見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2015.12.20,Sun
河口の森の川の中州を塒にしているカワウたち。
秋から春にかけ、夕方の中州の木に70~80羽とまって、
「ブブブ・・・ブツブツ・・」と、まるで人が低い声で
おしゃべりしているみたいに鳴いている。
ひょうきんな顔で互いに何か話し合っているような様子は、
何だか呑気な感じで、表情豊か、短い尾をきゅっと持ち上げる
仕草などがとても可愛らしい。
何故かバードウォッチャーにはあまり注目されない鳥だが、
私には面白くて見飽きない鳥である。
早朝、遠征して元気に飛び回り、せわしなく水に降りたり潜ったり。
夕方戻って来ると、中州近くの水面で大行進することもある。
それから大きく飛びまわり、次々塒の木にとまるのだが、
先日見ていたら、1羽が枝まで飛んで来て着陸・・・のつもりが・・・
するっとそのまま下に滑って落ちた。水面近くの空中で体勢を立て直し、
大きく旋回して再び目指す枝へ。ところがまた足を滑らせ落下。
3度目の正直で、やっと枝にとまれた。
もしや足に何か問題でも・・・? と思ったが、
単にドジな子だったようだ。
カワウはどうやらヒレのある足で枝にとまるのが、実は苦手らしい。
無事木にとまったら、隣の仲間と何かやり取りしたり、
近くの枝を引っ張って遊んだりしている。
先日の探鳥会の前、口に大きくて平ったい白いものをくわえた1羽がいた。
何を食べているのだろう。
探鳥会の後、少し離れた場所に、この子がまだ口から白いものを出していた。
首を盛んに振ったり、げーげーと吐き出そうとしている。
ズームして見たら、大きなビニール袋だった。
上流の工事現場から流れて来たものかもしれない。
呑み込んだものが喉に引っ掛かり取れなくなっているようだった。
もう1羽が気遣わしげに側に居るのだが、どうすることも出来ない。
そのうち対岸の陸に上がって、首を思い切り左右に振ったり、
羽を広げてバタバタやってみるが、ビニールは引っ掛かったまま。
朝見たより、だいぶ口の外に出ているので、
ここまでは頑張って吐き出したようだ。
何とかしてやれないかしらと、対岸に行ってみようと思っていたら、
2羽はビニールを引っ掛けたまま、上流に飛び去った。
この2羽は、いつも一緒に行動しているのをよく見かける
同じ仲良しペアのような気がする。
去年の夏の朝、まだ幼鳥の2羽だけが中州の木に残っていた。
好奇心旺盛そうな1羽が、くわえた木の枝で色んな遊びを考案中。
「ほら、こんなふうにすると面白いでしょ。」「ふーん、そう?」
といった会話が聞こえてきそうな情景を見た。
野鳥の個体識別は難しいが、何故かこの2羽が成長したあの子たちの
ような気が私にはして、いっそう胸が痛んだ。
その後何とか無事にビニール袋を吐き出せていたらいいのだが。
秋から春にかけ、夕方の中州の木に70~80羽とまって、
「ブブブ・・・ブツブツ・・」と、まるで人が低い声で
おしゃべりしているみたいに鳴いている。
ひょうきんな顔で互いに何か話し合っているような様子は、
何だか呑気な感じで、表情豊か、短い尾をきゅっと持ち上げる
仕草などがとても可愛らしい。
何故かバードウォッチャーにはあまり注目されない鳥だが、
私には面白くて見飽きない鳥である。
早朝、遠征して元気に飛び回り、せわしなく水に降りたり潜ったり。
夕方戻って来ると、中州近くの水面で大行進することもある。
それから大きく飛びまわり、次々塒の木にとまるのだが、
先日見ていたら、1羽が枝まで飛んで来て着陸・・・のつもりが・・・
するっとそのまま下に滑って落ちた。水面近くの空中で体勢を立て直し、
大きく旋回して再び目指す枝へ。ところがまた足を滑らせ落下。
3度目の正直で、やっと枝にとまれた。
もしや足に何か問題でも・・・? と思ったが、
単にドジな子だったようだ。
カワウはどうやらヒレのある足で枝にとまるのが、実は苦手らしい。
無事木にとまったら、隣の仲間と何かやり取りしたり、
近くの枝を引っ張って遊んだりしている。
先日の探鳥会の前、口に大きくて平ったい白いものをくわえた1羽がいた。
何を食べているのだろう。
探鳥会の後、少し離れた場所に、この子がまだ口から白いものを出していた。
首を盛んに振ったり、げーげーと吐き出そうとしている。
ズームして見たら、大きなビニール袋だった。
上流の工事現場から流れて来たものかもしれない。
呑み込んだものが喉に引っ掛かり取れなくなっているようだった。
もう1羽が気遣わしげに側に居るのだが、どうすることも出来ない。
そのうち対岸の陸に上がって、首を思い切り左右に振ったり、
羽を広げてバタバタやってみるが、ビニールは引っ掛かったまま。
朝見たより、だいぶ口の外に出ているので、
ここまでは頑張って吐き出したようだ。
何とかしてやれないかしらと、対岸に行ってみようと思っていたら、
2羽はビニールを引っ掛けたまま、上流に飛び去った。
この2羽は、いつも一緒に行動しているのをよく見かける
同じ仲良しペアのような気がする。
去年の夏の朝、まだ幼鳥の2羽だけが中州の木に残っていた。
好奇心旺盛そうな1羽が、くわえた木の枝で色んな遊びを考案中。
「ほら、こんなふうにすると面白いでしょ。」「ふーん、そう?」
といった会話が聞こえてきそうな情景を見た。
野鳥の個体識別は難しいが、何故かこの2羽が成長したあの子たちの
ような気が私にはして、いっそう胸が痛んだ。
その後何とか無事にビニール袋を吐き出せていたらいいのだが。
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金沢市在住の美術家
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