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Posted by Ru Na - 2013.07.09,Tue
春から秋にかけ、何種類ものサギが集団で営巣するサギコロニーが
川の中州を中心に、その両岸にも広がっている。
去年はひと夏の間、サギたちの子育ての様子を観察して過ごした。



身近な鳥サギたちの、今まで知らなかった様々な行動や表情に驚嘆し、
その子育ての真剣さに感動の連続だった。
あまりにも愛らしいヒナたちのしぐさ。一生懸命羽ばたきの練習をし、

自由に飛び回れるようになった秋空は、生命の輝きと喜びで満たされていた。
今年も、サギたちはいつ戻って来るのだろうと心待ちにしていた。

4月に入って近くを自転車で行き来しているうちに、
気になる看板を見つけた。サギコロニーを挟む形に2枚立てられていた。
これが事の発端だった。

     
このサギコロニーのちょうど子育て時期に工事が始まる。
サギたちはどうなるのだろう。心臓がドキドキした。
野鳥の会の新人の私には、一体どうしたらいいのか分からず
途方に暮れたが、手をこまねいているわけにはいかない。
まだ工事にかかる様子はなかったが、とりあえず野鳥仲間に知らせた。
中流域の工事でいつも県と交渉してきたMさんが県の土木課に問い合わせ、
ちょうどサギコロニーのある、まさにこの場所が

川幅を広げる工事計画に入っている事を知った。
それから今日に至るまで、この素晴らしいコロニーを残すための
懸命の行動が始まった。

---------今年のサギコロニーの様子を春先から追ってみる。-----------------------------------------

3月22日日没後、車に乗せてもらってコロニー近くの橋を渡った時、
すっかり暗くなった川岸に沢山の白い点が一瞬見えた。
サギたちがもう戻って来たのかと思ったが、その後昼間に付近を通っても
サギがいる気配は無かった。

4月14日、桜が満開を過ぎた頃のコロニーの様子。



中州にはアオサギが1羽ぽつんといた。年中この辺りにいるお馴染みさん。



その4日後の4月18日。巣作りのためのサギが集まりはじめていた。





去年同様、いち早く集まっているのは沢山のゴイサギ。




脚が赤くなっているのは、繁殖の準備ができた印で、婚姻色と云う。



もう巣作りに取り掛かっているゴイサギ。



婚姻色で目が赤くなっているチュウサギもいた。


 
4月27日。すっかり新緑に包まれたコロニーの中洲に、サギと巣がどんどん増えてゆく。



巣に座って抱卵を始めている姿も見られるようになった。



相変わらず1羽でいるアオサギの周囲には、ゴイサギの幼鳥ホシゴイが。



仲睦まじいコサギのカップル。もうじき巣の準備が整いそう。



この日、件の看板を写真に撮って野鳥仲間に知らせた。





 
 
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