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見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
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Posted by Ru Na - 2014.06.23,Mon
6月21日は夏至の日。一年のうち最も昼が長く、この日を境にまた日が短くなってゆく。
古代から人類も(他の動植物はもっと敏感だろう。)、これを特別な事と捉えてきたようだ。
日本より緯度が高いヨーロッパは、この時期いつまでも明るく、
留学で6月末にフランスに渡った時、最初に驚いたのは

夜10時になってもまだ明るいパリの空だった。
イギリスの古代遺跡ストーンヘンジでは、夏至の夜に大勢の人が集まって
朝までドンちゃん騒ぎをするらしい。
コンサートや、怪しい草を売る屋台まで出る、と
以前イギリスの従妹が言っていたのを思い出しながら、
さて日本では、この日をとりたてて語る事もなく過ごしている。

その21日の中流域鳥調査。とても蒸し暑い日になった。
雪見橋下流の工事は大分進み、右岸から重機が消えた。



以前はゴイサギの採餌のメッカだった、消えた堰堤の跡地に、ゴイサギが1羽。

           


川沿いの緑地公園では、胡桃が実っていた。

 

ヤマボウシの白い花が景色をさらに明るくする。

 

カルガモが小さな流れで涼んでいた。

 

芝の上でうずくまっていたキジバト。どこか具合が悪いようである。

 

その後、飛んで近くの木に止まったので、飛ぶ事は出来るようだった。
調査コースの上流の方へ向かうと、対岸の高い崖の中ほどに
アオサギがとまっていた。

 

数が少なくなったイワツバメ。



ハルジオンの風に揺れる花邑が、暑さにへばり気味のメンバーに、
一服の涼を運んでくれた。

          

 

電線上で羽づくろいするセグロセキレイの幼鳥。





帰り、緑地公園の中を通る。
この黄色い花の名を、私はまだ知らない。
以前、ヒヨドリが種を運んできたのか、庭にひとつだけ
花咲いた事があったが、翌年には消えた。

 

梅雨の季節を清々しくするアジサイの色。

 

その風景を楽しんでいたら、草むらからキジの夫婦が走り出で、





すぐに遊歩道の向こうの叢に隠れた。


 



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Posted by Ru Na - 2014.06.20,Fri
4月22日、コロニーに集まったサギたちは、せっせと巣作りをしていた。
その中で、時々作業を休んでじっとしているコサギが1羽。
 
 
     
  (手前のコサギは、ディスプレイをしている。)

腰を作りかけの巣にそっと降ろし、またそっと浮かせるを繰り返している。
そのお腹の辺りが何となく丸い。
巣材を運んできた♂が、気遣わしげに寄り添う。

 

この様子はもしかしてと、(ビデオカメラのi80倍ズームで)見ていたら、
うーんと力んでいるよう。

 

 

身体を持ち上げたら、巣にコロンと薄青い卵が見えた!

 

すぐに巣に臥せって卵を温めるのかと思ったが、
戸惑ったように卵の周囲の巣材をつついたり、
2羽で巣の上をぐるぐる回ったり、なかなか巣に座らない。

 

もしかすると初めての産卵で、自分で産んだ卵に驚いているのかもしれない。
その日、日暮れになってもついに巣に座る姿を見られなかった。

翌日、ちゃんと抱卵しているかな、と見に行ったが、
相変わらず巣の上に立って、巣材を追加しては巣を補強し続けていた。
卵がちゃんとあるかどうかは見えなかった。

 

数日後、やっと巣に伏せっている姿があったが、
その後葉が茂って、巣自体が見えなくなった。

コロニーでは現在ヒナが次々と誕生し、巣立ったコサギのヒナも増えてきたが、
どうもこの巣があった辺りにヒナがいるのかどうかが判らない。





Posted by Ru Na - 2014.06.18,Wed
4月の半ば過ぎに、コロニーに戻ってきたサギたち。

 

ゴイサギは早速巣作りにかかり、



いち早く抱卵を始めた。



コサギは盛んに自分をアピールするディスプレイ。



羽を膨らませて腰をすとんと落としたり、繁殖期に出る飾り羽を見せびらかす。

 

