今日は今年初めての池の水換えをした。
朝まで雨やみぞれが降り、その後天気は回復したが空気はかなり冷たい。
ずっと庭で人が行き来していると、リンゴやミカンを食べに来ている小鳥たちがこわがって、
十分食事できないのでは、と心配ではあるが、池の金魚たちの健康上必要な行事なので
今日だけ我慢してもらう。
水を2〜3日前から汲み置き
するために、
庭に水バケツなど
運び込むたび
メジロが文句を言って
いるようだった。
池を洗っている間
衣装ケースの中で
待っている金魚たち。
ここのところ
夜が冷えるので
水は冷たく
みんなちょっと
寒そうな顔をしている。
「お家のお掃除、まだすまないのかしら。」と、ひたすら待つ金魚たち。
時々近くでヒヨが「まあだ?」といったふうに鳴く。
近頃メジロは誰かが庭に出ると、「早う向うに行ってよ。落ち着いて食べられないやないの。」
と言うように、キチキチキチと声を張り上げるが、
今日も両隣の庭木を行き来して、盛んに抗議している様子。
途中何度かお茶休憩と称して、鳥たちのため家の中に入るのではかどらない。
やっと池に新しい水を入れて金魚たちを戻した。
「明るくなったねえ。でもまだ寒いね。」
でもこれで終わりではない。
金魚たちを狙う動物よけと、黄砂など大気汚染物質混じりの雨が池に入らぬよう、
池に網を被せて透明な波板で覆いを作らなければならない。
その波板を、メジロたち用のミカンかごを吊るした場所からなるべく遠い場所で洗っていると、
メジロがすぐ側で、鳴きすぎて少しかれてしまったような声を張り上げて鳴くので、
もう辛抱できなくなったのだろうと、中断して家の中にに引っ込んで
窓からそっとのぞくと、
早速、ミカンかごに止まってずっと食べ続けていた。
結局薄暗くなってから作業の続きをしなければならなかった。
― メジたちに つるべとられて もらい水 ―
こんな風に一生懸命自己主張する小鳥たちが可愛くてしようがないのである。
桜花などの食べ物がいっぱいになる季節まで、我が家の庭で安心して過ごしてほしい。
先日、バナナとミカンの間で、加賀鳶(ハシゴ登り)のような器用な止まり方を
していたメジロ。
月に一度の中流域鳥調査の日なのに、この天気。
朝しばらく迷ったが、風もないので天候の回復を期待して徒歩で出かけた。
橋の欄干でハクセキレイが賑やかに囀っていた。この子にはもう春が来ているみたい。
河川工事も相当進み、先月より更に鳥の居場所が少なくなっている。
この天候の上、明日は別の場所での探鳥会があるので、人の集まりは悪い。
カッパや傘をお共に鳥を数えながら歩いた。
今日は工事も行われているので水鳥はさすがに少ない。
緑地公園側の木立には、エナガ、コゲラ、シジュウカラが飛び交っていた。
曲水にはタシギ。
川岸の遊歩道の
ひと気のない芝の上に
オオバンが3羽。
それに混じって
バンも1羽
一緒にいた。
その仲良さそうな様子に見入っていて、アトリの群を見逃してしまった。
工事現場の土の上に綺麗なキジの♂が現れた。
しばらく行くと、土しか残っていない所にまた別の♂。
この辺はかって背の高い草に覆われていて、キジたちが方々に隠れていたが、
今は剥き出しの地を歩かなければならないのが可哀そう。
ムクドリと共にツグミも群れでいた。
まだ草が刈られて居ない所にはアオジが4羽以上。
ずっと雨は止まず、だんだん冷えてきた。ヒバリは声だけを聞く。
外環橋まで歩いて一応解散。近くのショッピングセンターでちょっと休憩のティータイム。
また雨の中、来た道を引き返す。
先ほど見たキジがまだいたので、しばらく足を留めて眺めていると、
何か変。
カメラをズームアップしてみると、尾の下に何か細いものが見えた。
紐? いいや違う。 小枝かヨシの茎のようだ。
しっかりくっついているようで、キジが動いても外れる気配はない。
キジは気にする様子もなく、歩き回っているが、
何かの拍子に刺さってしまったのだろうか。
取ってあげたいけれど、私一人で急な斜面を降りて野鳥を捕獲するのは無理。
心配でしばらくうろうろし、気にしながら帰路についた。
一応野鳥の会に情報を流すことにした。
家の近くまで来て、これもまた気がかりなバンがオオバンと一緒にいるのを見て
ちょっと安心。
風が強い日は、僅かなすきま風が部屋の間のドアを揺らすことがある。
屋根雪が落ちる音もバカにはならない。
窓を打つあられや雨の音もかなり大きく響くが、今思えばそんな音以外のものが
混じっているように時々感じられていた。
ある時、隙あらば侵入しようとする例の茶トラの野良猫が、
家の外壁に作り付けた物置小屋の戸を押し開けて、中に入り込んでいるのを発見。
突っかい棒をしたのだが、例年より多い屋根雪が落ちた拍子か、
物置小屋の戸の薄いアルミ板の下部に数箇所に裂け目が出来てしまった。
春になってから修理するとして、とりあえず猫が裂け目を広げて入り込まないように
トゲ板を挟んだりの対策をこうじていたのだが、
寒さがひどい夜は特に、ガサゴソと何かが動き回るような音がするようになった。
その度に懐中電灯を持って見回るが、物置小屋には何の変化もなかった。
ゴトゴトガサガサは増々ひどくなり、どう見ても家の壁の中で何か動物が動いている音。
ネズミのような小さい音ではない。時々ドサッという大きな音もする。
猫の進入口があるのだろうか。
最初は換気扇の吹出し口を疑った。足場があれば小さな猫なら入れそう。
しかし調べてみたら、穴には金網が取り付けてあって動いた形跡はない。
家を立て直した時、元の古い家の一部を残して新しい家と繋げたのだが、
その繋ぎ目あたりの壁が一番うるさく、このあたりが疑わしい。
つぶさに見て回ると、何と・・・
古い部分の外壁の下に、細長く穴が開いていた!
