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見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
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Posted by Ru Na - 2012.01.22,Sun
今日は兼六園での探鳥会の日。9時少し前に集合場所に着いたのに誰もいない。
見回すと少し離れた所に知った顔が。
聞くと、今日は9時半からなのに早く来すぎてしまったとのこと。
私も、いつものように確か9時からだと思っていたのに。

しばらくすると少しずつ人が集まりだした。
待っている間、シジュウカラやエナガ、メジロたちが元気そうに
近くの木々の間を行き来するのを見ることができた。

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今年は新年からエナガの群を見ることが多い。
しかし、ツグミやシロハラには、まだ一度もお目にかかっていない。
何だか冬鳥が少ないという声をよく聞く。
早朝から団体の観光客が多い今日の園内には、あまり鳥の姿がなかった。
霞が池にもカルガモが少しだけ、カイツブリも1羽しかいないようだった。

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いつも兼六園の探鳥会では、けっこう多くの鳥に出会えるのに。
霞が池のコイたちに会いに行くと、みんなどことなくぼんやりしている。
ここ数日暖かな日が続いているので、水温が低くて動きが鈍いというはずはない。
水に洗剤の泡のようなものが少し浮いていて、水の状態が良くないのだろうかと
案じながら瓢池にむかうと、先に行った人たちが一箇所にかたまって何かを見ている。
池の中の小さな島陰にオサギがうずくまっていて、周囲の水に白い泡が・・・。

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先程からずっとそうしているのだという。
時折、身体を低くしたまま羽を激しく動かして水を浴びているが、すぐまた
同じ姿勢に戻ってしまう。
その様子はまるで羽に付いた悪いものを早く取ってしまいたいといったふうにも見えた。

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「あの周りの白いものは何なのでしょう。」
「フンじゃないのかな。」 「何か吐いたのかもしれない。」
みんな心配そうに長いこと見ていた。

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そのうちやっと身体を起こして立ち上がり、

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まだ時々羽を洗いながら、小島の方へ。

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小島の上に登ってからも、羽の水を切るためか、長い間羽を揺すっていた。

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やっと立ってくれたので少し安心したが、何か悪いものでも食べるか飲むかしたのだろうかと、
気が気ではなかった。
「ただ水浴びしていただけなんでしょう。」と、みんなはまたぞろぞろ歩きだしたが、
私は霞が池の白い泡や、先日金沢城址で見た、具合悪そうに草の中でうずくまっている
アオサギのこともあったので、水質が汚染されているのではと気になった。
兼六園を廻る水は辰巳用水から来ていて、その取水口の上では辰巳ダムの工事が
行われていた。現在貯水の実験中らしい。
貯水槽の外壁には真新しいコーティングがされているだろうし、去年ニュースになった
川の水質汚染の問題もある。
鳥たちがそれで健康を害しているのだったらどうすればいいのかと、気が晴れなかった。

    追記:後で調べたら、アオサギが水浴びする時、独特の脂粉をまき散らす
        ということが分かった。
        あの白い泡状のものはどうやらその脂粉だったらしい。


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 探鳥会の終わりの鳥合わせ。
 この日見た鳥は16種。
 こんなに少ないのも珍しい。










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探鳥会の後、広坂休憩館で、
野鳥の会の新年会があった。
幹事の手作り料理、
ベトナムのお菓子コーナーなど
美味しいものがいっぱい。
年間鳥合わせ、
鳥グッズオークションなどで
楽しいひと時を過ごした。









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Posted by Ru Na - 2012.01.17,Tue
中流域の野鳥調査が、外環橋で一応解散してから間もなく雨が降り出した。
傘を持たない男性軍は足早に引き返し、あっという間に見えなくなった。
私はここまで来るのに、自分のペースをあまり考えないで歩いてしまったので、
腰の持病のせいで急に歩けなくなってしまった。
Mさんに付き合ってもらって、おしゃべりしながら元来た道をゆっくり戻り、
途中、緑地公園内の「みんなのギャラリー」に立ち寄ったりもした。

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 金沢市内の
 別の場所から
 移築した食堂の
 古い建物は、
 一階がギャラリー
 になっていて、
 二階は町会の
 集まりなどに
 使われているらしい。







昼近く、空気が温まってきたお陰か、鳥たちも何となく活発になってきたよう。
声しか聞かなかったヒヨドリの飛ぶ姿も見られるようになった。

公園の池で、コサギが足を震わせながら歩いていた。

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あんまり足をぶるぶるさせるので、足に工事のビニール紐でも絡まったのかと心配して、
しばらく様子を見ていたが、どうもそうではなく、泥の中を足で探っているらしかった。

オナガの群れが飛んできて、騒ぎながら木に止まり、またすぐ飛び去った。

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何か白くて長いものをくわえたハシボソガラスが、工事現場の方から飛んで来た。
パンでも貰ったのかなと見ていると、来るカラスみんな同じものをくわえている。
「どう見ても、あれはちくわですよ。」と、双眼鏡を覗きながらMさん。
近くの木に2羽止まったので、「何くわえているの?ちょっと見せてよ。」と声をかけたら、
その内の1羽が、― ガァ ―。 鳴いたとたん、獲物を下に落としてしまった。
まるでイソップ物語みたいで、大笑い。

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「ボクなんか二つも持てちゃうもんねー。」
ちくわが沢山入った袋でも放り出してあったのかしら。

今日は休みの工事現場に、また別のコサギがいた。

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公園の入口付近で、またオナガが騒ぎながらやって来た。と同時に、
「ツピー」とお馴染みの声で、シジュウカラのつがいも飛んで来た。

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木の下の方で、土や木の皮をほじくっているオナガたち。
彼らは多分、雪見橋や大桑橋近くを飛び回っていた同じ群だろう。

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児童公園の入口でMさんと別れ上菊橋を渡ると、雨の中、無数のコガモたちが
わらわらと川面に広がっていた。
工事が休みの日だけ、鳥たちも安心していられるようだ。