チュウサギのディスプレイもとても優雅で美しい。

 

つがいになると、並んで仲良く羽づくろいし、相手の羽を嘴で撫で合っている。



コロニーの方々で広げられた飾り羽が、まるで花の綿毛のよう。



♂が巣材を探しに行って、巣作りが始まる。



          

巣材を渡すコサギの♂。

 







Posted by Ru Na - 2014.06.10,Tue
今月から夏季の定例探鳥会は朝6時集合である。
早朝のサギたちの様子も見たいし、早めに家を出た。
早目と言っても、とっくに日の出時刻を過ぎていたが、
曇り空のどんよりした暗さ。朝の涼しさが重宝で、散歩の人出も多い。
川沿いの遊歩道で、キジも1羽、セグロセキレイと共に散歩していた。

 

サギコロニーに寄って、サギたちの活発な姿を見、
この風景がすばらしいと話しかけてきた散歩のご夫婦に
いろいろ説明していたら遅くなってしまった。
途中の水田にはカルガモ。胸の色がマガモとの交雑種に見える。

 

探鳥会は五月の時に比べて鳥が少ない。
とりどりの植物を見て歩く。



           

まだ開かぬうちに虫に食べられたのか、穴が並ぶアートなクマザザの葉。

  

海岸ではハマヒルガオが花開き、チガヤが白い穂を風になびかせていた。

           

 

ホオジロがきれいな歌を聞かせてくれた。

 


鳥合わせをしているすぐ側の木に、コゲラがいた。



こんな近くに、と皆が見ている前で、するりと幹の穴に入ってしまった。
人がよく行き来するこんな場所に巣を作っているらしい。
今回は鳥の種類は少なかったものの(24種)、森の方々でムクドリが
大群で騒いでいた。巣立った若鳥も多いようだった。

 


木立で騒いでいたムクドリのお目当ては、山桜のサクランボ。

   

解散してから、今年は巣が少ないと気になっていたアオサギを見に。
木々の間からアオサギが巣をいくつも架けている松が見えた。

 

良かった。ちゃんと子育てをしていた。
少し大きくなったヒナがいる巣もあった。



帰り路、水田に餌取りをするチュウサギの姿。

 

サギのいる田園の眺めはすばらしい。日本の原風景であり、
その水田が農薬漬けではなく健康な田という証拠である。
この風景を守っていきたい。

サギコロニーにまた寄り道。

雨の心配をしていたのに、ぎらつく太陽にじりじり焼かれて、
あまり長くは居られなかった。



チュウサギの元気なおチビさんたち。


 




Posted by Ru Na - 2014.06.07,Sat
今年はいつまでも涼しいねと言っていたら、
5月末からいきなり真夏のような高温が続き、雨もほとんど降らず、
川の水位もずい分下がった。
強い日差しに晒されながら、水の少ない川辺で餌取りするゴイサギ。

 

生え変わり時期なのか、羽の1本が抜けかけているアオサギ。

 

北陸も梅雨入り。やっと雨が降ると思いきや、
まだ只蒸し暑いだけ。

庭はドクダミの花盛り。この十字形の白い花が咲くと、
6月になった実感がわく。

 

カタバミも可憐な花をのぞかせる。

 

この時期は、ゼラニウムなど赤い花の季節でもある。

 

 


今年もヒヨドリが喜ぶグミの実が実った。

 

鳥だけでなく、私も大好物。眺めているだけでも幸せな気分になる。



と思ったら、グミ酒にするからと、実の半分が枝ごと切られてしまった。

暑さ対策をしながら、サギコロニーの観察と記録に通う途中、
コチドリが2羽、小石の川原を走り回っていた。
何事かとカメラのズームで見ると・・・・。



小石の間にうずくまるハシボソガラスが何かしている。
どうもコチドリの卵かヒナを食べているようで、気の毒な親鳥たちは
カラスの周囲を走り回るのだが、なす術もない。

翌日、川の堤防の石垣の途中にある出っ張りにカラスが1羽。
変わった色をしていると、足を止めて見たら、
ハシボソガラスの幼鳥だった。
 


巣だったはいいけれど、まだ十分飛べないのが木から落ちたのか、
しきりに翼をばたばたさせるのだけれど、石の壁をそれ以上
飛び上がることができない。
強い日差しが照りつける。心配でしばらく見ていたら(ヒナは拾ってはいけない)
親鳥らしいカラスが樹上にチラリと見えた。これで一安心。
トビや猫などに見つからなければいいが。
そうすれば親鳥が、飛べるようになるまで餌を運び続けるだろう。

