黄砂が飛来。大気汚染も基準値を超えた。
そんな中、ウグイスが上手な初囀りを聞かせてくれた。
10日、日曜日は河口の森での定例探鳥会の日。
1月と2月は自転車で出かけられる気象状態だったのに、
膝の怪我のせいでパスしてしまった。
今回こそ是非、と思っていたのに、前日の夜から強風が吹き荒れ、
夜中に気温が21℃に上昇。朝になっても風は止まず空は暗い。
7時過ぎ雨が降り出すと、気温が一気に6℃まで急下降した。
様子見をしていたが風も雨も収まる気配がなく、出かけるのをあきらめた。
午後のなっても降り続く雨がいつのまにか止み、風も弱まって
空気も澄んできた感じがした。
3時頃家を出る。強風の名残に川は水嵩が増し逆巻いている。
カモたちは強い水流を避けて岸辺に寄っていた。
下流に向かうと、前方の岸辺に降り立った2羽の鳥。
ハクセキレイと、それより少し大きめの鳥はカワガラスかと
そろそろ近づいてみたら、イソヒヨドリの♂だった!
寒風の中、飛び回っていたのはツバメたち。今年の初認。
川の脇に田畑が広がる所まで来ると、トビに追われて舞い上がっては降りる
スズメの群が見えた。
河口近く、川幅が広くなりゆったりとした水面に水鳥たちの姿が増えていく。
キンクロハジロとホシハジロたち。
久しぶりね、カンムリカイツブリたち。
1羽は少し色が濃くなって、夏羽になりかかっている。
いつもカワウが沢山集まる木に、頭が白い子が数羽混じっていた。
近くで写真を撮っていた鳥に詳しそうな男性が、あれはウミウだと言う。
こちらが日ごろ見慣れているのカワウの姿。
帰ってから撮影した写真と図鑑を見比べてみたが、頭が白い子は
どうもカワウの夏羽のような気がしてきた。
カワウとウミウの識別も、案外とややこしくてよく分からない。
後ろ向きの姿。
川から離れ、森の中をしばらく歩くと、高い梢でアオサギがもう巣作りを
始めていた。
追記:その後野鳥の会のベテランに写真を見ていただいたら、
やはりカワウの夏羽だということでした。
すっきり快晴の2日間に続いて、今日は空気がぼんやりしていた。
黄砂と大気汚染が迫ってきているような視野だけれど、
今日は久しぶりの河北潟にちょっと立ち寄る機会があった。
観察舎から見える岸辺にカモたちが集まっていた。
距離があるのであまりよく見えないが、主にマガモとコガモのようだった。
潟の別の岸辺に行ってみた。途中の田の上でちょこちょこ動く影。
細い冠羽をピンと立てて小走りしてはピタッと止まるタゲリだった!
去年は河川工事中の橋の下でよく見かけたが、
本来はこういう所で活動しているのだろう。
広々とした潟の水面を見渡しても、コハクチョウの姿はない。
もうみんな北に帰ってしまったのかしら。
冬枯れの土手の上を飛び回る小鳥の群が遠くに見えたので、
近くまで歩いていったが、なかなか見つからない。
ようやく草陰にカワラヒワの姿を、小さく認めることができた。
ヒヨドリは、日本ではどこにでもいるありふれた鳥だけれど、
実はほとんど日本と韓国にしかいないらしく、
欧米のバードウォッチャーには憧れの的らしい。
昭和の初期まであまり街中には出てこなくて、山に住む鳥だったらしい。
だから、TVの時代劇の背景に、よくヒヨドリの鳴き声が入っているのは、
ほぼ間違いなのである。
冬の庭にミカンなど置いて、餌の少ない時期に小鳥たちに食事を供する者のうち、
ヒヨドリが来るとメジロたちが追い払われて来なくなるからと、
ヒヨを目の敵にしている人も時々いるのだが、
この賢くて表情豊かな鳥のファンも増えてきているような気がする。
私もヒヨドリ大好き人間で、ヒヨたちにおねだりされるとすっかり嬉しくなってしまう。
毎年秋の終わり頃、我が家やお隣の槇の木の実をヒヨたちが
食べに来るようになると、冬の到来を感じて、
そろそろ小鳥レストランを開かねばと思う。
毎年来るヒヨ子。嘴の付け根の毛の乱れが特徴。
女の子だと思っていたら、どうも男の子らしい。
ヒヨ乃と一緒に、よくアンテナの上で庭の様子を見ていて、
庭に果物を出すのが遅れると、鳴いて催促する。
冬の初め頃は、まだ警戒心が強くて、人影が見えるとすぐ逃げてしまったが、
段々打ち解けて、私が近くにいても2羽で庭を飛び回ったりしている。
ヒヨたちのため、カットしたバナナとリンゴなどを