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川原に降りると、ハクセキレイのつがいが忙しげに歩き回っていた。
ハシボソガラスに出くわして、ちょっと立ち止まって、しばしにらめっこ。

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先日エナガの群を見た同じ草むらに、また4羽のエナガが飛んできていた。

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この他、カワガラスもオシ君たちも雨の中元気そうにしていた。










Posted by Ru Na - 2012.01.15,Sun
中流域の野鳥調査は、この地区の河川工事が野鳥にどのように影響しているかを
調べるために、日本野鳥の会石川が毎月一回行なっている。
今日は今月のその調査日。

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 天候が心配だったが、
 幸いにも薄日がさして、
 空気は刺すように冷たいが、
 みぞれ等は降らなかった。
 










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上菊橋から
上流に向かって、
しばらくはまだ
中洲や岸辺の草が
残っていて、
コガモが40羽ほど、
カルガモも沢山いたが、
児童公園の辺りから
雪見橋までの広大な
範囲が、工事のため
土が掘りかえされ、
こちらの岸からは
水も見えない位の
惨たる有様。





児童公園の向いの中州で、飛びながらチラリと姿を見せる小鳥。
マヒワらしい。

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 この辺では
 ほとんど見かけない
 鳥らしいので、
 識別できた人は
 何と偉いのでしょう!

 撮影した動画から
 後でやっと
 左の写真を
 切り出した。






ほんの一週間前、マガモたちが楽しげにしていた、堰堤近くの中洲が崩されて、
醜い土の塊になっていたのはショックだった。
昨日川の水がひどく茶色になっていたのは、この中洲を壊していたせいだったのだ。

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それでも、マガモたちは健気に、いつもの場所でエサをついばんだり泳いだり、
求愛し合っているカップルもいた。

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このわずかな土塊も、いずれ全て取り去られる予定らしい。

河岸に少し残っている木々のほぼ全ての幹に、これから切る予定の印の
赤いテープが巻いてあった。

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去年6月には、
木立が心地よい
木陰を作る、
このような美しい
場所だった。







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雪見橋の上から下流方向を望む。右手の木立にオナガの群れがいた。
ここもその内取り払われて、手前にあるようなコンクリートと石で固めてしまうらしい。

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城南中学校前の小さな池で、コガモが楽しそうに沢山集まっていたが、
ここが残される可能性はゼロ。


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大桑橋に向かう岸辺の
2本並んだ高い木の梢に
キジバトの群れがいた。
全部で8羽。













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大桑のこの一帯も、いつまで木々や草むらが残るか分からない。
鳥たちの生息域がどんどん狭められ、人の心もいっそう潤いを失っていくのでは。

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 大桑橋を過ぎると
 草地は残っているが、
 この辺では
 何故かあまり
 水鳥を見かけない。
 水の流れ方の
 せいかしら。
 モズがチラッと
 飛んで、
 アオジもちょっと
 鳴いたよう。






外環橋まで歩いたところで、空模様が怪しいので貝殻橋まで行くのを止めにしようと、
そこで解散となった。





Posted by Ru Na - 2012.01.12,Thu
連休最終日の9日は、金沢城址の中を通って金沢駅まで歩いた。

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午前中は雨もようだったが、午後からは次第に青空が見えはじめた。

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お正月に、カワセミと会えないかなと、兼六園に2度行ったが会えなかった。
ちょうどその頃、金沢城址でカワセミの写真を撮った人がいた。
兼六園と金沢城に、併せて何羽のカワセミがいるのか分からないが、
あるいは兼六園のカワセミがこちらにも来る事があるのかもしれない。
しかし数日前、ここでは消防署の出初式があって、消防車の放水が行われたから、
鳥たちはどこかに逃げてしまったかもしれないと、あまり期待はしていなかったが、
やはり鳥影は少なかった。

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ハクセキレイがちょこちょこ歩いて飛んで行った。
次にセグロセキレイもやって来た。

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― うーん、虫はいなさそうだな。―

多分つがいの片割れのもう1羽のセグロと合流し、仲良く雪の上を散歩していた。

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セグロセキレイとハクセキレイはよく同じ場所にいるが、繁殖時期が違うので
カップル成立ということはあまりなさそうである。

枯れ草の中にうずくまるアオサギ。

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なんだか元気がない。単に眠かっただけなのかもしれないが、
こんな顔をしていると、どこか具合でも悪いの?と、心配になる。

ヒヨドリが群れで飛び回っていた。
まだ我が家の庭に来ないが、方々で群れで行動しているヒヨを見かけるので、
木の実など、まだ食べるものがあちらこちらに沢山あるのかもしれない。
ウグイスの藪鳴きも聞いた。

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横安江町を通る。
ここはアーケードが
取り払われてから
何だか落ち着かなくて、
あまり来ていなかったが、
アーケードがなくなったら
商店の古いファサードが
よく見えるようになった。







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商店の各ウィンドーには、様々な正月飾りが工夫されていて、通行人の目を楽しませている。

金沢駅に着いた頃の、不思議な夕刻の空模様。その後すぐ雨になった。

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Posted by Ru Na - 2012.01.10,Tue
年末久しぶりに体重計に乗ったら、体重がガタッと減っていた。
歯の本格的な治療をはじめてから、なんだか少し痩せたような気がしていた。
春頃から主に流動食で過ごしてきたので、普通なら自然のダイエットと喜ぶところだけれど、
秋の始めはまだふっくらしていたので、体重の急減はちょったしたショック。
それに私は別にダイエットなどしたくない。

康を害するくらいの肥満は困るけれど、
金魚でもめだかでも人でも鳥でも、活動するには少しふっくら気味の方が一番よろしい。
食事もなんだけれど、骨や筋肉が減ったせいかもしれない。
心して歩くようにしようと、先日から自転車に乗れそうな天候の日でも、
時間が許すかぎり徒歩で出かけている。

昔は早足大股で長時間歩き回るのは、てんで平気だったが、
椎間板ヘルニアになってから、そのような歩き方をすると、途中で身体がフリーズしてしまう。
ゆっくり時々立ち止まりながらなら何とか距離を稼げる。
つまり、鳥を見ながら歩くのが理想的なわけである。

