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見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
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Posted by Ru Na - 2013.07.31,Wed
5月12日。中州の向うの下流寄りの左岸にも、ずい分サギやその巣が増えてきた。

 

木立の下に潜り込んだり地面を歩き回るサギたちがいる。

心地良さそうなこの木陰に私も入ってみたくなる。



しだいに強くなる日差しの下で、じっと抱卵するホシゴイの姿がいじらしい。

 

中州の端の砂洲のような場所は、このコロニーの大切な場所のようである。

サギたちも水鳥もここによく集まっている。



この日、下流の方ではもうあまり姿が見られなくなったカワウが

1羽ここに来ていた。



アマサギもこの場所で熱心に巣材集めをしていた。










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Posted by Ru Na - 2013.07.30,Tue
5月9日。中州に生えた木立の下の地面はサギたちのお気に入りらしい。





ここで休憩したり巣材を探したり、情報交換や出会いの場にも

なっているのかもしれない。
ホシゴイたちが本当に抱卵している。





巣を整えるのに余念が無いコサギ。



卵が見える巣もある。



求愛中のカップルもいる。



中州の周囲には、まだ冬鳥であるコガモも多く見られるが、

その中に仲良さそうなバンのカップルも混じっていた。



この頃から、全国のサギコロニーと工事の問題について調べ始めた。

数年前、九頭竜川のサギコロニーが工事で壊され大騒ぎになったことが
あると聞いたからである。
環境省は一応繁殖中のサギコロニーでの工事を禁止しているらしい、
とも知った。
  
  
  
  
  
  
Posted by Ru Na - 2013.07.28,Sun
5月に入ると、コロニーのあちらこちらの巣でサギが抱卵する姿が
見られるようになった。
コロニーの中心はこの小さい中洲。渡って戻ってくるサギたちは
まずここの去年の巣跡を修理したりして繁殖という大仕事にかかる。

 



5月2日、このチュウサギたちは巣の準備が整った様子。



ゴイサギも子育てスタンバイ。



この日、他のサギにひと足遅れのアマサギが姿を見せた。

 

巣の上で仲睦まじそうに寄り添うゴイサギの幼鳥、ホシゴイ。




ホシゴイがきれいな青と白色の成鳥になるまで2年ほどかかるが、
どうやらこの子たち、まだこんなに幼いのに子育てをするつもりらしい。

 

ゴイサギ版ダフニスとクロエは、まだ他にも幾組もいた!



まだ工事に入る気配はなかったが、鳥見の先輩Mさんが県の土木課に問い合わせ、
やはりこのコロニーが工事予定区間に入っている事が分かった。
看板には工事期間が8月30日までになっている。
ちょうどサギたちの子育て真っ最中の時期である。
野鳥の会に働きかけて意見を取りまとめ、工事の中止か延期の要望を県に出すことにした。
意見をまとめるといっても、サギコロニーに対する想いの温度差があり、
珍しい鳥ばかり追いかけ、サギのようなありふれた鳥にあまり関心がないらしい
会員もいたり、自分のフィールドの観察や保護活動で手一杯だったりもする。
このコロニーは車で行きにくい所なので、近郊に住みながら
まだ一度も足を運んだことが無い会員もいる。はがゆいほど反応が遅い。
「野鳥の会はまだ動きませんか?」「まだのようです。」

折しも、金沢市の中心にある中央公園の木々を、
イヴェントが開催しやすいようにと、県が40数本まとめて伐採する計画に
市民が反対の声を上げ、子供までがこの美しい木々を守ろうと行動したのに、
県は力で反対運動をねじふせ、伐採を強行したという事件があった。
自然が豊かな金沢市というイメージは完全に地に堕ちてしまった。
にも関らず、県知事は工事は正しかったとの1点張り。
土木工事と自然に配慮しない経済優先の県の姿勢が浮き彫りになった。
心地よい緑の川辺と小さな命を奪うことに対して何のためらいもない
ものにどうやって立ち向かえばいいのだろう。

 
この貴重なサギコロニーに関心を持ってもらおうと、広報活動を始めた。
同時に、何かの役に立つかもしれないと、私は去年このコロニーを
記録した映像をまとめたDVDの制作に取りかかった。