ここはお隣の塀との間が人が通れないくらい一番狭く、上部の壁が少しせり出しているので、
下の方がよく見えず、今まで気がつかなかったのだった。
とりあえず細長い板を上下に重ねて穴をふさいだ。
この頃には既に、猫以外の何か夜行性の動物が侵入しているのではと疑い始めていた。
謎の動物が夜中に侵入するなら、今夜はもうこれで入れないだろうと思い、
夜になっても音がしないようなので少し安心していたら、夜中に壁の中でまた音がしだした。
今度はゴンゴンと各在に体当たりしているような音までする。
どうやら閉じ込めてしまったようだ。明け方まで時々ひどく暴れているような音。
安眠妨害も甚だしい。今我が家は色んな事が重なって、たいへん気ぜわしい最中なのに。
さて、どうしたら良いのだろうか。とにかく様子を見て、この状態を分析せねば。
他の家族は、家の中の物音のする壁と反対側で寝ているので、呑気に構えている。
というより、差し迫った色んな予定や行事で頭がいっぱいで、それどころではなさそう。
とは言うものの、早く何とかしなければ
閉じ込められた動物が
中で餓死でもしたらどうしよう、と
気が気ではない。
音のする範囲もだんだん広がっていくよう。
謎の動物が慌てふためいているのかもしれない。
私だって途方にくれて、半ばパニック状態。
とはいえ、また穴を開け放したままにしておいて、一体何時出入りしているか、
何処をどのように行動しているか分からない動物の出没に怯えているより、
今のように所在が分かっている方が対処し易い気がする。
音がする度そこの壁を手で叩くとしばらく静かになって、それから別の場所からまた音がする、
の繰り返し。少しづつ壁の中の移動パターンが見えてきたような気がした。
この頃にはもうハクビシンではと疑って、ネットで色々調べてみた。
ハクビシン駆除業者がいるくらい、家に入り込むと厄介な存在らしい。
これ以上あまりどこでも動き回らないように、
ハクビシンが嫌うという竹酸を、壁に穴を開けて垂らしてみようかなどとも考えた。
3日目の夜、ドサッと大きな音がしたので、どこかから外に脱出したかと、
懐中電灯を手に、音のした所の外壁を見に行ったが何もいない。
穴をふさいだ板が動かされたのでは、と横手に回ると、
お隣の塀の上を、細長い尾の白っぽい猫のようなものが走って逃げていった。
しかし、穴を塞いだ板は動かされた形跡はなかった。
アルミ製のその塀の上部は、巾2cmもないくらいで、ツルツルしているので、
普通の猫は乗り越えることは出来ても、上を伝い歩くなんてできないだろう。
そういえば、この動物の姿を見たのは初めてではない。
庭から逃げ去るのを数度見かけて、見慣れない猫だなあ、と思っていたのだった。
謎の動物はハクビシンだと確信。
ヒヨドリが食べ残した、山茶花の枝に刺したリンゴやミカンが、
木の周囲の雪が溶けて少なくなった時に、夜になってから消えてしまうことがあった。
去年の春先もそうだったので、またネズミが来て食べるのかしらと、思っていた。
秋に熟した柿の実を、枝ごと折って食べたのも、どうやら犯人はこのハクビシンらしい。
どこから外に出たのだろうと、もう一度見回ってみた。
穴の開いた壁の上方に、今はもう使ってりない換気扇の排気口がある。
この古い家の部分の内部の部屋は、物置代わりになっていて、
換気扇そのものは取り外してあり、取り外した後の四角い壁の穴は、
部屋の内側から板を当てて塞いであるのだが、
外壁に逆L字型に突き出した排気口がどうも怪しい。
ハクビシンが走っていたお隣の塀にも近い。覗いてみると、下部の網が半分破れている。
壁の中を伝って、ここからも出入りしていたのかもしれないと、
細い椅子を持っていって、何とかその排気口をガムテープでふさいだ。
(何の因果で夜中にこんなことしなきゃならないの。人が見たら泥棒と思うでしょうね。)
さっき外に出ていったのだから、さあこれでもう中に入れまい。
と騒音から開放されるのに期待したのだったが・・・・・・。
某動物園提供のハクビシンのフリー写真
最初は静かだった。ああやっと、と安心できるような静けさだった。
が、深夜、またあのゴトゴトガサガサが始まった!
