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見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
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Posted by Ru Na - 2013.01.01,Tue
新年おめでとうございます。

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今年は少しは明るい年になりますように。
皆さまの多幸をお祈り致しております。


環境破壊がこれ以上進みませんように。
経済優先の価値観が方向転換し、成長神話から脱却できますように。
せっかく高まった脱原発の気運が後退しませんように。
地球上の全ての生きものが、平安の内にその本来の力を発揮できますように。




 
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Posted by Ru Na - 2012.12.30,Sun
5月に音楽評論家吉田秀和氏が亡くなった後も、残された原稿を元に
そのシリーズが続いていたFMラジオ番組「名曲のたのしみ」も、いよいよ最終回。
特別番組が今日の午後、5時間近く放送された。


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 この長寿番組の90年代以前の録音が
 放送局に残っていないとのことで、
 だいぶ前からリスナーに、録音テープの提供が
 呼びかけられていた。
 まだ全部は揃っていないらしいが、
 月に一度の「私の試聴室」を中心に、
 テーマごとに過去の番組の一部が
 放送された。
 それで、私がこの番組を聴き始める
 以前の話を聞くことができた。

 最初は同作曲家の曲の、 
 色んな演奏家による聴き比べ。
 スカルラッティとショパンが取り上げられた。

 


ギレリスの繊細さ、ホロヴィッツの音の持つ色彩。
そして、ルービンシュタインによるショパンのワルツ嬰ハ短調。
このワルツは、高校生の頃、放課後音楽室に集まった女の子たちが弾き競う
定番の曲だったが、私にとってもショパンの魅力に惹き込まれた特別な曲だった。
曲の終わりのあたりの響きに、何故かパリの空気そのものが感じられて、
仏留学から帰国した頃、やたらこの曲ばかり弾いていた。
それもそのはず、ショパンは故国を離れてからパリに生き、パリで亡くなったのだから。

ショパンに惹きつけられ始めた十代の頃、TVでルービンシュタインがこのワルツを
弾く番組を見て、この曲の最も好ましい解釈だと思った。
それは今も変わらない。
その理由を今回、吉田秀和さんが「客観的なショパン」と評する言葉を聞いて、
まさしくそのとおり、と納得したのだった。
「この人のショパンを聴いていると、人生そう悪いものではないという気がしてきます。」

ショパンの音楽は、うつろい消え去るものへの哀惜の想いに満ちている。
とどまることがない時の流れに、人生が思うようにならない「切なさ」。
このような音楽には、情感のストレートな発露より、存在の悲哀を少し離れたところから
見つめた方が、去りゆく時のきらめきを惜しみ悲しむ情が、懐かしい風の香りに想うような、
思い出の中の透明な美しさまで昇華されるような気がする。

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番組はその年亡くなった音楽家への追悼特集、
それを聞くとその演奏家の演奏が聴きたくなる
名批評と続いた。
イギリスの作曲家ブリテンのオペラがかかると、
庭にミカンやリンゴを食べに来ているヒヨドリが、
窓辺で一緒に可愛らしい声で歌っていた!



吉田秀和さんがよく取り上げた演奏家として、
マルタ・アルゲリッチと、そしてもちろんグレン・グールド。
それから番組の終の方で、マレイ・ペライヤによるモーツァルトのピアノ協奏曲No.27。
このモーツァルト最後のピアノ協奏曲は、私もモーツァルトの中で特別好きな曲。
「彼の音楽にはとても深い悲しみがあって、それは他の人の入る余地のないもの。」
という言葉は、氏と親交のあった小林秀雄の有名な「疾走する悲しみ」と並んで、
モーツァルトの音楽のあまりにもの美しさの本質をズバリと言い当てているのでは。
モーツァルトの名演奏家として、ペライヤを氏はとても高く評価していたらしい。
ペライヤのナイーヴなバッハを私も好きだけれど、今度もっとモーツァルトも聴いてみよう。

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 年末の慌ただしさが嫌いである。
 腹ただしいくらいの気ぜわしさの中で、
 吉田秀和さんの暖かで優しい口調と共に
 音楽に浸りながら、色んな用事をしていた
 この日、豊かな時間を持つことができた。




改めて聴く吉田秀和さんの、言葉による的確な評。
音楽というこの名状し難く捉え難いものを、これ以上ピタリと言い表すことは、
出来ないのではないかと思われるくらい、平易で明快な言語表現によって、
その音楽がより身近で具体的な、まるで手で触れる何かになったように思えてくる。
吉田秀和氏の言葉には、書かれたものも語られたものも、直接心に入り込み、
何か心の底まで洗われるような、澄みきった想いにさせられる。

