見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2012.08.10,Fri
つい先日始まったような気がするロンドンオリンピックは、いつの間にかもう大詰め。
始まる前はあまり盛り上がっていなかったのに、最初の女子柔道金メダルに続いて、
連日のメダルラッシュで、新聞もTVもオリンピック一色に染まっている。
先日イギリスから送られてきた
ロンドンバスのチョコレートと、
エリザベス女王戴冠60周年記念の
お祝いグッズ。
オリンピックなどスポーツの国際大会をTVで観戦するのは元々嫌いではない。
それどころか、見出すとつい何でもかんでも見て、時間を取られてしまうので、
最初からあまり見ないようにしていたのに、
たまたま点けたTVで、フェンシングのスリリングな試合から目が離せなくなったり、
女子レスリングにハラハラしたり、やっぱり「地球村の運動会」(天野祐吉氏の例え)は面白い。
とはいえ、おおむねニュースで結果を知る位で満足している。
紅茶好きのイギリス人が
日常浴びるほど紅茶を飲むため、
イギリスでは紅茶の大袋が売られている。
この、ごく一般的な紅茶が
ブランドものより、私には一番美味しい。
今回の日本選手の目ざましい活躍は、ひとつはあの酷い震災と原発事故を経験し、
余計なことは考えずに、ただひたすら現在各々が出来ることを精一杯やろうという、
そんな思いが形に表れたのかもしれない。
もうひとつは、イギリスのロンドンという会場が、持てる力を遺憾なく発揮し易い
雰囲気を醸しているからではないかと思われる。
ヨークシャーに親戚が住んでいて、イギリスには昔何度も訪れたが、
押し付けがましくない親切によく会い、どこでもおおむね安心していられたことを思い出す。
田舎道でスケッチしていても、すれ違う人が側を通る時は「ソーリー」と言って
そっとこちらを避け、なるべく邪魔をしないように心遣ってくれるようだった。
これがフランスだと必ず誰か寄って話しかけてくるので、静かにスケッチできた試しがなかった。
ヨークシャーからロンドンに遊びに行った時、セント・ポール寺院前の階段に腰掛けて
叔母が持たせてくれたおにぎりをかじっていても、周囲の人はごく自然に見てみぬふり。
当時は日本のおいぎりなどとても珍しかったし、本当はちょっと構って欲しかったのだけれど、
パリとは違って、人に構わないのが親切と思っている感じだった。
イギリスでは子供に、人がちょっと変わった様子をしていても、
じっと見つめるのは失礼にあたると、厳しく躾をするようである。
しかし見ていないようでも、誰か困っているようだとさり気なく手助けをしてくれる。
気候は温暖で、夏でもそう暑くない。
今回のオリンピックでも、フェア精神を大切にする国らしく、観客はどの国の選手にも
さり気なく暖かい声援を送っているのだろう。
エリザベス女王戴冠60周年を
特集した雑誌や新聞。
それにしても日本のTVは、ただでさえスポーツ番組が多いように思える。
オリンピックをこれだけ報道し、これだけよく観る国はそうないのでは。
やたらと多いスポーツとグルメに関する番組を見ると、
つい「パンとサーカス」という言葉を思い浮かべてしまう。
古代ローマが帝国を拡張していく過程で、征服された土地の民衆が
為政者に不満を持つのを避けるため、「パンとサーカス」つまり食と娯楽を与えておけばよいと、
各地に劇場を作りまくったという故事である。
この国の政府は、国民が何かのアトラクションや大きな事件の報道に夢中になっている間に、
重要な法案などをさっさと決めてしまうケースが今まで頻繁だったので、
こういう時こそ特に世の動きに注意深くならなければと思う。
官邸を取り巻く脱原発のうねりが、オリンピック騒ぎで下火になると
もし政府が思っているなら、大間違い。
オリンピックでもサッカーW杯でも、過ぎてしまえばその結果をすぐ忘れてしまうけれど、
