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Posted by Ru Na - 2013.09.26,Thu
サギコロニーのサギたちは、早朝飛び立って近隣の餌場へ。
昼間コロニーに残るサギはめっきり少なくなった。
9月24日の午後、現地で県央土木の河川課の人たちと野鳥の会が
工事する場所、手を付けないでそのまま残す場所の最終確認を、
図面と照らし合わせながら行った。
結果、我々の要望どおりコロニーの重要な箇所は残ることになった。

日中サギの姿が見えないので、やはり河川課はサギがもう旅立ったと
思っていたらしく、2日前までの早朝・夕方のコロニーの写真を見せて、
まだサギたちがこんなに居ること、また、遅く生まれてまだ十分飛べない
幼いゴイサギのヒナがいることを納得してもらった。


          同日夕方の様子

現在に至るまでのいきさつを、まだ書ききれていないけれど、
今まで色んなやり取りをしてきて、河川課の人もとても協力的になり、
我々の話を聞いてくれて、「またこれからも気付く点があったら
どんどん言って下さい。」と、お互い心を開いて話し合えるいい雰囲気に
なっている。
もうじき工事の下準備の草刈りや測量に入るけれど、
サギたちに影響が少ない時間帯にすること。
工事は10月半ば頃からかかることに決定。
「県はサギコロニーを残すため、これだけの配慮をし、
 こんなにうまく河川工事をした、という全国に誇れる例にしましょうよ。」
と私。


    日中コロニーに残って水辺で餌取りの練習をする幼鳥

サギコロニーの観察と記録を続けていると、いろんな人が話しかけてくる。
また、野鳥の会の古い会員の話を聞いたりして、
このコロニーは北陸でも最大級クラスで、サギの種類も多いのでは、
と思い始めた。
方々でサギコロニーが消滅、分散化しているようで、
それがこの川の中州を中心としたコロニーにサギの数が増えている
要因になっているのかもしれない。

ベテランの会員から、ゴイサギやコサギがその数を減らしているようだ
という、気になる話しを聞いた。
サギはありふれた鳥だから、まだこの県単位でも、全国規模でも
その実態調査がされていないようだ。
トキだって昔は当たり前のように空を舞っていたという。
サギも気がついたらメダカのように絶滅危惧種になっていた
ということもありえる。



古来からサギのいる田園の風景は日本の原風景になっていて、
絵画や工芸の意匠にその優雅な姿が描かれてきた。
古い地名にもサギの名が由来のものは多いという。
今皆で動かねば、幻の鳥になってしまうかもしれない。

  
 

現在、工事前の話し合いに一区切りが着き、これから実際の
工事への監視体制に入ったが、ここに至るまでのいきさつを、
時間が前後してしまうけれど、これからも書き続けます。



  
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