今回集まった過去の録音を全て、もう一度再放送して欲しい。
日常に寄り添うラジオの放送で、これからも吉田秀和さんの言葉に、
定期的に触れたいから。

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Posted by Ru Na - 2012.12.29,Sat
先日、これが今年最後の機会かもと、嵐直前に訪ねた河口の森。
今日は思わぬ好天に恵まれ、また行きたくなって年末の大掃除もそっちのけで
自転車を走らせてしまったのだった。

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朝のうちはまだどんより灰色の雲が
あったのに、お昼にかけ次第に
こんな青空が広がっていった。





鉄塔の近くでは、またカモメらしい群。
ドバトもまとまって飛んでいた。


下流の河川工事をしている所に差し掛かると、ハシボソガラスも群で舞い上がって
電柱と電線にずらりと並んだ。
何気なく写真を撮ると、一番右に嘴が白い1羽がいた。初めて見るミヤマガラスだった。

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河口近く、ゆったりと流れる水に
青空が映って、
北陸の冬とは思えないような
すっきりした色彩。





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 河川工事で無残に崩されてしまった、
 元は緑の草地だった土手寄りに
 コガモやオオバンが多数散らばっていた。



普正寺の森に入ると、水鳥の種類が増えてくる。この辺の工事は一応
区切りがついたようで、少し安心。
ヨシガモもちゃんといた。

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 明るい陽を浴びて
 小さな中洲で
 羽繕い。









ハシビロガモがいた。瓢湖では普通に見られるけれど、ここでは珍しい。

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カワウはひとしきり
水に潜っては、
木の上で
羽を乾かしている。











カモたちに混じって、ぼうっと霞むように白い水鳥。
先日その白さが気になって、帰ってから撮った写真を拡大してみたら、
どうも冬羽のカンムリカイツブリに見える。
今日はそれを確認したかった。やはり戻ってきたカンムリカイツブリ!

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森には先日の寒波で降った雪が残っている。

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白い雪に
常緑樹の緑が
鮮やかに映える。

今日もヒガラの群に
方々で出会った。







前方の木立の間の地面に、小鳥が数羽パラパラと降りてきた。
カシラダカかと思ったら、1羽はミヤマホオジロだった!初めてお目にかかった。

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あとの2羽はアオジ。あちらこちらで小さな声を聞いたので、
いるのは分かっていたが、やっと姿を現してくれた。

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地面で何かをついばむ仲間に、ツグミも加わっていた。
帰り道、港の船置き場を迂回する時、電柱に黒っぽい小鳥がとまるので、
おや、カワガラスがあんな高い所にと、カメラでズームすると、
イソヒヨドリの♀だった。

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Posted by Ru Na - 2012.12.24,Mon
秋の終わりからずっと悪天気が続き、なかなか自転車で遠出ができない。
週間天気予報をいつも気にかけているが、昨日の午前中だけ晴れマークだった。
午後からは雨か雪、暴風警報も出ていたが、寒波が来て雪が積もれば
海まで続く自転車道も埋まって、当分通れなくなってしまう。
この半日が今年最後のチャンスかもしれないと、山積みの仕事そっちのけで出かけた。

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 こんな明るい陽の光を
 浴びるのは久しぶり。
 カワアイサたちも
 気持ちよさそうに
 泳いでいた。










鉄塔の向こうの空に群で旋回する鳥の群。方向を変える度に翼が白く輝く。
カモメの仲間かもしれない。

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電線の中央で鳴いていたモズ。

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珍しくサギの姿がどこにも見えない。産業展示館近くでやっとダイサギが1羽。
みんなどこに行っているのだろう。
普正寺の森の手前でオオバンを沢山見た。この辺り一帯、河岸の土を掘り返しているけれど、
日曜日は工事がお休みなので、こちらに来ているようだった。
コガモも60羽ほどいた。
普正寺に入るとカルガモやマガモも増えてくる。
その中に混じって、頭の緑色がキラリと光るカモがいた。ヨシガモだった!

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2組のつがいが、コガモやマガモに混じって楽しそうに泳いでいた。

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いつもカワウが休む木に、色の薄い子がいた。どうも幼鳥らしい。

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キンクロハジロや
ホシハジロが集まる
お馴染みの光景。


        




久しぶりの晴れ間に、バードウォッチングのお仲間があちらこちらにいる。
挨拶しては情報交換。アカゲラが穴掘りをしていると聞いて、森の小道へ。

resize7312.jpg 私が行く直前まで
 アカゲラが掘っていた
 という大きな穴。
 カメラマンが二人
 張り付いて
 アカゲラが戻るのを
 待っていた。
 こんなに人が
 近くにいると、
 アカゲラだって
 帰ろうにも帰れない 
 だろうと、先に進む。




