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見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
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Posted by Ru Na - 2012.05.05,Sat
翌29日は、角田山麓へ。
どこまでも広がる平らな新潟平野の海側の端に、突然せり上がる三角形の山塊。
角田山と弥彦山である。
戦時中この地に疎開した、歌謡曲「くちなしの花」「北国の春」などで知られる作曲家、
遠藤実の音楽には、この強烈で印象的な風景が色濃く反映されていると言われている。
その遠藤実記念館のある林を抜けて、角田岬の灯台の麓に着いた。

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 今日も6月並みの暑さ。
 日差しが強い。

 角田山には
 幾つもの登山ルート
 があるが、
 お目当ては登山ではなく
 海側の遊歩道。

 でも、灯台にも
 登ってみたい。







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 先に灯台に登ろうかと
 辺りを見回すと、
 岬の下に岩を穿った
 トンネルがあった。

 こんなものが
 目の前にあったら
 くぐらないわけには
 いかないでしょ。







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そのトンネルが
岩場の遊歩道への入口だった。

そこを抜けると
岩に入り込んだ細長い入江の奥に
二つの洞窟が見えてきた。
奥は相当深そうである。

立看板に、義経が奥州に逃れるとき
舟を隠した所、とあった。




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義経の船隠しの洞窟は、七尾湾にも氷見の雨晴にもあるが、
確かに隠れるにはもってこいの場所である。

トンネルを抜けるとそこは岩国だった。この辺は越後七浦という海岸。

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海は何故か緑白色。写真には写っていないが、佐渡の島影もよく見えた。

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振り返って灯台を望むと、すぐ下の岩に猛禽類がとまって辺りを見回している。

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ハヤブサらしい。
とても綺麗な声のさえずりが聞こえてきた。最初はイカルの声かと思った。
見渡す岩の上に、イソヒヨドリが!

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ここに来ればイソヒヨ君に会えるような気がしていた。早速の出会い。
少しとまって囀っては、岩から斜面へと飛び回っている。なかなかカメラが追いつかない。

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遊歩道は海に落ち込む岩の脇腹にあって、結構スリリング。

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頭上に岩がせり出していたり、足元の岩の割れ目から遥か下方の海水が見えたりする。

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そろそろと進んでいくと、あちらこちらでイソヒヨドリが飛んだり囀ったり、みんな忙しそう。

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前方の遠くの崖にはウミウが1羽。

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青と赤のきれいな色をしたイソヒヨドリはツグミの仲間。

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こんな多くのイソヒヨ君に一時に会えるなんて、とすっかり嬉しくなって
ふと足元の崖下を見ると・・

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何かくわえたイソヒヨドリの♀が。 乾いた海草かしら。

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「ねえ、何もってるの?」 「これいいでしょ。あたしのよ。」

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食べ物なのか巣作りの材料なのか、イソヒヨ子さんは獲物をくわえて嬉しそうに飛び去った。

さらに先に進むと、見覚えのある岩が見えてきた。

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5年前、つれあいが新潟の職場に移った最初の年に訪ねた弥彦山から
海岸道路に降りた時見つけた岩場。
黒々とした岩と緑のコントラストが美しく、またここに来たいと思っていたのである。

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遊歩道は海岸道路の下あたりで壊れていて、先に進むことができなかった。
元来た道を引き返して、今度は灯台に登る。

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この角田灯台は
地図で見る新潟の
真っ直ぐな海岸線が、
ちょっと出っ張って
いるところにある。

角田山の山頂は、
背後に見える山の
さらに奥にあるらしい。

ここを分岐に、
左手は岩の海岸、
右手には
白い砂浜が
どこまでも続いている。
この極端な変わり様に
驚いてしまう。


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灯台の周囲の電柱にも、イソヒヨドリがとまっていた。

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Posted by Ru Na - 2012.05.04,Fri
撒かれた餌をひとしきり食べて、お腹いっぱいになった水鳥たちは、
思い思いに水面に散らばったり、人工島で羽づくろいしたり、のんびりくつろいでいる。
ハシビロガモも♀の後を追いかけたり楽しそうにしている。

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冬鳥の本格的な繁殖は、シベリアなどに帰ってからだけれど、
予行練習なのか、カモたちはよく仲良さそうな求愛の仕草をしている。
ほのぼのと眺めていたら、水鳥達が浮いている遠くの湖面に何か違和感が。

最初はマガモが2羽、直列つなぎで泳いでいるのだと思った。
しかしどう見ても、異様に身体が長い1羽の水鳥。

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周囲のカモたちの倍近くある。

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その水鳥は次第に近づいて来て、目の前を横切って、また遠ざかって行った。

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この大きさはマガンのもの。ガンの仲間にこんな鳥がいたっけ?