庭に出る踏み台の手すりに並べておくと、上手にサッと取って行く。
食べ終わると、「食べたよー。次の早くちょうだい。」といった調子で
可愛く鳴くので、私は日に何度もお給仕しなければならない。
メジロたちもこのカットバナナが大好きで、ヒヨと交代でつついている。
山茶花の枝にもリンゴの芯や皮を刺してあるのだが、
こちらはカットバナナを食べ終わってから、おもむろに食べている。
河口まで行ってみた。
膝を怪我してから、自転車のペダルをこぐのが結構たいへんで、
近頃はあまり乗っていなかったのだが、先日急ぎの用があり
近場まで自転車を使ってみたら割とスムースに乗れたので、
どの程度回復しているか試してみたかったのだった。
眩しいほどキラキラする川面を、カルガモやカワアイサが滑っていく。
冬枯れの川原の草叢にモズたちが飛び回り、ツグミも気分良さそう。
河口付近は相変わらず工事だらけだが、工事区間が終わると水鳥の姿が増えていく。
浅瀬にいろんな種類の鳥たちが集まって日光浴をしていた。
羽を乾かしているカワウの側に、マガモやヨシガモたち。
ホシハジロの群。いつもキンクロハジロと混じっているのに、
この冬は別々にいることが多いようだ。
海までは行かず、森の中を少し廻ってカラ類に会い、
さて帰ろうとしていたら、木立の間を飛んで行った鳥がいたので
目で追うと、アカゲラが枝にとまっていた!
誰かに教えてもらわずに、初めて自分で見つけてしっかり見ることができた。
頭が赤くないので♂。
暮れかかる川沿いをゆっくりと走って帰路についた。
膝の傷はまだ塞がってはいないが、かなり普通にペダルを回せて
心配している中国からの大気汚染もまださほど来ていない様で、
心地良い逍遥日和だった。
天気が良いものだから、昨日の夕方ちょっと川原の様子を見に行った。
近頃増えたキンクロハジロが22羽、水面に浮かんで
のんびり羽繕いなどしていた。
豊かな水量の流れが陽光にきらめいて、穏やかな春の川の表情をする。
去年工事で草木が全て刈られ、かなり削られた所も回復してきて
春にはまた緑が芽吹きそう。
叢に隠れているゴイサギの幼鳥、ホシゴイ。そっとしておいてあげよう。
先日3羽並んで飛んでは場所を移動していたホオジロガモたちの姿はなかった。
11月末頃から既に様子見に来るものだから、小鳥レストランも早めに開いた。
最初に来たのはウグイス。
つがいで熱心にミカンを食べていたが、1月の末頃から姿を見かけなくなった。
どこか他にいい場所を見つけたのかもしれない。
ついでメジロとヒヨドリが来るようになった。
最初は警戒心が強くて、窓の中で人影がちょっと動くだけですぐに逃げたが、
雪が積もるようになると、早朝から日暮れまで食べ続けている。
ミカンのカゴの中に座り込んだりもしている。
可愛いらしいツーショット。
それでも大抵一番寒い北陸の2月は、立春を過ぎても白い風景が続く。
夕方から朝にかけて積もった雪が、日中しばらくだけ差す陽に溶けて嵩を減らす
というパターンが多いようである。
粉雪の積もり始めが風情があって美しい。
白い雪が作る陰影は、
葉の輪郭を模様のように
浮かび上がらせたり
立体的な造形を
風景に加える。
まだまだ当分冬を堪能できると思っていても、雪の芯には既に春がくるまれているようだ。
先日のよく歩けなかった探鳥会+鳥調査で、高い梢で鳴いていたコゲラ。
私にはいつもの「ジー」という声にしか聞こえなかったが、
ベテランが言うには、これは♀を呼ぶ囀りで、野鳥たちはバレンタイン・デーを堺に
春の恋の季節モードに入るのだそうだ。
雪の積もった枝にとまるモズ。足が冷たくないのかしら。
この子にも春が見えているのだろうか。
イカルチドリも珍しく3羽一緒にいた。
橋の下では、放水用の樋の
水が流れ出す口に、
こんな氷の彫刻ができていた。
陽が出ても依然冷たい空気に、
カルガモたちは雪のない岸辺を選んで、寒そうに丸まっていた。
1月始め、凍った道で自転車ごと転倒して左膝に怪我してしまった事は以前にも書いた。
血だらけになってようやく家にたどり着いて、膝下にぽっかり空いた穴に驚いたにも
関わらず、その頃はそんなに重大な怪我とは思ってはいなかった。
翌日整形外科医院に行って、骨は無事だったものの、
縫いたくてもこんなにごっそり皮膚の下部組織ごと無くなってしまったのでは無理。