表彰台でのなでしこたちの極上の笑顔は長く印象に残りそう。
始まる前はあまり盛り上がっていなかったのに、最初の女子柔道金メダルに続いて、
連日のメダルラッシュで、新聞もTVもオリンピック一色に染まっている。
先日イギリスから送られてきた
ロンドンバスのチョコレートと、
エリザベス女王戴冠60周年記念の
お祝いグッズ。
オリンピックなどスポーツの国際大会をTVで観戦するのは元々嫌いではない。
それどころか、見出すとつい何でもかんでも見て、時間を取られてしまうので、
最初からあまり見ないようにしていたのに、
たまたま点けたTVで、フェンシングのスリリングな試合から目が離せなくなったり、
女子レスリングにハラハラしたり、やっぱり「地球村の運動会」(天野祐吉氏の例え)は面白い。
とはいえ、おおむねニュースで結果を知る位で満足している。
紅茶好きのイギリス人が
日常浴びるほど紅茶を飲むため、
イギリスでは紅茶の大袋が売られている。
この、ごく一般的な紅茶が
ブランドものより、私には一番美味しい。
今回の日本選手の目ざましい活躍は、ひとつはあの酷い震災と原発事故を経験し、
余計なことは考えずに、ただひたすら現在各々が出来ることを精一杯やろうという、
そんな思いが形に表れたのかもしれない。
もうひとつは、イギリスのロンドンという会場が、持てる力を遺憾なく発揮し易い
雰囲気を醸しているからではないかと思われる。
ヨークシャーに親戚が住んでいて、イギリスには昔何度も訪れたが、
押し付けがましくない親切によく会い、どこでもおおむね安心していられたことを思い出す。
田舎道でスケッチしていても、すれ違う人が側を通る時は「ソーリー」と言って
そっとこちらを避け、なるべく邪魔をしないように心遣ってくれるようだった。
これがフランスだと必ず誰か寄って話しかけてくるので、静かにスケッチできた試しがなかった。
ヨークシャーからロンドンに遊びに行った時、セント・ポール寺院前の階段に腰掛けて
叔母が持たせてくれたおにぎりをかじっていても、周囲の人はごく自然に見てみぬふり。
当時は日本のおいぎりなどとても珍しかったし、本当はちょっと構って欲しかったのだけれど、
パリとは違って、人に構わないのが親切と思っている感じだった。
イギリスでは子供に、人がちょっと変わった様子をしていても、
じっと見つめるのは失礼にあたると、厳しく躾をするようである。
しかし見ていないようでも、誰か困っているようだとさり気なく手助けをしてくれる。
気候は温暖で、夏でもそう暑くない。
今回のオリンピックでも、フェア精神を大切にする国らしく、観客はどの国の選手にも
さり気なく暖かい声援を送っているのだろう。
エリザベス女王戴冠60周年を
特集した雑誌や新聞。
それにしても日本のTVは、ただでさえスポーツ番組が多いように思える。
オリンピックをこれだけ報道し、これだけよく観る国はそうないのでは。
やたらと多いスポーツとグルメに関する番組を見ると、
つい「パンとサーカス」という言葉を思い浮かべてしまう。
古代ローマが帝国を拡張していく過程で、征服された土地の民衆が
為政者に不満を持つのを避けるため、「パンとサーカス」つまり食と娯楽を与えておけばよいと、
各地に劇場を作りまくったという故事である。
この国の政府は、国民が何かのアトラクションや大きな事件の報道に夢中になっている間に、
重要な法案などをさっさと決めてしまうケースが今まで頻繁だったので、
こういう時こそ特に世の動きに注意深くならなければと思う。
官邸を取り巻く脱原発のうねりが、オリンピック騒ぎで下火になると
もし政府が思っているなら、大間違い。
オリンピックでもサッカーW杯でも、過ぎてしまえばその結果をすぐ忘れてしまうけれど、
表彰台でのなでしこたちの極上の笑顔は長く印象に残りそう。
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