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振り向いた顔は、マガモそのもの。
何かいけないものを見てしまったような気分が残った。

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セイタカシギを見つけた島陰に、こんな鳥が1羽休んでいた。

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とっさにガチョウかアヒルかの区別がつかなかったが、
先の不思議な水鳥は、この子に何か関係があるような気がしてきた。

セイタカシギを撮影していると、謎の水鳥もすぐ近くに来ていて、
この辺が自分専用の場所、といった様子でくつろいでいた。

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せっかく鳥に詳しいおじさんに出会ったのに、何の鳥か聞きそびれてしまった。

湖の周囲を回る。島の反対側ではマガモの♂が休んでいた。
こちらは正真正銘のマガモ。

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前回来た時は、湖の対岸は湿地と田畑が広がっているような気がしていたが、
実際に回ると、湿地は右手の方だけで、奥は宅地の横の開けた遊歩道だった。
そこからの眺めも美しく、こんな風景を日夜望める家に住む人が羨ましい。

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さらに進むと、マガモの♂が2羽ケンカをしている。1羽がもう1羽の羽根を引っ張ったり、
片っ方はやられっぱなしの感じである。

「ボクのカモ子ちゃんに手を出すな!」 「なんだい、ちょっと話しただけなのに・・。」

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ふと見ると、岸辺に心細げな顔の♀が、隅に隠れるようにしていた。

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あの♂たちのケンカの理由は、
このうら若い、というより、まだほんの子供のような乙女をめぐる争いだったようだ。

岸辺を一巡して、桟橋が見えるところまで戻ってきた頃には、陽が傾き始めていた。
ツルシギたちは、相変わらず先程の人工島の上に居て、羽に頭を突っ込んでいる。
どこからともなくダイサギが、1羽また1羽と舞い降りてきた。

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散歩中の地元の人に呼び止められて、しばらく話をしていたら、
ダイサギの数はいつの間にか12羽以上に増えていた。

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そして、朱に染まる湖面を、またあの謎の水鳥が音も無く滑っていった。

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その夜眠ろうとすると、瞼の裏側にあの鳥が横切っていく。
ずっと気になってしようがない。

金沢に帰ってからあれこれ調べ続けた。
ガンの仲間ではない。
ガチョウはマガンを家禽化したもの。アヒルはマガモを家禽化したもので、大きさが違う。
アヒルには先祖返りするものがいるらしく、
この水鳥はどうやら、アオクビアヒルと呼ばれているものらしいと判明して、
やっとこれで不眠から開放された。







Posted by Ru Na - 2012.05.03,Thu
駐車場から湖の岸辺に出ると、右手の人工島の上に茶色っぽい鳥の群がうずくまっていた。
双眼鏡でちょっと覗くと、カルガモが見えたので全部カルガモだと思い、
左手のカモ類やコハクチョウが沢山いる桟橋の方へ。
そこでハシビロガモやオナガガモなどを感激しながら眺めていたら、
先程の人工島から群が舞い上がって、湖の上を旋回し始めた。
カルガモよりもっと小さく、先が尖った羽が方向転換するたび白く見えたり黒く見えたりする。
何か分からないけれど、シギ類だ!

シギたちは次第に近づいてきて、桟橋の向こうの人工島に舞い降りた。

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何のシギだろう。30羽ほどいる。
シギの識別は難しい。後で調べようととりあえずズームで何枚も撮影。

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湖の近くの地元の農産物を売るお店で、飲み物と米粉の小さなパンを買って、
今度は湖の左手の方に回る。
緑の木立の手前に橋が架かっていて、前回来た時は時間の関係もあって渡らずじまい。
今回は是非、瓢湖をくまなく歩いてみたい。

橋を渡ると、メインの大きい湖とその左横の細長い湖を隔てる小道に出た。
美しい木立は小さな島になっていた。

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 細長い湖には
 野鳥観察舎が 
 あったが、残念、
 閉まっていた。
 こちらはヨシ原が続く
 自然の景観。
 ヨシゴイは
 こういう所に
 いるのだろうか。
 コガモの姿が
 ちらほらと
 認められた。







うっとりするほど美しい木立のある島。石を並べて囲いを作ってあったり、
鳥たちが楽しく過ごせそうな形にしてある。
私が水鳥なら、こういう所に住みたい。

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その島の端を歩いている小さな鳥。 あっ、また別のシギがいる!

