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Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by Ru Na - 2017.06.11,Sun
少し前のことになるが、コウノトリが誤射されたニュースはショックだった。
誤射したハンターは、駆除中のサギと間違えたという。
多くの人がコウノトリが舞う空を再生しようと努力している中の事件。
撃たれたのがコウノトリの母鳥であるというのも、やりきれないが、
「サギを駆除中」ということが、ショッキングである。
ニュースでは、単に「サギ」と書いてあったが、アオサギのことだろう。

狩猟対象になっていないアオサギが、実は全国で駆除されていて、
その主な理由が、「田の稲を踏んだから」であることは、
知りたくない、考えたくない知識として知っていたが、
その現実を突きつけられたようなニュースだった。
春浅いこの時期にも、水田に入るというだけで、
ヒトの都合で、こうも簡単に殺生ができるものだろうか。
アオサギも丁度子育て真っ最中の時期。
これまでどれほどのヒナが、巣の中で親鳥の帰りを待ち侘びて、
待っても待っても帰らない親鳥を呼んで鳴き続けて、餓死していっただろう。

希少種もありふれた鳥も、命の重さは同じである。
(自然や野鳥保護団体でもそう考えない者もいるが。)
みなそれぞれの想いを持ってそれそれの生を生きている。

5月上旬、動物園で最近飼育の様子が公開されたトキ夫婦に会った。

 

左が♂で、1羽で巣をせっせと作っていた。

 

右の♀は、その様子を見ているだけ。

 

それでも巣作りの様子が、やはりサギと共通していて、
実際に会うのは初めてのトキだが、とても親近感を覚えていたら、
スペースの奥にいた♂のトキが、すぐ近くまで飛んで来てくれた。

説明員さんの話では、この時期に巣作りはもう遅いそうだ。
トキもアオサギのように、営巣は早目らしい。
その後、先に産んだ卵を人工孵化して生まれたヒナを、
このペアは育てているらしい。

それにしても、棚田や木立など、それなりの工夫がされていて、
飛び回るスペースもある施設だが、3方の壁は透明で、トキの方からも
人が見ているのが分かる造りになっている。
私がトキなら落ち着かないだろう。

同じ動物園で、話題になっていたコビトカバとその子供。

  

赤ちゃんは、怖そうに隅っこにうずくまったまま。
親が庇う様にその前に不動の姿勢で立っていた。

古い動物園がこの場所に移転してからかなりになる。
当初、動物たちが広々とした所に移れて良かった、と思ったが、
日本では動物園という施設は、動物たちの幸せより、やはり人に観せるのが
優先されているように感じられる。
それでも傷病の野鳥が保護されて、ここで安全に暮らしているのを見ると、
この動物園があって良かった、とも思うのである。

屋外で飼育されているコウノトリ。

 

飛び去らないように羽を切ってあるのかもしれないが、
コウノトリにも親近感を抱く私に、美しいポーズで羽を広げてくれた。

トキもコウノトリも、サギも、ムクドリも、スズメも、
みんなみんな大切な愛おしい存在である。















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