Posted by Ru Na - 2013.07.20,Sat
昨日はようやく平年並みの気温に戻って、やっと一息つけたと思ったら、
今日は朝から陽が照りつけて、
炎天下の鳥調査となった。

    

強い日差しを避けたくとも、長い道のりで涼しい木陰のある場所はほんの僅か。
汗だくになりながら、時おり持参の水を飲みながらひたすら歩く。
さすがに鳥たちも暑を避けて出てこない。スズメばかりが元気そう。
日向ですばやく砂浴びするスズメ。

  

キジバトもサッと飛んできてサッと日陰に入った。

  

河川工事で草木がほとんどなくなった川辺にカルガモもいない、

と思ったら、緑地公園の木立の下で避暑を決め込んでいる姿が点々と。

  

ぺったり座り込んでいる親子もいれば、落ち葉の下を熱心に掘り返している子もいる。

主食の草ではなく虫か何かを探しているのだろうか。



あちらこちらの葉にとまるハグロトンボが涼しげである。

  

合歓の花がひとつ残っていた。



アマサギが時々上空を飛んでいく。

サギコロニーから昼間上流に出勤しているらしい。
写真は撮れなかったが、この日初めてハチクマを見た!

貝殻橋まで来ると、橋の欄干にアオバズクが吐き出したペレットがあった。



ケニアに滞在していたことがある調査メンバーが、

今日の調査後にケニア料理を御馳走するるというので、
暑さにへばりながらも、午後わくわくと、
川にほど近い和風のすてきなお宅にお邪魔した。



自家製の野菜の和え物が幾種類も並ぶ食卓に、 

これまた自家製の野菜で作ったという夏向きケニア料理。
塩とトマトだけで味付けしたあっさりスープを、ナンと一緒に頂いた。
冷たいビールと美味しいお料理、広い窓から端正な日本庭園を眺めながら、
サギコロニーの問題点についての話し合いに熱が入ったのだった。

    

 
 
 
  
 
  
 
 
  
Posted by Ru Na - 2013.07.09,Tue
春から秋にかけ、何種類ものサギが集団で営巣するサギコロニーが
川の中州を中心に、その両岸にも広がっている。
去年はひと夏の間、サギたちの子育ての様子を観察して過ごした。



身近な鳥サギたちの、今まで知らなかった様々な行動や表情に驚嘆し、
その子育ての真剣さに感動の連続だった。
あまりにも愛らしいヒナたちのしぐさ。一生懸命羽ばたきの練習をし、

自由に飛び回れるようになった秋空は、生命の輝きと喜びで満たされていた。
今年も、サギたちはいつ戻って来るのだろうと心待ちにしていた。

4月に入って近くを自転車で行き来しているうちに、
気になる看板を見つけた。サギコロニーを挟む形に2枚立てられていた。
これが事の発端だった。

     
このサギコロニーのちょうど子育て時期に工事が始まる。
サギたちはどうなるのだろう。心臓がドキドキした。
野鳥の会の新人の私には、一体どうしたらいいのか分からず
途方に暮れたが、手をこまねいているわけにはいかない。
まだ工事にかかる様子はなかったが、とりあえず野鳥仲間に知らせた。
中流域の工事でいつも県と交渉してきたMさんが県の土木課に問い合わせ、
ちょうどサギコロニーのある、まさにこの場所が

川幅を広げる工事計画に入っている事を知った。
それから今日に至るまで、この素晴らしいコロニーを残すための
懸命の行動が始まった。

---------今年のサギコロニーの様子を春先から追ってみる。-----------------------------------------

3月22日日没後、車に乗せてもらってコロニー近くの橋を渡った時、
すっかり暗くなった川岸に沢山の白い点が一瞬見えた。
サギたちがもう戻って来たのかと思ったが、その後昼間に付近を通っても
サギがいる気配は無かった。

4月14日、桜が満開を過ぎた頃のコロニーの様子。



中州にはアオサギが1羽ぽつんといた。年中この辺りにいるお馴染みさん。



その4日後の4月18日。巣作りのためのサギが集まりはじめていた。





去年同様、いち早く集まっているのは沢山のゴイサギ。




脚が赤くなっているのは、繁殖の準備ができた印で、婚姻色と云う。



もう巣作りに取り掛かっているゴイサギ。



婚姻色で目が赤くなっているチュウサギもいた。


 
4月27日。すっかり新緑に包まれたコロニーの中洲に、サギと巣がどんどん増えてゆく。



巣に座って抱卵を始めている姿も見られるようになった。



相変わらず1羽でいるアオサギの周囲には、ゴイサギの幼鳥ホシゴイが。



仲睦まじいコサギのカップル。もうじき巣の準備が整いそう。



この日、件の看板を写真に撮って野鳥仲間に知らせた。





 
 