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この3連休のなか日、8日は良い天気になって、
近所の河原から上流のショッピングセンターに向かって、つれあいと鳥見をしながら
2時間かけてゆっくり歩いた。

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川岸の草むらに
パラパラと飛んで来たのは
白黒の小鳥、
エナガたちだった。

4羽が枯れ草の間を
しばらく行ったり来たり。
そのうち下流の方へ
飛び去った。







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いつももっと上流の方にいるエナガをこんな所で見るなんて。
上流は河川工事でひどい荒れようなので、仕方なく他の場所を探しているのかしら。

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同じ草むらで、
先日はアオジ、
その次通った時には
ホオジロとウグイスを
見かけた。




トビが川岸の民家の
アンテナの上で、
気持ちよさそうに
陽を浴びていた。


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カワガラスが
飛んだり潜ったり
の挙句、ちょんと
橋桁にとまった。













今日もまだいたオシ君。
彼の存在が近頃すっかり知れ渡って、たいてい周囲に大きな望遠レンズ付きのカメラを
向けている人がいる。それが彼の生活に害を及ぼす原因にならなければいいのだが。
野生の生き物はなるべくそっとしておいてあげたい。
とはいえ、かくいう私もその上品で愛らしい仕草につい見とれてしまって、
小さなビデオカメラでせっせと撮影してしまうのだが。

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少し泳いでは石に登り、ちょっと水を飲んでは羽づくろいしたり頭を掻いたり。

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オシ君の側にはいつも
2羽のカルガモが
付き添っている。
まるで保護者か
お姫様に付いている
従者のように。
時々彼が何を思ってか
彼らを追い回したり
追っ払ったりしても、
いつの間にかまた
カルガモたちに
見守られている。


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 仲良く一緒に
 羽づくろい。










しばらく行くと、今や貴重になった中洲の縁に、点々とコガモの姿が。

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ざっと数えると32羽いた。さらに先に進んでもまだまだいる。
アオサギやカイツブリ、オオバンも混じえ、コガモだけでも60羽以上いるようだ。

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上流の工事のため、居場所が狭められて、ここに集まっているのだろうか。


その先にマガモの1群がいた。
体をゆすりながら♂について行っている子は、昨冬撮影して、私の映像作品に出演してもらった
同じ♀かもしれない。

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時々♂同士がケンカしたり、草陰で眠っている女の子をそっとのぞいている男の子など、
マガモたちの世界にも色んなドラマがあるようだ。

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♀が平ったくなって♂の周囲をぐるぐる泳ぎ回りはじめ、そのうち♂も同じように
平べったく輪を描きだしたので、求愛行動が始まるかな、と見ていたけれど、
すぐやめてしまった。こんなふうに幾度か予行練習をしているのかしら。

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さらに上流に行くと、工事でひどく掘りかえされて川の水が見えないくらい。
美しい木立もみな伐採されて、影も形もなかった。
人工的な芝生公演を作る予定らしいが、どうしてこんな非道いことが平気で出来るのだろう。

河岸を離れて緑地公園の中を通ったが、あまり鳥はいないようだった。
ただ一箇所で、ヒヨドリの群れが騒いでいた。

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公園の池に冬の陽が映る素敵な光景も、鳥たちの声がしないので
何となく寂しげである。

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雪の中に
鮮やかな寒椿。









対岸の家々の上に大きな月がかかり、日は暮れようとしていた。

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Posted by Ru Na - 2012.01.03,Tue
ご近所の野鳥仲間から、近くの川に来ている冬鳥たちの情報が入った。
ホオジロガモの♀もいるという。

久しぶりに陽が出ている。すぐにでも出かけたいところだけれど、
まだ金魚たちのお昼の世話の途中。
転覆病の子がいて、スポイドでごはんを食べさせるのに時間がかかる。
今日は一日暇という母と、3時過ぎてから散歩がてら川原に出かけた。

3羽連れ立ってかわりばんこに潜っているのが、ホオジロガモの♀だった。
この前1羽見かけて、キンクロハジロの♀と思っていたのがそうだった。
教えて下さったKさんも、最初キンクロと間違えていたそうだ。

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カイツブリと並んだところ。










セグロセキレイとハクセキレイが鉢合わせ。ハクがセグロに道を譲っていた。

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草むらに入ったり出たりしている小鳥がいて、雀だと思っていたら、
帰ってから画像を確認したら・・・・ん・・・・これは誰?

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アオジ? もしかしたら亜種のシベリアアオジかもしれない。


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川の真ん中に
セグロカモメが1羽。
ずいぶん大きく見えた。

かなり長い間
水浴びしたり
(カモメの水浴びなんて
初めて見た。)
熱心に羽づくろいを
していた。







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さて、話しに聞くオシ君はいるだろうか。
教えてもらった場所に行くと、カルガモたちに混じって少し小柄な茶色い姿があった!

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この鳥はその昔、上高地の明神池で一度見ただけだった。
金沢市内には現れてもすぐどこかに行ってしまうので、なかなか会えなかった。

何ときれいな鳥でしょう。よくもまあ、こんなややこしい羽で活動できること。

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初めはかなりの時間じっとしていたが、そのうちゆっくりと羽を伸ばし、

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伸びをしたり、頭を掻いてから、おもむろに水の中へ。

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カルガモが2羽乗っている石に近づくと・・、

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― ちょっとのいてよ。ぼくが座るんだから。 ―

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オシ君が近づいて行っただけで、カルガモたちが大慌てで
場所をあけたのが可笑しかった。

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彼は大満足そうに羽に頭を突っ込んで、そのうち動かなくなった。

この日は他に、オオバン、カワアイサ♀、スズメ、シジュウカラ、ハシブトガラス、
トビを見、全部で16種に出会えた。










Posted by Ru Na - 2012.01.02,Mon
2012年元日はどんよりした天気で、午後しばらく雨がやんでいたが、
のんびりとおせち料理を食べて、(抜歯してから久しぶりに固形物を食べた。)
のんびりと出かける頃には、もう雨が降り出した。
無料開放の兼六園へ。