林の縁でせわしなく飛び回りながら黒い実をついばんでいる小鳥の群がいた。
シジュウカラだろうと見ていたら、先ほど立ち話したご夫婦がやって来て、
ヒガラだと教えて下さった。なるほど少し小柄で、胸にシジュウカラのような
黒いネクタイ模様がない。

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その後、ヒガラの群に方々で出会った。コゲラも混じって幹をつついていた。

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近づく寒波に、
小鳥たちが大急ぎで
食べていたのは、
この黒い実。
名前をまだ知らない。








しだいに空は曇って、風が強くなってきた。早く帰らねば。

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ヒヨドリたちが随分と騒いでいる。「警戒態勢!雪雲接近!」などと
呼び交しているのだろうか。

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真っ直ぐに走るのが難しいくらいの強風にあおられながら帰る途中、
上空をハクチョウ2羽が南の方に慌てて飛んで行った。
コハクチョウかもしれない。金沢市街上空を飛ぶことがあるなんて知らなかった。

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今朝カワアイサに会った所まで戻ってきたら、次第に強まる風と降り始めた雨の中、
まだのんびりとした様子で羽繕いに余念がなかった。

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Posted by Ru Na - 2012.12.15,Sat
ここしばらくの寒波が収まって、今日は暖かい1日だった。
月に一度の中流域鳥調査は、また雨の中かと心配していたら、さほど降らなかった。
いつものメンバーが、カッパに身を固めて集まったが、
歩くとむしろ暑いくらい。最初はカッパを脱いだ途端雨が落ちてきて、またカッパを羽織る
という繰り返しだったが、そのうち傘も要らなくなった。

電柱の上で、どこかから見つけてきたパンを食べるトビ。先日出会った同じ若鳥かもしれない。

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土曜日なので、河川工事が行われている。
しばらく見ないうちに、
堰堤がすっかり無くなって、
わずかに残っていた中洲の跡形もない。
工事が始まってからも、けなげに
戻ってきていたマガモたちの姿は
全く無かった。
みんな何処に行ったの?
どこかに居場所が見つかったかしら。
キジたちの縄張りも変わり果てて、
かれらが住めるような状態ではなくなった。

工事中の杭にとまるモズ。

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雪見橋から上流はまだ手が付けられていない。
川の環境破壊を憂えている我々は、ここがいづれ工事の対象になるのではと
恐れている。
スズメの群が、冬枯れの木立や藪の間を行き来するのを目で追うと、
シメやアトリがいた。

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アトリはパラパラと群で飛んできて、枯れ木にとまる。その数が次第に増えていった。

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こんな沢山のアトリを一度に見るのは初めてで、いたく感激。

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飛び回るアトリの群、ヒヨドリたちが鳴き交わす賑やかな声、
小鳥たちは活発に動き回っているけれど、水鳥の姿は少ない。
しばらく行くと、対岸の丘の上の住宅の屋根にイソヒヨドリがいた。
先月も近い場所にいた同じ子だろう。この辺りに住んでいるらしい。

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ノスリが木の間にとまっていた。ハシボソガラスに追いかけられるのが嫌で隠れていたらしい。

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貝殻橋へ。
岩と水流を眺めていたら、
メンバーの一人が
水の中の岩にチドリを発見。
イカルチドリかコチドリか
よく分からない。
私の撮った写真を、
カメラのモニターでズームしてみて
イカルチドリと判明した。



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resize7233.jpg冬枯れの木々に
カラスウリが彩りを添える。

帰り道、またアトリの群に遭遇。
スズメたちと混じって木にとまり、
ツグミの隣にはシロハラ。
近くでオナガやヒヨドリも
大騒ぎしていた。
本格的な雪の季節が始まる前に、
みんな木の実を食べられるだけ食べて
冬に備えようとしているみたいだった。


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帰って鳥名辞典でアトリのことを調べてみた。
古くは古事記にその名が記され、冬季大群で移動する鳥として、
寛政年間には京都嵯峨野の名物となり、大勢の見物客で茶店まで出ていたらしい。

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  アトリは「あっとり」と
  呼ばれていた時代も 
  あったらしい。 
  その語源は、
  集まる鳥からきている
  とも書かれていた。














Posted by Ru Na - 2012.12.14,Fri
昼食を取りに一旦離れた佐潟に、午後再び戻った。
途中の田んぼには、採餌しているコハクチョウの群が見られた。

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岸辺の草に、モズがじっととまっていた。相変わらずとても寒い。

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鳴き声と共に、潟に戻るコハクチョウの編隊が空に現れた。

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次々と色んな方角から飛んできて、旋回しながら湖面に降りてゆく。