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夢中で見ていたら、おじさんが近付いて来て、あれはセイタカシギだと言う。
話をすると、どうも鳥の図鑑の写真を撮る写真家関係の方のようで、
鳥にとても詳しく、カメラの露出補正をして撮るコツまで教えて下さった。
それで、先に見た群のシギは、ツルシギと判明。

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おじさんと話している間も、セイタカシギはこちらの岸に来たり、あちらこちら歩き回って
我々にかなり近い場所でせっせと採餌し続けていた。

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なんて長い脚。なんて不思議なプロポーション。

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会えたらいいなと思っていたヨシゴイは、まだ来ていないとのことだった。








Posted by Ru Na - 2012.05.02,Wed
瓢湖は白鳥の越冬地として知られている。
2年前の6月に訪ねた時は、まだ若すぎて渡りをせずに残ったとおぼしき
コハクチョウが群で泳いでいた。
今回はコハクチョウは5〜6羽で、そのほとんどが成鳥だった。
何故この時期にいるのだろう。怪我か何かで渡りを諦めたのか、それとも
幼鳥の時、日本の暑い夏を過ごしたら、案外居心地が良かったので、
そのまま居着いてしまったのだろうか。

頭が少し黒いこの子が、まだ子供のコハクチョウ。

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思い思いに人工島でくつろいで、羽繕いしたり色んなポーズをとっているけれど、
白鳥はやはり白鳥。どんな格好をしてもとても優雅である。

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他のカモたちや、スズメやハトとお食事。

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「あたしのアップもうつくしいでしょ?」

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元祖「白鳥の湖」。 二羽の白鳥の踊り。

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三羽の白鳥の踊り。


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Posted by Ru Na - 2012.05.02,Wed
福島潟を出て、阿賀野市の瓢湖へ。ここは白鳥の越冬地として有名である。
以前訪ねた初夏には、渡りをしないで残っている子供のコハクチョウが何羽もいた。
もしかしてヨシゴイに会えないかな。

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駐車場の片隅には
巨大な白鳥の首が。
何かの看板に
使ったものかしら。













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  管理小屋の前に
  青いポストがあった。
  郵便ポストではなく、
  瓢湖の自然保護の
  募金入れだった。


  

  こちらは福島潟に比べ
  人が少なく静かである。
  賑やかなのは
  水鳥たちの鳴き声。


  冬のカモたちが
  まだずいぶん大勢いる。






キンクロハジロやマガモ、そしてヒドリガモがコハクチョウの周囲で泳いでいる。
こんなに沢山のヒドリガモを一度に見たのは初めて。

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管理小屋から出てきた人が、一般人立ち入り禁止の桟橋の上から餌を撒くと、
水鳥たち、ハトやスズメ、ハシボソガラスまでいっせいに集まってきて、
水の上は大混乱。

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ふと見ると、アメリカヒドリが1羽混じっていた。

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こちらが普通のヒドリガモ。

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何と、ハシビロガモも数羽。こんな真近で見ていいのかしら。

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「ボクの自慢は、この大きなクチバシさ。」

優雅な衣装デザインのオナガガモもいた。

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Posted by Ru Na - 2012.05.02,Wed
    したたりやまぬ日のひかり
    うつうつ回る水ぐるま
    あおぞらに越後の山も見ゆるぞ
    寂しいぞ

    一日もの言わず野にい出て歩めば
    菜種の花はだんだんに波をつくりて
    今ははや、しんに寂しいぞ

この室生犀星の詩、「寂しい春」を、そこに立つとどうしても思い起こされる菜の花畑の風景が、
私の知っているかぎり、新潟市には二箇所ある。


そのうちの一つ、福島潟を訪ねた。
今年は天候のせいで、花の時期がどこでも大幅にずれている。
はたして菜の花畑が見られるかしら、と行ってみたら、
清々しい黄色の帯が広がっていた。

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汗ばむくらいの陽気、連休初日は大勢の行楽客で賑わっていた。

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潟のヨシを
刈り取って
干してある日陰で
くつろぐ人々。












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 古民家を
 移築したもの。
 休憩所に
 使われている。













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 向うに見える建物は、
 「水の駅
 ビュー福島潟」
 
 内部には
 オオヒシクイの
 越冬地として
 知られる福島潟の
 自然や文化を
 紹介した展示があり、
 今回は
 登らなかったが、
 展望台からの
 眺めは素晴らしい。