以前よりうるさいくらいに。
ついには居間のTVの後ろの壁の中でガリガリひっかく音がするようになった。
今度こそ本当に閉じ込めてしまったのか。
ネットで調べたハクビシンの生態。
民家の天井裏に住み着き、その辺りをダニと病原菌の巣にする。
東京渋谷あたりでも出没し、ビルの上の電線を伝い歩いているらしい。
自分の頭が入る所なら、どんな小さな隙間でも通れるという。
猫よりずっと侵入を食い止めるのが難しそうな動物である。
天井裏の巣や、壁の中の断熱材にくるまっている写真などが載っていた。
捕獲された後のハクビシンを許可をもらって飼っている人のサイトには、
毛布の上に寝そべったり、人に抱っこされてトロンと甘えた目をした写真まで
掲載されていた。
しかし、ネコ科で可愛い顔をしているといっても、かなり獰猛らしい。
この頃には、もうすっかりハクビシンに対して腹を立てていて、
一週間やそこらでは簡単に餓死しないだろう、などと思い、
音がする度、活動範囲がこれ以上広がらないようにと、近くの壁や床をドンドンと叩いて嚇した。
しかし、夜中ずっとこんな事をしているわけにもいかない。
何か対策を立てねば。
なるべく早く、この家を建てた建設会社や大工さんに相談してみよう。
そうして落ち着かないまま、3日目の朝突然ひらめいた。
暗くなってから穴を開け放って、その周りに小麦粉を撒いておく。
家の中で音がした、穴から一番遠い場所から、徐々に穴に近い方へ移動しながら、
家族総出で壁や天井を叩いてハクビシンを嚇し、穴から追い出すようにする。
外に回って見て、穴の周囲の小麦粉に足跡が付いていたら、ハクビシンが外に出た証拠。
即、穴をまた板で塞ぐ。
そうすれば、ハクビシンを確実に家から追い出すことができる。
一度でうまくいくか分からないが、やってみようということになり、夜を待った。
行動に移す予定の時間の前、みんな各々自分の用事をしていたが、
金魚の水換えの水を汲む音、炊事の音、TVの音、片付けの音など、
丁度、家の中は自然にいろんな音で充満していたので、今がチャンスかもしれないと、
穴を塞いだ板を動かして、小麦粉を撒いた。
20分程して、外でガタッという何かが倒れた大きな音がした。
急いで穴を見に行ったが、小麦粉の上に足跡はない。
しかし、横にずらした板の断面に、撒いた記憶のない小麦粉の点が付いていた。
周囲を見回っても、あんな大きな音たてるような物は何も倒れていなかった。
ハクビシンが外に出たかどうか判断に困ったが、
とりあえず、また板で穴を塞いでおいた。
3時間後、懐中電灯を持って庭の見回りをする。
作場の屋根の下に、金属の細い鉢置き台の上に小さなお盆を乗せて石で重石をし、
ヒヨドリたちが昼間食べ残したリンゴのかけらなどを置いて、
夜明けと共に鳥たちが食べられるようにしてあるのだが、
そのお盆が重石と共に遠くに吹っ飛ばされていた。
夜行性の動物が食べにこないように、そのお盆台の周囲には、
猫よけのトゲ板を敷き詰めて、ネズミなどが近づけないようにしてあったのだが。
脱出の機会をうかがっていたハクビシンが、空腹のあまりジャンプして
お盆に飛びかかって、リンゴのかけらをかっさらっていったように思える。
あの大きな音も、その時のものか。
とすると、ハクビシンは確実に外に出たということになる。
その想像は正しかったようで、
いつも音がし出す夜半過ぎになっても、音がしなかった!
その後、夜中に何か音がするような気がする度、びくびくしたが、
壁の中を這いずり回るような音は聞こえなくなった。
ようやく落ち着いて、ハクビシンが進入した後の状態を調べてもらったり、
穴を塞ぐための工事をお願いするために、この家を建てた大工さんに連絡した。
音がしなくなったらゲンキンなもので、ハクビシンのことを色々思い巡らせる。
仙台若林区長喜城の屋敷林・イグネを紹介したTV番組で、
やはりハクビシンが出没して干し柿を食べていくと、屋敷林に住む人が語っていた。
とても牧歌的なエピソードとして扱われていた。
母屋ではなく納屋かどこかに住んでいて、家の人は騒音に悩まされることがなかったのだろう。
あの恐ろしい津波が仙台平野を襲った時、私が心配し続けたイグネは難を逃れたらしいが、
他の所の流された家々の天井裏で、昼間の眠りを貪っていて、
家と共に津波に呑まれたハクビシンも沢山いたかもしれない。
それとも、こんな野生動物は、不思議な勘でいち早く逃げ出していたのだろうか。
数日もう春のような暖かな日が続いた後にまた寒波。
午後からは暴風雪になるとの予報を気にしながら出かけた朝は、
風は冷たかったものの青空が広がり、
すっかり雪の消えた川ベリの自転車道を、向かい風に逆らいながら海方向へ下って行った。
1年前は冷たいみぞれの降る日で、扇子のデザイン版下を届けに、顔にみぞれを受けながら
同じ道を自転車で走っていたのだった。
道中程まで来ると、枯れ草に覆われた中洲の風景が広がり、
この辺はまだ自然破壊の工事が来ていないと、すっかり嬉しくなった。
朝の明るい陽を
浴びて、
カワアイサたちが
気持ちよさそうに
早い流れに乗って
泳いでいるのを
眺めるために
何度も足を止めた。
川岸の木で賑やかに
鳴いていたのは
モズ。
またしばらく土が剥き出しの工事だらけの風景。
河口近くの森が対岸に見えてくると、ゆったりとした水面に点々と散らばる水鳥たちの
姿が急に多くなる。キンクロハジロに混じってマガモたちもけっこういる。
上流から
こちらに移動
してきた子たちも
いるのかしら。
ここなら安心。
岸辺にはオオバン。
去年の今頃、同じ場所にはオオバンが沢山いて大判振舞だったのに、数は少ない。
ヒドリガモも2つがいだけ姿が認められた。
橋を渡って森と川の間の小道を行くと、そこでもモズに出会った。
途中あちらこちらで引っ掛かっていたので、集合場所に着いたのは9時15分過ぎ。
こんなふうに私は遅刻常習犯だけれど、みんなゆっくり歩くのですぐに追い付く。
まだ芽吹きが見られない丘を越えて、再び川べりに出ると、メジロの群が騒いでいたり、
コゲラが幹をつついていたり、小鳥たちが活発に動き回っている。
誰かが川岸の藪で動き回る小鳥の群の中にベニマシコを見つけた。
一生懸命双眼鏡で探して、ベニマシコの赤くて可愛い姿を初めて見ることができた!
