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Posted by Ru Na - 2016.06.26,Sun
国民投票の結果、EU離脱を決めた英国。
その衝撃のニュースがその後も収まらない。
私は、何とかぎりぎり残留になるのでは、と思っていたのだが、
この結果を聞いても、「ああそうか。やっぱり大英帝国。」
という感想というか、感慨があった。

週に一度ほど電話をくれるイギリスの叔母は、最近の移民問題を
憂えていたし、社会保障が充実している英国に、どうしても
移民や難民が押し寄せる現状は、元々の住民には、居心地の悪さに
なっているのだろうことは想像に難くない。

それにしてもこの衝撃のニュースは、経済問題ばかりに終始している。
新聞で読む限り、あらゆる国の首長のコメントは、
世界経済に及ぼす悪影響を第一に挙げているように思われる。
それより、欧州の端の島国がこれまで独自の立場を持ってきた歴史、
それで培われてきた気質というものに、あまり言及していないのが
気になる。

“英国とヨーロッパ”、と以前よく言っていたように、
英国はヨーロッパと一線を画している意識が強いのだろうと思う。
その点は、“日本とアジア”、というように、日本人が日本は
他のアジアの国と違うという意識を持っているのに似ているかもしれない。
しかし日本人が万世一系の天皇と、単一民族と思い込んでいる(本当に思い込
らしい。日本人の遺伝子を調べると、種々雑多な民族が交じり合っている
と、以前読んだことがある。)に対し、
英国はケルトやサクソン、ノルマンと、次々違う民族が入って来て
国を作ってきた歴史がはっきりしているし、
ウエールズ人やスコットランド人に、英語の教科書で習ったように
「あなたはイングリッシュ?」と聞くと、怒る人は多い。
イングランドはUK-英国の一部で、イングリッシュ=英国人ではない。
王室の姻戚関係も欧州全体に繋がっているし、
日本と他のアジアの国々との関係より、もっとヨーロッパの他の国と
歴史的、民族的、文化的関係が深く、そういう点では欧州大陸の国々同様、
この国は特別他国とは違っていると、はっきり線引きできないものが
あるように、はたからは見えるのだが、
それでも、英国は英国、といった独特な何かがあるのを
私も実際に肌で感じてきた。



 (英国に対する想いを、これからもまた時々書きたいと思っています。)

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