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Posted by Ru Na - 2010.12.06,Mon
八幡神社を出た頃から、しだいに天気は下り坂。
これから敦賀半島を横断し、三方五湖に向かうのに、
コンビニに寄ってお弁当を買っている間に雨が降りだした。

resize1830.jpg 敦賀半島の付け根から、
 気比の松原を望む。
 半島のこちら側にも
 きれいな浜が幾つも連なっている。










しだいに雨は激しさを増し、敦賀半島の山中の紅葉もかすんで残念。
半島の西側に抜けると、ちょうど水晶浜に出た。
砂も水も水晶のようにきれい、ということで、日本の砂浜八十八選になっていて、
夏には関西方面からの海水浴客でいっぱいというこの浜も、
今は雨と強風でひどく荒れ、車から出てみたものの横なぐりの雨、
落ち着いて撮影するどころか、駐車場の公衆トイレの建物の陰から
のぞいて見るのがやっと。

resize1814.jpgresize1831.jpg











海上には風にあおられているサーファーの姿が点々とあった。
向こうの岬には原発が見える。
高速増殖炉もんじゅも、ここから遠くないはず。
よくもまあ、原発の近くの海に入る気になれるな、
というより、よりによってこんな綺麗な処をなんで原発だらけにしてしまったのだろう、と
荒れてもなお美しい海の色を眺めながら、やりきれない思いだった。

美浜町に入るトンネルの出口で、何かが目に飛び込んだ。
ほんの一瞬だったが、車道脇を悠々と歩いている猿の顔の鮮やかな薄赤色が
目の奥に残った。

久々子湖のほとりを通って三方五湖レインボーラインへ。
道はどんどん登って行き、右に左にと垣間見える五湖がしだいに低くなる。

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かなり登って、第一駐車場に到着。
ここはすでに見晴らしの良い展望台
になっていて、
海も湖も広々と見渡せる。
それにしても風が強く寒い。
時折さっと晴れるが、
次の瞬間また雨が降り出す。
水平線が霞んで空と区別がつかない。



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resize1838.jpgここから山頂公園には
リフトとケーブルカーがある。
せっかくだからと
ケーブルカーに乗り山頂へ。

これだけ登っただけなのに、
視野がかなり広くなった。
360度の海と山と湖の
大俯瞰。
と、見渡す間も無く、大粒の雨が
たたきつけるように落ちてきた。
景色は忽ちかき曇り、
一面鉛色に暗くなり、
強風に足を掬われそうになる。


resize1869.jpg


 細長い公園を、風に逆らいながら
 やっと進み、
 ようやく展望テラスが屋根代わりに
 なっている下層階に避難。
  
 しかしここも吹きさらし。
 (奥にはカブトムシが冬眠する
 大きなガラスケースがあった。)
 



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雨は真横から吹き付ける。
ケーブルカーで一緒だったカップルは、早々と降りてしまった。
公園内の建物はみんな閉まっていて、中に入れない。
やっとのこと、小さな茶室の建物の陰で、しばらく雨風をしのぐ。
雲は速く流れ、ところどころ破れ目から光が落ちるので、
霞んだ遠景にスポットライトが移動するように、
一瞬だけ明るみ、たちどころにまた灰色に沈む。

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resize1845.jpg
















雨風が治まった、とその瞬間、二重の虹が現れた。

resize1847.jpgresize1848.jpg











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 それも見る間に消えてゆき、
 一片の白い小さな雲にかかる
 梯子の様になってしまった。












resize1872.jpg

今や訪問者は我々だけになって
しまった公園の、
ささやかなバラ園で、
管理人らしい小父さんが一人
黙々とバラの手入れをしていた。








resize1857.jpg
 最初に避難したテラスの上には、
 「誓いの鍵」を奉納するコーナーが。
 かわらけ投げができる場所もある。










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resize1861.jpg

めだか村という小さな流れもしつらえてあったが、
いくら目を凝らしても、めだかの姿は見えなかった。
横には、「めだかたちは寒いので一番底に潜ってじっとしています。」
と、張り紙があった。

刻々と天気は変わる。

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resize1875.jpg

陽が射すと、周囲の山の紅葉がこんなにもまぶしい。
光と影が交錯するスペクタクルを、もっと見ていたかったが、
あまりにも寒く、山頂を降りた。
土産物屋でしばらく暖をとって外に出ると、
海側の空には竜巻が垂れ下がっていた。

resize1868.jpg

一路金沢へ。
帰ってから、その日福井と石川で、屋根が飛ばされるなど
竜巻の被害が数件あったことを知った。

resize1873.jpg


 お土産屋さんの入り口にあった
 植物でできた大きな亀。



 

 お土産のカニの格好をしたリーフパイ。
 カニは入っていなかった。

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