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Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by Ru Na - 2014.09.11,Thu


7月の末から8月頭に、この川では毎年花火大会が二回催される。
打ち上げ花火の大きな音と光は、川やその周囲に住む生き物にとって
とても怖いだろうと、毎夏心配しているが、
打ち上げ場所はサギコロニーからある程度距離もあることだし、
重大な影響は今のところ無いように思える。
問題は、花火大会に合わせて、川原の方々で花火遊びをする人が
多いこと。
手持ちの小さな花火ならいいが、打ち上げや爆竹、それに
危険なロケット花火を、まだ巣から動けないヒナがいる場所で
されるのが、一番心配である。
花火大会の時間帯にサギコロニーに張り込むのは、私にとって難しく、
翌日無事を確かめに行く、といったことを今までも繰り返していた。

最初の花火大会の翌日も異状なし、と安心していたのだが、
その3日後、右岸から対岸の巣の密集地帯を見ていて、
枝の間に、動かない羽根の塊があることに気付いた。
カメラでズームすると、サギの亡がらだった!

   

チュウサギの子たちが、代わる代わる近づいては、
そっと嘴で触れたりしていた。

 

育たなかったヒナにしては大きい。
すっかり動揺し、帰ってから撮影した写真を調べてみたら、
その日は気付かなかったが、花火大会の翌日の写真にも、
この亡がらが小さく写っていた。
何人ものベテランの会員に報告したら、
サギのコロニーでは自然死したサギの亡がらがあることはよくある、
とのこと。しかし私はこのコロニーでは見たことがない。
しかもこの場所の裏側は丁度、先日高校生グループがサギを脅していた、
河川敷の小さな広場である。



その亡がらは、何日もそうしてそこに残っていた。
二回目の花火大会の時、花火が始まった時間帯までコロニーにとどまって、
周囲の様子を監視した。
サギたちは、花火の打ち上げ音に、群で飛び立って場所を移動していたが、
近くで爆竹音がした時のように、パニック状態ではなかった。
この木立の裏側で花火を鑑賞している人もそう多くはなかった。

しかしその翌日、サギたちに異状はなかったものの、例の広場に
花火で遊んだ残骸が散らばっていた。

     

この広場の近くの巣内のヒナが巣立って、少しでも飛べるようになるまで、
気の抜けない日々が続いた。

 

 




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Ru Na
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金沢市在住の美術家
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