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潟に帰る途中、どこかで合流するのだろうか。写真にうまく撮れなかったが、
朝飛び立った時より大きくなった群がいくつも、v字編隊を組んで頭上を通っていった。

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対岸の湖面に、白い優雅な姿がどんどん増えていく。

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灰色っぽいのは幼鳥たち。帰宅してホッとくつろいでいる様子で、羽繕いなどしている。
こらから夜にかけ、湖に戻ってくるコハクチョウの数が更に増えていくだろう。
薄暗くなった4時半頃、金沢に帰るため、佐潟を後にした。






Posted by Ru Na - 2012.12.12,Wed
佐潟の野鳥観察舎辺りで、しばらく飛び立つコハクチョウを眺めていたが、
前日のように雪は降っていないものの、空気は刺すように冷たい。
ここに来る前に、珍しいサギが1羽来ているらしいという情報を得ていたので、
湖を見渡して探す。

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このサギは日本にほんの数羽しか飛来しない珍しい鳥。
会えたら大変ラッキーである。
対岸に白い点が見えると、あれがそうかしらと、めいっぱいカメラをズームしてみるが、
ダイサギだったりする。

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この子がどうも怪しい。あまりにも遠いので確信が持てないが、
とりあえず写真を何枚も撮った。

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後でそれが正解だった事が分る。
最大限のデジタルズーム写真をさらにトリミングしたので、ひどくボケているが、
ヘラ状の嘴が判る証拠写真。

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コハクチョウたちはみんな飛んで行ってしまったし、身体も冷えきったので、
潟の端の佐潟水鳥・湿地センターに戻った。
館内は佐潟の生物の映像上映や、資料、この近辺の情報パンフレットも置かれている。
フィールドスコープが窓際に並んでいて、水鳥たちを観察でき、職員も常駐している。

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入口付近には佐潟の生物を描いた大きなパネル。

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  コハクチョウやミコアイサが
  潜る姿が描かれていた。








フィールドスコープで潟の奥のカワアイサやカンムリカイツブリを眺めていたら、
隣にいたのは、片野の鴨池のレンジャーだった。
昨日福島潟で、片野鴨池のレンジャーが来て、夕方佐潟で講演会をするよと、
聞いていたけれど、レンジャーさん今朝も佐潟に来ていたのね。
昨日お世話になった福島潟のレンジャーさんたちも一緒で、ひとしきり挨拶。
アタリを付けていた鳥が、やはり例のサギだったと教えて頂いた。
フィールドスコープで、この子が嘴を左右にぶらぶら振るところを、
しっかり見ることができた。

伝統漁の潟舟が湖の中ほどに漕ぎ出している。

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これらの平舟が岸辺に係留している風景に、いつも心惹かれているが、
実際に漕ぎ出したところを見たのは初めて。

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 センターの建物を出ると、
 水辺に置かれた潟舟は
 マガモたちの
 素敵な休憩所になっていた。







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建物の脇でポーズを決めるカワウ。

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Posted by Ru Na - 2012.12.07,Fri
翌、日曜日は、コハクチョウが飛び立つところを見たくて、朝佐潟へ向かう。
途中の田んぼでは、すでに出勤しているコハクチョウたちの小グループが見られた。

resize7043.jpg ハクチョウたちは
 朝水辺から飛び立って
 近隣の田んぼなどで
 採餌して日中を過ごし、
 夕方また湖に帰ってくる。

 
 佐潟に着いたのは8時半過ぎ。
 コハクチョウたちはほとんど
 飛んで行ってしまったかもしれない。
 と見渡すと、



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今まさに飛び立った群が、次々と山際をかすめて色んな方角の空へ。
家族単位なのか、4〜6羽がまとまって飛んで行く。

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対岸や潟の奥の方に、まだ残っていたコハクチョウの小群が散らばっていて、
順次飛び立って行くのは、なかなか爽快な光景だった。

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カモたちも大多数が対岸近くにいる。
その中に白い小さな姿があった。 ミコアイサの♂ !! 会いたかった通称パンダガモ。

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コハクチョウの出勤風景やカモたちを見ながら水辺に沿って歩く。
杭の上に並んだカワウたち。

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無人の観察舎の近くで、うずくまっているコハクチョウが1羽。
どこか具合が悪いのか、休んでいる様子だった。

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Posted by Ru Na - 2012.12.06,Thu
福島潟を出て阿賀野市の瓢湖に向かう。また雪が激しく降り出した。

resize7014.jpgまず、瓢湖の隣にある農作物販売所に入り、
隅っこにある御食事処で昼食をとった。
メニューに、代官うどんと百姓うどん
というのがあって、代官うどんは具があっさり。
百姓うどんは実沢山そうなので、
そちらを頼む。
色んな野菜や鳥肉(!)、茸にお麸が
ごろごろ入った味噌味。
野菜の炒め物まで付いていて美味。
すっかり温まった。



