見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2018.03.30,Fri
以前、冬の初めに会ったハヤブサの子のことを書いた。
あまりに幼くてたより無げで、果たして無事に冬越しできるか
心配していた。
その後の大寒波、大雪。
生まれてから最初の冬が越せずに命を落とす野鳥が多いという。
この冬は、昨夏生まれの若い野鳥にとって、格別厳しい冬となった。
いつの間にか桜花がほころんでいる。
五月並の陽気の日が続いて、河岸に山をなしていた除雪捨て場の雪の壁も、
見る見るうちに小さくなった。
私は相変わらず何やかやと忙しく、特に午前中はスケジュールがびっしり。
夕方になってようやく川の様子が見に行ける。
何かと理由を付けては、結局毎日川まで行ってしまうのは、
ダイサギやアオサギなど、サギたちに会うためである。
冬の大ダイサギは、春シベリアに渡るので、しばしの別れが惜しい。
最近は会える日と会えない日が交互する。
会えないと、いよいよ行ってしまったのか、と思って淋しくなり、
翌日会えると、ほっとすると同時に、早く渡らなくていいのかと
心配になる。
今日はもうダイサギの気配はなく、この川にいたダイサギはみんな
去ってしまった気がしたが、
それでももしやと、その姿を探していつもより少しだけ遠出をした。
風が冷たい。日も落ちる。もう帰ろうと引き返しかけたら、
護岸のまばらな枯れ草の中に、じっと動かない鳥の姿。
ハシボソかしら?何をしているの?と近づくと、
羽が茶色いハヤブサの若鳥!
驚かせないようにそっと遠くからズームして見る。
冬の初めに出会ったハヤブサの同じ子のような気がして
思わず話しかけた。
ハヤブサの子はじっと同じ場所に座ったまま、頭だけ動かして
こちらを見る。
見知ったものに対する人懐こい表情をして、警戒心の欠片も
ないような様子。
あどけない顔をして私を見る仕草が、とても馴染み深い感じがして、
ますます同じ子のように思えてきた。
それならば、無事に冬越しが出来たということ。
近頃時々、件のハヤブサの子のことを思い起こしていたので、
天が我々を再会させてくれたのだろうか。
それにしても、ハヤブサの子は一向に移動しようとしない。
身体の向きさえ変えず、動かすのは頭だけ。
どこか具合でも悪いのか?足に釣り糸でも絡んで動けないのか?
夕闇も迫る。だんだん心配になってきた。
「大丈夫?あんよ動かせる?もうねんねに帰らなくてもいいの?」
私は、話しかけながら少しづつハヤブサに近づいて行った。
可愛い目で私の言う事を〔どのくらい分かっているか〕
一生懸命聞いているようだったが、5m位に近づいた時
ようやく仕方なさそうに飛び立った。
良かった! ちゃんと飛べるのだ。
ほよほよとした頼りない飛び方だったが、とりあえず飛んだ。
それで私も一安心して帰路に着いた。
あまりに幼くてたより無げで、果たして無事に冬越しできるか
心配していた。
その後の大寒波、大雪。
生まれてから最初の冬が越せずに命を落とす野鳥が多いという。
この冬は、昨夏生まれの若い野鳥にとって、格別厳しい冬となった。
いつの間にか桜花がほころんでいる。
五月並の陽気の日が続いて、河岸に山をなしていた除雪捨て場の雪の壁も、
見る見るうちに小さくなった。
私は相変わらず何やかやと忙しく、特に午前中はスケジュールがびっしり。
夕方になってようやく川の様子が見に行ける。
何かと理由を付けては、結局毎日川まで行ってしまうのは、
ダイサギやアオサギなど、サギたちに会うためである。
冬の大ダイサギは、春シベリアに渡るので、しばしの別れが惜しい。
最近は会える日と会えない日が交互する。
会えないと、いよいよ行ってしまったのか、と思って淋しくなり、
翌日会えると、ほっとすると同時に、早く渡らなくていいのかと
心配になる。
今日はもうダイサギの気配はなく、この川にいたダイサギはみんな
去ってしまった気がしたが、
それでももしやと、その姿を探していつもより少しだけ遠出をした。
風が冷たい。日も落ちる。もう帰ろうと引き返しかけたら、
護岸のまばらな枯れ草の中に、じっと動かない鳥の姿。
ハシボソかしら?何をしているの?と近づくと、
羽が茶色いハヤブサの若鳥!
驚かせないようにそっと遠くからズームして見る。
冬の初めに出会ったハヤブサの同じ子のような気がして
思わず話しかけた。
ハヤブサの子はじっと同じ場所に座ったまま、頭だけ動かして
こちらを見る。
見知ったものに対する人懐こい表情をして、警戒心の欠片も
ないような様子。
あどけない顔をして私を見る仕草が、とても馴染み深い感じがして、
ますます同じ子のように思えてきた。
それならば、無事に冬越しが出来たということ。
近頃時々、件のハヤブサの子のことを思い起こしていたので、
天が我々を再会させてくれたのだろうか。
それにしても、ハヤブサの子は一向に移動しようとしない。
身体の向きさえ変えず、動かすのは頭だけ。
どこか具合でも悪いのか?足に釣り糸でも絡んで動けないのか?
夕闇も迫る。だんだん心配になってきた。
「大丈夫?あんよ動かせる?もうねんねに帰らなくてもいいの?」
私は、話しかけながら少しづつハヤブサに近づいて行った。
可愛い目で私の言う事を〔どのくらい分かっているか〕
一生懸命聞いているようだったが、5m位に近づいた時
ようやく仕方なさそうに飛び立った。
良かった! ちゃんと飛べるのだ。
ほよほよとした頼りない飛び方だったが、とりあえず飛んだ。
それで私も一安心して帰路に着いた。
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