菜の花畑の中の散歩道に入り込むと、黄色い花に埋もれてしまいそう。
これはむしろ犀星よりも山村暮鳥の詩の世界。

      いちめんのなのはな
      いちめんのなのはな
      いちめんのなのはな
      ・・・・・・・

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ここではよくヒバリに会える。
こんなに人が大勢でも出てきてくれるかなと、囀りをたよりにさがしてみると、
菜の花畑のはずれの杭に1羽とまっていた。

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Posted by Ru Na - 2012.04.22,Sun
今日、市民芸術村で野鳥の会石川の総会があった。
色んな活動報告などの後、蜂を食べる希少種のタカ、ハチクマの研究者による
記念講演会が行われた。

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 講師の久野公啓さん。
 長野を本拠地に、竜飛崎で渡りを観察したり、
 時々河北潟でも鳥見をされているらしい。
 森の妖精のような雰囲気の方。





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ハチクマは土の中などのスズメバチの巣を壊して中の幼虫を食べる、クマタカによく似た鳥。
同じ種でも顔つきも羽の色も変化に富んでいる。
♂は赤い目の可愛らしい顔をしていて、♀は黄色い目で精悍な表情。

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 左がハチクマ。








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 ハチクマは
 毎年違う相手と
 営巣する。
 ある♀・saYOの 
 つがい関係を
 年表にしたもの。





resize4734.jpg 
  SAYOさんが
 ペアを組んだ
 ♂たちは
 みんな似ていて
 どうもこのタイプが
 SAYOさんの
 好みらしい。







ハチクマは日本とマレーシアを行き来しているが、
渡りのルートは、行きと帰りが違っている。気流の関係ではと考えられているらしい。

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「蜂の巣見っけーー。」

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タカの仲間とはいえ、仕草も表情もなかなか可愛らしい。
何故、蜂に刺されないで巣を食べることができるのか、まだはっきり分かっていないらしいが、
巣を掘り出す前、脚で周囲の土をトントンと叩いて、蜂をおとなしくさせているようだ。

resize4839.jpg ハチクマが掘り返した後の
 スズメバチの巣に近づいて、
 蜂に刺されて大暴れしている
 熊の映像に、みんな大笑い。

 一度スタコラと逃げ出した熊、
 めげずに再び戻って来て
 蜂の巣をみんな平らげてしまった。

 翌日ご機嫌な様子で
 やって来たハチクマ君。
 お目当ての巣が見つからず、
 「ないよー、ないよー。」と
 あせって探し回っていた。



ハチクマも蜂に刺されることがあるという。
下は、ハチクマにたかっている蜜蜂をスタッフが必死で払っているところ。

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刺されればハチクマだって赤く腫れるらしいが、人間と違って数十分で治ってしまうのだそうだ。

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 謎だらけの鳥、ハチクマ。
 研究グループの人たちは
 ハチクマが可愛くって
 しようがないらしい。
 言葉の端々に
 その愛情が感じられた。









講演会から次の会食が始まるまでの間、スズメやコゲラの鳴き声がするので、
市民芸術村の広い敷地内にある木立の方へ足を運んだ。

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桜はほとんど散って、
ボケの花が小雨に濡れて
色鮮やか。







微かな鳴き声と共に
黄色い小鳥が
木々の間を行き来している。
これはもしかして・・・。


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私が今まで、なかなかアップで見られなかったキビタキ!

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傘を地面に置いて、雨のかからない木の下で待っていたら、近くに来てくれた

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カメラを構えたらサッと遠ざかり、カメラを降すとまた近づいてくる。
まるで、かくれんぼか鬼ごっこで遊んでくれているみたい。

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キビタキともう少し遊んでいたかったけれど、もう時間。 また会えたらいいね。

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 レンガ亭で、
 久野さんを囲んでの会食。
 興味深い話を
 沢山聞く事ができた。














Posted by Ru Na - 2012.04.16,Mon
平日はとても忙しい大工さんが、ハクビシンが出入りしていた家の外壁の、
穴を塞ぐ工事の下見に朝から訪れ、とりあえず応急処置をして下さった。
お花見日和の日曜日。
せっかくの休日を、半日費やしていただいて申し訳なかった。

金魚たちと私の昼食後、夕方の用事まで時間があるので、河川敷の桜を見に行った。
メジロたちはしばらく前から庭に来なくなっていたし、ヒヨドリたちも桜が咲き始めてから
とても忙しそうで、大声で鳴きながら庭に来ては、ちょっとだけリンゴをつついて
またすぐどこかに行ってしまう。
ヒヨたちは、桜の蜜を吸いに川原を飛び回っているのかもしれない。