建物の2階から歩道橋を渡って瓢湖の管理小屋前に行くことができる。
冬場はこの周辺だけ開放して、湖周囲のその他の遊歩道4分の3は
人が立ち入れなくなっていた。冬鳥たちが安心して過ごせるための措置のようだ。

歩道橋から見下ろすと、管理小屋横に20人ほどの観光客が集中し、
雪の中傘をさしながら、この一角に集まっているカモたちやハクチョウを眺めている。

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集まっているカモたちの数の多いこと。
ここでは野鳥たちが平気で
人の近くに寄って来て、
まったく安心しきった様子で
元気に泳ぎ回っている。



オナガガモやヒドリガモが多い。
それについでホシハジロやマガモ。
キンクロハジロは5月の時より
少なく、オオバンもちらほら。

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そのうち管理小屋から人が出てきて、餌付けの時間が始まったので、
湖面はお食事タイムに大騒ぎする鳥たちで波が立つほど。

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オオハクチョウの幼鳥も
皆と仲良くお食事。

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傘をさしてビデオ撮影をしていたら、腕章を付けたおじさんが話しかけてきた。
瓢湖の管理スタッフの一人らしい。カモの種類の話をしていたら、
この瓢湖について日本野鳥の会からクレームがついたと、悲しそうな顔をする。
クレームの内容は聞かなかったが、確かに野鳥の餌付けについて賛否両論があり、
どうせ観光目当てでしょう、と言うのを聞いたこともある。
また、鳥インフルエンザの問題で、一箇所に過密に野鳥が集中するのを避ける動きもあり、
邑知潟のように餌付けを止めてしまった所もある。

おじさんが言うには、餌に集まるのは瓢湖全体の鳥の一部で、
警戒心の強いコハクチョウは近寄らず、昼間は近くの田んぼに自分で餌を取りに行く。
ここに残っているのはオオハクチョウの一部で、他は自力で餌を探している。
カモたちも夜は田んぼに出かけていっている、とのこと。
以前はもっと数が多かったのに、近頃は電子制御の狩猟網に一網打尽にされる
ケースも多く、ここでは安心している鳥たちも、一旦潟の外に出ると
危険だらけだと、とても悲しげに語った。
その間も愛おしくてしようがないといった様子で、鳥たちに目を配っていた。

話しているうちに、近辺の田んぼでの採餌を終えて帰ってくるハクチョウの群が
ひとつ、ふたつと増えていく。
潟の奥の方の人が近寄れない所にかたまっているのはコハクチョウ。
コガモやマガモも、大部分はそちらの方にいるらしい。

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オオハクチョウは着水すると、まず水を飲みひとしきり羽繕い。
向かい合って首を交互に上下させていると、まるで挨拶しているみたいに見えた。

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瓢湖は元々農業用水池である。その歴史を見ると、
1950年初めてハクチョウが飛来し、
1954年吉川重三郎氏が、ハクチョウの餌付けに全国で初めて成功。
同年、白鳥の飛来地として、国の天然自然物に指定された。
2005年国指定瓢湖鳥獣保護区に指定。
2008年 ラムサール条約の登録湿地に登録された。

飛来する鳥の数が増えるにつれて周囲に湖を拡張していっているらしく、
それぞれの鳥が好む環境の場所で住み分けているようだ。

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河川工事で水鳥たちが住環境を狭められ、行政も住民も野鳥の生活に
ほとんど関心を払っていないような金沢に住む私にとって、
色んな批難はあるかもしれないが、
地域ぐるみで、飛来してくる鳥たちを大切にしている所を羨ましく思うのだった。






Posted by Ru Na - 2012.12.03,Mon
寒波が襲った週末の土曜日。雪混じりの福島潟で、オオヒシクイ観察会に参加した。
朝10時に水の駅ビュー福島潟に集合。
参加申し込みをすると、今日は悪天候で足元がぬかるむからと、長靴を貸して下さった。
レンジャーの案内で、潟の周辺の田んぼで採餌するオオヒシクイを遠くから観察。

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みんな首を上げているのは、近くにいるカメラマンを警戒していたらしい。
オオヒシクイは夏季を過ごすカムチャッカで狩猟されることがあるので、
鳥一倍警戒心が強いらしく、かれらを怖がらせないように、
あまり近寄ってはいけないという。

resize7010.jpgオオヒシクイの群をしばらく眺めた後、
潟の水辺に沿った小道を歩く。
菜の花の季節、何度か訪れた福島潟だが、
まだ周囲を廻ったことがない。
歩くにつれて変化に富んだ魅力的な水景が
広がってゆく。

