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Posted by Ru Na - 2012.08.05,Sun

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子供の頃の夏休みの楽しみの一つに、花火大会があった。
7月末から8月にかけて、地元の新聞2社が相次いで催すもので、
当日の昼間、試し上げのドンというお腹に響く音が聞こえてくると、
気もそぞろになって、早く夜になるのを待ちわびたものだ。

夕飯を済ましてから、家族と川原に向かって歩き出す頃には、ドン、パチパチと
すでに花火が始まっている音がした。
川原には大勢の見物客が集まって、敷いたシートの上で宴会をしていたり、
団扇であおぎながら近所の人とおしゃべりに興じていたり、思い思いに花火を楽しんでいた。

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以前は打ち上げ場所が上流寄りで、家に比較的近く、
大きくなってからはしばしば、打ち上げているのが見える所まで歩いて行って、
頭上に降ってくるような花火のスペクタクルを楽しんだ。
仕掛け花火が正面に見えるその辺りは、さすがに人垣ができていたが、
途中から見物に加わっても、花火がよく見える場所を確保するのは別段難しくもなかった。

大人になっても長く、花火は何か特別の、取っておきのイベントだった。
と同時に、水鳥など川にいる生き物を怖がらせているのではと、気になりだした。

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10年ほど前、打ち上げ場所が下流の方に移って、近くの川原に出ても
建物の向うに花火がごく小さくしか見えなくなってから、あまり見に行かなくなった。
一度近くまで行ってみたが、打ち上げ会場付近は人で埋まり、場所探しに歩くこともままならず、
大勢の整理の警備員が、そこ立ち止まらないで、そこ入らないで、そこに座っては駄目など
とても口うるさく、ロープで誘導までしていて、
地方都市の中規模の花火大会は、自由にのんびり見られるのが魅力なのに、
これではまるで神田両国花火の人地獄みたいじゃない。

神田は一度見に行ったが、あまりにもの人の多さと、ロープ誘導で数十分待たされる、
あまりにもの自由の利かなさと、どこまで行っても、ビルの隙間から花火の端っこしか見えない
あまりにもの見にくさに、それに、花火が終わってから帰宅を急ぐ人ごみ、
地下鉄の駅周辺は人であふれ、入口から広場までを覆い尽くす人の列、
一体いつになったらバスにも乗れるものか見当がつかない位の人の多さに、
寸でパニックを起こしそうになって以来、
大きな有名花火大会には警戒心を持つようになったのだった。


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近年ほとんど見に行くことが無くなった花火を、
久しぶりに母が見たいと言うので、
近くの川原の橋の上まで行ってみた。

建物の陰に小さく見える花火だけれど、
橋の真中辺りに立つと川面にも光が映る。
遠い花火も悪くないと、
夜になってもむせ返るような暑さの中で、
川を伝ってくる微かな涼風を楽しみながら、
のんびりと眺めた。


今年買ったカメラで撮影してみる。さすが光学35倍。思ったより大きく写すことができた。

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手持ちの花火モードで撮影。
夜空に炸裂してすぐ消えゆく束の間の光を切り取ると、光の軌跡が線を描く。


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