今鳥たちは子育ての真っ最中。
必死で自分の子を育てるために、他の子を捕食することもある。
自然の厳しさを垣間見た2日間だった。





Posted by Ru Na - 2014.05.21,Wed
鳥調査コースの終点、貝殻橋下では、アオサギと共にゴイサギが餌取りをしていた。

 

毎年ゴイサギがずらりと並らぶ光景が夏の風物詩だった下流の堰が

工事で壊されてから、ゴイサギの餌取り場所は少なくなった。

 


タニウツギの可憐な花。

  

解散してから、ニセアカシアの木に囲まれた土手の下の小径を歩いていたら、
道に大きな水溜りができていた。

  

見ると、浅い水の中に無数のオタマジャクシが・・・! 

 

こんな所に卵を産むなんて・・一体どうなるかしら、と先に進むと、
また小さな水溜り。

  

まさかと思ったが、ここにもオタマジャクシが泳いでいた!
晴天の強い日差し。2日後には雨という予報だがそれまでもつだろうか。
水を足してあげたいが、道具を何も持っていない。
アレルギー性皮膚炎の持病持ちの私は、素手で水に手を突っ込むことも出来ない。

     

気になるが、家で待っている用事も気になる。そのまま帰った。

二日後、雨の予報が一日延びて快晴になった。落ち着かない。
出かける用事のある方向とは逆で、時間もあまりないが、とりあえず
金魚用の使い古した網と容器を持って、自転車で件の小径に向かう。
小さな水溜りは完全に干上がっていた・・・・。
大きい方は木陰のせいか、地面の窪みが幾分深いせいか、水がそんなに減っていない。
しかし、それだっていつまで保つか分からない。

 

かれ等にも、こんな場所に卵を産んだかれ等の親にも、
この大変な状況を理解せよというのは、どだい無理な話かもしれないが、
オタマジャクシたちは幸せそうに、丸い大きな頭を小石に寄せて尻尾を振ったり、
暢気に泳いでいる。
かれ等の平安をしばし乱すが、まずゴム手袋をして、
プラスチックの深皿にペットボトルの水を入れ、網ですくったオタマジャクシを
そちらに移す。一遍に20-30匹くらい網に入る。
深皿が満杯になったら、折りたたみ式の筆洗バケツに移し、
それがいっぱいになったら、しばらく歩いて、川岸の草むらの中の
ちょうど淵のようになっている水場に空けに行って、そこでまた水を汲んでくる。
そんなことを40分くらい繰り返した。

 

ニセアカシアの白い花が風に揺れ、作業している間、コムクドリが飛び回ったり、
前方の木の枝で、モズが巣立ちビナに食事させている様子だった。
ズームして見たい、撮影したいっ!と思えど手は離せない。
タイムリミット。1000匹ほど川に移動させたが、
水溜りのオタマジャクシは
あまり減っていないように見えた。
それでも、水が蒸発して水溜りが小さくなっても、ジャクシ口密度が薄まったことで
生き延びられる子が増える可能性はある。
川に移した子たちのどれだけかは、ゴイサギのお食事になるだろうが、
全滅だけは免れるだろう。と、次のスケジュールに大急ぎで自転車でダッシュ。
翌日の夜になって、待望の雨が降った。





Posted by Ru Na - 2014.05.19,Mon
5月17日の中流域鳥調査は、雨あがりの大気が澄みわたり、
全てのものの輪郭がくっきり、を通り越すほど強い太陽光線に、
ほとんど風景が白っぽく見えるくらいだった。

