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Posted by Ru Na - 2013.01.28,Mon
この冬は寒くなるのが早く、例年より低温状態が続いているが、
積雪量はまだそんなに多くない。このままで済むはずがないと思っていたら、
また大寒波の襲来。
金曜日の夕方から強風と共に、あらゆる隙間にまで入り込む細かい粉雪が吹き付け始めた。
あまりにも強い風で、翌土曜日の朝は木の枝に思ったほど雪が積もっていなかった。
吹き溜まりの雪はけっこう深いのに、木の上のものは吹き飛ばされている様子。

強風は続き気温も低いままだが、空いた時間があったので川原まで行ってみた。
川面が波だっている。粉雪は真横から吹き付けて凍るような寒さ。
風のおかげで雲の切れ間ができて、夕映えが見えたりする。

resize7694.jpg

橋の袂には、橋から放水された水が凍りついて氷柱ができていた。

resize7693.jpg

resize7695.jpg

橋の下では雪が
風紋のような状態で
そのまま凍りついていた。










立っていられないような風の強さ。写真もビデオもほとんど撮れない。
コガモたちが川の中央に泳ぎ出しては、また岸に押し戻されていた。

resize7692.jpg

川面には下流から上流に向かってまるで逆流するように波が立っていた。
この近辺でこんな様子の川を見たのは初めてである。
カワアイサたちが、まるで波乗りしているように波に上下されながら
目の前を過ぎていった。
ホオジロガモたちは波立つ水をものともせず、相変わらず潜ってばかりいた。

resize7690.jpg

resize7691.jpg

帰ってこの情景を母に話すと、それは斎藤茂吉の歌に詠まれた「逆白波」だと言う。


  最上川逆白波(さかしらなみ)のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも

茂吉は吹雪の中で川面の波が逆立つ様子を、「逆白波」という新語を作って、
最上川の厳しい冬の自然を描写したのだった。

不意にこの同じ、あるいはもっと強い寒波にみまわれている東北の地に想いが飛んだ。

水が逆流するほどの吹雪は仮設住宅の隙間にも容赦なく入り込むだろうと、
この冬の風の強さと低温を恨めしく思った。








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