と、医者に言われても、2〜3週間で治る気でいた。
普通身体にこんな大きな穴が開いたら、とんでもない痛さのはずが、
寒さで感覚がなくなっていたせいか、たまたま神経の通う場所を外れたのか、
不思議なことにそんなにひどく痛くなかったので、気楽に考えていた。
このような傷は消毒して乾燥させるのではなく、皮膚から滲み出てくる浸潤液をそのままに、
傷口を保護シートで被って皮膚組織の自然再生を促すというのが、最近の治療法の
主流らしい。その浸潤液のおかげで痛みも少ないという。
また、血行を良くするため歩くのも奨励される。
それで膝をそう曲げなくても歩ける平地を少し歩くように心がけた。
ゆっくり数歩進んで立ち止まり、鳥を眺め写真を撮る、という鳥見のペースが最適。
このケガのせいで、椎間板ヘルニア用の日頃のリハビリ体操が十分できないので、
川原に行っては、柔らかい土や雪の上を長靴でゆっくり歩き回ってくると、
腰や背中の調子も整えられた。
最初の2週間ほどで傷口が若干狭まったが、その後進展なし。
医院に行く度、良くならないなあ、と言われ、薬浴や色んな軟膏を次々と
試されるが、傷口はそのまま変わらずで、がっかりするの繰り返し。
今度はステロイド系を試してみようと、自分でも毎日塗れる薬を処方され1週間。
心持ち皮膚再生の兆しが見えてきたと先生は言うが、
用事で少々無理になったかもしれない街歩きをした後、膝がひどく痛くなって
以前よりずっと歩きにくくなっていた。また体調も芳しくない。
傷口の周囲が黒くなっていて、「壊死」の文字が頭をよぎる。
いつもは冬の寒さが嬉しいくらいなのに、この冬の異常低温が、
傷のせいで暖かいお風呂に十分浸かれない身に相当こたえているよう。
ともかく、しばらく通院の間隔を開けることが許されたので、ようやく
アレルギー体質改善の漢方薬を出してくれるかかりつけの医院にも行く時間ができた。
健康全般何でも相談できる先生に傷口を見せると、とたんに険しい表情になった先生が、
- このままでは1ヶ月経っても状態は変わらないでしょう。
アレルギーの痒み緩和よりまず傷が回復しやすい血行を良くするお薬を出しましょう。-
と処方されたのがこの漢方薬。
この薬の処方に最初ギョッとしたらしい、いつも親しく話している薬局の人が言うには、
- これは通常、がんの治療で衰弱しきった患者さんの体力を取り戻すための、
最後の手段として使われる漢方薬です。-
何だか自分がとっても重症患者のような気がしたのだった。
実際、家族は皮膚移植のため入院しなければならないのではと、
ずっと杞憂しているし、
あまりにも治りが遅く歩きづらそうな私を、友人たちがやたら心配して、
大きな総合病院に行った方がいいよ。とか、出歩いては駄目。と言うのである。
医院の帰り、いつもはたいして時間がかからない道が、
このところ増ます歩きにくくなっている私には果てしなく遠いものに思えた。
川原を歩いていると平気なのに、街中は随分障害物が多いのが分る。
商店街の歩道などは少し傾斜していたり、歩道と車道の間の段差、
建物の入口の階段、固さの違う色んな素材の敷タイル。
ケガした足で歩くと、街がいかにバリヤフリーに程遠いかが実感できる。
さてこの漢方薬、お湯に溶かして飲むのだが、甘くてなかなか美味なのである。
今まで色んな漢方薬を飲んだが、美味しさではこれが一番。
先日からの膝の痛さはそのままだが、傷口の端のところが若干浅くなって
きたような気がする。このまま普通に動けるまで回復してほしい。
この究極の漢方薬とステロイド軟膏の効果を、また報告しますね。
この時期珍しく一日穏やかな天気の日曜日、足を運んでみた。
冬の朝の
澄んだ光が美しい。
寒椿の鮮やかな色。
リルケの「マルテの手記」
に書かれたように、
赤い花が朝の光の中で
「赤い!」と叫んでいるの
ではなく、
むしろ、ひっそりと
色を解きほぐして
いるみたい。
雨雪も風もないので、小鳥たちはとても活発である。
シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラといったカラ類の群が、せわしなく
木から芝へ、地面から石の上へと飛んで、植え込みの中や周囲をぐるぐる回って
追いかけっこなどしていた。
カラ類の様子を夢中で見ていたら、またまた現れたシロハラちゃん。