写真や動画を
撮ろうとしたが、
手前の枝が
邪魔して
なかなか
ピントが
合わない。
やっとこれだけ。
川にはキンクロハジロに混じって、ずいぶん多くのホシハジロがいた。
ホシハジロはよくキンクロハジロと一緒にいるらしい。
白黒に赤茶が混じってお互いに引き立て合っているのは、自然の素敵なデザイン。
アオサギが5羽
まとまっていたり、
平ったくて地味な
オカヨシガモも
見ることができた。
海岸に出る。
風は強いが、波は
12月の時ほど高くない。
この時、加賀方向の海面に
蜃気楼のような陸の影を
見た人が何人もいたと
後で聞いた。
私は気付かなかった。
今日見た鳥の
「鳥合わせ」をして
お昼近くに解散。
参加者31名で
見た鳥は36種。
他のメンバーとカメラの話などしていたら、空も陰りだし、しだいに風も強まってきた。
早く帰らねばと、再び通った川べりの草の中に、アオジが1羽、少し眠そうにしていた。
これから来る嵐を避けようとするのか、薮の中に潜り込んだ。
帰路の自転車道は強風にあおられ、真直ぐ走るのが難しいくらい。
ゆっくり進む。
川面が波立っている。
満潮の時、
河口付近のこの辺では
川の水が一時的に
上流に向かって
逆流すると、
先日教えてもらったが、
その逆流と強風が
重なって、
こんな波模様を
作っているようだった。
家近くなり雨がちょっとパラついたが、帰り着くまで何とか天気は持ちこたえてくれた。
暴風雨になったのは3時頃から。
TVで放映している震災の追悼式典や追悼番組に、吹きすさぶ風の音が重なった。
川原の様子を見に行った。
今日の川の水はひどく茶色に濁っている。
いつものようにホシハジロを1羽混じえたキンクロハジロの群がぼんやり浮かんでいる。
何だかやたら水面が広い、と見ると・・・・・・・・
何て事!!! 河岸にひとつだけ残されていた草地がすっかり削られていた!!
工事の印の杭が打たれていなかったので、ここだけは工事から免れている
鳥たちの最後のサンクチュアリ(避難所)だと思っていたのに!
1月12日の同じ場所。
先月の様子。
この小さな草地の陰にはカモたちが休らい、エナガやスズメが遊び、
アオジやカシラダカを見たこともある。
最後にオシドリの姿を見たのもここだった。
昨日の夕方バンがオオバンと一緒に潅木の下にいた。
あちらこちら動き回っていた可哀想なバンも、ついに居場所をみつけたかな、と
安堵していたのに。
ちょっと暗いけれど動画から切出した写真。左がバン、右がオオバン。
キンクロハジロたちも呆然とした様子で、壊された草地の方を見つめていた。
カイツブリも、潜っては浮かんで見ている方向は草地の残骸。
この冬はツグミの姿が見られない。
1月半ば頃から、ぼつぼつ山間部などでの目撃が伝わってくるようになったが、
数は少ないよう。
2月に入って方々で、沢山見かけたという情報を聞くようになったが、
私はまだしっかり見ていなかった。
2月19日の大桑探鳥会で、対岸のムクドリに混じって1羽いる、というので、
双眼鏡で一生懸命探したが見つけられず、見当をつけて撮った写真を後で見ても
写っているのはムクドリばかりだった。
今日、かけ足で買い物に行く途中、川縁の木に止まっていた2羽。ヒヨではなさそう。
これはもしかして、と
カメラでズームすると
確かにツグミ!
