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Posted by Ru Na - 2011.05.17,Tue
海際の住宅地を通って南下し、九十九湾を目指す。次第に空が暗くなり、
道が内陸部に入り込んだあたりで、ぽつぽつ雨が降り出した。
九十九湾の北側に着いた頃には夕暮と雨で薄暗くなっていた。

resize2661.jpg
 左の奥。
 その日最後らしい
 遊覧船が出るところ。
 

 晴れていれば
 透明な海の色が
 とてもきれいな筈だけれど
 今は灰色っぽくて
 水底もあまり見えない。




resize2645.jpg

湾に沿って車で進むが、行き止まりになってしまった。
ちょうどその時、目の前の防波堤の後ろから小鳥が舞い上がって電線にとまった。
海水に浸かったのか、やたら羽毛をふるっている。
何の鳥?  何とイソヒヨドリだった!! ずっと会いたいと思っていた鳥!

resize2646.jpg

引き返し、別の道から湾の中ほどへ。
メインの水中遊覧船の船着場があるが、もう人気もなかった。

resize2663.jpg
こんなこぢんまりした
所だったかな。

子供の頃、父が穴水に
単身赴任していて、
夏休みには穴水の宿舎が
我が家の別荘のようだった。
そこを起点に、能登の方々を
周り、父が金沢に戻った後も
夏は毎年のように
能登に出かけた。




resize2662.jpg

岩場の海で、ヤドカリや小さなカニと遊ぶのが何よりも楽しみだった。
青にあるいは緑に澄んだ水底をのぞくと、目眩がするほど深みまでよく見え、
吸い込まれそうで怖いのだけれど、目が離せなくなっていた。
別世界のような深い水底を、畏怖で凍りついたように見つめていた感覚が、
心の最も奥まったところにいつも沈んでいて、海の夢をよく見る。
海に恐れを抱きながら、私は海にいつも焦がれている。

珠洲や九十九湾に来たのは、子供時代以来のこと。
中でも九十九湾は、海中が見える遊覧船に乗って海の中をのぞき、
水の深さと透明さに最も魅せられた思い出の場所である。

resize2648.jpg

穴水の山中を通って金沢への帰路についた。

resize2626.jpg










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Ru Na
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金沢市在住の美術家
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