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Posted by - 2024.04.24,Wed
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Posted by Ru Na - 2014.05.21,Wed
鳥調査コースの終点、貝殻橋下では、アオサギと共にゴイサギが餌取りをしていた。

 

毎年ゴイサギがずらりと並らぶ光景が夏の風物詩だった下流の堰が

工事で壊されてから、ゴイサギの餌取り場所は少なくなった。

 


タニウツギの可憐な花。

  

解散してから、ニセアカシアの木に囲まれた土手の下の小径を歩いていたら、
道に大きな水溜りができていた。

  

見ると、浅い水の中に無数のオタマジャクシが・・・! 

 

こんな所に卵を産むなんて・・一体どうなるかしら、と先に進むと、
また小さな水溜り。

  

まさかと思ったが、ここにもオタマジャクシが泳いでいた!
晴天の強い日差し。2日後には雨という予報だがそれまでもつだろうか。
水を足してあげたいが、道具を何も持っていない。
アレルギー性皮膚炎の持病持ちの私は、素手で水に手を突っ込むことも出来ない。

     

気になるが、家で待っている用事も気になる。そのまま帰った。

二日後、雨の予報が一日延びて快晴になった。落ち着かない。
出かける用事のある方向とは逆で、時間もあまりないが、とりあえず
金魚用の使い古した網と容器を持って、自転車で件の小径に向かう。
小さな水溜りは完全に干上がっていた・・・・。
大きい方は木陰のせいか、地面の窪みが幾分深いせいか、水がそんなに減っていない。
しかし、それだっていつまで保つか分からない。

 

かれ等にも、こんな場所に卵を産んだかれ等の親にも、
この大変な状況を理解せよというのは、どだい無理な話かもしれないが、
オタマジャクシたちは幸せそうに、丸い大きな頭を小石に寄せて尻尾を振ったり、
暢気に泳いでいる。
かれ等の平安をしばし乱すが、まずゴム手袋をして、
プラスチックの深皿にペットボトルの水を入れ、網ですくったオタマジャクシを
そちらに移す。一遍に20-30匹くらい網に入る。
深皿が満杯になったら、折りたたみ式の筆洗バケツに移し、
それがいっぱいになったら、しばらく歩いて、川岸の草むらの中の
ちょうど淵のようになっている水場に空けに行って、そこでまた水を汲んでくる。
そんなことを40分くらい繰り返した。

 

ニセアカシアの白い花が風に揺れ、作業している間、コムクドリが飛び回ったり、
前方の木の枝で、モズが巣立ちビナに食事させている様子だった。
ズームして見たい、撮影したいっ!と思えど手は離せない。
タイムリミット。1000匹ほど川に移動させたが、
水溜りのオタマジャクシは
あまり減っていないように見えた。
それでも、水が蒸発して水溜りが小さくなっても、ジャクシ口密度が薄まったことで
生き延びられる子が増える可能性はある。
川に移した子たちのどれだけかは、ゴイサギのお食事になるだろうが、
全滅だけは免れるだろう。と、次のスケジュールに大急ぎで自転車でダッシュ。
翌日の夜になって、待望の雨が降った。





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