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Posted by - 2024.04.25,Thu
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Posted by Ru Na - 2015.01.14,Wed
12日は日本野鳥の会会員が全国で一斉に、ガンやカモ類の調査を行った。



県内の調査地域は12箇所。その内の一箇所である中流域は8つの橋間である。
そこを今年は二手に分かれて、下流のエリアは私も含め4名で歩いた。

      
朝から雪やみぞれの寒い日。時折それも止んで空も幾分明るくなってきた。
雪の中でも活発なカワアイサ♀。

 

潜るのに夢中なホオジロガモ。

キンクロハジロはお休み中。

水鳥だけでなく、観察された他の鳥も記録する。寒そうなアオサギ。

 

久しぶりに会ったイソヒヨドリ♀。

 

工事のせいで、以前に比べ鳥の数は減ったが、このエリアのメンバーは
おおむね揃っている。
コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、
ハシボソガラス、トビ、カワガラス、ハクセキレイ、セグロセキレイ・・。
一時期いなくなったコガモも、また戻って来た。

橋の下では流れ落ちる雪解け水が、こんな造形を見せていた。

  

解散して出発地点近くまで戻ると、ユリカモメが20羽!
近年この川にユリカモメはあまり来なくなったので、こんなに沢山集まるのは
何年ぶりだろう。
降る雪に薄日が差して、純白のユリカモメの群が漂う水面はキラキラと明るかった。

 

調査で下流の方に行った時、カンムリカイツブリが1羽でぽつんといるのを発見! 
年末に3日間だけ来てくれたカンムリちゃん、実はこんな所にいたとは。
調査の途中なので、何だか様子が変だけれどゆっくり立ち止まるわけにはいかず、
カンムリに挨拶して、写真を数枚だけ撮った。
帰りにまた会うと、カンムリは首を羽に突っ込んでぷかぷか漂っていた。
また会いに来るねと、家に帰り撮影した写真をズームしてみたら・・・

   

嘴の根元から両頬にかけ、糸状のものがカンムリの顔を締め付けている!
嘴の上部には、オレンジ色の小さな物体が付着している。
釣り糸が絡まったのかもしれない。それで水をゲーゲー吐き出すような
動作をしていたのだと判った。

可愛そうなカンムリカイツブリ。ずいぶん辛かろうとすっかり動揺し、
これは何とかせねばと、一緒に調査したベテランに電話。
ー捕獲して保護しない限り、何の手当てもできない。
 しかし野鳥の捕獲は簡単にはいかず、ほぼ無理だろう。という答え。
ネットでいくら調べても、保護できた野鳥を連れて行く機関はあるが、
捕獲する専門の部署が見つからない。

半分パニック状態に陥った私は、能登の方の調査に出ているベテランの先輩
(いつも野鳥に関する問い合わせに小まめに答えてくださる人)に
電話したが繋がらない。
とりあえず、金魚めだかのいつものお昼の世話と、庭の鳥たちの食事の補給と、
自分の昼食を大急ぎですませ、また先輩に電話したらやっと繋がった。
やはり県には野鳥を保護のために捕獲できる専門員がいないとのこと。
ーしばらく様子を見るしかない。弱ってきたら捕獲ができるかもしれないが、
 その頃には大分体力がなくなっているかもしれないので、助かるかどうか。

翌日のサギコロニーやその上流区間の工事の現地話し合いの準備が
まだ沢山残っているが、飛ぶように様子を見に行った。
カンムリの所に通って、話しかけ、なるべく一緒に過ごして、
私に近づいて手を触れさせてくれるくらい安心して慣れてくれたら、
釣り糸らしいものをはずしてあげられるかもしれない。

カンムリは同じ場所にいた。
話しかけて写真を撮り、カメラのモニターでズームしてみたら、
顔の線が消えていた!

 

嘴の上にくっついたものはそのままだが、顔を締め付けていた糸状のものは
何とか自分ではずせたらしい。
カンムリの表情も明るくなっていて、羽づくろいしたり水に潜る様子は、
元気な通常のカンムリカイツブリに戻っていた。
もう嬉しくって、河岸で雨の中、差した傘の下にしゃがんだまま、
カンムリに話しかけては、長い時間見守っていた。
途中でちょっと買い物に行った以外は、ずっと夕方暗くなるまで
カンムリの側に付き添っていた。カンムリも安心したようなくつろいだ
表情を見せてくれて、いっそう愛おしく、何とかこの子を守らねばと
思ったのだった。

夜はほぼ徹夜で、明日持っていくつもりの工事区間の野鳥に関する
資料のDVDを仕上げた。
内川で上映した映像作品“鳥とりどり”の、鳥の名前入りのバージョンを作り、
入れられなかった鳥の単独映像を、何本か補足として加えるため、
このところずっと掛かりっきりになっていたもの。
どうしてもルリビタキの映像を入れたかったのに、手振れだらけのシーンを
うまく修正編集できず、ぎりぎりまでやっていたが、間に合わないと
ついに諦め、DVDケースのラベルを作るのにまた時間がかかり、
結局徹夜状態が数日続いたあげくのガンカモ調査参加だった。





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