去年はカワセミを見ることが出来たけれど、この雨では鳥たちはほとんど
出て来なさそう。

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 雪がかなり
 残っている
 兼六園。













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雪から保護するために
コモが被せられている
石灯籠が幾つもあった。









せせらぎに架かる石橋のところで、セグロセキレイを発見。

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 ― うーん、今日は水が荒れておるな。 ―

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この格好がどうしても、背中で手を組んで思案している哲学者に見えてしまう。

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雪の上を走ったり、立ち止まってこちらを見たり。
そのうち反対側の岸に飛んでいって、曲水の水を飲んだりしていた。


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今年の干支に因んだで
置かれたのでは
ありません。
元々ここにある石です。











霞が池にはカルガモが5羽。
ほかに、湖水を滑りながら時々潜っている2羽がいて、よく見るとカイツブリだった。

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冷たい雨をものとせず、元気に泳ぎ回っていた。
梅林の辺りではハシボソガラスが寝ぐらに向かう前の大集会。

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こちらも雪の上を飛び跳ねたり走ったり、とても元気そう。
この日はウグイスの藪鳴きも二箇所で聞いた。

元気がなかった霞が池のコイたちが気になって、翌2日の夕方、
閉園前にちょっとひとっ走り兼六園へ。雪が降り出して訪れている人はまばらだった。

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コイたちはわりと元気そうにしていて、昨日姿が見えなかった赤い子も
ゆっくり泳いでいた。
カルガモたちはどこかに行ってしまったが、カイツブリは3羽に増えていて、ひと気のない園の
池の端から端まで、この池我らのもの、といった様子で行ったり来たりしていた。

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 カイツブリは
 縄張り意識が強いから、
 一つがい+1 というのは、
 真ん中の小さめの子が
 子供なのかもしれない。








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Posted by Ru Na - 2011.12.30,Fri
おとついの夕方、川にあまりにも鳥がいなかったのが気になって、
年内は今日しか部屋の掃除ができる日がないのに、掃除をほったらかして
小さいビデオカメラをポケットに、ちょっと川まで行ってみた。

ざっと見渡したところ、水鳥がかたまっている様子はない。
最初にカルガモのつがいに出会う。
しばらく行くと、また別のつがい+1 がいた。

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川岸の枯れ草の向うに見え隠れしていたのは、オオバンだった。
ああ嬉しい。今冬もオオバンがちゃんと来ていた。

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セグロセキレイが岸の石垣から何か白いものをつまみ出して食べていた。

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川の中程の、中州というにはあまりにも小さい草むらに、黒い小さな姿が。
カワガラスが尾を上下させていた。
この場所では、声を聞いたことはあるが姿は初めて見た。

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水にすぐ潜ってしまうシルエット。カイツブリのようだ。

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やはりよく水に潜る子。最初カワアイサの♀だと思っていたら、
キンクロハジロの♀のよう。

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来た道を引き返して桜橋の方へ歩くと、対岸からウグイスの薮鳴きが聞こえ、
カワアイサの群れがいた。全部で5羽。羽づくろいに忙しそうだった。

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年末で工事をしていないせいか、多くはないが水鳥たちがのんびりしている姿を見られて、
明るい気分で年を越せそうである。







Posted by Ru Na - 2011.12.28,Wed
ここのところずっと並年より4〜6℃低い気温が続いている。
クリスマス寒波で雪に覆われた金沢も、今日は久しぶりに陽が出て、雪も一休み。
青空ものぞいた。

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我が家のベランダから見える
医王山も、今日はくっきりしている。









夕方、溜まっていた用事を済ませに出かけたついでに、久々に川ベリを通った。
道路はどこもあまり雪かきがされてないので、とても歩きにくい。

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カモたちがいないかと見渡したけれど、影も形も見えない寂しい川面。

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チャッ、チャッとウグイスの藪鳴きが聞こえたので、川原に降りてみる。
枯れたヨシの叢の間を行き来しているようで、飛ぶシルエットがチラッと見えた。
だいぶ前から庭にミカンを吊るして待っているのに、
この冬は雪が降っても、まだ誰も食べに来ない。
ウグイスはこんなところにいたのか。ちゃんと食べるものがあるのかしら。

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カルガモの声が聞こえるように思ったら、橋の下に一ペアがいた。

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近頃あまり鳥の姿を見ないという人が多い。
カラスは飛んでいたがセグロセキレイも見かけなかった。
みんなどこへ行ってしまったの?


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Posted by Ru Na - 2011.12.25,Sun
「G.G. シークレット・ライフ」によれば、グレン・グールドがコーネリア・フォスと知り合ったのは、
コーネリアの夫、ルーカスを通じてであった。

ルーカス・フォスは有能な指揮者・作曲家で、レナード・バーンスタインとも親しく、
彼と演奏会のリハーサルをしている時に、突然グールドが現れた。
その少し前にフォス夫妻が車に乗っていると、カーラジオからG.G.のゴールドベルグ変奏曲が
流れ、ルーカスは思わず車を停めて聴き入っていた。
グールドもルーカスを尊敬していて、二人はすぐ親しくなり頻繁に電話で話したらしい。

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 グールドは指揮者レナード・バーンスタインと
 親しくしていて、何度か共演している。
 左は物議をかもしたコンサート、
 ブラームス・ピアノ協奏曲No.1のCD。
 テンポに対する二人の意見が合わなくて、
 バーンスタインが演奏前に時々していた
 スピーチでその事を話したら、
 新聞に「誰がボスだ!」と、
 スキャンダルとして書かれてしまった。
 映画でも大きく取り上げられている。









この交友の中で、次第にグールドとフォス婦人、画家のコーネリアは惹かれ合っていき、
フォス夫妻が破綻寸前になった時、コーネリアは二人の子供を連れてグールドの元に走った。