Posted by Ru Na - 2013.06.21,Fri
平年より遅れて入梅した北陸。いつもは梅雨といっても始めはなかなか
雨が降らないのだが、ここ数日のまとまった雨で、能登地方では土砂災害も起こっている。
20日金曜日、口能登に位置する“スペース滝”に、小品展の作品を引き取りに行った。
この日、加賀南部は雨雲にすっぽり覆われていたが、金沢以北は曇り空だけ。

“滝”に行く道中、また千里浜なぎさドライブウェイを通った。
さすがにこの時期、シギチはもう見られなかったが、
波打ち際にパラパラとウミネコの姿。
あどけない幼鳥が1羽、海を眺めたり少し歩いてみたりしている。

 

 

 

尾羽の一部が折れ曲がっているが、動くのに別に影響はなさそうだった。



前方にいる成鳥2羽と幼鳥の群の方に飛んで行った。

 

ウミネコ、カモメ、セグロカモメの識別は難しいが、
渡らないで夏も居続けるのはウミネコだけ。
「ニャー」と鳴くのもウミネコだけで、嘴の先が黒いという特徴もある。

 

荒い波を見つめては、時々砂の中のゴカイか何かをつつく。

 

親鳥や兄弟の側で安心しきった様子が可愛い。

 

雲が低く垂れ込める浜辺の、ちょっと素敵な情景だった。

 






Posted by Ru Na - 2013.06.18,Tue
初夏から夏にかけ、鳥たちは子育てに忙しい。
毎年のことながら、この真剣な生命の営みに頭が下がる想いである。
いち早く卵を孵した鳥たちの巣立ちビナが見られるようになった。

夕暮れのひと気がたえた川辺で、ヒナを連れて歩くカルガモ。



親鳥は辺りを警戒しながらヒナたちに目を配り続けている。
そんな親鳥の傍で、のびのび草を食べる小さなヒナたち。



今日の夕刊に、先日駅前の側溝に落ちて警備員に救出され、
親鳥に返された同じカルガモのヒナ6羽が、翌日同じ場所で亡くなっていた
という悲しいニュースが載っていた。巣立ったヒナが成長するまで
幾多の危険が待ち構えている。この8羽のヒナたちが無事に育つことを
願ってやまない。


サギたちの集団営巣地。

  

4月頃から、ゴイサギ、コサギ、チュウサギ、アマサギが集まりだし、
去年の巣を修理したりしながら抱卵を始める。




  

  

ゴイサギの幼鳥はホシゴイと呼ばれ、きれいな青白の成鳥になるまで
2年くらいかかるが、まだ翼が黄色いのにすっかり子育てモードの
まるでダフニスとクロエのような初々しいカップルも。


  

今年、このコロニーのある場所が河川工事の予定地になっていることを知り、
コロニーが潰されるかもしれないという危機感を抱いた野鳥の会の我々有志は、
5月半ば頃から動き始めた。






Posted by Ru Na - 2013.06.16,Sun
このところ平年より高めの気温が続き、この3日間は特に暑かった。
32℃を超えた水曜日、居間にエアコンを入れたが全然効かない。
室外機からも排水の1滴も出ない。いよいよこの古いエアコンも寿命が尽きたかと、
慌てて電機店に電話をかけたが、急な暑さで工事が混み合っていて
交換は週末になるという。
居間には水温が上昇すると具合が悪くなる金魚たちやメダカたちがいる。
氷を入れた容器を浮かべたり、水槽の外側にアイスノンを当てたり、
この暑さをしのぐのに大わらわだった。

そして土曜日、待望の雨が降った。
ちょうど鳥調査の日に当たってしまったが、恵みの雨には違いない。

    傘を差しながら歩くメンバー。

工事現場でも縄張りを頑張って守っているキジも、今日は雨に打たれていた。



    

コゲラが珍しく電線にとまって、雨を全身に受けていた。

 

雨の中で愛を語らっているハシボソ(?)ガラス。

 

