見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2015.08.21,Fri
3年前亡くなった吉田秀和さんのラジオ番組「名曲のたのしみ」から、
過去の番組を編集したスペシャル特集で、
待ちに待ったベートーヴェン・シリーズが、17日から四日間放送された。
美術や音楽には、記号的な言語、いわゆる話したり読み書きに使う“言葉”ではなく、
造形言語、音楽言語と言えばいいような別の言葉がある。
造形作品を制作する時は、“言葉”ではなく色や形や線や空間で思考するし、
音楽を奏でる時は音の流れそのものが思考になる。
ベートーヴェンの音楽は、世界や人間のあらゆることが詰まっていて、
汲めども尽きぬ泉のような、私にとっても常に特別の存在である。
1曲のピアノソナタを楽譜と指と鍵盤で追う時、
感情の流れや時や人生の移ろい、実存の根源といったような多くのもの
がたち現れ、変容しながら収斂し、泉の最も澄んだ光に導かれる想いがする。
昔よく、無人島に持って行きたい1枚のレコードは?なんて
友人同士で話していたが、無人島に持って行くなら、
私はベートーヴェンの32曲のピアノソナタの楽譜の方を選びたいと思った。
(後にバッハの平均律全曲の楽譜も捨てがたくなったが。)
音で思考していても、名状しがたいものを“言葉”に置き換えて
表現したくなるのも、人の常である。
また、他の人がどのようにその音楽を受け取っているかも
知りたくなる。
吉田秀和さんの評論は、深い感受を更に深く掘り下げて、
“言葉”とは別の領域に存在するものを、的確で誰にでも平易な“言葉”に
置き換えて、自分の感受をうまく“言葉”に出来ずにもどかしい思いを
している我々に見せてくれる。
そして、はっとするような新しい視点に気付かせてくれる。
過去の番組を編集したスペシャル特集で、
待ちに待ったベートーヴェン・シリーズが、17日から四日間放送された。
美術や音楽には、記号的な言語、いわゆる話したり読み書きに使う“言葉”ではなく、
造形言語、音楽言語と言えばいいような別の言葉がある。
造形作品を制作する時は、“言葉”ではなく色や形や線や空間で思考するし、
音楽を奏でる時は音の流れそのものが思考になる。
ベートーヴェンの音楽は、世界や人間のあらゆることが詰まっていて、
汲めども尽きぬ泉のような、私にとっても常に特別の存在である。
1曲のピアノソナタを楽譜と指と鍵盤で追う時、
感情の流れや時や人生の移ろい、実存の根源といったような多くのもの
がたち現れ、変容しながら収斂し、泉の最も澄んだ光に導かれる想いがする。
昔よく、無人島に持って行きたい1枚のレコードは?なんて
友人同士で話していたが、無人島に持って行くなら、
私はベートーヴェンの32曲のピアノソナタの楽譜の方を選びたいと思った。
(後にバッハの平均律全曲の楽譜も捨てがたくなったが。)
音で思考していても、名状しがたいものを“言葉”に置き換えて
表現したくなるのも、人の常である。
また、他の人がどのようにその音楽を受け取っているかも
知りたくなる。
吉田秀和さんの評論は、深い感受を更に深く掘り下げて、
“言葉”とは別の領域に存在するものを、的確で誰にでも平易な“言葉”に
置き換えて、自分の感受をうまく“言葉”に出来ずにもどかしい思いを
している我々に見せてくれる。
そして、はっとするような新しい視点に気付かせてくれる。
PR
ブログ内検索
カレンダー
プロフィール
HN:
Ru Na
性別:
女性
職業:
金沢市在住の美術家
カテゴリー
最新記事
(11/13)
(07/23)
(08/30)
(09/01)
(03/20)
(12/10)
(07/25)
(02/28)
(11/08)
(07/25)
(04/17)
(12/31)
(11/30)
(10/31)
(09/30)
(08/31)
(07/31)
(06/30)
(05/31)
(04/18)
(03/31)
(02/26)
(02/22)
(01/30)
(12/17)
アーカイブ
訪問者
最新TB
リンク
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"