やっと会えた冬の常連。この近くにもちゃんと来ていたのね。
今日は桃の節句。とはいえ金沢ではまだ雪の季節のため、
4月3日が本来のひな祭りなのだが、
穏やかで春めいた陽気になり、3月に入ったことが実感された。
今日の川は
あまり
濁っていない。
アオサギも機嫌よさそうな顔をしている。
コガモもカワアイサものびのびと泳ぎ回っていた。
エナガの群に
今日はシジュウカラが
2羽混じっていた。
いつものように
オオバンが1羽
ひょこひょこと
行ったり来たり。
オオバンも潜りの名手というが、いつも水面を動き回っているばかり。
こんなによく潜るのは、初めて見た。
今年は7月に1秒の閏秒もあって、例年より1日と1秒長いと、今朝の新聞に載っていた。
宇宙の天体の軌道を人間の尺度で計算・定義した故の誤差であるが、
この「1日と1秒」に呼び起こされる言葉がある。
「永遠と一日」。
ギリシア映画の巨匠で、先月亡くなったアンゲロプロス監督の映画のタイトルである。
太陽の国ギリシアで、わざわざ曇りや雪の日を待って撮影してきたという監督作品の中では、
珍しく眩い陽光の下の海辺のシーンが印象的な映画。
癌を宣告された男が、亡き妻や少年時代の思い出と共に、最後の旅立ち支度をしていて、
偶然アルバニア難民の少年と関わり、物語が展開する。
何気なく過ごした時間が、もう取り戻せない失った愛するものとの、
あれが永遠の時であったと、常に消え去りゆく瞬時々に刻まれ続ける。
1秒が1分に、1分が1時間、1日と集積し、もうじきあの震災から1年。
時は流れるばかりで、止めることも逆行することもできない。
季節がめぐって同じ木に咲く花も、去年と同じ花が二度と咲くことはない。
街路樹に
雀の群れが
まるで
木の実のように
鈴なりに
なっていた。
寒さに羽を膨らませ
ふくら雀とは
まさしくこのこと。
河川工事で茶色に濁った川の水。大橋の近くでバンが1羽。
河岸にへばりつくように僅かに残った枯れ草に潜り込もうとしていた。
工事で中洲が
ひとつ削られる度に、
昨日はそこ、今日はここと
居場所を探して、
あちらこちら移動している
可哀想な若鳥。
早く安心して居られる
処が見つかりますように。
やっと雪が消えた
屋根の上に、
また雪が降りしきる
2日前。
アンテナの上に
仲良く並んで
いるのは
だあれ?
1羽がもう1羽の首の辺りを優しく羽づくろい。
仲睦まじいハシボソガラスのカップル。
雪が舞う寒空の下、そこだけ一足早い春の気配がした。
庭の池の周囲を雪かきしても、もう雪を捨てる場所がない。
朝、ツルツルに凍った道を歩いて、中流域の探鳥会へ。
予報が外れて
快晴になり、
銀に輝く雪の
陰が青い。
時間までに集合場所に
たどり着けたものの、
その先の緑地公園は
ほとんど雪に埋まり、
踏み分け道を
1列になって歩いた。
今日は河川工事が休みで、掘り返された土の山も白一色に覆われている。
川が狭められているので、水鳥の数は少ない。
カルガモ、コガモ、カワアイサ、バン、オオバン。
マガモは2つがい見ただけ。あの熱々カップルはどこに行っているのだろう。
雪を乗せた小石とほとんど同じ格好で、イカルチドリが浅瀬に丸まっていた。
タゲリも近くにいて、教えてもらわなければ分からないくらいの保護色になっていた。
冬木の梢にはキジバトが2羽、寒そうに身を縮めていた。
大きい木はなるべく残して欲しいと、県の土木課に申し入れているというが、
僅かに残っている木立が伐採されなければ良いのだが。
道の脇の公演側の木々に、かすれた高い声で
エナガの群がやって来て、
しばらく枝の間を忙しげに動き回っていた。
まるで木の枝に積もった小さな雪塊が
キラキラ動き出したように。
エナガに混じって枝つつきに余念がないのは
コゲラ。
雪見橋まで歩き、
鳥調査隊はさらに先へ。
その他の者は
ゆっくり引き返した。
先ほどイカルチドリとタゲリがいた場所。
彼らは対岸に移動していて、アオサギの側でちょこちょこ歩き回っていた。
解散してから、川原の水際を歩いて帰りたかったのだが、雪が深くて三歩と進めず諦めた。
新しいカメラを試しに、夕方の用事までの少しの時間、川原へ行ってみた。
雪は少し融けて、まだ長靴が埋まるくらいの所もあるが、歩き易くはなった。
またホシハジロがキンクロハジロの群に混じっていた。
上流と下流ではシャベルカーが何台も中洲を削っているが、
今日のこの辺の水は、わりと澄んでいて穏やか。
残された貴重な草地に近づくと、タシギが慌てて飛び立った。
驚かせてごめんね。
コガモたちとバンが一緒にいた。
このところもう少し下流にいたバンの、居場所だった中洲がいよいよ無くなってしまったので、
またここまで移動してきたのかしら。
雪の上に差すヨシの影の線が、融けて丸くなったカモたちの足跡と共に模様を描いている。
カイツブリと交互に潜っているのは・・・と、双眼鏡を覗くと、
ホオジロガモの♂だった!
