース演奏に、
 会場は大いに
 湧いた。










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北村遊苑さんの
書道パフォーマンス。

「夢、という文字を
書こうとおもいます。
夢には、夜見る夢、
将来の夢、そして
もうひとつの意味は
-儚さ-です。」


と、過ぎ去る時への
切なさとオマージュを
表現しようとする、
ひたむきな姿勢が
心に残る。




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 山田のぶさんの
 パーカッションと
 峠裕樹さんの
 舞踏との、絶妙な
 コラボレーション。

 峠さんは途中、
 犬のぬいぐるみを
 被って踊ったり、
 この広い空間が
 音と動きで
 充たされた。




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この籠に入った明かりの傍で、
BEBEさんのタブラ演奏が、
会場の雰囲気を盛り上げた。



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 今日のプログラムが終わり、
 挨拶する出演者。


私の映像と山田のぶさんの演奏とのコラボレーションは、明日の予定。
残念ながら、明日は来ることができない。
リハーサル時の写真は送ってもらっていたが、実際どんな感じになるか、
映像の映写をしてもらい、会場に残っていた人たちと観る。

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映像作品を作り始めた03年の作、「水の章」。
この頃はまだ、8mmテープのビデオカメラを使っていたので、
画質の粗さが目立つのではと、心配していたが、
会場の壁に大きく映写されると、意外に気にならず、かえってマチエールが面白いくらい。

会場のお手伝いをしていた、旧友で画家の野中さんの車で一緒に金沢に帰る前に、
“スペース滝”の周囲を少し散歩した。

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港側から見た“滝”の建物。








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 港の周囲には、
 被写体になるものが
 いっぱい。









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 ハナダイコンに
 囲まれた船。
 この花叢の間を
 スズメや
 セグロセキレイが
 飛び回っていた。







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光る海。
波が高い一日だった。















Posted by Ru Na - 2012.04.02,Mon
今年も6月に行われる「金沢ペーパーショウ」で、
デザイン扇子をずらりと並べる「かなざわるねっせんす展」が開催される。

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  昨年の会場風景。








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昨年制作した扇子。
布にアクリル絵の具で
描いた、自分の作品の
部分を使って
組み合わせたもの。





去年初めて参加して、型紙を使ったデザイン版下の作業の進め方が
最初はよく分からず四苦八苦し、なかなか大変だったけれど楽しかった。
今年は案内がないので、この企画をやらないのかしらと思っていたら、
作品募集のお知らせが来たのは3月19日。
〆切までそう日がなく、色んな事が重なっていて参加をどうしようか迷ったが、
せっかくの機会、去年チラリと考えた、家にある古い扇面屏風の図柄を
扇子のデザインに使う案を実行してみようと、早速屏風の写真を撮った。

デザイン図は平面でも、仕上がりは立体のそれこそ扇形になるのだから、
具象画を使うのは画像編集ソフトのノウハウが十分に呑み込めているとは言い難い自分には
難関が沢山あるのだけれど、あれこれ新しいことをやってみるのは面白い。

今日はその入稿〆切日。
この短期間に、扇面屏風をモチーフにしたものと、自分の作品の一部を使った3点のデザインの
仕上げを何とか間に合わせ、夕方、
実行委員代表の事務所にデザイン版下原稿を届けに行った。

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去年の〆切日は、あの3月11日だった。
いつもの金曜日の午後のように、FMラジオで「気ままにクラッシック」を聴いていて、
曲の冒頭部分を2〜3音だけ流して曲名を当てるクイズ、「気まクラドン」コーナーに、
ショスタコーヴィチのドラマチックな第5交響曲の頭が流れたと思ったら、
突然番組が地震情報で中断。

それに先立つ数ヶ月間、しばしば地震情報で番組の中断があったので、
またか、と思い、版下原稿を持っていく約束の時間まで、最後の手直しをしたかったので、
ラジオを消して30分作業をし、そのまま出かけた。

暗くなって人の姿がない川原の自転車道を、みぞれの中走って帰宅したら、
TVにあの衝撃的な津波の光景が映っていたのだった。
だから、震災を知った最初のショックを思い出すといつも、
顔に受けたみぞれの冷たさとショスターコヴィチの第5番が重なる。





Posted by Ru Na - 2011.11.12,Sat
すっきりと晴れて暖かな一日。版画家の神谷佳男さんの個展を見に出かけた。

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 ゆったりとしたギャラリーには、
 モノタイプ版画による作品が、
 ここには赤のシリーズが、
 そちらには青、といったふうに、
 色彩ごとにまとめて展示してある。