「夫は笑って送り出してくれました。なぜ笑うのと聞いたら、君はいずれ戻るだろう、
と答えました。」 と映画の中でコーネリアさんは語っていた。

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ルーカスは妻を取り戻すまで
4年以上待たなければならなかった。
グールドは夫妻の離婚が
成立しだいコーネリアと正式に
結婚するつもりでいた。

グールドは子供たちを
とても可愛がり、
映画の中でも大きくなった二人が、
とてもなつかしそうに、
もう一度会いたかった、と
語っていた。


いろんな理由で、やはりこの天才と一緒に生活するのは無理と判断した彼女は、
子供を連れて夫の元に帰っていった。
可哀想なG.G.。ずっと諦めきれなかったらしい。
74年初夏、グールドは長い道のりを車でとばしてコーネリアに会いに行っている。
それからもこの別れはグールドにとって長く尾を引いていたらしい。

75年グールドはソプラノ歌手、ロクソナーラ・ロスラックを、カーラジオを介して
見出し、その後ヒンデミットの歌曲「マリアの生涯」を一緒に録音している。
控えめで内気な性格だったらしいウクライナ系の彼女の緊張は、グールドの優しい心遣いや
ユーモアで完全に解きほぐされたのだろう。
そしてまた一枚、グールドの傑作のレコードが世に出たのだった。

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このCDジャケットの写真はとても印象的で、まるで恋人同士のようと思った人も
多かったらしい。
実際二人は心を通わせるようになったらしいが、控えめなロスラックは多くを語りたがらず、
今だに二人は本当に恋人同士だったのか、友人たちにも謎らしい。
ただ、この写真をレコードジャケットに使うのに、グールドはとても積極的だったというから、
自分の元を去った女性たちに見せたかったのかもしれない。

グールドの奇行とされている事のひとつに、今まで親しかった人との交友を、
突然一方的に断ち切る、というものがある。
断交された側は、その理由も分からず戸惑うばかりだったらしい。
この事をもっても、グールドはアスペルガー症候群だったと断じる人もいるが、
本当のことは分からない。
私には、野生動物が何かの拍子に人に好意的になり、何かの拍子にふいっと
いなくなるという、人間の頭では理解不可能な行動に出るような、
そんなふうに思えてしまう。

「グレンは年取った家畜や、役に立たなくなった動物たちが安心して幸福に暮らせる場所を、
どこかに作りたいと、いつも夢見ていました。」 (グールドの従姉妹、ジェシー・グレイク)

その候補地、お気に入りのマニツリン島にグールドはロスラックを案内している。
草地が広がる自然の天国で、二人は牛たちにマーラーを歌って聞かせた。
その映像が映画にチラッと出てきて、TV番組「グレン・グールドのトロント」の、
動物園の象の前でグールドが歌う場面に移ってゆく。

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ロスラックも一方的に
その交友を断ち切られた。
それでもグールドとの
暖かい思い出を、大切に
し続けているという。

映画の中で、現在の彼女が
話す姿を見たが、どこか苦しげで、
本当はこんなふうに公に
ひっぱり出されるのが
辛かったのではないかと
思ってしまった。
高音域の歌手の地声が
低いのも、ちょっと意外だった。


映画の後半には、
プロコフィエフのソナタ、
ブラームスのバラードなどが
使われ、シベリウスも流れる。

続いて登場するのは、ペトラ・クラーク。
グールド・ファンなら誰でも、彼がバーブラ・ストライサンドやペトラ・クラークの
大ファンだったことを知っている。
私は、ストライサンドはともかく、ペトラ・クラークがどんな歌手か知らなかったが、
「ダウン・タウン」は聞いたことがある。
グールドのラジオ・ドキュメンタリーに取り上げられたペトラは、
「会ってみたかった。会えばきっとお互いに得るものが沢山あったでしょう。」
と言っている。
彼女はグールドの葬儀には加わっている。

とてもナイーヴに進行してきた映画だけれど、途中から役者がグールドの格好をして
歩く遠景が挟まれる。
別の映画「グレン・グールド ロシアへの旅」でも同様だった。
あれはやめて欲しいものだ。

ゴールドベルグで始まった映画はゴールドベルグで終わる。
丁度グールドの短い人生のように。
グールドの眠る墓地では、友人が花を捧げている。
そう、このように彼に関わっていた人たちがいつも訪ねているのだと気づくと、
去年、私の分身鴨(つれあいが私の代わりに連れていったカモの人形)が、
お墓参りをしてきたのが夢のように思われる。

アリア・ダ・カーポが静かに終わると、エンディング・ロールに、
グールドが作曲した、「フーガを書きたいの?」が流れて、
世界がグールドを失った悲しみの気持ちが前向きな気分に変わって、劇場を後にした。

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「G.G. シークレット・ライフ」には、
映画に出ていた女性たちの他に
グールドが恋した何人もの女性の
ことが書かれている。
それではこの実らなかった恋が、
彼の演奏にどのような影響を
もたらしたのか、
レコーディングされた曲と
色んな出来事の年代を、
少し照らし合わせてみた。




ピカソは奥さんが変わる度に、その表現スタイルが変化していった。
そこまで顕著ではなくとも、これらの恋愛によってグールドの演奏に何か特別な変化が
現れているだろうか。
グールドの音楽は常にグールドである。しかしこれらの事を多少心に留めておくと、
微妙に移り変わっていった演奏の謎を解く手掛かりにあるいはなるかもしれない。


 -第4回につづく-





Posted by Ru Na - 2011.12.23,Fri
映画「The Inner Life of Glenn Gould」には、
グールドに関わったいろんな人へのインタビューが多く挿入されている。

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グレン・グールドが1964年にコンサート活動を一切止めるまでに、
57〜59年にヨーロッパツァーを行なっている。

57年はカラヤン指揮でベルリン・フィルと初共演。
翌年再びベルリンでバッハのピアノ協奏曲No.1を弾いた演奏会に、
1日遅れてベルリンに着いた音楽評論家の吉田秀和氏は、
その素晴らしい演奏の評判で持切りのこの若いピアニストを聴きたくて、
次の公演会場であるハンブルクに飛んだが、公演はキャンセルされてしまった。
グールドの生演奏を聴く機会をついに得られなかったことを、
氏はずっととても残念に思っておられるようである。
その後吉田秀和氏は日本におけるグールドの一番の紹介者になっている。