   

河川工事は続いている。一体いつになったら終わるのか。



yukimi橋から下流を望む。両岸がコンクリートだけになった川景も、
空が映ると幾分美しく見える。

  

草のない護岸を行き来するイソシギ。

 

工事区間を過ぎると、花盛りのニセアカシアが甘い香りを放っていた。

  

コムクドリ、ムクドリが花に群れ、木陰には可愛いヒヨドリが。

 

光と影がちらちら揺れる梢で、モズも盛んに鳴いていた。

 

公園の駐車場の車の屋根に、セグロセキレイの幼鳥がとまっていた。
車の中でお昼を食べているらしいおじさんは、当然気付いていない。
双眼鏡やカメラを持った一行がそちらをのぞいているので、何事かと
思ったかもしれない。
強い日差しに焼けた鉄板の上で、幼鳥はずい分長くじっとしているので、
皆が心配していると、そのうち親鳥が飛んできて、
子の口に餌を入れてまた飛び去った。

 

高架下のイワツバメの巣は、去年からスズメにかなり占拠されているが、
それでも今年もここで営巣を続けるイワツバメが、田んぼの畦で、
巣材の泥を集めていた。

  

イワツバメの巣をちゃっかり自分のものにしたスズメが、
かわいいヒナに給餌している。

 

去年はスズメとイワツバメの巣がエリアを分けていたが、
今年は混じり合ってうまく共存しているように見えた。











Posted by Ru Na - 2014.05.14,Wed
探鳥会が解散した後、森をもう一回りした。
春の渡りのこの時期、珍しい鳥の情報も多く、探鳥メンバーの居残り組も結構いた。
日差しが強く、気温も上昇して初夏の陽気。
葉邑に落ちる陽がまぶしすぎる。

 

                 
探鳥会ではチラリとしか見られなかったシロハラホオジロ。
また会えるかなと、道端でお昼を食べている居残りメンバーと話していたら、
目の前の木に誰か止まったので、ビデオでズーム。
当のシロハラホオジロ君だった!
そのうち地面に降りて草の実をついばみ始めた。

 



 

頭の白い線が特徴。

 

こんな顔。

 

 

何人もに囲まれても、一向平気で食事を続ける森のアイドル。
ベテランの話によると、いつもこんなふうに人を怖がらないらしい。
そのうち親子連れの行楽客が通りかかったので、
さすがに飛んで行ってしまった。

小道を歩いていると、小川にかかる橋の上で、他県から来たらしい3人が
撮影機材を横に置いて、皮肉っぽく話している。
「さっきアオバトを大勢がずい分熱心に見ていたけれど、
ここじゃアオバトが珍しいんですかね。どこそこには普通にいるのだけれど。」
珍しい鳥じゃなければ関心がないのかな。
話している彼らの足元、橋の下では、シジュウカラの子が水浴びし、
親鳥がその子の口に餌を入れる素敵な光景が展開していたのに、
全然気付いていない様子だった。

さて帰ろうと下る林道の前方に、カワラヒワがパラパラ降りてきて
食事を始めるものだから、先に進めない。

 

仕方がないので、近くにいた鳥見の男性とのんびり話しながら
カワラヒワの食事が終わるのを待っていたら、
虫捕りの子供たちが駆けて来て、カワラヒワは飛び去った。

さらに河岸の道でも、前方にマミチャジナイ。

 

  「これからごはんだから邪魔しないでね。」 

 

なかなか先に進めない嬉しい出会いが多い鳥見日和だった。







  
Posted by Ru Na - 2014.05.12,Mon
5月11日は森での定例探鳥会。
集合の前に一回りしたいと、いつもより早く家を出た。

巣ごもりのせいか、近頃めっきり姿をみなくなったカルガモが、
川のあちらこちらで朝日を浴びていた。
4羽並んでお食事中。

 

今度は3羽でぐるぐる回る。

 


