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Posted by Ru Na - 2015.12.12,Sat
このところ、日没後の明るさが残る時間が長くなったような
感じがする。天気の良し悪しのせいかしら?
そういえば毎年、冬至の来る前に、既に日が長くなったような気が
することがある。

サギが旅立つ時期になると、渡りに入る時刻、塒入りの時間と
日の入りの関係を捉えたくて、日没時刻をチェックしている。
コロニーのサギは、例年11月半ば過ぎにはいなくなるのだが、
今年は塒の場所が変わったせいか、数は減少しつつも、
まだ残っているので、日没後に塒にいるサギの数を数えに
コロニー通いと日没時刻のメモは続けていた。

荒天続きの11月末、母が足の疾患で入院したこともあり、
なかなかサギたちに会いに行けなかったが、
家と病院の往復に明け暮れた合間に数回、無理やり時間を作って
塒のサギを数えに行った。
その時の記録に、日の入り時刻を後でまとめて調べてメモしていたら、
12月に入っていつの間にかその時刻が、ほんの僅かだが
遅くなっているのに気付いた。

    

何故?? 冬至に向かってどんどん日が短くなるはずなのに。

  

どの時点で逆転が始まったのだろう?
 11月29日―16:38:36
 12月  2日―16:37:59
 12月  7日―16:37:37
 12月  9日―16:37:43
 12月10日―16:37:49
12月2日から9日の間のどの日かに、日没が一番早い日があるはずと
調べてみた。結果、6日と7日が16:37:37
この二日が今年一番日暮れが早かったということになる。

日没がまた遅くなるといっても、日の出時刻も更に遅いので、
冬至に向かって昼の時間は短くはなっている。
しかし、こんな逆転現象はどうして起こるのだろうか?
また、太陽の軌道の関係で、いったん遅くなった日没が
この冬の間にまた早まる事はあるだろうか?
さらに調べる。

   

地球から見た太陽の通り道―黄道は、夏は高い位置にあり
冬は低くい所を通る為、夏冬で日の長さ(日の出から日の入りまで)が
変わる。高い円弧はそれだけ距離が長いので日の出ている時間も長い。
というのは、小学校で習って誰でも知っていることで、
自転する地球の地軸は傾いているものだから、そんなことが起きてしまう。
しかも、自転するのに要する時間は24時間より約4分少ない。
そこでズレが生じる。
太陽の周りを回る公転軌道が楕円形なので、公転速度にも早い遅いの
変化が生まれるし、それらが重なって、相対的に正午の太陽の位置が
一定ではなく8の字を描くようになる・・・。
と、分かったような分からないような・・次第に頭が混乱してきた。

複数の動きが生み出す相対的なものが、日の出・日の入りの時刻に
大きく作用して、日ごとの日没時刻の変化が大きくなったり、ゆっくりに
なったり、逆転したりの現象になる、ということは何となく理解した。

   

とにかく、日の出が一番早い日、日没が一番遅い日が
夏至や冬至と一致しない、というのを初めて知った。
天文の知識を観念的に持っている人は、そんなこと当たり前
じゃないか、と言うかも知れない。
しかし、感覚的に捉えていたことに実際の裏付けがあったのは、
とても新鮮な驚きだった。

 







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金沢市在住の美術家
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