道上のあちらこちらに
煙草から紙を取り去ったような
筒丈のものが落ちていた。

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 オオヒシクイのフンだという。
 茶色やベージュのものもあって、
 食べた植物によって
 このような色の違いが
 できるらしい。
 夜中この辺りを
 随分歩き回っているようだ。





カモ類の数の多さに驚く。マガモやコガモの姿が目立つ。

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枯れ木に鈴なりになっているカワウ。

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カンムリカイツブリに加えて、ミコアイサの♀を初めて見た。
カモたちを狙って、トビやチュウヒ、ノスリ、そしてオジロワシが飛び回っている。
猛禽類が近づくたびに、カモたちが一斉に水面から舞い上がって逃げてゆく。

時折雪が激しくなって、観察舎に着いた頃には視界が真っ白になった。

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観察舎のフィールドスコープで
初めてミコアイサの♀、
トモエガモを見ることができた。
対岸の枯れ木にノスリが2羽、
双子のようにとまっていた。






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  きれいな並木道を通って
  ビュー福島潟に戻る。
  途中、木の間を飛び回る
  アカゲラを見る。



  細い木の幹の方々に
  アカゲラが開けた穴。
  反対側まで突き抜けた
  こんな大きな穴もあった。


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ビュー福島潟の小ホールで、潟の中程に設置したライブカメラの映像を見せてもらった。
湖に戻ってきたオオヒシクイが、アップで映し出されていた。

解散してから館内を、福島潟に生息する動植物の資料展示など見ながら
ぶらぶら歩く。

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 水性植物や水性昆虫、
 そして鳥のバードカービング。









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オオヒシクイと並んで
福島潟を有名にしている
オニバスの標本。








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 オオヒシクイの実物大の
 バードカービング。
 そこかしこのモニターで
 映像を見ることもできる。







ガラス張りの壁越しに、田んぼで採餌し続けているオオヒシクイたちを
心ゆくまで俯瞰してから館を出ると、
付近にカメラマンなどが居なくなって、すっかりリラックスした様子の
オオヒシクイたちが活発に歩き回っていた。

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Posted by Ru Na - 2012.11.24,Sat
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  澄んだ青空の一日。
  夕方、クリスチャン・ツィメルマンの
  コンサートを聴きに
  県立音楽堂に出かけた。

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ツィメルマンはポーランド生まれ。
1975年のショパンコンクールの
優勝者で、現在活躍する、世界の
最も優れたピアニストの一人である。


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ショパンコンクールで一位を獲得した頃は、日本でジベルマンと表記されていた。
その後、研鑽を積むため、あまり表に出ず、再びその活動が聞かれるようになった頃は、
ツィマーマンと呼ばれるようになっていた。
そして今回のコンサートでは、ツィメルマンである。混乱するので統一して欲しい。

ドビュッシー生誕150年記念でドビュッシー中心のコンサートの触れ込みで、
最終的なプログラムが決定したのは、かなり最近らしい。
金沢では、 ドビュッシー 版画より
              1.パゴダ 2.グラナダの夕べ 3.雨の庭
       
        ドビュッシー 前奏曲集第1巻より
              2.帆 12.吟遊詩人 6.雪の上の足跡 8.亜麻色の髪の乙女 
              10.沈める寺 7.西風の見たもの
       
        シマノフスキ 3つの前奏曲(「9つの前奏曲 作品1」より)

        ブラームス  ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調 作品2

のプログラムだった。
開演は5時。そのために4時過ぎには家を出なければならず、
午後の用事を大急ぎで片付けて、せわしない思いで出かけたが、
演奏会は素晴らしいの一言に尽きた。

お気に入りのバルコン席で、手の動きを真上から見ることができた。
横長の楽譜を広げて、大きな太い指の手が白黒の鍵盤上を軽やかに行き来する。
大音量の強音から弱音までの音の幅が非常に広いのに驚いた。
ペダルをとてもよく使う。
ペダリングで響く音の余韻が消えるのを聴いてから次の音が来るので、
「間」のような空間が生まれ、ドビュッシーのテンポは少し遅めだと思った。
音は真直ぐ上に登ってくるので、ピアノの弦の振動音に微かな共振や雑音が混じるのまで
聞こえる。これはCDでは体感できない、まさしくヴィルテュオーゾの生の音。
ペダルによって音の輪郭の外側に茫洋とした広がりが出来るのだが、
芯の一音一音ははっきりしていて、特に左手の旋律が、全く独立した対位法のようにも
思えるほどのメリハリを作り出していた。
その色彩豊かな音色に、印象派絵画に対して印象派音楽と呼ばれるドビュッシーの、
印象派絵画に見られる手法との共鳴や共通点を、改めて実感させられた。