快晴の日曜日。早朝から森に詰めているらしいバーダーが
相変わらずそこかしこに溢れている。珍しい鳥も増えているようだ。
この森は渡りの中継地になっていて、朝入った鳥が夕にはもう抜ける
ということもしばしばあるので、みんな鳥探しに必死である。
珍し系の鳥スポットから少し外れた林道に入ると、
アカハラちゃんがお出迎え。
先日から、同じツグミ科のマミチャジナイと仲良く採餌しているのに
よく出会った同じ子たちのようである。





まぶしいくらいの緑が茂った木々から、いろんな囀りが降ってくる。

     

キビタキ、ルリビタキ、サンコウチョウ、ムシクイ類・・・・。
ホオジロが美声を披露していた。

 

とある場所に差しかかった時、誰かがすぐ近くの梢にいるアオバトを見つけた。



桜の若葉とまったく同じ色をしている。
狭い林道にギャラリーはどんどん増えるが、アオバト君は意に介さない様子で、
熱心に桜桃の実を食べ続けていた。







 

アオバトの食事をゆっくり観察した後、コサメビタキにも出会った。

 

この日観察された鳥は、声のみで確認も含めて43種。
じっくり時間をかけて回り、リーダーの説明も丁寧で解かり易く、
愛鳥週間の充実した探鳥会だった。









Posted by Ru Na - 2014.05.12,Mon
いつの間にか夏鳥も増えてきた。森に行く途中でも色んな鳥に出会う。
ケヤキの明るい梢には、かわいいコムクドリが群れていた。



森の近くの水田では、コチドリのカップルの姿も。



川では3羽のバンが元気に活動していた。仲良くしてね。(去年は3羽で喧嘩していたので)



森は全国的にも有名な探鳥スポットで、渡って来たばかりの夏鳥ラッシュ。
それを一目見たいと、遠方からのバーダーも多く、
至る所で三脚に乗せた大きな望遠レンズが林立していた。
数日前から滞在しているシロハラホオジロ。
日本では滅多に見られないとあって、この子がお目当ての人が多いようだ。



小川ではコルリがチラリときれいな青い羽を見せてくれた。
でも実は、私が一番会いたかったのは、



普通のツグミ。



森に来るたび、「来たね。来たね。」といったふうに鳴いて、
帰りがけに、「ツグミちゃんたち、またね。」と声をかけると、
いつも近くまで出てきてくれていた。
5月に入り、ベテランらしいバーダーに「ツグミを見ませんでしたか?」
と、聞きまわっても、もういないようだと言う答えばかり。
みんなシベリアに旅立ってしまったのかと、淋しいような思いをしていたら、
連休を過ぎた7日に、(最後の?)1羽に出会うことが出来た。



よく止まっているお気に入りらしい木の上で、のんびり羽づくろいをしていた。
どうか北への道中無事でありますように。また秋に会いましょう。










Posted by Ru Na - 2014.05.10,Sat
この連休は遠出をせず、時間があれば(と言うより、時間を作っては)
戻ってきたサギたちの様子を見に行った。
雨は少ないが気温は低めで、爽やかな皐月の風が誘うので、
ついでに新緑がまぶしい森まで、何度も足を伸ばした。



              

道の途中で久しぶりに会ったイソヒヨドリ。
3月-4月はよく、イソヒヨ君の場所を通るたび、いるかな?と、見渡すと、
私を待ち構えていたかのように近くまで出てきてくれたのだった。



どっしりとして、貫禄がついたみたい。
そういえば、近くでイソヒヨドリ♀に会ったことがある。
イソヒヨ君のお嫁さん?



さて、夕刻の森に入ると、早速オオルリがお出迎え。
あまりにもすばやく動いて虫を捕っているので、写真は十分撮れなかった。

ついで現れたのは、ウグイス・・と思いきや、エゾムシクイだった。



ウグイスによく似ているが、ウグイスには白い翼帯がない。



エゾムシクイをこんなに間近で見るのは初めて。
器用にすばやくホバリングして、捕まえた虫を食べていた。



「ああ、美味しかった!もっと食べよっと。」 



ムシクイが虫食いをしているのを見ていたら、
前方にトコトコ走り出た黒い姿。
これはもしや・・うわさのクロツグミ!