ここには年末年始にかけて、ホオジロガモの♀が3羽来ていた。
そのうち1羽はどうも♂のエクリプス(カモ類の♂が繁殖期を過ぎた後、一時的に雌のような
羽色になったもの)のようだったが、その子が換羽したのかしら。
ホオジロガモたちは、1月後半からずっと姿が見えなかった。
せっかくシベリアから渡ってきたのに、工事だらけで冬鳥たちも戸惑っていることだろう。
せめてこの一帯だけでも、春まで平穏無事でありますように。
現在日本で手に入るグールドの映像のDVDで、まだ私が観ていないものが在ることに気づいた。
劇場未公開の「グレン・グールド エクスタシス」。
ネット上のカスタマーレヴューの点数はいたって低く、曲の断片しか聞かせてくれない、や、
G.G.関係者へのインタヴューばかりで肝心のグールドの映像が少なすぎる、
といった趣旨の書き込みが多かった。
新品はもう販売しておらず中古品のみ。注文して届いたものを、
さてどんなものだろうと観てみると、私には興味深い点が幾つもあった。
カバーケースには、恰好のグールド入門編」と書かれているが、
今からグールドの事を新たに知りたいという人には、確かにあまり面白くないかもしれない。
むしろG.G.についてある程度知っている者向きのように思われた。
この映像は、グールド没後25年の2007年に、カナダで行われた国際シンポジウムや
色んな記念行事の一環として、TV放映用に制作されたものではないだろうか。
B.モンサンジョンなど、グールドの直接の友人達の他に出てくる人の多くは、
カナダではよく知られている文化人なのだろう。
グールドの映像としては、去年発売されたカナダ放送協会所蔵の映像を集めた10枚組DVD、
GLENN GOULD on TELEVISION で彼の演奏風景がたっぷり見られる。
(1992年にリリースされた「グレン・グールド コレクション」は、B.モンサンジョンが
このアーカイヴを元に編集したもの。)
ただ日本語字幕がないので、英語のヒアリングが苦手な者にとっては、
グールドの曲説明が十分分からなくて、ストレスも溜まる。
早く日本語版が出て欲しいものだ。
「グレン・グールド エクスタシス」の中に、現在カナダを代表するピアニストの一人、
アンジェラ・ヒューイットへのインタビューが出てくるのが、嬉しい驚きだった。
A.ヒューイットはカナダ出身でバッハを多く弾くことから、よくグールドと比較されて、
本人はもうあまりグールドを引合いに出さないで、と言っているらしいと聞いたことがあるが、
彼女のピアノの先生が、グールドの師ゲレーロ氏の婦人だったとは知らなかった。
A.ヒューイットを日本に最初に紹介したのも吉田秀和氏だと思う。
私も氏のラジオ番組で知って、その独特の音色と爽やかさに心惹かれて、
数年前、大阪でのリサイタルを聴いた。
コンサートの後のサイン会で、アンジェラさんは一人々に気さくに話しかけていた。
フィルムの中のアンジェラさんは、その時私が感じた陽気で飾らない人柄そのままの表情で、
グールドへの賛辞を述べていた。
そのコンサートで聴いた、バッハの「フランス風序曲」の音色が耳に残って、
ずっと頭から離れなかった。
この曲が入ったCDを購入して再び聴いたのはずっと後だが、
その音色は記憶の中のものと変わらなかった。
A.ヒューイットは近年、FAZIOLIピアノを愛用し、コンサートにも持ち込んでいるという。
このピアノを使用する以前の録音のCDを(F.クープランなど)何枚か持っているが、
やはり彼女特有の音の響きがある。
ピアノの音が独り言のような人の声に聞こえるのである。
グレン・グールドの音色に関しても、私は人の声を感じる。
様々な恋の事件は、この天才ピアニストの人生観に何らかの影響を及ぼしては
いるのだろうが、ごく初期の録音から、グールド独特の音色や音の語りかけは一貫している。
ブラームスの間奏曲集は染入るように美しい。
この瞑想するような静けさは、グールドが亡くなる前再録音したゴールドベルグ変奏曲に
通じるものがある、と長年思っていたら、このブラームスはグールドが若い頃の録音だった。
あの感動的なベートーヴェンの最晩年3大ピアノソナタにしても、早い時期の録音である。
年代をあまり気にしないで聴いていて、人生への達観が感じられるような演奏はみな、
晩年の録音だと最初思い込んでいたが、それの多くが若い頃の演奏と知って驚くのは、
私はグールドの存命中のリアルタイムの歩みを知らず、没後に録音をまとめて聴いたから。
まるでこの人の人生は、ゴールドベルグ変奏曲のように円を描いて循環しているのでは、
とさえ思えてくる。天才とはこういうものであろうか。
野鳥たちがひっきりなしに訪れた。
1羽だけで遠慮がちにしているメジロを案じていたら、今日はつがいでやって来た。
と思ったら、足に緑色のリングを付けている。
何かの標識?
