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Posted by Ru Na - 2013.07.28,Sun
5月に入ると、コロニーのあちらこちらの巣でサギが抱卵する姿が
見られるようになった。
コロニーの中心はこの小さい中洲。渡って戻ってくるサギたちは
まずここの去年の巣跡を修理したりして繁殖という大仕事にかかる。

 



5月2日、このチュウサギたちは巣の準備が整った様子。



ゴイサギも子育てスタンバイ。



この日、他のサギにひと足遅れのアマサギが姿を見せた。

 

巣の上で仲睦まじそうに寄り添うゴイサギの幼鳥、ホシゴイ。




ホシゴイがきれいな青と白色の成鳥になるまで2年ほどかかるが、
どうやらこの子たち、まだこんなに幼いのに子育てをするつもりらしい。

 

ゴイサギ版ダフニスとクロエは、まだ他にも幾組もいた!



まだ工事に入る気配はなかったが、鳥見の先輩Mさんが県の土木課に問い合わせ、
やはりこのコロニーが工事予定区間に入っている事が分かった。
看板には工事期間が8月30日までになっている。
ちょうどサギたちの子育て真っ最中の時期である。
野鳥の会に働きかけて意見を取りまとめ、工事の中止か延期の要望を県に出すことにした。
意見をまとめるといっても、サギコロニーに対する想いの温度差があり、
珍しい鳥ばかり追いかけ、サギのようなありふれた鳥にあまり関心がないらしい
会員もいたり、自分のフィールドの観察や保護活動で手一杯だったりもする。
このコロニーは車で行きにくい所なので、近郊に住みながら
まだ一度も足を運んだことが無い会員もいる。はがゆいほど反応が遅い。
「野鳥の会はまだ動きませんか?」「まだのようです。」

折しも、金沢市の中心にある中央公園の木々を、
イヴェントが開催しやすいようにと、県が40数本まとめて伐採する計画に
市民が反対の声を上げ、子供までがこの美しい木々を守ろうと行動したのに、
県は力で反対運動をねじふせ、伐採を強行したという事件があった。
自然が豊かな金沢市というイメージは完全に地に堕ちてしまった。
にも関らず、県知事は工事は正しかったとの1点張り。
土木工事と自然に配慮しない経済優先の県の姿勢が浮き彫りになった。
心地よい緑の川辺と小さな命を奪うことに対して何のためらいもない
ものにどうやって立ち向かえばいいのだろう。

 
この貴重なサギコロニーに関心を持ってもらおうと、広報活動を始めた。
同時に、何かの役に立つかもしれないと、私は去年このコロニーを
記録した映像をまとめたDVDの制作に取りかかった。






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Ru Na
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女性
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金沢市在住の美術家
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