見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2010.11.10,Wed
Je viens de terminer l'exposition a Uchikawa cette annee.
7日、金沢市内川地区における鎮守の森ギャラリーが、無事終了した。
土、日は穏やかな晴天に恵まれ、作品を見ながら竹林を散策するには
格好の日和となった。
今年の私の作品、「鳥魚の陣」は、道を挟んで左手には小高い丘、右側は奥に向かって
なだらかな傾斜が昇ってゆく地形の竹林に設置した。
95年の第3回鎮守の森ギャラリーで、初めてこの場所に作品を設置したが、
その時できあがった自分の作品空間を眺めて、戦国武将が陣を張ったみたい、
となんとなく思い、当時連載していた新聞のエッセイにも、
そのようなことを書いたのだった。
(中日新聞夕刊、「紙つぶて」 95.11.8)
その後、何回もこの竹林を使わせてもらっているが、
いっそ、一度本当にのぼり旗を立ててみたらどうだろう、と考えたのは、
去年の“鎮守”が、終わった直後。
野外の作品展示なので、布を細いロープで引っ張るという私の作品は、
いつも雨風で苦労する。
一度張ったひもも風で緩むので、張りなおしをしなければならない。
設置した後に、今年のように荒天が続くと、夜の強雨の音を聞きながら、
作品は大丈夫だろうかと、気持ちがざわつく。
毎年、来年こそはもっと楽に設置できて、メンテナンスも楽なものを作ろう、
などと思うのに、一向に実現したことがなく、性懲りもなく、同じ苦労を繰り返している。
のぼり旗について、去年の暮れから、楽に設置できる方法を探して、
店などが宣伝用に実際に使っているのぼり旗のポールや材料など、
何種類か購入してみて検討したり、あれこれ材料を探し回ってみたけれど、
どうもうまくいかない。それで、結局いつもの素材でいつも設置方法に収まった。
同じ竹林に展開したこれまでの作品
1995年の作品「内川・野外ワーク’95」
2005年「黄色いジグザグ」
2006年「静かな帯」
2007年 「密やかな饗宴」
2008年 「色いろ風戯」
旗のデザインには、縦長の四角形に白い円を、竹林に多数浮かべてみたいと、
この形を採用したのだったが、
偶然にも、祖先の一人が関が原で掲げたものに似た意匠となった。
私の重要な同胞である鳥や魚を代弁して、
人間のあまりのもの身勝手な環境破壊に抗議するという思いも込めて、
のぼり旗の表面には鳥紋、裏面には魚紋を描き入れた。
制作しながら、ふと思った。
竹林に丸だらけで、鳥たちが怖がらないだろうか。
何しろ、カラスよけに円を描いた紙を家の外壁に貼る人もいるくらいだから。
しかし、それは杞憂にすぎなかった。
作品を設置している間も、ひもの張り直しをしたり撮影している間も、
頭上ではずっと、シジュウカラやヒヨドリや、ウグイス、スズメなどの
楽しげなさえずりが絶えなかった。
陣の中ほどには、空間の流れを造る白の細帯を設置。
帯の裏面は薄紫色。
斜面の奥には、青の大旗と流れ旗を置いて、
丘の上の赤の大旗と対峙させた。
7日、金沢市内川地区における鎮守の森ギャラリーが、無事終了した。
土、日は穏やかな晴天に恵まれ、作品を見ながら竹林を散策するには
格好の日和となった。
今年の私の作品、「鳥魚の陣」は、道を挟んで左手には小高い丘、右側は奥に向かって
なだらかな傾斜が昇ってゆく地形の竹林に設置した。
95年の第3回鎮守の森ギャラリーで、初めてこの場所に作品を設置したが、
その時できあがった自分の作品空間を眺めて、戦国武将が陣を張ったみたい、
となんとなく思い、当時連載していた新聞のエッセイにも、
そのようなことを書いたのだった。
(中日新聞夕刊、「紙つぶて」 95.11.8)
その後、何回もこの竹林を使わせてもらっているが、
いっそ、一度本当にのぼり旗を立ててみたらどうだろう、と考えたのは、
去年の“鎮守”が、終わった直後。
野外の作品展示なので、布を細いロープで引っ張るという私の作品は、
いつも雨風で苦労する。
一度張ったひもも風で緩むので、張りなおしをしなければならない。
設置した後に、今年のように荒天が続くと、夜の強雨の音を聞きながら、
作品は大丈夫だろうかと、気持ちがざわつく。
毎年、来年こそはもっと楽に設置できて、メンテナンスも楽なものを作ろう、
などと思うのに、一向に実現したことがなく、性懲りもなく、同じ苦労を繰り返している。
のぼり旗について、去年の暮れから、楽に設置できる方法を探して、
店などが宣伝用に実際に使っているのぼり旗のポールや材料など、
何種類か購入してみて検討したり、あれこれ材料を探し回ってみたけれど、
どうもうまくいかない。それで、結局いつもの素材でいつも設置方法に収まった。
同じ竹林に展開したこれまでの作品
1995年の作品「内川・野外ワーク’95」
2005年「黄色いジグザグ」
2006年「静かな帯」
2007年 「密やかな饗宴」
2008年 「色いろ風戯」
旗のデザインには、縦長の四角形に白い円を、竹林に多数浮かべてみたいと、
この形を採用したのだったが、
偶然にも、祖先の一人が関が原で掲げたものに似た意匠となった。
私の重要な同胞である鳥や魚を代弁して、
人間のあまりのもの身勝手な環境破壊に抗議するという思いも込めて、
のぼり旗の表面には鳥紋、裏面には魚紋を描き入れた。
制作しながら、ふと思った。
竹林に丸だらけで、鳥たちが怖がらないだろうか。
何しろ、カラスよけに円を描いた紙を家の外壁に貼る人もいるくらいだから。
しかし、それは杞憂にすぎなかった。
作品を設置している間も、ひもの張り直しをしたり撮影している間も、
頭上ではずっと、シジュウカラやヒヨドリや、ウグイス、スズメなどの
楽しげなさえずりが絶えなかった。
陣の中ほどには、空間の流れを造る白の細帯を設置。
帯の裏面は薄紫色。
斜面の奥には、青の大旗と流れ旗を置いて、
丘の上の赤の大旗と対峙させた。
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金沢市在住の美術家
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