58年はローマで朝比奈隆が指揮するサンタ・チェチーリア・オーケストラで
ベートーヴェンのピアノ協奏曲No.2を弾いている。
そのいきさつは、朝比奈隆氏の著書「この響きの中に」に書かれている。

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     右は朝比奈隆氏の
     1943年の写真。
     氏は戦後間もなく
     ベルリン・フィルを
     指揮している。







最初のリハーサルは体調不良を理由にすっぽかされ、
ゲネプロ(総練習)でも姿が見えない。さすがに心配になった氏は、
「ソリストはまだ来ないのか」と怒鳴ったら、がやがやしている楽団員の間から
冬のコートを着た青い顔の青年が現れて、右手の手袋を脱いでそっと差し出した。
(つまりグールドが自発的に握手を求めたのである!)

「・・・・彼は弾き始めた。その音は小さく時にかすかでさえあったので、
私はしばしばオーケストラにピアニシモを暗示しなければならなかった。
・・・グールドの奏でるピアノの音は、小粒の真珠をつなぎあわせた首飾りのように
滑らかに美しく響き、オーケストラの弱奏と融け合っていった。
いわゆるベートーヴェンの音楽の雄大さ、あるいは力強さでなくて、
その古典的な端正さと清純さがその指先から流れ出るのであった。」

コンサートが終わった後、グールドは朝比奈隆に、寒いし不眠だし食欲はないし
疲れたので、明日のブリュッセル公演をキャンセルして欲しいと駄々をこねたらしい。
「明日のことは明日考えなさい。とにかくかえって寝ることだ。」と説得し、
次の日無事にブリュッセルに飛んだのを確認した、
非常に興味のある、独自な風格のある秀れたピアニストの一人であると、
氏は結んでいる。

先のベルリン公演の後、グールドは体調が最悪になって、
ハンブルクのホテルで一ヶ月の休養をとったらしい。
後年のインタビューで、彼が大好きなトーマス・マンの「魔の山」になぞらえて、
「あれが僕のハンス・カストルプ時代だったんだね。」と述べている。
フィレンツェのコンサートから復帰。朝比奈氏と共演したローマは
まだ病み上がりの時だったのかもしれない。
ケヴィン・バザーナの「G.G. 神秘の探訪」によれば、その後のブリュッセル公演は
やはりキャンセルしたらしい。


グールドのヨーロッパ・ツァーの皮切りはモスクワだった。
57年のモスクワ、レニングラード公演は、冷戦時のソ連を初めて訪れた
北米のピアニストとして記録されている。ソ連邦が彼を招いたのである。

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 モスクワ、レニングラード、
 ストックホルムでの
 ライヴ録音のCD。







映画ではウラジミール・アシュケナージ氏が、モスクワ音楽院大ホールでの
コンサートの様子を語っている。
ソ連ではまだ知られていないこのピアニストのコンサートに、
最初は観客がまばらだった会場が、後半超満員になったのだ。
前半を聞いた聴衆が、これはとてつもないすごい演奏だと、休憩時間に
知人友人に会場に来るようにと、片っ端から電話したのだった。

この有名なエピソードに触れる度、私が感じるのは、
当時のソ連の人たちの驚くべき確かな審美眼(審美耳?)である。
北米ではいつもグールドの天才性と共に、独特の演奏スタイルが取沙汰され、
低い椅子や低い姿勢、弾きながらのハミング、果てはラフすぎるその格好までが、

マスコミに常に面白可笑しく揶揄されていて、
(グールドはタキシードを脱いだ最初のクラシック音楽奏者と言われている。)

その事もグールドが早くコンサートを止めたいと思った一因らしい。
物質主義にとらわれていなかったモスクワの聴衆のほとんどが、
初めて見る演奏スタイルの外観に驚くより、音楽表現そのものの凄さにすぐ反応したという
ことに感銘を受ける。


さて、アシュケナージとグールドとの関係を今まで聞いたことがなかったが、
話しぶりからして、あのコンサート会場に実際にいたのかもしれない。

ウラジミール・アシュケナージ 1937年生まれ
                  1955〜60年 モスクワ音楽院在籍

丁度グールドがモスクワに行った時、モスクワ音楽院の学生だった訳である。
グールドは学生たちの希望で、音楽院でもコンサートを開いている。
ソ連当局が神経を尖らせていた現代音楽、シェーンベルク、ウェーベルン、クシェネクを
事前予告なしにレクチャー付きで披露した。
このような音楽は学生を倒錯させると考えていた教授たちは退席し、
学生たちはばつの悪い思いをしていたらしい。
もしかしたらその中にアシュケナージがいたのかもしれない、と想像するのは楽しい。


resize3545.jpgこのソ連ツァーでグールドは
スヴャトスラフ・リヒテルに
会っている。
酒豪だらけのこの国の
パーティに出たがらない
彼の味方に、リヒテルだけが
なってくれたとグールドは
言っている。


リヒテルとグールドは
互いに感嘆、尊敬
し合っていたというが、
実際に会ったのは
何回なのだろう。

リヒテルがついにゴルドベルグを弾かなかったのは、
グールドの演奏を意識していたからだと言われている。
次の年、第1回チャイコフスキー・コンクールの審査員になったリヒテルは、
ソ連政府の意向を無視して、米国の青年ヴァン・クライバーンを優勝させている。


ジョン・ロバーツがグールドについて、この映画の中で多くを語っている。
55年に(世界を驚愕させた1回目のゴールドベルグ変奏曲がリリースされた年。)
カナダ放送協会の音楽プロデューサーとして彼と知り合い、以来ずっと親しい友人であり、
彼の死後、グレン・グールド財団の初代代表になった人物である。
「グレン・グールド書簡集」 「グレン・グールド発言集」を編纂している。

