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Posted by - 2024.04.28,Sun
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Posted by Ru Na - 2015.12.17,Thu
知らないうちに大規模な工事計画が立てられていた河口の森。

 

右岸(写真手前)の堤防から150mの川幅を確保するため、森の川側を
削ろうという計画で、中州も除去の対象になっている。

かって右岸側は木が生い茂り、木々の間から川面が垣間見える素敵な場所だった。
川幅を広げた結果、右岸の木は無くなり、元の河岸の一部だった中州が残された。

 

この中州は今や水鳥たちの大切な拠り所で、色んな鳥の営巣も見られる。
それに、カワウの塒にもなっていて、夕方付近を散歩する人は、
その表情豊かな様子を楽しんでいる。

 

森は人工的に整備された公園だけれど、様々な植物が入り混じり、
川と河岸、草むらや木立、池と小川、それに海岸と、小さいながら
色んな地形や要素が、ここの生き物の種類の豊富さにつながっている。
野鳥や昆虫や亀やカニなど、それぞれにに棲みやすい場所があり、
バランスがとれた貴重な生態系を作り上げているのである。

探鳥会で見た晩秋の森の風景。



         



        



        

 

 

掘削予定範囲には、このササゴイの池と観察舎が含まれる。

 

          

秋の草刈後の池の眺め。日頃は葦などが生い茂り、
カワセミは常駐、移動中のオシドリがしばらく滞在したり、
ノスリやオオタカがやって来たり、クイナのような珍しい鳥が
出没して、バードウォッチャーを喜ばせもする。
この近くには、アオサギたちが営巣するクロマツの林もあり、
観察舎の側には、オオルリやキビタキがお気に入りの木もある。

掘削で無くなる予定の、河岸の遊歩道。右側はササゴイの池。

 

この道は雨が降った後など、足の踏み場も無いくらい
アカテガニやクロベンケイガニがぞろぞろ出てきて道を覆い、
そっと通ろうとすると、小さなハサミで一生懸命大きな人間を威嚇する。
左の河岸の藪は、アオジやウグイスの居場所。ベニマシコがいることもある。
オナガは群でここに降りて来て、道に落ちている木の実などをついばむ。
クロツグミやマミチャジナイが、とことこ走り、ムシクイ類がササゴイの池から
出てきたりもする。

 

春は花や若葉のいい香りがし、秋は落葉が降り敷く美しい小径である。
右手の森の縁は、ツグミやヒヨドリが集い、エナガの群が道をまたいで
河岸の藪にぱらぱら降りる。
河岸の木立にはルリビタキ、コルリ、ジョウビタキがとまったり
草にとまったオオジュリンが風に揺られていたり。
岸辺の草や木にオオバンやカンムリカイツブリが潜り込んでいたりする。

この場所を失ったら、一体かれらはどうすればいいのか?

  

この河岸をナワバリにしているモズ。
私が通ると、まるで挨拶するようによく出てきてくれる。






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