 モノタイプ版画とは、版に直接インクなどで
 描いたものを、紙に転写する技法で、
 版画とはいえ、1点しか存在しない。





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今回はかなり遊んでみました。
と、普段具象画が中心の
リトグラフなどを制作している
神谷さん。

日頃物の形をつき詰めて
見つめ、追求しているからか、
抽象的な形態を自由に
遊ばせていても、
形が甘くならない。






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マチエール(質感)の工夫が色々なされていて、なかなか面白い。

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私が特に気に入ったのは、植物そのものの形を刷り込んだもの。
よくもまあ、こんなに隅々まで繊細な形を写し取れたものだ。
これも、植物の美しさを最大限引き出そうとした努力の賜物だろう。

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神谷さんとは金沢美大で同時期に学んだ。パリにいた時期も重なり、
よく一緒に遊んだ仲間で、彼が美大の先生になった今でも、
側に学生がいても、つい君付けで呼んでしまう。
お互い忙しくてたまにしか会えないけれど、会うと色んな話題で話が尽きない。



同日、国際交流サロンで見た造型4人展。


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Posted by Ru Na - 2011.11.08,Tue
今年の内川鎮守の森ギャラリーⅡの後半は、ずっと雨続き。
雨のおかげで心配していた高温にはならず、羽根が濡れるのがいやなスズメバチは
おとなしくしていてくれて、その点は助かったが、
写真・動画撮影は傘をさしながらで自由が利かず、搬出もカッパを着ての作業になった。


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 裏返しに反り返って
 雨水が溜まった赤帯。











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7日、最終日は、まだほとんど見ていなかった他の会場も廻った。
内川地区の一番奥に位置する住吉町の住吉神社では、
今年急逝した安宅路子さんの特別展が開催されている。

resize3301.jpgとても丁寧で誠実な
手仕事によるキルトや人形。
震災による原発事故に
ひどく心を痛め、
最後まで気にかけていた
という安宅さんの、
メッセージが入ったキルト
にも惹かれたが、
遺言のように残された
宮沢賢治の「ヨダカの星」を
モチーフにした作品に
いたく心打たれた。




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 私も「ヨダカ」のことは
 時々考える。
 他の生き物を食せねば
 生きられないという
 業が辛くて、
 泣きながら空に登って
 星になったヨダカ。
 この背中、頭に、ヨダカへの
 何という愛おしさと共鳴が
 表されているのだろう。






内川小中学校のグランドには、地元子供たちやPTAによるワークショップの大作「風の道」。

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降りしきる雨に煙っているが、
なるほど、グラウンドの片側に
そびえる丘から、
風が降りて来るのが
目に見えるよう。











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 木工房望峰の展示風景
 明るいギャラリーは
 いつも木の香りが清々しい。
 さり気なく出して下さる美味しいコーヒーと、
 しんとした雰囲気が、
 ゆっくり作品を見るのにとてもいい。





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写真家田村正昭さんの
「関係のない4枚の写真」。
氏は近年このシリーズを
出品されている。
この和やかな鎮守の森も
様々な社会情勢と
無縁ではないという事を
思い起こさせる貴重な一点。








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 第1回目から参加されている
 内川在住の折り紙作家の作品。
 毎年小さな折り紙の持つ大きな
 可能性にいつも驚かされるが、
 今年の「翡翠」は特に私のお気に入り。








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蓮華諏訪神社の作品。昨年に続くハートシリーズ。
お社の空間の使い方が抜群だし、組み合わされた手の文様が丁寧に描かれて美しい。

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ギャラリー花音には、実行委員の一人
でもある竹作家の、こんな素敵な竹トンボが。
本当は医王山を望む屋外に展示したかった、
と作者は言っていらしたけれど、
明るい窓際にあって、トンボが涼やかな秋の
空気を屋内に広げているようだった。


ここギャラリー花音では小品販売もあり、
奥の部屋で、私の映像作品も上映した。






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三小牛八幡神社には、白川郁栄さん達のインスタレーション。
風そよぐ森を、渡りの鳥の影がかすめて行くような空間が演出され、
植物を使ったオブジェと共に、爽やかな気分を呼び起こす。


其々の作り手が其々の想いで、内川の自然を愛するという共通項を持って集まる。
ここ内川鎮守の森ギャラリーでは、様々なジャンルの作品とご一緒できるのが嬉しい。










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Ru Na
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職業:
金沢市在住の美術家
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