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Posted by Ru Na - 2015.07.21,Tue
サギコロニーのカウント調査と個人的にした再調査の後、
コロニーの周辺では気がかりな事が続いている。

 

川原の夏の草刈が始まった。
河川課や業者へオオヨシキリへの配慮を頼む。
同時に、河川課から委託されたという護岸の状態調べの業者が
いたので、また河川課に工事予定を問い合わせたり、
そうこうしている間にも、トビやカラスのせいではない
サギの一斉飛び立ち。軽いパニック状態は人が何か悪戯をしているせい。
サギの営巣場所にごく近い左岸の遊歩道で、
怪しい言動の二人を二組見た。

いつも犬の散歩をしながら、サギを見守っている近所の奥さんから、
サギの頭だけ二つ落ちているのを見た、というショッキングな話を聞く。
猛禽かキツネかタヌキの仕業と思われるが、
人の犯罪行為の可能性も捨てきれない。
営巣場所の木立に入れそうな隙間が、遊歩道横に作られていた。

台風が目前に迫っている時も、去った直後もコロニー通い。
暑い日中は、庭の池の水温が上昇しないよう、周囲の水撒きを
頻繁に行い、家の事を大急ぎで片付け、夕方に向けて出かけ、
日没後15~20分までコロニーの観察と監視。
帰ってすぐ色んな片づけ、やっと遅い夕食。
撮影したデーターをPCに取り込んでから、ようやく一休み。
夜中に再び起きて、自分の仕事。
と、結構ぎりぎりの多忙生活を続けている。

夜中にふとTVをつけた。
チャイコフスキーの四季の「秋の歌」を、若い女性ピアニストが
森の中で弾いている。
番組表を見ると、ベルリン郊外の森の中のコンサート。
この上もない繊細な音に、思わず惹き込まれた。
カティア・ブニアティシヴィリ、グルジア出身。
とても美しい人だが、画面はほとんど見ず、音だけ聴く。
ブラームスの間奏曲。ショパンやドビュッシー・・・・。
何という音色だろう。
全身ひりひりした痛みでできているような。

若い柔らかな感性は、そのまま外気に触れると
傷だらけになってしまう。だから薄い皮膜で覆って、
その皮膜を幾重にも重ねて、痛みを遠ざけるように
人は生きてゆく。
そして、いつの間にか皮膜そのものが外界への受容体と化し、
その下に敏感な神経があることすら忘れてしまう。

このピアニストは、そんな皮膜をほとんど身に着けていない様な、
そして、音楽を創造するものはもとより、
皮膜なしの剥き出しの痛みをも音にしているのだから、
そんな音楽を生のままで創造者と一体になって具現している様な、
ただただ驚嘆する音楽を、森の緑の中に放っていた。

 








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金沢市在住の美術家
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