見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2012.12.06,Thu
福島潟を出て阿賀野市の瓢湖に向かう。また雪が激しく降り出した。
まず、瓢湖の隣にある農作物販売所に入り、
隅っこにある御食事処で昼食をとった。
メニューに、代官うどんと百姓うどん
というのがあって、代官うどんは具があっさり。
百姓うどんは実沢山そうなので、
そちらを頼む。
色んな野菜や鳥肉(!)、茸にお麸が
ごろごろ入った味噌味。
野菜の炒め物まで付いていて美味。
すっかり温まった。
建物の2階から歩道橋を渡って瓢湖の管理小屋前に行くことができる。
冬場はこの周辺だけ開放して、湖周囲のその他の遊歩道4分の3は
人が立ち入れなくなっていた。冬鳥たちが安心して過ごせるための措置のようだ。
歩道橋から見下ろすと、管理小屋横に20人ほどの観光客が集中し、
雪の中傘をさしながら、この一角に集まっているカモたちやハクチョウを眺めている。
集まっているカモたちの数の多いこと。
ここでは野鳥たちが平気で
人の近くに寄って来て、
まったく安心しきった様子で
元気に泳ぎ回っている。
オナガガモやヒドリガモが多い。
それについでホシハジロやマガモ。
キンクロハジロは5月の時より
少なく、オオバンもちらほら。
そのうち管理小屋から人が出てきて、餌付けの時間が始まったので、
湖面はお食事タイムに大騒ぎする鳥たちで波が立つほど。
オオハクチョウの幼鳥も
皆と仲良くお食事。
傘をさしてビデオ撮影をしていたら、腕章を付けたおじさんが話しかけてきた。
瓢湖の管理スタッフの一人らしい。カモの種類の話をしていたら、
この瓢湖について日本野鳥の会からクレームがついたと、悲しそうな顔をする。
クレームの内容は聞かなかったが、確かに野鳥の餌付けについて賛否両論があり、
どうせ観光目当てでしょう、と言うのを聞いたこともある。
また、鳥インフルエンザの問題で、一箇所に過密に野鳥が集中するのを避ける動きもあり、
邑知潟のように餌付けを止めてしまった所もある。
おじさんが言うには、餌に集まるのは瓢湖全体の鳥の一部で、
警戒心の強いコハクチョウは近寄らず、昼間は近くの田んぼに自分で餌を取りに行く。
ここに残っているのはオオハクチョウの一部で、他は自力で餌を探している。
カモたちも夜は田んぼに出かけていっている、とのこと。
以前はもっと数が多かったのに、近頃は電子制御の狩猟網に一網打尽にされる
ケースも多く、ここでは安心している鳥たちも、一旦潟の外に出ると
危険だらけだと、とても悲しげに語った。
その間も愛おしくてしようがないといった様子で、鳥たちに目を配っていた。
話しているうちに、近辺の田んぼでの採餌を終えて帰ってくるハクチョウの群が
ひとつ、ふたつと増えていく。
潟の奥の方の人が近寄れない所にかたまっているのはコハクチョウ。
コガモやマガモも、大部分はそちらの方にいるらしい。
オオハクチョウは着水すると、まず水を飲みひとしきり羽繕い。
向かい合って首を交互に上下させていると、まるで挨拶しているみたいに見えた。
瓢湖は元々農業用水池である。その歴史を見ると、
1950年初めてハクチョウが飛来し、
1954年吉川重三郎氏が、ハクチョウの餌付けに全国で初めて成功。
同年、白鳥の飛来地として、国の天然自然物に指定された。
2005年国指定瓢湖鳥獣保護区に指定。
2008年 ラムサール条約の登録湿地に登録された。
飛来する鳥の数が増えるにつれて周囲に湖を拡張していっているらしく、
それぞれの鳥が好む環境の場所で住み分けているようだ。
河川工事で水鳥たちが住環境を狭められ、行政も住民も野鳥の生活に
ほとんど関心を払っていないような金沢に住む私にとって、
色んな批難はあるかもしれないが、
地域ぐるみで、飛来してくる鳥たちを大切にしている所を羨ましく思うのだった。