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 日差しは
 わりと強いが、
 空気はひんやりして
 心地がいい。











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もこもこになった
花の木。
お昼前後の
お花見グループの
人出が引いた後。
静かに散策する人、
スケッチしている人と
時々行き合うくらいで
のんびりできた。








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誰かが上げて
枝に引っかかった
ままの凧が、
微風に揺れている。






老木も見事な花を
咲かせていた。



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花曇の柔らかな日差しが、綿の玉を連ねたような花の枝に微妙な明暗を作る。

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キンクロハジロのつがいがまだいた。

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風もないのに何故か2羽とも頭の後ろの羽毛が逆立っていた。

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あちらこちらの桜を
群で飛び渡っている
スズメたち。
人が近づくと
サッと近くの民家の
屋根に避難する。

ヒヨドリもつがいで
方々飛んでいるが、
あまり花の上に
長居していないよう。
どこに
うちのヒヨたちが
いるのか判らない。




スズメたちはさかんに桜花をつついて、くわえて下に落としている。
不器用で、花をちぎらないと蜜が吸えないようだ。

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花はくるくる回りながら下に落ちていく。
だから、地面に落ちている柄が付いたままの桜は、みんなスズメの仕業。
こんなに沢山つついて落としても、満開の桜の花が減っているようには見えない。

ご馳走さまと、近くの電線の上で嘴をぬぐう。

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Posted by Ru Na - 2012.04.14,Sat
今年はどこでも桜の開花が遅れている。と、言われてきたが、
咲き始めると、その花のほころびの早さに毎年ながら驚かされる。

3日前川原を通った時、桜の枝先がほんの少し白くなっていただけだったが、
ニュースでは、この週末が見頃でしょうと盛んに言っていた。
花の時期恒例の無料開放をやっている兼六園に足を運んでみた。

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 いつも花見の時期に
 咲き誇る近所の椿。
 1本の木に白と紅が混じる。
 こんなふうに一つの花が
 2色になっていたりもする。










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百間堀の桜。
満開までもう少し。
青い空には
不思議な形の雲が。






石川門の手前の桜は
いつも花が密集している。





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兼六園には、ソメイヨシノだけではなく、多くの種類の桜が植えられている。
特に百間堀沿いは、さながら桜のギャラリー。

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すごい人出の中を園内に入ると、しだれ桜もかなり開いていた。

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人が密集する処を避けて、園のはずれのお気に入りの場所へ。
ここは鳥たちがよく集まっている。

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スズメが苔の上で遊ぶ頭上では、シジュウカラやヒヨドリが囀っていた。

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人がまばらな曲水のはずれ。植え込みの間をサッと隠れるように低く飛び回っていたのは
ウグイス。
人通りの合間をぬって、上手に曲水で水浴びをしていた。

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赤い椿は
まだまばらだけれど、
園の方々で
彩りをそえていた。











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 曲水を被う
 桜のトンネル。
 ここはいつも
 人気スポット。









梅林の方へ行ってみる。
桃の花が満開で、梅もまだ残っていた。

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福島県の三春町は、梅と桃、桜が同時に咲き、三つの春が一度に来るというのが
町の名の由来になったと聞いたが、今の兼六園がちょうどそんな様子をしている。

木の根元で走っては止まり、また走る鳥が。
シロハラだった!
この冬はシロハラの姿を見ていなかった。
夏鳥の季節になっても一番後まで留まっているのんびり屋の冬鳥。
会えてよかった。

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シジュウカラに混じってきれいな声で囀っているのは誰?
逆光でよく分からなかったが、イカルかもしれない

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霞が池で鯉たちに挨拶してから瓢池に降りると、
キラっと何かが光った。
見ると、こんな大勢の人が通るのに、カワセミが池に飛び込んでいた!

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周囲は誰も気付いていないようだった。
夕方寝ぐらに戻る前に、お腹がすいて背に腹はかえられぬと、
こんな人ごみに出てきたのかもしれない。


ライトアップの灯がともり始めた。帰り際ついでに川原に回ってみると、
もういなくなっただろうと思っていたキンクロハジロとカワアイサがいた。

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河岸の年老いた三本桜の周囲は、満開に咲き誇っていた。

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Posted by Ru Na - 2012.04.10,Tue
探鳥会が解散してから、一人また海岸に出てみた。
海に続く林の中の小道、行く手に小鳥がポロっと道に下りたり、また梢に止まったりの
姿が見える。
何の鳥だろうとカメラを構えようとしたら、散歩の御夫婦に話しかけられ、見失ってしまった。
御夫婦はこの近所の方で、やはり近頃ここに出没するヤツガシラの噂をご存じだった。
しばらく楽しくおしゃべりをした。