ちょっと走ってはぴたりと止まり、両足そろえて跳んでみたり、
やっぱりツグミの仲間だなあという動きが可愛らしい。



翌日センダイムシクイにも出会った。



やはりとても早く動き回るので、チラリと見えた白い頭央線で
かろうじて識別。ムシクイの識別は、私には難しすぎる。

しだいに暮れる林道に、こんな森の住民も現れた。











Posted by Ru Na - 2014.05.07,Wed
夕暮れの森を散策するのが好きである。一日の終りの残照が木々に映え、
束の間の鮮やかさを取り戻した森の色彩が、次第におぼろげな灰色に融けてゆく。

     
   

早春の頃の森を歩くと、まだ輪郭を際立たせている木の佇まいが、
まるでアールヌーボーの線画のようで、その自然の装飾的な造形を、
心ゆくまで楽しんでいた。


      

木立を透かして日が海に沈む時、空の一角が燃えるようで、
その輝きが後退するにつれ、空の色彩のグラデーションが刻々と変化する。

   

オレンジから紅へ、薄紅から薄紫、そして淡い水色から濃紺へ。
到底カメラでは捉え切れぬこの大気のシンフォニーを胸いっぱい吸い込む。

    

ねぐらに入る前の鳥たちの声がしばらく森の隅々まで満ちて、
その姿を見つけようと思っても、この頃になると小さなものは判別がつかない。
ただ、薄明かりに重なる妙なる響きを全身に浴びるのみ。

    

闇に沈む前の月は、いっそう美しい。

    

     

いつの間にか春に移った森に、ハナダイコンの白い花が揺れると、
夕暮れの森には甘い香りが漂う。

   

日がずい分と長くなった。空は一日を惜しむようにいつまでも夕映えの雲を残している。

    







Posted by Ru Na - 2014.04.29,Tue
大型連休の初めに城の庭園で行われる恒例の早朝探鳥会。
6時に集合し、新緑が柔らかな庭園を歩く。
今日は久しぶりの雨。といっても時々小雨が顔に当たる程度で、
ほとんど傘は必要なかった。

   

早朝の庭園はひと気も少なく、水気をたっぷり含んだ空気に
木々の淡い緑が滲み、苔が冴え冴えとしていた。

  

葉が空を覆い始めた木立に、美しい囀りが響き渡る。
夏鳥キビタキが春を謳歌しているのだ。



花見の頃に比べて、急に彩りが増えた庭園の随所に、
八重桜、菊桜がこぼれるように咲いていた。

  

                                                      

 

愛想良さすぎるキジバトのカップル。

 

 

                
 
 シジュウカラは庭園の至る所で、人をまったく気にせず活動していた。

 

カワラヒワは巣材集めに大忙し。くわえているのは、樹木に巻いてあったらしい
ビニール紐がばらばらになったもの。

   

セグロセキレイの愛くるしい幼鳥もいた。

 

散りゆく花と咲き初めた花たち。

 

              






 
 
 
Posted by Ru Na - 2014.04.21,Mon
4月19日は中流域鳥調査の日。快晴で光は強いが風はとても冷たい。
だいぶ水が引き草が茂りだした岸辺で、アオサギが機嫌良さそうにしている。

 

冬の水鳥コガモは、さすがに少なくなった。

   

工事区間の川沿いの道の脇に目を転ずれば、緑地公園には芽吹き始めた木々の
柔らかな緑。草むらの小さな花。春の色彩がどんどん増えていく。



              

芝の上にカワラヒワ。

 

ヒヨドリが名残の桜を熱心につついていた。

 

白い雪柳と今が満開のしだれ桜の見事な対比。

  

2本のしだれ桜が薄紅色の大伽藍を作って、
その下に立つと、息が詰りそうなくらい花を連ねた枝が風に揺れて、
天蓋から降り注ぐ花の雨、雨。

 