「あたしも仲間なのよ。」
梅はまだ咲いていないが、
マンサクの花が彩りを添える。
メジロやアトリの群もいた。
アトリは朝日でのんびり
日向ぼっこしているふう。
こちらは男の子。
こちらが女の子。
エナガやコゲラ、ヒヨドリにも会えた素敵な朝の散歩になった。
積雪量はまだそんなに多くない。このままで済むはずがないと思っていたら、
また大寒波の襲来。
金曜日の夕方から強風と共に、あらゆる隙間にまで入り込む細かい粉雪が吹き付け始めた。
あまりにも強い風で、翌土曜日の朝は木の枝に思ったほど雪が積もっていなかった。
吹き溜まりの雪はけっこう深いのに、木の上のものは吹き飛ばされている様子。
強風は続き気温も低いままだが、空いた時間があったので川原まで行ってみた。
川面が波だっている。粉雪は真横から吹き付けて凍るような寒さ。
風のおかげで雲の切れ間ができて、夕映えが見えたりする。
橋の袂には、橋から放水された水が凍りついて氷柱ができていた。
橋の下では雪が
風紋のような状態で
そのまま凍りついていた。
立っていられないような風の強さ。写真もビデオもほとんど撮れない。
コガモたちが川の中央に泳ぎ出しては、また岸に押し戻されていた。
川面には下流から上流に向かってまるで逆流するように波が立っていた。
この近辺でこんな様子の川を見たのは初めてである。
カワアイサたちが、まるで波乗りしているように波に上下されながら
目の前を過ぎていった。
ホオジロガモたちは波立つ水をものともせず、相変わらず潜ってばかりいた。
帰ってこの情景を母に話すと、それは斎藤茂吉の歌に詠まれた「逆白波」だと言う。
最上川逆白波(さかしらなみ)のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも
茂吉は吹雪の中で川面の波が逆立つ様子を、「逆白波」という新語を作って、
最上川の厳しい冬の自然を描写したのだった。
不意にこの同じ、あるいはもっと強い寒波にみまわれている東北の地に想いが飛んだ。
水が逆流するほどの吹雪は仮設住宅の隙間にも容赦なく入り込むだろうと、
この冬の風の強さと低温を恨めしく思った。
寒波が来る前の23日の夕方、再び兼六園に行ってみた。
膝の傷口が一向に塞がらず、まだ十分に歩けないが、ゆっくりと立ち止まりながら歩を進めた。
カラ類の群が方々の梢で飛び回っている。どこかにキクイタダキが混じっていないだろうかと
眺めていたら、園の清掃などをしている作業員のおじさんたちに声をかけられた。
鳥の話をしていると、変わったスズメがいると言うので、
「それは多分アオジかカシラダカでしょう。」と、何だか自分が鳥見のベテランになったみたいに
鳥の説明をしてしまった。
また、昼頃霞が池でカモより大きい白い鳥が盛んに潜っていたとも聞いた。
頭と尾が黒かったというが、見当がつかない。後で行ってみよう。
シジュウカラやヒガラを目で追っていると、シロハラが芝の上に姿を現した。
ダルマさんがころんだ式に、ちょっと走っては立ち止まり、落ち葉の下を掘り返していた。
昨シーズンはお花見の季節になってやっと会えた冬鳥のシロハラ。
今年はこうして出てきて、しばらく側にいてくれてありがとう。
「どういたしまして、また気が向いたら構ってあげるね。」
キクイタダキは見つからないなあ。ベテランに教えてもらわなければ無理かしら。
と思いつつ、園内を回る。
霞が池には、その謎の水鳥はもういないようだった。
カワアイサだったのかもしれない。
カイツブリが2羽、カルガモと一緒に雪吊りされた松の枝の支柱の下にいた。
いつもの緋鯉たちの姿が見えないのが、お正月から気になっていた。
今日も見つからず、白い鯉たち3匹がいただけ。
鳥の鳴き声に耳をすましながら、園の端っこでしばらく立ち止まっていたら、
足元近くにアオジが現れた。
つがいで地面をつついては虫か何か食べている。
わりとどこにでもいるのに、なかなか人前に出てこないアオジの
可愛らしい様子をゆっくり眺めることが出来て、今日の大収穫。
昨日は兼六園での探鳥会に続いて新年会があった。
朝兼六園に少し遅れて行き、杉の木の天辺に群れているマヒワを見ていた皆に追いついた。
私が着く前、キクイタダキがいたらしい。残念。