近頃この森に来る度に、別名バズーカ砲とも呼ぶ、大きな望遠レンズのカメラや、
デジスコなどをを抱えて歩いている人が、次第に増えてきているような気がする。
鳥の写真を撮るのがブームになっているらしい。
以前は、道で行き合う人は自然に挨拶し、鳥情報を交換したりしていたが、
近頃会う鳥写真ハンターたちは、何となく排他的でよそよそしい雰囲気がある。
シャッターチャンスを追求するあまり、鳥たちを追い回したり、怖がらせたりしなければいいが。

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 お昼近くの
 春の海。
 気温が上がって
 暑いくらい。

 海や波の
 ビデオ撮影をする。










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波が巻き崩れる形、
砂の上に広がる模様。
変化し続ける海の姿は
見ても見ても
見飽きることはなく、
ついまた時の経つのを
忘れてしまう。










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砂の上のオブジェ。穴を開けた大きなバケツは漁の道具なのかもしれない。

早く帰らねばと川縁の小道に戻り、あまり人が通らない区間にさしかかると、
道を横切って草むらと川の土手の間を行き来する小鳥たちが数羽。
何の鳥かしらと、立ち止まってそっと見る。
姿がはっきり見えそうと思ったら、自転車が通ったり人が歩いてきたりで
鳥たちはすぐに隠れてしまう。
それでも適当に何枚か撮ってみた写真に、こんな小鳥が写っていた。

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写真を4分の1程にトリミングして拡大したもの。
ノビタキか、ジョウビタキの♀か、ルリビタキの♀か、と図鑑を調べ、
羽の白い部分でジョウビタキの♀と判定。(間違っていたら、教えて下さい。)
ジョウビタキは冬鳥、他のヒタキ類はこれからが彼らの季節である。
地味な♀は判別が難しい。

川の土手の草むらを行き来していた、チラッと見えた羽からホオジロかと思った小鳥が、
つがいですぐ近くに止まった。
怖がらせたくなくて、こちらもなるべく静かに見て見ぬふりをして、
川面のホシハジロなどをを眺めていたら、
向うから若いカップルがやって来た。ああまた小鳥たちが逃げてしまう。
およそ鳥見をするタイプには見えなかったが、やはりバズーカ砲を携えていて、
すれ違いざま、「コマドリの声がするなあ。」と話すのが聞こえた。なかなか鳥に詳しそうであった。
そして、「あっ、オオジュリンがいる。」と言う。

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先ほど探鳥会で、対岸にオオジュリンを見つけた人がいた。
私はどのような鳥かよく知らず、言われた場所を双眼鏡で探したが見つけられなかった。
それがこの子たちだったなんて。
思わずカメラで連写していた。

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カップルも数枚連写してから、こちらをチラリとも見ず行ってしまった。
オオジュリンは気にする様子もなく、熱心にヨシの皮をむしっては
中の虫を探して食べているようだった。

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そろそろ帰らねば。橋を渡って、森の対岸の自転車道へ。
キンクロハジロも今年はこれで見納めかもしれないと、未練がましく振り返って見ると、
先ほどは気がつかなかったシノリガモもいた。

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この子たちも、もうじき北帰行。
こんな穏やかな日に、ゆっくり英気を養って、無事にシベリアに帰り着いてほしい。








Posted by Ru Na - 2012.04.08,Sun
天気も気温も変化が極端なこの頃。嵐の日の高温、四月に入っても積もる雪。
今朝の気温は3℃以下で風が冷たく、冬用のコートをまた引っ張り出して出かけた
河口の森での定例探鳥会。
天気は上々。しだいに、少し動けば汗ばむような陽気になった。

今日こそ遅刻しないでおこうと急ぐ川縁の自転車道。
幸か不幸かカワアイサの姿はもう無く、順調に行けば9時に十分間に合うはずだった。
ツバメが川面をかすめて飛んでいる。今年初めて見るツバメたち。

途中の草むらで、モズらしき小鳥が2羽飛び交っている。
ちょっとだけだと足を止め、撮影。なかなかレンズで捉えられない。
恋の季節の追いかけっこをしている2羽を眺めていて、つい時間を忘れてしまっていた。