もう1羽の方も、よくよく見ると、ピンク色の足輪を付けていた。
これは野鳥調査の標識ではなく、飼われていた子たちが逃げ出してきたのかしら。
メジロの捕獲や飼育はもうじき全面禁止になる。不法飼育で押収、放鳥されたのなら、
足輪は外されているのでは。
密猟業者が♂♀の区別のために色違いの足輪を付け、摘発されそうになったので
こっそり逃がしたのだろうか。
ゆるそうなので、何かに引っ掛かったりしなければよいが。
とにかく沢山食べて、元気いっぱいでいて欲しい。
道が雪だらけなので、まだ自転車での遠出の買い物ができそうもないない。
夕方川原まで歩いてみた。
人が踏み固めた細い道以外は、膝まで埋まりそうな雪。
工事で潰されるのを
まだ免れている草地に
エナガの群がいた。
エナガに混じって、
ホオジロらしき鳥が
1羽。
キンクロハジロやコガモは沢山いた。
先日タゲリに出会った場所でアオサギやハクセキレイを見ていると、
橋の上で鳥見をしていた野鳥の会の人が、わざわざ川原に降りてきて、
タシギがいると教えて下さった。
指された所をビデオカメラのモニターでズームしてみると、
嘴の長い独特の体型の鳥が一瞬見えた。
シギ類がなかなか見つけられない私なので、とても嬉しかった。
1月末に雪が積もり始めてから、庭にも小鳥たちが頻繁に訪れるようになった。
1月30日に、ようやくミカンを食べに来たメジロ。
ウグイスはよく2羽で来て、いつもの冬はメジロやヒヨドリに追い払われているのに、
この冬は、遠慮がちな他の子たちに比べてとても積極的。
庭で雪かきをしていても、気が付くと側にいたりする。
今日までの展覧会を見に行ったり、買い物にも行きたかったのだが、
道がツルツルに凍ったままで、果たして目的地までたどり着けるか見当がつかない。
とりあえず川原まで出てみた。
先月30日に、河川工事の様子見に雪をかき分けて城南まで歩いた時、
あまりにもの荒れようにショックを受け、さらに桜橋付近の草地も壊されかかっているのには、
呆然として言葉も出なかったが、今日見るとヨシの原は完全に無くなっていた。
それでも土くれの周囲で、カルガモ、コガモ、カワアイサが泳いでいた。
雪混じりの土の上を走る姿が・・・・。
これは確か、タゲリ! 私にとっては初見の鳥である。
時々2羽で飛んではまた土の上に舞い降りて、何か餌を探している。
最初は4羽いたようだが、そのうち2羽はどこかに飛んで行ってしまった。
展覧会も買い物も、もうどうでもよくなって、一旦家に帰って三脚を持って引き返した。
実際に見ると結構大きい。 セグロセキレイと並ぶとこんな感じ。
そのうち横殴りの雪が激しくなってきて、これ以上見ているのは無理になってきた。
視野が雪で閉ざされ、川面も見えなくなってしまった。
明日までにどれほど積もるのだろうか。
輪島市が震災瓦礫の受け入れを検討している事に対して、
多くの人同様、私も不安を感じている。
能登地震の時、東北の人にお世話になったから、今度はこちらが助ける番と、
今だ行き場がなくて復興の妨げになっている瓦礫の処分のお手伝いをしましょうという
輪島市長の善意は、とても人道的な発想だけれど、
瓦礫を受け入れた山形市がその焼却を始め、去年12月の時点で、
福島市の14倍もの放射性セシウムが検出されるようになった事、
同じく瓦礫の埋め立てや焼却を始めている東京都では、杉並区の小学校の芝生から
高い濃度のセシウムが検出された事、また12月以降、乳幼児の死亡数が急増している事
など、すべてがデマで震災瓦礫受け入れと全く無関係だとも思えない。
瓦礫が置かれている所の空間放射線量がさほどではなくても、焼却によって
線量が数十倍にも濃縮されるという。
東京都が行なっている(行なおうとしている?)、震災瓦礫と一般ゴミを混ぜ合わせ、
放射線量を低くする希釈の方法は、放射能を広くばらまくことになって、
結果的にはより危険なのでは。
放射能に汚染された瓦礫はなるべく移動せず、放射能が飛散しない高性能の処理施設を
現地に作って処理することが出来ればよいのだが。
仙台市は既に、自分で瓦礫の焼却を始めている。放射能飛散の対策はされているのだろうか。
津波の被害をまぬがれたのに塩害で苦しんでいる農地に、
さらに放射能の追い打ちをかけることになっては大変だと思う。
それこそ国がきちんと対策をとるべき。
原発事故による放射能汚染が、想像以上に広がっている実例が少しづつ出てきている。
狭い日本の国土で、汚染が比較的少ない所は、極力その状態を維持して、
安全な土地と食材を提供していく役割を果たさなければならないと思う。
この先どんな影響が出てくるか分からない放射能被害を広域に拡げる事は、
何としても避けたいこと。
瓦礫の受け入れが、能登の自然を台無しにしてしまうかもしれない不安に、
声を上げる人が増え始めている。
私も数日前に、輪島市に次のようなメールを送った。
私は金沢市に在住している者ですが、輪島市長が震災瓦礫の受け入れを表明され、
その準備が進められているていることに対して、たいへん懸念と不安を覚えております。
被災地への善意の想いから生まれたこの計画が、結果的にこの美しい能登の山野や海を、
取り返しのつかない放射能汚染に導くのではないかと、
いてもたってもいられない気持ちです。
いち早く瓦礫を受け入れた山形市はその焼却によって、福島市の14倍ものセシウムが
検出されるようになったということも耳にします。
地震と津波による原発事故が引き起こしている放射能汚染は、