誰かがアカゲラの声がすると言い、探すと木の間で遠慮がちに鳴いていた。
辺りを見回しては心細気に鳴く。♀らしい。
どこかに行ってしまったつがいの相手を呼んでいたのかもしれない。
赤い頭がはっきり見えた。
先に歩いていたグループ、後から来て追いついた人で、だんだん探鳥の人数が
増えていったところでカワセミに出会った。
そして極めつけは、ビンズイ。
誰かに見つけてもらわなければ、なかなか会えない鳥で、私には初見。
2日連続で、内容の濃い鳥見ができて幸せ。膝のケガを忘れていた。
午後は広坂休憩館で
野鳥の会石川の新年会があった。
旧九師団の官舎のレトロな建物は、
当時の姿ほとんどそのままらしい。
支部長の撮った珍しい鳥の、
素晴らしくハイレベルな写真の上映と、
撮影苦労譚。
興味深い話をいっぱい聞けて、
幹事の手作り料理に、
皆が持ち寄った鳥グッズのオークション。
会員のフルート演奏などで、とても楽しいひと時を過ごした。
膝の傷はまだふさがってはいないが、ゆっくりなら段差がない所はとりあえず歩ける。
予報では天気は雨か雪だったが、最初と途中に少し降っただけで、
気持ちの良い鳥見日よりになった。
土曜日なので河川工事は行われている。
方々で土を掘り返しているので、
川面にカモたちの姿はあまりない。
シノリガモとスズガモがいるかと
期待していたのに会えなかった。
工事区間を過ぎて、冬枯れの草や木が生い茂る所に入ると、
群で行き来している小鳥の数が増えてゆく。
シジュウカラがやたら多い。山に雪が積もったのでここまで降りてきたらしい。
シメの群や、いつもは単独行動のシロハラも珍しく5羽一緒にいた。
枝に着いた虫の卵をつついているコゲラ。
ミヤマホオジロも2羽、せわしなく移動しながら雪の上で何かを食べていた。
こんなに間近で綺麗な黄色い頭を見られるなんて、とてもラッキー。
しばらく行くと、電柱の上にノスリがとまっていた。
先月木の間に隠れていた同じ子かもしれない。
アトリやカワラヒワの群にも出会った。
枯れ草の茎の中には、虫など彼らのご馳走がいっぱい入っているのかもしれない。
鳥調査では片道かなりの距離を歩くが、何とかいつも通り歩けた。
そしていつものようにティータイムの休憩をしてから帰路へ。
またシジュウカラが、と思ったらヤマガラだった。
散歩する近所の人で、工事のため自然の景観が荒らされ生き物が減って悲しい
と言う人と、水害の心配が無くなるからこの工事がとても有難いと言う人に
相次いで出会った。
本当に水害対策なら、川底を掘るのではなく川原を広い芝生にして、
土手の上ではなく水際に、自然に生えていた木を引き抜いて
その代わりに桜を植えるなんて矛盾した話で、要は土木工事の口実が欲しいだけ
としか思えないのだけれど。
工事現場に敷かれた鉄板の上を、シメが1羽歩き回っていた。
最低気温が-3.8℃まで下がった翌日、道の雪がかなり消えていたので
自転車で買い物に出かけた帰り、舗道の端に少し残っていた氷で滑った。
雪がある所は気を付けていたのに、なまじ雪がない商店街が盲点で、
勢い良くツルリと投げ出されてしまった。
幸い骨には異状がなかったが、膝下の皮がごっそりはがれて、打撲と相まって
歩きにくく日常生活が不自由この上もない。
私は一ったん
怪我すると
じれったいくらい
傷の回復が遅い。
それでも
医院の帰りに、
足馴しとばかり
近くの川原に
つい行ってしまう。
シジュウカラや
カモたちを見ると、
幾分気持ちが
晴れるのだった。
昨日は河口の森での定例探鳥会の日。この時期には珍しく道の雪もすっかり溶けて
雨雪が降らない穏やかな日和だったのに、自転車での膝の屈伸は良くなさそうと諦めた。
今日は県内いっせいのガンカモ調査。
まだ一度も参加した事がなかったので、
今年は是非出たいと思っていた。
一番近い調査地点は、ゆっくりなら
何とか歩いて行けるお馴染みの場所。
途中から抜けることもできる。
今日は生憎の天気で、
冷たい雨が降り続き、
厚い雲に視界は暗い。
河川工事をしている区間には
当然のことながら
水鳥の数も種類も少ない。
降りしきる雨の中、カルガモは川面ではなく土手に上がって、工事で掘り返された土を
つついて採餌していた。
工事区間が途切れた所で、カルガモの群に混じってしきりに水に潜る水鳥が、
あの会いたかったシノリガモだった!
