忍者ブログ
見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
[332] [331] [330] [329] [328] [327] [326] [325] [324] [323] [322
Posted by Ru Na - 2013.12.22,Sun
                   
 
二人展「森の二しずくⅡ」の会場で上映している映像「サギのコロニー2013」は、

河川工事から保護するため、この春から奔走したサギコロニーの記録映像である。
去年もけっこう撮っていたが、今年はサギコロニー通いをしながら膨大な量を
撮影した。
その一部は、「内川鎮守の森ギャラリーⅢ」でも上映したが、
鳥と自然がテーマのこの展覧会で、今年の春からサギが渡りに旅立つまでの
ダイジェスト版を、是非発表したかった。

工事のメドが着くまで落ち着かない日々を過ごし、
河川課と交渉するための資料作りやその下調べ、先の展覧会の準備、
体調を崩して何度もダウンしたりしていたので、
撮影した映像の確認や検証は後回しになっていて、
秋からやっと本格的な編集にかかった。
明けても暮れてもPC画面で映像を見つめ、ピックアップするシーンの選択、
そこから更に主要なひとコマを選んで数秒にまで切り詰める、という作業を
ひたすら続けても、なにしろ量が半端ではない。
いつ果てるとも知れぬ作業に徹夜続き。
幸い展示予定の作品はすでにあるものの、取り外してある紐を結びなおしたり、
展示スペースに合わせて、作品の調整をする間もないくらい、
只々映像編集の日々。
それでも、途中工事の進行具合の監視にも行かねばならず、
ようやく全体像が見えてきたのは、搬入の1週間前。

各月ごとに1本の動画ファイルにまとめ、簡単な説明文を加え、
話し声が入っている部分は、同じ撮影日の同じような状況の映像から
取り出した音声と差し替え、さらに削れる部分は1秒単位で削り、
DVD用のファイル、mpeg2 に変換。

 

ここまで順調にいっても、mpeg2 に変換したものを見直すと、
動きがおかしくなっているものがある。
どこに問題があるかいろいろ調べて、作り直しをくり返した。

また、音が大きすぎる場面があったりする。
各映像ファイルの音のボリュームがなるべく均等になるよう、
数秒単位のコマ(4~5分の映像に、約60カットを繋いでいる。)の
ボリュームの設定を、1カットづつし直す。

やれやれやっと4月から11月分までが揃ったと、
オーサリングソフトでDVDに焼いてみたら、
エンドレスの設定にしてあるのに、終わりまで再生して2回目が
冒頭ではなく変なところから始まったり、途中が抜けてしまったり、
音声も均等ではなくなっていた。
それが搬入2日前の状態。

オリジナルの映像ファイルは、3台のハイビジョンビデオカメラを
使っているので、解像度が3種類ある。
特に7月18日以降使ったカメラでは、プログレッシブ・モードという
現行のブルーレイディスクにもまだ使えない高画質で撮っている。
それらをみな mprg2 に変換してしまえば、同じファイル形式になる
はずなのだが、
以前も違った種類の映像ファイルを mpeg2 に変換して焼いたDVDで、
同じ現象が起こった事がある。
種類の異なるオリジナル映像を並べると、変換後も問題が起きるなら、
月ごとに独立している映像ファイルを、いっそまとめて1本にしたら
どうだろうかと試しにやってみたら、今度は問題なくエンドレスに、
ループ状の再生をしてくれた。ああ良かった。

それでやっと、映像説明のパネル作りに取りかかる事ができ、
全ての準備が、ぎりぎり搬入に間に合った。



会場のTVモニター画面は大きくて、間近で見ると、
民生用のビデオカメラの映像は、やはり粗く見えるが、
少し離れれば、まあ見れないこともないと眺めていたら・・・
動きがおかしい場面が一部残っていた!
サギの飛び方がスローモーションになったり、コマ落ちしたり・・。
会期中に直す時間の余裕はなさそうだし、
とりあえずサギコロニーの状況が分かる状態なので、
これもご愛嬌と、そのまま上映しているが、
見ている人はあまり気になっていないようなので、ちょっと安心。
映像編集は、今もって分からない事だらけである。



 
  
  
  
  
  
  
  
PR
ブログ内検索
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
Ru Na
性別:
女性
職業:
金沢市在住の美術家
訪問者
最新TB
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]