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Posted by Ru Na - 2010.11.12,Fri

数年来、内川鎮守の森ギャラリーでは、
竹林にインスタレーションする空間造形作品と並行して、
映像作品も発表してきた。

例年、どちらの制作も会期ぎりぎりまでかかっているのだが、
今年は特に、夏の猛暑による(そうでなくともいつも夏に持病が悪化する。)
ひどい体調不良、金魚たちは次々と病気になるし、父の入院等々、
本当に制作の進行が遅く、こんな体調ではとうてい無理なのに、
あれもしたい、これもしたいと、気持ちばかり先走り、
結局、いつもの年よりさらにぎりぎりの、まるで自転車操業のような
有様で展覧会に突入したのだった。

竹林での作品設置の初日10月30日の夜も、
3本作る予定の映像作品の1本目の仕上げをしていて、
とりあえず、夜が白む頃やっと音楽なしの映像が1作入っただけの
Video-DVDが仕上がり、それを31日持って行き、その夜からも
ひたすら映像制作の続き。
時間に対して仕事量が物理的に多すぎる2本目はあきらめ、
短い予告編を作り、1本目に音楽を付け、
編集途中の3本目を仕上げて、3作入りのVideo-DVDができたのは、
初日11月4日のほとんど明け方だった。

1本目は、93年から03年までの鎮守の森ギャラリーにおける
私の「内川・野外ワーク(この言葉は自分で名付けたものです。)の記録Ⅰ」。
95年から8㎜ビデオカメラで作品の映像を記録していて、
今年の春、全ての8㎜テープを再びPCに取り込んで、Aviファイルのまま保存する
という作業を、ずいぶん時間をかけてしたのが、
古い機器のこと、映像はあまりクリアーではなく、手ぶれ映像も多く、
あまり使える部分が多くないことが分かり、
それで、1眼レフカメラで撮った作品写真のフイルムを、
フイルムスキャナーでPCに取り込んだ画像を主にした編集作業となった。

フイルムスキャンは、去年の秋頃から始めていたが、とても時間がかかる根気仕事である。

resize1481.jpg 36枚撮りフイルムを現像に出すと、
 通常6コマづつで切られて、
 フイルムケースに入れられてくる。
 
 1コマづつのスキャンは、
 あまりにも時間がかかりすぎる。
 6コマ連続スキャンでも15分以上かかり、
 おまけに、このようなフイルムの黒い縁も写る。
 それを画像修正ソフトで一枚ずつカットする。


resize1483.jpg


 このように白とびしたものは、
 補正が必要。






resize1479.jpg 




    このようなフイルム上のほこりなどは、
    拡大して、しらみつぶしに補正する。



resize1478.jpg



  ・・・・なんてことを、やらなければならないので、
  時間がいくらあっても足りないのは当たり前。
 
  長年愛用のフイルム1眼レフが壊れて、
  07年に仕方なくデジタル1眼レフに替えたけれど、
  デジカメは色んな点でつくづく楽、と思うこの頃です。


予告のみを作った2本目は、04年から09年の「内川・野外ワークの記録Ⅱ」。
05年にデジタルビデオカメラを導入したので、こちらは画像より映像が主になる予定。

問題の3本目。
みかんをめぐるメジロたちの攻防戦の、ドキュメンタリードラマで、
だいたい満足のいく出来になったが、
オーサリングソフトを使って、Video-DVDに仕上げてから
確認する時間もないまま、4日、ギャラリー花音に持っていった。

f795a389.jpeg

今年は、実行委員でもあるギャラリー花音のオーナーの、小さいお孫さん二人が、
風邪で高熱を出し、住居であるギャラリーの二階に寝ていたり、
その看病をしていたオーナー婦人にも、風邪がうつって大変辛そうな御様子で、
また、6.7日の午後、竹林の会場にずっと居て、撮影などしている予定だった私自身も、
6日はついにダウンしていて、夕方からしか出られず、
ギャラリーで、どんな状態で自分の映像作品が流れているか、確認する時間がなく、
搬出してから改めて家でDVDを見たら、

な、なんと・・・・3本目の映像が・・・・紙芝居のような変な動きをしているではないか!
こ、こんな状態で発表してしまったのか~~~!

近頃はVideo-DVDの作成に失敗したことがなかったのにーーー。
DVDメディアが不良品だったせいか、酷使のせいでPCがくたびれていたのか。

その後見に来て下さった方々と電話で話したが、皆さん今年はギャラリー花音に
長居しなかったので、映像は見ていないとの事。  -少し安心-
実行委員の方々は、1本目だけ主に見て、なつかしいなどと話していたと
後で聞いて、とても嬉しく、苦労が報われた思いだった。

それにしても鳥たちの映像は、せっかく面白く仕上がった作品なのに、残念無念。
来年改めて発表しようかしら。
と、思うのだった。









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