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現在は別の家族が住んでいるグールドの生家の内部を案内し、
ここにピアノがあった、この棚は楽譜で一杯だった、と話す。
カメラを真直ぐ見て話すJ.ロバーツ氏の薄青い瞳を見ていると、
そこに等身大で生身のグレン・グールドが映っているような気がしてきた。

グールドの助手であったレイ・ロバーツや音響技師のローン・トーク両氏の語る
様々なエピソードにも、グールドが伝説の彼方の人ではなく、
実際にこの人たちの近くで息づいていた存在だったという事が強く感じられた。


グールド研究家ケヴィン・バサーナも多く語っている。
「グレン・グールド 演奏術」 (とてもマニアックで、まだ完讀出来ていない!)、
「グレン・グールド 神秘の探訪」の著者である。

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思ったより若くて柔和な感じの方だった。
「神秘の探訪」は、これまでの伝記であまり考察されなかった、
グールドがあの時代のカナダのトロントで生まれ、生涯そこで過ごしたことの意味や、
彼の晩年に重要な存在だったと思われる一冊の本、夏目漱石の「草枕」について
大きく取り上げている。


    - 3につづく -






Posted by Ru Na - 2011.12.17,Sat
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ベートーヴェンの誕生日の今日、グレン・グールドの新しく封切られた映画
「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独 The Inner Life of Glenn Gould」
を観てきた。

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最近出版された、
マイケル・クラークスンによる
「グレン・グールド シークレット・ライフ」
という本がある。
今まで公にされてこなかった
グールドの恋愛について、
元の恋人たちや関係者に
粘り強くインタビューして、
いろんな検証を重ねて
執筆されたもの。
著者はかって、あの隠者J.D.サリンジャー
を取材して評価を高めた人らしい。


グレン・グールドは、
歿後29年経っても依然、
世界中の人を魅了し続け、
あまたの伝記、評論が刊行され続けている。
あの驚異的な音楽がどうして一人の人間から生み出されたのか
その謎に近づきたいと思う者が世界中に多数いて、各々が「私のG.G.」と思っているのだろう。

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私もその一人で、手に入る限りのCD,書籍を集め、グレン・グールドのことなら
どんな些細なことでも知りたい。
しかし、「カナダの孤独な隠遁者」、「最後の清教徒(グールド本人の言葉)」
と呼ばれ、生涯独身でカナダの大自然と、動物たちと孤独を愛した人の、
秘めておきたかった恋愛が暴かれるなんて、グールドの意に反していると思うが、
この映画の下敷きになっている「シークレット・ライフ」を一応あらかた読んでから
不安と期待が入り交じる気持ちで観に行った。

暴露趣味の映画だったらどうしようと少し心配していたのだが、
グールドへの尊敬と愛と思いやりに満ちた魅力的な映画だった。

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「G.G. シークレット・ライフ」の本が出たと聞いた時、軽いショックと
やはりついに、という思いがあった。
世間は著名人の過去のプライバシーを暴くのが好きらしい。
しかし、グールドとその恋愛となると話は別。
踏み込むべきではない領域に何故今頃とも思ったが、関係者がまだ元気なうちに
いろいろ詳しく聞いておかねば、という切実な願いによるのかもしれない。

どの伝記にも書かれているのは、
とても潔癖性で病原菌を恐れ、夏でも分厚いコートと手袋でガードを固め、
人に触れられるのをひどく嫌い、握手などめったにしなかった。
誰かがくしゃみでもしようものなら、すぐ自分の車に逃げ込んで窓をぴったり閉めていたという。
(そのくせ大好きな犬なら、たとえ鼻水を垂らした犬でも平気で一緒に転げまわって
遊んでいたらしい。)
親しい人とも一定の距離を置いて、直接話すより長電話で話すのが好きだったとも言われる。
(本人もよく、自分は人といるより他の動物たちといる方がくつろげる、と言っていたらしい。)
そういう人物だから、およそ女性と本格的につき合うなんてできなかっただろうというのが
大方の意見のようだった。

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  G.G.写真集より。 モンタリオの
  ストラットフォード・フェスティバルでの
  ダンサーとツー・ショット。
  とても楽しそう。








数あるグールドの伝記で、友人の手によるものでも、
本人があまり触れて欲しくなかったろう部分は、そっと伏せてあるのだが、
同時にファンにとっては、あのような生き生きして明晰な頭脳とユーモアに満ちた
魅力的な若者に恋人がいなかったとは考えにくいことでもあったし、
ある時期から深い陰影が、その音色にも容貌にも加わっていったのが
気になるところであった。
コーネリアさんとのことはある程度知られていた。


この映画は、ブルーノ・モンサンジョンによる映画「グレン・グールド ヒアアフター」(2006年)
と同様に、紅葉するカナダの美しい山林の風景から始まる。
リスト編曲のベートーヴェン交響曲No.6「田園」の演奏が重なり、
「G.G.コレクション」でお馴染みの、渓流を前にして指揮をするG.G.
観客が誰もいないホールの舞台で演奏するG.G.の姿が交錯する映像に移る。

「音楽のない生活は考えられない。・・」というセリフの前にカットされているのは、
「このような自然の前に立つと、下らない上昇志向を忘れられる。
都会の喧騒の中にいると、どうしても皆上昇志向に囚われてしまう。」
という下り。
このグールドの言葉を、私はいつも胸に収めている。
上昇志向とは、地位や名声を得るため創造と別のところで汲々とすること。
(一度大成功をおさめた人のみがそれの拒否を語る資格があるのかもしれないが。)


映画はG.G.の生い立ちから「ゴールドベルグ変奏曲」のレコードで、
世界的なセンセーションを巻き起こし、有名になっていったピアニストの軌跡を
写真や映像と共に追っていく。
前半特によく使われているのは、「グレン・グールド 27才の記憶」からの映像で、
バッハのイタリア協奏曲をN.Y.のスタジオで録音する様子と、シムコー湖畔の別荘での
情景やインタビューを織り交ぜたこの映画のシーンが、効果的に散りばめられている。

