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Posted by Ru Na - 2012.08.20,Mon
宝達山の帰り河北潟に寄って、ツバメのねぐら入り観察会に参加した。
集合場所に行く途中、コブちゃん(コブハクチョウ)の姿がチラリと見えた。
側にはひと回り小さい白い鳥が。チュウサギかコサギと一緒にいるらしい。
挨拶はできなかったけれど、孤独なコブちゃんが誰かと一緒にいたので少し安心した。

集合場所に遅れて着いたら誰もいない。
ほどなくして野鳥の会のメンバーが、今年の観察場所はここから少し遠くなったので
車で付いて来て下さいと、先導し、水路をぐるっと回って対岸のかなり離れた所で
車を停めた。そこから数百メートル歩く。
ツバメたちがねぐらに入った後、帰りの車のヘッドライトやエンジン音で
彼らの睡眠を邪魔しないようにという配慮からの場所選びだった。

resize6341.jpg
 
 日没の太陽が
 潟の水面を
 淡い紅に染めていく。
 草陰から聞こえてくるのは、
 カルガモやカエルの声、
 そして虫の音。








暮れなずむ水路脇の土手の上に、20人ほどが立ってリーダーの説明を聞いたり
双眼鏡で辺りを見回したりしていた。
色んな方角から数羽づつ飛んできていたツバメが、辺りが暗さを増すにつれ、
その数を増やしていき、あっという間に大きな群れが空を覆い尽くした。

resize6350.jpg

次から次へとあちらこちらから群が加わり、ツバメの声に大気が満ちる。

resize6348.jpg

群が近くを通るたび、見ている者も歓声を上げた。
「ツバメたちが段々高いところを飛ぶようになったら、今度はあっという間に
垂直にヨシ原に降りて行って、そして眠りにつきます。
この子たちの6,7割が、今年産まれた若鳥です。」と、リーダーが説明している。

resize6356.jpg

なるほどツバメたちは、ひらひらと急降下していった。
でもまだ終わらない。次の群れがまたやって来て飛び回っている。
その数3万羽くらいいるのではと、誰かが言う。

resize6346.jpg

周囲がすっかり暗くなる頃、空を霞のように覆っていたツバメたちは皆下に降りてしまい、
もう肉眼では見分けが付かない黒い原で、まだ賑やかに騒いでいた。
今回はツバメの数もいつもより多く、ねぐら入りの時間もとても長い、当たり年だったらしい。






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金沢市在住の美術家
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