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                     3枚の組写真

陽が眩しすぎて、カメラの液晶画面がよく見えず、見当をつけて手当たりしだい映した写真を
後で見ると・・・・おや、ジョウビタキの♀かしらという姿が写っていた。
よくよく見ると、光線の具合で白っぽく映っているけれど、こげ茶色の頭部からモズだと判る。

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河口に近づくと、
ダイサギが1羽。


河口の森が
見えてくると、
そろそろ北帰行で
もいいないと思っていた
マガモやコガモ
キンクロハジロが
水面に点々と
浮いていた。






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やはり集合場所に遅れて着いたが、皆はまだ目の届く所にいてハシビロガモを眺めていた。
今日は参加人数が多く、いつもよりゆっくり歩く。

グループの最後尾に従いてササゴイの池に着くと、観察舎はすでに満員状態。
皆が熱心に見つめる池の対岸にはカワセミが!

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ここでカワセミに初めて会った。水に飛び込む時、青い宝石のようにキラリと光る。

森は新芽に覆われ始め、冬鳥がまだいる川縁には白タンポポやツクシが出ている。

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ウグイスが上手に鳴き、コゲラやシジュウカラの声に混じって聞き慣れない声も。
カワラヒワにも出会う。

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 海岸に出る。
 日差しが強い春の海。
 肉眼では見えないオオミズナギドリを
 プロムナーで見せてもらった。






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この日観察された鳥は40種。
これから北に帰る冬鳥と、渡ってきた夏鳥が同居している時期。
鳥見を通じると、季節の移ろいが具体的に目に見えるようある。




Posted by Ru Na - 2012.04.03,Tue
日本列島を北上している低気圧。今日は一日台風並みの強風が吹き荒れ、
それが明日の昼頃まで続くらしい。
昨日京都に一泊の予定で出かけた家族は、電車が風で止まって
帰って来られなくなった。
昨日の穏やかな天候とはうって変わって、気温は24℃まで上がり、
庭の小鳥たちは、あまりにもの風の強さに食事に来られず、
さぞお腹が空いたことだろう。
ヒヨドリがようやく強風の合間をぬって、リンゴやバナナを少しだけついばんでいった。
明日はまた気温が10℃以上下がるらしい。

昨日は扇子のデザイン版下原稿を届けに行った行き帰り、
川沿いの自転車道を下ってゆくと、冬枯れの草に緑が混じり、
ツクシも顔をのぞかせていて、春めいた空気が感じられた。

ホイッスルを吹くようなコガモの鳴き声も聞こえるものの、
川面にはカルガモの姿ばかりが目立ち、活発に動き回って楽しそうにしていた。

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他の冬鳥たちはもう旅立ったのかしらとしばらく行くと、
木立の間を飛び交っていたのはカワラヒワ。

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年中方々で出会うカワラヒワだけれど、こんなに大きく写真が撮れたのは初めて。

原稿の届先のデザイン事務所の付近の川原には、まだ中洲や草地が多く残っていて、
帰りがけに何かいないかしらと見渡すと、
アオサギが草に隠れていた。

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嘴と脚が赤味を帯びた婚姻色になっている。子育ての時期が近いらしい。
小鳥たちも時々飛んでいくが、遠くから識別できたのはヒヨドリだけ。

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夕暮の黄金に
染まる川筋。
日没に向け、
上流を目指し飛ぶ
カルガモが
時々通過する。












帰路を急ぐ途中、カワアイサの♀2羽を発見。かわりばんこに水に潜っていた。

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家の近くまで来ると、行きには見かけなかったキンクロハジロがいた。
鳥の姿にも、冬と春が交錯する時期である。





Posted by Ru Na - 2012.04.02,Mon
今年も6月に行われる「金沢ペーパーショウ」で、
デザイン扇子をずらりと並べる「かなざわるねっせんす展」が開催される。

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  昨年の会場風景。








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昨年制作した扇子。
布にアクリル絵の具で
描いた、自分の作品の
部分を使って
組み合わせたもの。





去年初めて参加して、型紙を使ったデザイン版下の作業の進め方が
最初はよく分からず四苦八苦し、なかなか大変だったけれど楽しかった。
今年は案内がないので、この企画をやらないのかしらと思っていたら、
作品募集のお知らせが来たのは3月19日。
〆切までそう日がなく、色んな事が重なっていて参加をどうしようか迷ったが、
せっかくの機会、去年チラリと考えた、家にある古い扇面屏風の図柄を
扇子のデザインに使う案を実行してみようと、早速屏風の写真を撮った。

デザイン図は平面でも、仕上がりは立体のそれこそ扇形になるのだから、
具象画を使うのは画像編集ソフトのノウハウが十分に呑み込めているとは言い難い自分には
難関が沢山あるのだけれど、あれこれ新しいことをやってみるのは面白い。