工事区間を過ぎた所でカワセミに出会う。



更に上流の橋の下にキセキレイがいた。



工事区間より上流の、色んな植物が自生するこの地区も、
いつ手を付けられるか分からないが、
今、春たけなわのハコベやヒメオドリコソウが、爛漫に咲き乱れ、



            

ちいさな生命たちが、この輝く季節を満喫している。

  

草むらから1羽のキジが歩み出で、夏羽の絢爛な色彩を誇っていた。

  

  


 
  
  
  
Posted by Ru Na - 2014.04.18,Fri
3月27日にサギコロニーに現れたゴイサギ5羽は、その後見かけなくなった。
4月5日、中州にコサギが5羽とまっていたが、夕暮れの頃いなくなっていた。
この頃もうサギたちは、今年のコロニーの様子見に時々来ているようだった。

  

 
 
4月11日、中州にコサギが6羽。そこに2羽が舞い降りた。
もっと戻って来るかなと、待っていたら、対岸にいたトビ1羽、
何を思ったか、中州のコサギたちに突進。
コサギたちはびっくりして一斉に舞い上がった。
そこへ丁度、上流の方から飛んで来た10羽ほどのコサギの群。
かれらは上空で合流して、ぐるぐる旋回を始めた。
いつになったら木立に降りるのだろうと、ずっと見ていたが、
群は次第に遠ざかり、北東の空に消えていった。
日が暮れても戻って来なかった。



 

その後、コロニーの近辺でコサギを見た日もあるが、
なかなか集まって来ない。
去年の工事で、中州や主要な木立は残ったが、
削られた部分はまだ草木が生えていないので、見透しが良すぎる。
特に左岸の中央は、広範囲にコンクリートの護岸が剥き出しで、
短い草さえ生えそうな気配もない。
サギたちは様子を身に来ては、これじゃあ落ち着かない、と
またどこかへ行ってしまうのか、今年もみんな戻って来てくれるのか、
私まで落ち着かなかった。

去年、みんなが中州に集まり始めたのを最初に確認したのは、4月18日だった。
(14日には誰もいなかった。)

この冬、ずっとお世話になっていた皮膚科が閉院し、新たな皮膚科に通い始めた。
アレルギー源を検査できるだけ検査してみましょう、ということになり、
15日に背中一面にパッチテストのパッチを貼られた。
2日後、3日後、1週間後にその反応を見る。
パッチが剥がされるまでの2日間、なるべくおとなしくしていなければならない。
前日の14日、コロニーの様子を見に行ったが、アオサギが1羽だけ。
サギたちがいつ戻るか気になるが、15、16日は家でじっとしていた。
パッチがはがされた17日の午後、早速コロニーへ。

柔らかな緑に包まれ始めたコロニーの木立を遠くから見て、
白い点々が沢山見えた時は、思わず心躍った。
今年もちゃんと戻って来てくれた!

  

スカスカした感じになった中州より、対岸の木立に集まっていた。
よく見ると、白いコサギに混じって、ゴイサギが沢山葉陰にとまっている。

 



コサギは60羽ほど、ゴイサギは100羽以上いるだろうか。
時々舞い上がって場所を変えたり、辺りを飛び回るかれらを
しばしうっとりと眺めた後、対岸-左岸へ回った。
左岸側から見ると、コロニーの周囲がスカスカしているのが一層よく分かる。
サギたちが集まっている木立との距離がとても近いので、
かれらにストレスを与えぬよう、もう少し周囲に草が茂るまで、
細心の注意が必要。

嘴の付け根や足先が婚姻色のピンクに染まったコサギ。



 

チュウサギも数羽混じっていた。(中央)

 

 

去年よく立ち話をし情報交換をしていた、近所の犬を連れた奥さんに
久しぶりに出会った。
サギたちは2~3日前から、ちょうど私がパッチテストを受けている間に
集まりだしたらしい。最初はゴイサギが朝沢山いたという。

再び右岸へ。
もう巣作りにかかっているゴイサギ、ディスプレイするコサギ、
ただ何となく木にとまっているサギたちを飽かず眺めて、
夕闇が迫るまで、いつまでも佇んでいた。

 




 
 
 
   
   
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