まず、瓢湖の隣にある農作物販売所に入り、
隅っこにある御食事処で昼食をとった。
メニューに、代官うどんと百姓うどん
というのがあって、代官うどんは具があっさり。
百姓うどんは実沢山そうなので、
そちらを頼む。
色んな野菜や鳥肉(!)、茸にお麸が
ごろごろ入った味噌味。
野菜の炒め物まで付いていて美味。
すっかり温まった。
建物の2階から歩道橋を渡って瓢湖の管理小屋前に行くことができる。
冬場はこの周辺だけ開放して、湖周囲のその他の遊歩道4分の3は
人が立ち入れなくなっていた。冬鳥たちが安心して過ごせるための措置のようだ。
歩道橋から見下ろすと、管理小屋横に20人ほどの観光客が集中し、
雪の中傘をさしながら、この一角に集まっているカモたちやハクチョウを眺めている。
集まっているカモたちの数の多いこと。
ここでは野鳥たちが平気で
人の近くに寄って来て、
まったく安心しきった様子で
元気に泳ぎ回っている。
オナガガモやヒドリガモが多い。
それについでホシハジロやマガモ。
キンクロハジロは5月の時より
少なく、オオバンもちらほら。
そのうち管理小屋から人が出てきて、餌付けの時間が始まったので、
湖面はお食事タイムに大騒ぎする鳥たちで波が立つほど。
オオハクチョウの幼鳥も
皆と仲良くお食事。
傘をさしてビデオ撮影をしていたら、腕章を付けたおじさんが話しかけてきた。
瓢湖の管理スタッフの一人らしい。カモの種類の話をしていたら、
この瓢湖について日本野鳥の会からクレームがついたと、悲しそうな顔をする。
クレームの内容は聞かなかったが、確かに野鳥の餌付けについて賛否両論があり、
どうせ観光目当てでしょう、と言うのを聞いたこともある。
また、鳥インフルエンザの問題で、一箇所に過密に野鳥が集中するのを避ける動きもあり、
邑知潟のように餌付けを止めてしまった所もある。
おじさんが言うには、餌に集まるのは瓢湖全体の鳥の一部で、
警戒心の強いコハクチョウは近寄らず、昼間は近くの田んぼに自分で餌を取りに行く。
ここに残っているのはオオハクチョウの一部で、他は自力で餌を探している。
カモたちも夜は田んぼに出かけていっている、とのこと。
以前はもっと数が多かったのに、近頃は電子制御の狩猟網に一網打尽にされる
ケースも多く、ここでは安心している鳥たちも、一旦潟の外に出ると
危険だらけだと、とても悲しげに語った。
その間も愛おしくてしようがないといった様子で、鳥たちに目を配っていた。
話しているうちに、近辺の田んぼでの採餌を終えて帰ってくるハクチョウの群が
ひとつ、ふたつと増えていく。
潟の奥の方の人が近寄れない所にかたまっているのはコハクチョウ。
コガモやマガモも、大部分はそちらの方にいるらしい。
オオハクチョウは着水すると、まず水を飲みひとしきり羽繕い。
向かい合って首を交互に上下させていると、まるで挨拶しているみたいに見えた。
瓢湖は元々農業用水池である。その歴史を見ると、
1950年初めてハクチョウが飛来し、
1954年吉川重三郎氏が、ハクチョウの餌付けに全国で初めて成功。
同年、白鳥の飛来地として、国の天然自然物に指定された。
2005年国指定瓢湖鳥獣保護区に指定。
2008年 ラムサール条約の登録湿地に登録された。
飛来する鳥の数が増えるにつれて周囲に湖を拡張していっているらしく、
それぞれの鳥が好む環境の場所で住み分けているようだ。
河川工事で水鳥たちが住環境を狭められ、行政も住民も野鳥の生活に
ほとんど関心を払っていないような金沢に住む私にとって、
色んな批難はあるかもしれないが、
地域ぐるみで、飛来してくる鳥たちを大切にしている所を羨ましく思うのだった。
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金沢市在住の美術家
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