人類が初めて経験する、データーの蓄積もなく、いまだ収束していない事態であります。
暫定的に決められた基準値以下の放射線量でも、この先どのような影響を及ぼしてゆくか
まだ誰にも分かりません。
また、抜き出し検査で安全が確認できるなんて、到底信じられるものではありません。
私の子供の頃、父の仕事の関係で毎年夏を能登で過ごしました。
家族に連れられて能登の方々の地をを回るのが何よりの楽しみでした。
信じられないくらい美しい変化に富んだ海に縁どられた豊かな緑と田畑の風景、
古い家並みの町、入江の小さな集落などの独特な色合いと空気の匂い。
こんな魅力的な風景に、幼い頃から触れてきた幸運をいつも感じております。
その後訪ねた、あるいは住んだ地で、様々な風景に出会いました。
伊豆の海、瀬戸内海、地中海、ポルトガルの海など心惹かれる処は多々ありますが、
いつも心の芯に、能登の、西保海岸や曽々木などの海があって、
他の多くの県民同様、能登は私にとって世界中に自慢したいくらいの宝となっております。
ですから、能登が世界農業遺産に認定された時はたいそう嬉しかったのです。
その貴重な海と里山が、今回の計画で台無しになってしまうのではないかと危惧します。
福島原発事故の放射能汚染の影響が幸いにも少なかったこの地が、
目に見えない(そして、人間の手におえない)放射能に、じわじわと侵されてゆく
可能性を、黙って見過ごすのには耐えられません。
佐渡で放鳥されたトキも定住しはじめ、再び能登の空に多くのトキが舞う時代が来るのを
心待ちにしているのに、放射能はトキが住めるような環境を取り戻そうという努力も
無に帰してしまうような生態系の崩壊も招いてしまうでしょう。
震災瓦礫が輪島市で焼却され、放射能が濃縮された灰がまき散らされることになれば、
時折能登半島を訪ね、新たな美を見出す楽しみも、これでお終いです。
国内の人のみならず、能登旅行がたいへんな人気という台湾の人たちの足も
しだいに遠ざかってゆくのではないでしょうか。
輪島市周辺の海山物や農作物も二度と口にすることができなくなるでしょう。
それは、故郷を永遠に失ってしまうような刺すような悲しみです。
被災地の支援としては、まだ他の方法がいくらでもあると思われます。
例えば、茨木県日立市の「チェルノブイリの子供を救おう会」が行なってきたように、
原発事故の汚染地域に住む子供たちを、汚染の少ない地に招いて
汚染のない食事で1ヶ月間過ごしてもらうという事業は、子供の体内のセシウム濃度を
大幅に減らす効果が認められているそうですね。
汚染の少ない石川県は、そのような場合の恰好の滞在候補地にできるのではないでしょうか。
そして、深刻な汚染を免れた我々石川県人は、その汚染の少ない状態を保ち、
安全な食材を提供し続ける使命と義務があるのではないでしょうか。
石川県民の、日本在住者(様々な動植物も含めて)の健康と安全のために、
どうか今一度冷静に、何がベストであるかの再考を切にお願い致します。
能登の自然や文化を大切に思う方は
輪島市に自分の考えを述べましょう。
一人でも多くの意見が届けられるのは
大切だと思います。
post@city.wajima.lg.jp
(註) 上のアドレスをクリックして出てくるメールフォームに、直接送っても、
届かない可能性があります。普通のメールで送りましょう。
一晩でいきなり36cm積もった。
12月の20日過ぎから庭にミカンやリンゴを置いているのに、誰も食べに来なかった。
年が明けてしばらくすると、リンゴの端が小さくつつかれているようになった。
そして16日、リンゴを刺してある山茶花に、ついにヒヨドリが現れた!
居間のガラスの模様の隙間からそっと見ると、去年の春まで来ていたヒヨ子だった。
ヒヨ子がやっと戻ってきてくれた!
なんだかボサボサしているので、ヒヨ子の好きなバナナも置くようにした。
その後も食べた痕はあるのに姿をなかなか見せてくれない。
去年は窓近くの枝に止まって、室内のラジオから流れる音楽に合わせて歌っていたのに。
とても用心深くなっているようだ。
数日後、次に現れたヒヨドリはヒヨ子ではなかった。
少し細くてとても若そう。女の子っぽいので、ヒヨ子が連れてきたヒヨ子の娘かもしれない。
ヒヨ乃と呼ぶことにする。
近頃来ているのは、いつもこのヒヨ乃。 ヒヨ子の姿はその後見ていない。
昨日と今日は、ウグイスもちょっと来ていた。
雪が積もると食事に不自由して、野鳥は民家の庭までやって来る。
たくさん食べて元気に冬を乗り切ってね。
雪の降る中、夕方の川へ。
21日にキンクロハジロがこの冬やっと来たのを確認。
今日は♂が5羽、♀は3羽いた。
コガモも2つがい。カワアイサ、カイツブリもいた。
そして嬉しいことに、ホシハジロも1羽みんなに混じっていた。
草陰からひょこひょこ現れたのは・・・。
対岸で泳ぐオオバンを見たので、オオバンだと思ったが、
おシリにこんな白い紋があったかしら。
しばらく後、草の中で寒そうにしているスズメの群を見ていたら、
草の間を通って水に滑り込む姿が。コガモかしら。
何だか違うよう。
帰ってから撮影した動画を確認すると・・・。
これはバン! 暗くて赤い嘴は判らないが、黄緑色の脚が確認できた。
大桑橋近くのバンの住み家が工事で壊されてしまったので、
ここまで下りて来たのかもしれない。
遊歩道が雪に埋もれている時期は、川原に人影もなく、
鳥たちが安心して過ごせる楽しいリラックス・タイムなのだろう。
Powered by "Samurai Factory"