雨のもたらす涼で一息つけたという風に、
鳥たちはむしろ雨粒を楽しんでいる様子だった。





飛び回っていると白黒にしか見えないツバメも、正面向きはこんな綺麗な色。
草木は生き生きして緑を濃くし、クマノミズキの白い花が瑞々しい。

 

スズメに巣を乗っ取られてどうなる事かと心配していたイワツバメたち。
隣り合わせの巣で、ちゃんと仲良く暮らしていた。

 

ミヤカワトンボ。水滴が嬉しそう。

 

葛の茂みには、オタマジャクシから生まれ変わったばかりの
小さな小さなアマガエルが、そこかしこにちょこんと座っていた。

 




  


Posted by Ru Na - 2013.06.09,Sun
産業展示館で3日間行われた金沢ペーパーショー。
今年は私は参加していないが、友人がポスターを出品しているので
見に出かけた。

     

広い展示場に紙を使ったパッケージデザイン、ポスター、折り紙工芸、書道など
いろんなジャンルのブースが並び、楽しい紙の祭典。

 

洒落た和傘のデザイン。



特に見ごたえがあるのは、日本グラフィックデザイナー協会が主催する
「やさしいハンカチ展 part 2」。
東北3県の子供たちの絵を元にデザインされたハンカチがずらりと並んだ。



これらは販売もされ、収益金は被災地の小学校に送られる。
「GREEN」がテーマのポスター展での友人の作品。



森を赤やピンクで表現したのが面白いと思った。

会場を出て、気になるサギのコロニーの様子見に川べりへ。
すっかり茂った緑の草木がいい香りを放つ。

  

5月の始め頃から鳴きだしたオオヨシキリの、生命に満ちた囀りが
今日も元気に叢を覆っている。

 

もうじきこの辺りも河川工事の重機が入れられる。
やすらぐ緑や命の輝きに何ら感動もない行政や人たちの手で。

            

 今年も多くのサギたちが子育てのために集まっているサギコロニー。






Posted by Ru Na - 2013.06.04,Tue
サギたちが川辺で採餌する光景がよく見られる季節になった。
堰堤で仲良く狩をするゴイサギ。



こちらは羽にまだ茶色が混じる若鳥。



最近よく、羽をこんな格好にしているアオサギを見かける。



羽を乾かしているのかしら。羽をうまく仕舞えない様にも見える。
どこか具合が悪いのではと心配になった。
後姿はこんな様子。



夜半から朝にかけ激しい雨が降った先日の午後、
河口の森に行ったら、アカテガニが沢山、川辺の道を横断していた。
その中にとても赤い子が。



草むらに逃げ込んだ後姿はこんなに鮮やかだった。



こちらは時々見かける地味な色。



まだ雨の名残で濡れてひと気のない道路を、
さあ我々の天下、とばかり横走りする姿が方々にあった。

川沿いの道を行くと、平ったい何かがもそもそ歩く。



亀! ・・・にしては亀甲紋があまりない。
草むらの手前で立ち止まり、「チー」と鳴いた。

近くの田の畦には冬鳥マガモのカップルがまだいた。












Posted by Ru Na - 2013.05.24,Fri
中央公園の木が伐採されるのを何とか救おうと、多くの人が尽力している頃から、
私もまた、サギのコロニーを挟むような位置二箇所に置かれた、河道掘削工事の
看板を気にして、野鳥仲間と情報をやり取りしたり様子見に走り回っている。
サギたちの子育てはこれからが本番。
コロニーには準絶滅危惧種のチュウサギも混じっている。
珍しい種が現れることもある。
コロニーの保護に、珍しい鳥を利用しなければならないのは、とても悲しいこと。
この世に絶滅危惧種や珍鳥などなく、どの鳥もみんなありふれていて、
それを人が皆慈しんでいる、そんな世界ならいいのに。

先日の日曜日に行った鳥調査。
河川工事が随分進み、鳥の種類も数もとても少なかったが、
キジは方々にいて、コンクリートで固められ草がなくなった河岸や、
むきだしの砂利の山の上などで、戸惑ったように鳴いていた。