今日はその入稿〆切日。
この短期間に、扇面屏風をモチーフにしたものと、自分の作品の一部を使った3点のデザインの
仕上げを何とか間に合わせ、夕方、
実行委員代表の事務所にデザイン版下原稿を届けに行った。

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去年の〆切日は、あの3月11日だった。
いつもの金曜日の午後のように、FMラジオで「気ままにクラッシック」を聴いていて、
曲の冒頭部分を2〜3音だけ流して曲名を当てるクイズ、「気まクラドン」コーナーに、
ショスタコーヴィチのドラマチックな第5交響曲の頭が流れたと思ったら、
突然番組が地震情報で中断。

それに先立つ数ヶ月間、しばしば地震情報で番組の中断があったので、
またか、と思い、版下原稿を持っていく約束の時間まで、最後の手直しをしたかったので、
ラジオを消して30分作業をし、そのまま出かけた。

暗くなって人の姿がない川原の自転車道を、みぞれの中走って帰宅したら、
TVにあの衝撃的な津波の光景が映っていたのだった。
だから、震災を知った最初のショックを思い出すといつも、
顔に受けたみぞれの冷たさとショスターコヴィチの第5番が重なる。





Posted by Ru Na - 2012.03.26,Mon
先日の中流域鳥調査で見た、小枝を下げたキジがずっと気になっている。
4日ばかり前夕方自転車をとばして見に行ったら、この前彼を見かけた20mほど下流で
キジの姿を見つけた。枝は付けていないよう。
逃げ去る前にやっと写真を3枚撮ったが、もう薄暗くて手ブレがひどい。
尾が薄ピンク色をしていたので、先日のとは別のキジかもしれなかった。

昨日は寒波の再来で、雨雪の荒れ模様の1日だったが、
夕方がかって空が明るくなってきたので、再びキジを見に行った。

工事で削られた土の、同じ場所にキジが1羽。

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やはり尾が薄ピンク色で、4日前見たのと同一個体のようで、
小枝キジとは別の子なのだろう。

キジは広い縄張りを持つが、この一帯は数が多いので、
近い場所に何羽も生息しているのかもしれない。

小枝を下げたキジは今どこに?自然に枝が外れて無事でいてくれるといいのだけれど。

道を挟んで川と反対側の緑地公園の芝を歩くキジバトが1羽いた。

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キジとキジバト、同時に綺麗な羽が見られるなんて。

とりあえず次の橋まで歩く。
途中で茂みに隠れている♂のキジを見つけたが、場所が離れすぎている。
コゲラに出会う。シルエットで嘴が太いしかわからなかった小鳥もいた。カワラヒワ?
空が鉛色に暗くなってきた。
急いで引き返す途中、あられが降り出し、道がまたたく間に白くなった。

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もうじき四月とは思えない
この天気。
風もとても冷たい。
冬好きの私にとっては、
行く冬を惜しむ
名残の雪吹雪。









自転車を停めた場所に戻る頃には、雪は雨になり、ぱたっと止んだ。
川面には、もうそろそろ北に帰ったかなと思っていたカワアイサがいて、羽づくろい。

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 カワアイサの♀は、
 図鑑で見ると
 みんなお腹が白いが、
 時々こんな
 染まったような色を
 している子がいる。











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オオバンたちがいつもの場所にいて、近づくと川を渡って対岸へ行ってしまった。

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バンもそちら側に行っているのかしらと、カメラのズームでのぞくと、マガモがいた。

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マガモもまだいてくれたのね。工事が休みの日なので、旧居に戻っているのかしら。

暗い雲の間から夕焼けが光を投げかけ、
雪がもうすっかり溶けてしまった梢の水滴が煌めいた。

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Posted by Ru Na - 2012.03.21,Wed
そこはかとないメランコリーを漂わせて、音楽に聴き入っている様子のヒヨ。
流れているのはカッチーニの「アマリリうるわし」。

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久しぶりにリコーダーによる古楽のCDをかけたら、
庭の山茶花に止まってリンゴやパイナップルを食べていたヒヨ乃が、
いつもなら食べ終わったらすぐ飛んで行ってしまうのに、長い間枝に止まってじっとしていた。
時々首をかしげたり、しみじみとした表情を浮かべている。

先日もラジオから、カントールーブの「オーベルニュの歌」が流れたら、
メジロもヒヨドリも、しばし食べている嘴を休めて耳を傾けているようだった。





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