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この映画では、イタリア協奏曲の代わりにゴルドベルグが流れ、ベートーヴェン、ハイドン、
モーツァルトの断片も挟まれる。
グールド若き日の恋人、フランシス・バロー(バチェン)さんがインタビューに答えている
現在の姿がさり気なく出てきた。
若い頃ヘビー・スモーカーだったらしいが、やはりその手には煙草が・・・。
幼い頃より大変苦労し、グールドの元を去る決意をしたのも経済的な理由が
大きかったという7才年上のこの女性は、現在気の毒にパーキンス病を患っているが、
その青い瞳は夢見るように美しかった。

「シークレット・ライフ」を読むまで、グールドがハープシコードのような音色を
気に入っていたというあの有名なアップライトピアノ、チッカリングは、
元フランシスさんのものとは知らなかった。
今回の映画でも、バッハのパルティータNo.2を練習する場面が出てくる。

興味深いのは、G.G.がトロント音楽院の師ゲレーロに習ったという
「フィンガー・タッピング」の練習法を、同じ弟子だった女性が実演して見せるところ。
グールドは後年ゲレーロと決別してから、その影響を否定しているが、
そして、無論この練習法だけで誰もがグールドになれた訳ではないが、
グールドのこの上もなく繊細な感性の表現の発露に、少なからず役に立ったと想像できる。


  - 2 につづく -






Posted by Ru Na - 2011.12.16,Fri
これまでも時折みぞれ混じりの雨が降ったり、雨が途中であられに変わったりはしていたが、
今日ついに地面を白く覆う雪になった。

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昼間一度あられがうっすらと積もって、池にかぶせた波板の上の雪を払った。
夕方から湿った雪が降り続き、夜間ずっと屋根雪が時々落ちる音がした。

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今年は何故か、まだまだ本格的な冬にならないと思っていたのに、
もう雪の季節になってしまった。

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「雪は天からの手紙」とは、伯父の師匠だった中谷宇吉郎の言葉。
しかし、こんな水っぽい雪では、手紙の実感がない。







Posted by Ru Na - 2011.12.13,Tue
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今回の探鳥会のテーマ、カラ類はついに見られなかったけれど、
冬に向かう森には、思いの外豊かな色彩があった。

鳥合わせが終わって、今年の定例探鳥会は一本締めで終了。

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 池のカルガモたち。
 ここには早朝、
 ヒドリガモもいたらしい。











解散して、もと来た道をマウンテンバイクでたどる。
川近くの木立に差しかかった時、梢をつたう小さな影が。
見上げるとコゲラのつがいが木の枝を這うように動き回り、幹をさかんにつついている。

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ひと気がすっかり無くなった森に、コンコンという音が響きわたっていた。

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穴掘りをしているのかなと、しばらく眺めていたが、
あちらこちら動き回って細い枝もつついていたので、虫を探していたのかもしれない。

先月と同じ木に、先月と同じようにカワウがとまっているのも可笑しかった。


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漁港の船溜が見える橋を渡って、
自転車道に戻る。
こちら側からの方が
キンクロハジロたちが
間近によく見える。







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 向かい風がとても強く、
 そのうち雨がまた降り出した。
 予報では天気がだんだん良くなる
 はずだったのに。

 また時々橋の下で立ち止まり、
 雨宿りがてら、近くにいた
 オオバンやセグロセキレイを
 眺める。





雨の中、ムクドリの群れや、キジバトにも出会った。

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土手の上の銀杏が落葉し、芝の上が黄色い絨毯のよう。

朝出かける時に最初に見たカワアイサたちはまだいて、更にユリカモメも加わっていた。

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この日の探鳥会では、

カワウ、ガンSP、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、
キンクロハジロ、ホシハジロ、ミサゴ、トビ、ノスリ、キジ、オオバン、
セグロカモメ、オオセグロガモメ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、
ヒヨドリ、ジョウビタキ、ウグイス、ミヤマホオジロ、アオジ、シメ、カワラヒワ、
ハシボソガラス、ハシブトガラス

の27種が確認された。その内普正寺で私が見ることの出来たのは16種だけれど、
行き帰りに会った、

カワアイサ、カワガラス、アオサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、
スズメ、ムクドリ、キジバト、ユリカモメ

を加えると、26種の鳥たちに出会えた。
この荒天で、しかもあちらこちらの工事を考えると、まずまずの成果じゃないかしら。









Posted by Ru Na - 2011.12.12,Mon
さて、探鳥会の一行に追いついて、川ベリに出る。
ヒヨドリが相変わらずとても騒いでいて、時々木々から飛び立って
波状飛行のシルエットを見せるけれど、間近までは来てくれない。

「アカゲラが・・・」という声がしたので、三人ほどがかたまって見上げている木に
近づくと、

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 穴がいっぱい開いた
 幹があって、

 アカゲラかコゲラの
 仕業だという。
 当のアカゲラも
 コゲラも、今は
 近くにいないようだ。
 残念。










植物にとても詳しそうな女性が、緑の小さな実を拾っている。
センダンという木の実で、中の硬い種には穴が開いていて、数珠にできるそうだ。

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実をひとつもらう。中を開いて種子を見るより、そのまま鉢に埋めたら芽が出るかもしれない。

木々の間から川にいるオオバンやカモたちを見ていたら、
誰かが「おーっ。」と声をあげた。
白いタカ、ミサゴ(準絶滅危惧種)が上空を舞っていたのだった。

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ふたたび森の中へ。雨は止んでいるがこの荒天のせいかあまり鳥は出てこない。
まばらになり始めた森の紅葉や木の実を楽しみながら海岸に向かう。

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海に出るとひどく荒れている。
高い波頭が防波堤に砕けて白いしぶきが上がっていた。

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そんな中、遠くに30羽ほどの編隊を組んで飛ぶ鳥たちがいた。
種類を特定しようとプロミナーをのぞき込む人にも分からないくらい遠く速く、
多分ガンだろうということに落ち着いた。








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金沢市在住の美術家
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