小石の上を歩くイカルチドリ。
この小さな愛らしい鳥は、こんな場所に卵を産むが、
もうじきここも土で埋められてしまうのを、この子は知る由もない。





工事区間を過ぎると、今が盛りのニセアカシアが甘く香りだす。



工事区間にも沢山会ったこの木はみな切られてしまった。
妙なる五月。緑地公園の燃え上がるような緑に、白い野花や小さな実が混じる。







気温が高くて、少しぼおっとしながら歩く調査メンバー。

   

メンバーの1人に ―典型的な巣だね。― と、ほめられ(?)た
カラフルなハシボソガラスの巣。
電柱じゃないから感電の心配なし。抜群の色彩センス。



少し上流に行くと、崖に沿って重そうに枝を覆うタニウツギの薄紅色の花房。





その後河口の森まで足を延ばしてみたら、ここもニセアカシヤの花が
森に降る白い星のようだった。









Posted by Ru Na - 2013.05.24,Fri
金沢市の中心にある中央公園での、木の伐採が問題になっている。
フードピアなどのイベントを開催するのに、雨や雪が降ると地面がぬかるむので、
公園の中央にある邪魔な木を皆切ってしまい、アスファルトで固めてしまい、
「都市型の公園」にしようという県知事の意向で、最大45本の木を伐採することが
いつの間にか決められていた。
最も読まれている地元紙には、それに関する記事はほとんど載らず、
多くの金沢市民が気が付いた時には、既に伐採に向けた作業が始まっていた。

私も最初聞いた時には耳を疑った。
水害対策の口実で、河岸の樹木や草をことごとく切り払っている石川県。
今度は災害対策でも何でもなく、観光客を呼びやすいようにと、
金沢市民に愛されている憩いの場を潰そうとしている。
先日夕方、伐採作業が始まる直前、公園の様子を見に行ったら、
青々と今が盛りに若葉を揺らしている大きな木たちが、
みんな伐採予定地のフェンスに囲まれていた。
ねぐらに入る前の小鳥たちの囀りが賑やかで、高い梢には
子育て中の巣が幾つもあるようだった。
まさかこんな生き生きした樹木を殺すなんて想像もできない。

伐採に反対する市民グループが頑張って、抗議の声を上げ、
木を取り囲んだりしたのを、力で排除して22本が切られてしまった。
知事は説明は尽くしたの一点張りで、市民の悲痛な声も届かなかった。
そして無論、切り倒される木々の悲鳴も。






Posted by Ru Na - 2013.05.17,Fri
シギチ(シギ・チドリ)が見たくてしようがない私は、
“スペース滝”に行く途中で浜辺に寄ろうねと、予めリクエストしていた。
同行の小品展出品者の一人は、野鳥の会の心強い大先輩。
運転するのはプロのカメラマン。普段は鳥写真は撮らないけれど、
ちょっと興味を惹かれたようで、一緒に鳥を探してくれた。

高松SAから浜辺に降りると、先ほど車の中から見えたシギの小群が
前方の波打ち際にいた。
忙しげに動き回るかれらを、離れた所からそっと観察したり撮影したり。



「あれは何のシギ?アオアシシギかしら。」
「キアシシギみたい。とにかく撮影しておいて後で識別しましょう。」

撮影したビデオを後で見たら、チュウシャクシギも混じっていた。



群から少し離れてちょこちょこ走り回る小さな姿が二つ。



これはメダイチドリ。砂の中のゴカイか何かを食べている。



向うから人が来て、みんな一斉に飛び立った。
先に進み、千里浜なぎさドライブウェイへ。ここは砂浜の上を車で走れる。
波を間近で見ながらそろそろと行くと、前方にまた群を発見。



チュウシャクシギ20羽ほどが、波の動きに合わせて行ったり来たり、
忙しそうに採餌していた。














Posted by Ru Na - 2013.05.16,Thu
能登海浜道が無料化された記念の展覧会、“スペース滝”での小品展に出品している。
15日、他の出品者二人と共に、羽咋市滝港にある“スペース滝”を訪れた。

ここのところ続いている夏日が、さらに暑くなって気温は28℃。
海はきらきら光って、細かい白波が立っている。

  

途中で浜辺に寄り道して、シギ・チドリを見てから会場へ。

  

背後がすぐ滝港のこのアートスペースは、元魚網作業所を改装したもの。
広々とした空間の所々をパネルで仕切って、様々なジャンルの作品が
所狭しと並んでいる。

  

