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Posted by Ru Na - 2014.01.13,Mon
成人の日の今日は、日本野鳥の会の全国一斉ガンカモ調査の日でもある。
県内でも12箇所同時に、ガンやカモ類などの水鳥の種類と数を調べた。

雪の降りしきる厳寒の川の中流域にも、大勢のメンバーが集まって
双眼鏡やカメラで水鳥の姿を追った。

   

工事だらけの河川。こんな祝日にも重機が休まず動いている。

   

大規模な河川工事が始まった2年前から、冬の水鳥は著しく減少。
それでも野鳥たちは、健気に工事現場のすぐ横で、かれらの活動をしている。
本来海にいるこのカモたちは、去年から何故か中流域に来ている。
1年前は1羽だけ。年末も1羽だったのが、年が明けたら2羽になっていた。
いつもつがいで仲良く水に潜ったりしている。




工事区間を外れた所に、水鳥の溜り場があるが、
今日はコガモとカイツブリが集まっていた。

 

 オオバンは少し下流でいつものマイペース。

 

工事中の可動堰にとまるカワガラス。
 
春になる前に繁殖を始めるこの小さな鳥は、工事現場に平気で出入りしている。
3月一杯かかるという工事が、巣作りに悪影響するのではと心配になる。
 

 

ずっとこの川を見てきたベテランの先輩の話では、
カワガラスは本来山の渓流にいる鳥。
20年ほど前に、傷病のため夏をここで過ごした1羽がいて、
その翌年の冬から、こんな街なかにカワガラスが急に増えてきたとのこと。
ケガしたカワガラスの仲間が迎えに来て、そのまま居ついてしまったのでは、
と先輩は考えている。

この調査では、ガンカモ以外にも現れた鳥の種類をチェックしている。
トビ、ハシボソガラス、セグロセキレイ、ハクセキレイ、イカルチドリ、
スズメ、エナガ、シジュウカラ、コゲラなどが雪をものとせず活動していた。
もうじき削られてしまう河岸の草地で、ホオジロやアオジが
いつものように枯れ草にとまったり、潜り込んだり。
かれらの居場所はどんどん狭められている。

 

夕方買い物に出るついでに、広阪休憩館で開催中の前支部長の野鳥写真展へ。

  

滅多に見られない鳥の写真がずらりと並び、
舳倉島が、渡り鳥の貴重な中継地であることを発見して世に知らせた前支部長の、
鳥の話が聞けるのが嬉しくて、3日連続で通ってしまった。

 

昨日、おとついと、やはり近くで開催していた「北前船で運ばれてきた染織品」展も
野鳥展の後、合わせて2日連続で見に行った。
藍染の布を刺子で補強しながら大切に使い続けた普段着や、風呂敷などの、
手仕事の妙、自然に生まれたデザインの美しさを堪能し、
物を大切にし、自然に対して謙虚であった時代に思いを馳せたのだった。



  
  
  
  
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