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Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by Ru Na - 2012.10.30,Tue
ようやく秋らしくなったと思ったのはつい最近なのに、もう内川鎮守の森ギャラリーの季節。
例年のようにやはり間際まで、慌ただしく作品の制作で時間が過ぎていった。
今年は特に、少し時間がアクト、色々心配な野鳥たちの様子見で飛び回ったり、
あれやこれやで猛暑の夏の間、制作があまり進まなかったものだから、
竹林でのインスタレーション作品も映像作品も、果たして間に合うのだろうかと
ここ10日あまり、なかなかスリリングな思いをした。

27日の午後後半から作品設置を始め、19点の翼型布のうち16点の
およその場所決めが、わりとスムーズにでき、
翌日28日は時折雨が強く降る中の作業。帯状の作品4点も設置。
29日は残り1点の設置と手直しで、後は少し撮影ができた。

resize6693.jpg

今年の作品のタイトルは、「もうじき飛べる?」。
巣立った幼鳥たちが親鳥のように渡りができるくらい飛べるようになるため、
一生けん命飛行訓練をしている様子のイメージをベースにしている。

resize6723.jpg


 風でくるくる回るような
 形にした。
 また、熊の出没が
 話題になるこの頃、
 熊よけの意味も兼ねて
 下辺に通したポールの
 端に、鈴を付けてある。
 思ったほど鳴らなくて、
 強い風が吹いた時だけ
 一斉に微かな音をたてる。





resize6721.jpg
外側は白色、内側は薄い水色で、
一部ピンクや黄色が入っている。
厚手の木綿布を、2〜3ヵ月かけて
地塗りした上に、
アクリル絵の具で彩色しているが、
この白色というのが
けっこう厄介な色で、
黄味を帯びた布の上に塗っても
なかなか白くならないのである。
何度か塗り重ねて、やっと
白色らしくなる。



今だ復興に遠い東日本の震災と原発事故で傷ついた諸々の地が、
ヒナが空に飛び立つように飛翔する願いを込めて、白を塗り重ねていたのだった。

竹林の中を歩くと、草叢から小さなカエルが飛び出したり、
イノコズチなど下草の種がいっぱい衣服に付く。カマキリの卵も見つけた。

resize6729.jpg


8f807675.jpegresize6731.jpg












この時期を「竹の春」と呼ぶくらい、竹が生き生きとして美しい。
竹林に光が射すと空気は淡い黄緑色になり、雲の合間にのぞく青が、
空に刻々と模様を織りなしてゆく。

竹林の向うに広がる金沢市街の方を望むと、丸い明るい月が雲の間から顔を出した。

resize6732.jpg








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