普段は海の近くにいるカモ。最近この辺りに現れたとの情報が入っていた。
川原で鳥仲間に会って、1時間前はあそこにいたと聞いて行ってみると、
すでに姿はなく、別の日にはもうここにはいないみたいと聞き、
今日またいたよの電話をもらって、その場所に行ってみても見つからなかったり、
縁がないのかなあと、がっかりして半ば諦めていたのだけれど、
怪我と雨にめげずに出てきた甲斐があった。
躰の側に白い線があるので、♂の若鳥らしい。
しばらく行くと、まだ工事の手が入っていない草叢の木にキジバトの群がいた。
割と早い時間に解散となったので、またシノリガモのいた場所に戻って、
しばらく足休みをしながら眺めていた。
キンクロハジロと仲良く潜ったり泳いだり休んだりしている。
キンクロハジロだと思い、何気なく撮った写真を後で見ると、背中の色が薄い。
これはもしやスズガモでは?
調査中誰もスズガモを見たとは言っていなかったようだが、
私は足のせいで皆から遅れがちだったので、知らないうちにスズガモとして
カウントされていたかもしれない。
(後で問い合せたところ、皆キンクロハジロだと思い込んでいたらしく、
この日の午後実際にこの子を見た人や、この写真を見た人は、
やはりスズガモという意見で一致した。)
帰り道、行きにも見かけたキジに会う。
工事で縄張りの丘が壊されてしまっても、諦めずに工事現場を歩き回って
縄張りを主張し続けている偉いキジ。久しぶりに会った。元気そうで良かった。
年末から来ているホオジロガモのつがい(1羽はエクリプス)が、
相変わらず忙しげに水に潜っていた。
この子は嘴の先が黄色いので♀です。
1日は兼六園に出かけて、ヒガラとカイツブリに会った。
年末からの寒波でずっと天気は悪いが、何やかやと理由を付けて川原に出ると、
雪の降りしきる中でもやはり野鳥の会の先輩たちに出会う。
冬鳥が増えていくこの時期、みんなじっとしていられないらしい。
3日、この冬初めて近くにやって来たキンクロハジロを見た。
お帰りなさい、キンクロハジロたち。
この冬は、去年のように工事で水がひどく濁らないといいね。
年末から来ているホオジロガモの♀もしきりに水に潜っていた。
4日は降る雪で視界不良。
キンクロもカワアイサも
オオバンもコガモも
みんなこんな風。
シノリガモが来ていると
聞いたけれど、
すぐ暗くなり
見つからなかった。
マガモが戻っている
のだけ確認できた。
気温は一日を通して
ほぼ氷点下。
背に雪が積もったアオサギ。
5日は貴重な晴れ間。
朝は―3.8℃まで冷え込み、
バリバリに凍った庭には、
ヒヨドリ、ウグイス、メジロが
入れ替わり立ち代り。
午後ようやく外出すると、
遠く白山の峰が見えた。
夕方の用事を気にしながら
いつもより少し足をのばす。
桜の木からパラパラと
河岸の草むらに降りた
小鳥の群。
スズメかと思ったら
アトリだった。
またアトリの大群に会えるなんて、とてもラッキー!
草叢で何かを熱心についばんでいた。
一面真っ白な世界。
気温は今日も低い。
モズも寒そうな顔をしていた。
最近カワガラスをあちらこちらで見かける。
川の中の石の上で、尾をピコピコさせては水に潜り、またすぐ石に戻ってくる。
と思うと2羽で忙しげに飛んで行ったり。
カワガラスはそろそろ繁殖の季節だが、その数が増えているような気がする。
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