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Posted by Ru Na - 2014.05.07,Wed
夕暮れの森を散策するのが好きである。一日の終りの残照が木々に映え、
束の間の鮮やかさを取り戻した森の色彩が、次第におぼろげな灰色に融けてゆく。

     
   

早春の頃の森を歩くと、まだ輪郭を際立たせている木の佇まいが、
まるでアールヌーボーの線画のようで、その自然の装飾的な造形を、
心ゆくまで楽しんでいた。


      

木立を透かして日が海に沈む時、空の一角が燃えるようで、
その輝きが後退するにつれ、空の色彩のグラデーションが刻々と変化する。

   

オレンジから紅へ、薄紅から薄紫、そして淡い水色から濃紺へ。
到底カメラでは捉え切れぬこの大気のシンフォニーを胸いっぱい吸い込む。

    

ねぐらに入る前の鳥たちの声がしばらく森の隅々まで満ちて、
その姿を見つけようと思っても、この頃になると小さなものは判別がつかない。
ただ、薄明かりに重なる妙なる響きを全身に浴びるのみ。

    

闇に沈む前の月は、いっそう美しい。

    

     

いつの間にか春に移った森に、ハナダイコンの白い花が揺れると、
夕暮れの森には甘い香りが漂う。

   

日がずい分と長くなった。空は一日を惜しむようにいつまでも夕映えの雲を残している。

    







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金沢市在住の美術家
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