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第2部、シマノフスキは初めて聴く曲。
繊細さと情緒が熱を帯びてゆく響きに、ホロヴィッツのモスクワ・ライヴに収録されている
スクリャービンの練習曲を連想してしまった。

次のブラームスのピアノソナタ第2番も初めて聴いた。
ブラームスのごく若い頃の作で、あまり演奏されない曲のようだが、
これがこの公演のメインで、その迫力に会場は完全に呑み込まれていた。
ひとつの主題のフレーズが、左手の低音と右手の高音で繰り返されるのは、
まるで男女の会話のよう。4楽章からなるゴツゴツとして、スケールが大きい曲。
クララ・シューマンへの想いが逡巡しているような曲展開だなあ、などと
聴きながら思ったのだった。
実際はブラームスがこの曲を作っている時、クララと知り合っていたかどうかは
知らないのだが。

  ( この文を書いてからちょっと調べてみたら、作曲は1852年。
   翌年にはすでにロベルト・シューマンと親交があり、1854年改訂をした後、
   クララに献呈したらしい。
   当時の作曲家はバッハ以来の伝統で、楽曲に言葉を織り込む遊びを
   よくしていたらしい。シューマンの曲にはクララという言葉が随所に隠されている、と
   解析しているTV番組を見たことがある。
   誰か専門家がこのブラームスのピアノソナタをアナリゼしてくれないかしら。)

夢見心地で会場を出ると、すっかり夜。

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 音楽堂横の金沢駅の
 夜の光景。





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駅前のライトアップされた噴水。
















Posted by Ru Na - 2012.11.18,Sun
今年の11月は異常に雨が多い。
今日だって週間予報では曇りだったのに、いつの間にか雨マークが。
しだいに天気が回復することを期待して、小雨の中を鳥調査に出かけた。

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さすがに今朝集まったのは少人数。傘をさしながら鳥の種類と数を数えながら歩いた。
まだ緑の葉、紅葉真っ盛りの木々、小径に散り敷く落ち葉の豊かな色彩が、
雨を受けていっそう鮮やかである。

工事で周囲の中洲を壊され、半分の高さにまで削られた堰堤の傍には、
それでもマガモのいつものメンバーたち、カワアイサも戻ってきていた。

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カワガラスのつがいも姿を見せた。

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河川敷に残った木立の間を飛び回るいくつもの小鳥の群。まず出会ったのはカシラダカ。

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20羽以上で梢と草地を
行き来していたのは
カワラヒワ。




そのカワラヒワに混じって
数羽のシメが
木の芽を噛んでいた。



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緑地公園の
地面を被う落ち葉。











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  ウグイスの地鳴き、
  コゲラの声も聞こえる。
  ヒヨドリも可愛い声で
  鳴き交わしている。







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  雨は一向に止まず、
  橋4つ分歩くと、
  かなり冷えてきた。
  近くの大型店まで
  行って、小休止。
  








店を出たところの電柱電線にスズメの大群が休んでいた。

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帰り道でも、ついに雨が止むことがなかった。

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Posted by Ru Na - 2012.11.13,Tue
先日、ツグミが例年通り飛来したことを書いたが、日曜日の普正寺探鳥会では
群で飛び回るのが見られたし、今日近所の柿の木に来ているのを見つけた。

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お昼ごろ、ムクドリたちが騒いでいた。いつものようにまた柿の実を食べに来たんだなと
何気なく鳴き声を聞いていたら、そのうちヒヨドリ、ハシボソガラス、オナガの声までするので
物干しに上がってみた。ここからは鳥たちの好きな例の柿の木が見える。
方々のアンテナにハシボソガラスが1羽づつとまって鳴き交わしている。
見ると、1羽のハシブトガラスが柿の木に降りて、実をつつこうとしていたが、
枝が邪魔になって実を食べるのが一苦労の様子。
ようやく実の近くにたどり着いて、ひとしきり食べてから飛び去った。
その間ヒヨドリのつがいが、「ヒーヨ」と鳴きながらどこかへ飛んで行く。
茶色の鳥が枝に来たので、これはもしやとカメラでズームアップしてみたら、
カラスが去った後の柿の実を食べている。
去年は見ることのできなかった光景。嬉しくなって何枚も撮影した。

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2羽のツグミが食事している間、周囲の枝を行ったり来たりして
順番待ちをしていたスズメたちが、ツグミが離れた後、
残り少なになった秋の恵みを堪能していた。

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Posted by Ru Na - 2012.11.11,Sun
ここのところ忙しくて、なかなか行けなかった定例探鳥会に、久しぶりに参加した。
朝からどんよりした空模様。午後から崩れるという天気を気にしながら、
雨具を持って自転車で出発。