現代アート作家でもあるオーナーの中田さんによれば、
5月1日オープンしてからの後も、続々作品が持ち込まれ、
その点数は増え続ける一方とのこと。
今日私と一緒に来たカメラマンも、途中参加の一人。

能面と監視員人形のコラボが面白い。

 

奥の青や白の三角形が私の作品。



ステンドグラスの作品とも、何となくマッチしている。







私の小額の組作品も、こんなふうに桐箱の蓋をうまく使って展示して下さった。



この近くの高台にあるスタッフのN氏の別荘にお呼ばれした。
近辺では山田洋次監督の新作映画「小さな家」のロケを行っているとのこと。
木造の素敵なロッジの周囲には、バーベキュー用の石組みや木の上の秘密基地、
ブランコや竹の迷路まであって、夢のように楽しい山荘だった。
リビングの広い窓やテラスからは、刻々色と姿を変えていく海が一望できる。

  

滝港の風景。

  

あっという間に楽しい時間が過ぎ、日が長くなってまだ明るい海を眺めながら
帰路についた。




Posted by Ru Na - 2013.05.14,Tue
12日は愛鳥週間の探鳥会が県内3箇所で行われた。
例年なら私は城址公園に行くところ、気がかりな鳥がいるので河口の森へ。

3日前、河口近くの田植えが終わったばかりの水田でケリを見た。
1羽は鳴きながら飛び回ったり畦を歩いたり。



もう1羽は農道の真ん中に座り込んで動かない。



これはもしかしたら、こんな所に巣を作って抱卵しているのでは。
農作業の人も車も通る道なのに。

少し早めに家を出て、水田を見回してみたがかれらを見つけられなかった。
帰りにまた寄ってみようと森に向かう。
瑞々しい新緑が滴るように風に揺れ、小鳥たちの囀りがとても賑やか。
その数ずい分多そうである。鳥ばかりか巨大な望遠レンズのカメラを持った
野鳥カメラマンも相当数いるようだった。

  

森の着いて皆と合流するまでに、ルリビタキの♀らしい鳥に会った。



ルリビタキとキビタキの♀は、これまた識別が難しい。
ベテランの人たちと歩くと、正解を教えてもらえるのでとても助かるが、
この日は同じ場所に一度に多くの小鳥が飛び回っているので、
みんな其々別の場所を双眼鏡でのぞきながら、
「あれはルリビタキ」「いや、センダイムシクイでしょう」などと
言っているのが可笑しかった。
せわしなく動き回る鳥たちの中で、やっとオオルリ♂がしばらくじっとしてくれた。



ルリビタキは青い鳥。その羽に光が当たると、とても美しい。

 

サメビタキにも久しぶりに会った。



この日、皆で見た鳥は43種。
夏のように暑くて日差しが強い中、渡って来た夏鳥たちはとても活発で、
そのお陰で鳥見の人間たちも、元気いっぱいになっているようだった。

      

いつもよりゆっくり回った後、鳥合わせをして解散。
もう一つの気がかりな鳥の状態を確かめて、近くにいた鳥カメラマンと話す。
水場にムシクイたちが沢山集まっているというので、
帰りがけちょっと行ってみたら、
水車小屋の周辺は望遠レンズのカメラマンも大勢群れていた。
小川の小石の上を、センダイムシクイなどが忙しそうに飛び回るのを、
みんな黙って見つめていて、時々連写のシャッター音があちらこちらから。
小さな鳥たちを大きな人間の群がとり囲んでいる光景である。
そのうち1羽のキビタキが水浴びを始め、沈黙の群集に連写音だけが
ひときわ大きくなった。私もつられて何枚か撮影。







暑い上にお腹も空いたので、さあ帰ろう。
まだまだそこでねばっていそうなカメラマンたちの間からそっと抜け出した。

ケリが座っていた農道に、やはりケリの姿はなく、
心なしか道に小さな窪みだけが残っているよう、と見ていたら、
川の対岸からケリの鳴き声が聞こえてきた。
きっと巣の場所を変えたのだろう。
ケリは子育てに成功するまで1シーズン何度でも営巣するというから、
親鳥が無事でいてくれたのなら良かったと、少し安心して川沿いを行くと、
アオサギとゴイサギが並んで狩をする、初夏のおなじみの光景が
川に戻ってきていた。

   







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