しばらく見なかった川原はすっかりススキの白い穂に覆われて、晩秋の野の色彩。

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いつの間にかカワアイサが戻って来ていた。いよいよ冬鳥の季節到来である。

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家を出たのが遅かった上に、
あちらこちらで立ち止まる
ものだから、例によって遅刻。
市民マラソンの交通規制に
引っ掛かったという後続組も
次々やって来て、
繊細な彩りの秋の森を
鳥の姿を探しながら歩く。

ウグイスの地鳴きが
方々でする。
色んなパターンのシロハラの
声も教えてもらった。


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 ヒヨドリたちは可愛い声で
 何か真剣なおしゃべりをしている。
 アオジやコゲラの声。
 まだ葉が結構茂っているので、
 鳥たちが木立の間を飛ぶ時に
 チラリと姿が見えるだけ。

 

 春先までその実を残す
 コマユミの赤が、森に映える。




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川岸に出ると、冬の常連の水鳥たちが揃いつつあった。
ホシハジロの群。

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もちろんキンクロハジロも。
いつものように、水面に
仰向けになって羽繕い。

ヒドリガモ、マガモ、
コガモも戻っていた。
オオバンもヒョコヒョコ
冬鳥に混じっていた。

再び森に入り、
小川に架かる橋の上で
皆に追いついた。
熱心に皆が見ていたのは
谷底の倒木の陰にいた
ルリビタキの♀。


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これから荒れもようになる
というのに、今日の浜辺は静か。
ウミウやイソヒヨドリを見た人が
いたが、私は見つけられなかった。






去年も同じ所にあった黒い実。


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鳥合わせの後、隣の市に珍しい鳥が来ているというので、車組の人たちはそちらに向かう。
私はまた川辺に戻って、盛んに地鳴きするウグイスの姿を探していたら、雨が降り出した。
カッパを着て急いで帰路についた。

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 行き帰りに見た
 ダイサギとコサギたち。
 チュウサギはもう
 いなくなった。












朝、水に潜るところを見てカンムリカイツブリと間違えたカワウ。
川面で泳ぐ姿は、遠目ではカンムリカイツブリとよく似ているのに気が付いた。

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Posted by Ru Na - 2012.11.10,Sat
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 恩師に案内状を頂いたので、
 県立美術館へ
 「能登の彫刻家たち」展を
 見に出かけた。










resize6835.jpg久しぶりに雨が上がって、
街路樹を染め始めた紅葉が、
緑から紅にいたる色彩の
グラデーションを作っていた。

県立美術館まで
兼六園横の坂を登ると、
20羽ほどの鳥の群れが
頭上の葉羣を行き来して
騒いでいる。
ムクドリだろうと思い、
とりあえず写した写真を
後で拡大してみたら、
何とツグミだった!

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暗くて少し判りづらいけれど、確かにツグミである。
昨秋は、日本全国ツグミが飛来しないのが話題になったくらい、その姿を見つけられず、
春になってようやく、目撃情報を聞くようになり、私もやっと出会えた。
今年はいつも通りにツグミがやって来た、と嬉しくなった。


resize6836.jpg県立美術館と隣り合せの
歴史博物館前の紅葉。
日当たりが良い所では
もうこんなに進んでいる。


能登に由のある彫刻家は
かなり大勢である。
能登は、長谷川等伯だけでなく
高田博厚のような、戦後の日本彫刻界を
リードしてきた優れた作家を数多く
輩出してきた土地だと改めて実感した。



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   別の展示室では、
   人間国宝の漆芸作家
   寺井直次の特別展が
   開催されていた。

   県立美術館所蔵でお馴染みのものに混じって、
   各地の美術館やコレクターから集めた作品が
   一堂に会して、見ごたえがあった。







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鳥の意匠が多い。白鷺の銘が付いているのはみなコサギである。


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単純化されたライチョウがとてもステキ。
残されたスケッチブックから、自然の造化を簡潔な意匠にまで変化させていく過程が
見て取れて、興味深かった。

美術館を出て、東山に向かう。
茶屋街の一角で、建築家の友人が参加している花展が催されている。

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古いお茶屋を改築して喫茶店にした二階の和室に、秋の野が出現していた。
ウメモドキの赤い実が畳に映える。

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  店内には、こんなレトロなポスターが。


  外に出ると辺りはすっかり暮れて、
  着物姿の人が、暗い街灯の下を
  急ぎ足で過ぎていく。
  お稽古の帰りだろうか。
  それともこれからお座敷?

  こんな暗くなっても、ぶらぶら歩く観光客。 
  
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