見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2012.06.24,Sun
久しぶりに河北潟干拓地へ。
どこまでも続くような真っ平らな大地の上に広い空が拡がり、
水辺の植物に風が吹き渡り、ここはいつ来ても広々とした心地がする。
大きな農場などがある干拓地は、元々の潟の名残の湖や川に挟まれ、
中央を水路が通っている。
ここは水と草と土に空が接する所で、色んな鳥たちが飛来したり繁殖したりしている。
潟の外れの素敵な水辺。
オオヨシキリが賑やかに
囀っていた。
湖面上空を飛び回っている
小さな白い鳥は、
コアジサシだろうか。
群で通過していったのは
カルガモたち?
少し離れた岸辺にヒドリガモがいた。渡りをしない居残り組なのだろうか。
近くには亀の親子。コガモの姿もあった。
撮った写真を後で見ると、ヨシの間にカンムリカイツブリが隠れていた。
(判りにくい写真だけれど、中央下方。)
草叢の中に立つ木にササゴイがとまっていた。
干拓地の別の外れにある水路の池に、ぽつねんと1羽コブハクチョウがいた。
野鳥の会で時々噂されているあのコブハクチョウらしい。
私が話しかけながら近づくと、向こうもこちらの方に寄って来て、優雅な仕草で
私の言葉に耳を傾けたり、水を飲んだりしていた。
淋しげで優しい瞳をしてこちらを見上げるので、私もつい離れ難く、ずっと語りかけていた。
コブハクチョウは本来日本にいない外来種。ヨーロッパや中央アジアに生息している。
アンデルセン童話の白鳥も、歌劇ローエングリンや、バレエ白鳥の湖に出てくるのも
このコブハクチョウ。
日本では、ヨーロッパから連れてこられ、公園や動物園で飼われていたものが逃げ出し、
野生化して各地に住み着いているというので、
このコブさんもそうした1羽かもしれない。
随分前、ストックホルムから夜行のフェリーに乗って(学生用の鉄道フリーパスで
この豪華フェリーに乗れた。) ヘルシンキに行った時、
朝もやの中、ヘルシンキの港に近づくにつれて、小さな島が無数に点在するのが見えてきた。
別荘らしい建物がある其々の島の周囲のそこかしこに、白鳥たちが沢山浮かんでいるという、
たいへん印象深い光景を見たのだった。
今思えば、その白鳥も、ブリュージュの女子修道院横の静寂の湖にいたのも、
みなコブハクチョウだったのである。
瓢湖で会ったコハクチョウたちの溌剌とした仕草はなく、
その身体にほとんど重さがないみたいな、静かでゆっくりとした動き。
優雅と言うにはあまりにも儚げな姿。
この辺ではいつも1羽きりでいるらしいこの子が心配になってしまう。
どこまでも広がる空と大地と水の間で、近くに同じ種がいない孤独に長く晒されて、
どんな想いで過ごしているのだろう。
「私のお家が近くなら毎日会いに来るのだけれど、なかなか来れないの。
ずっと元気でいてね。またいつか会いましょ。」と、別れを告げて、
何度も何度も振り返ると、コブハクチョウも首を伸ばしてこちらをずっと見ていた。
ミサゴが
空を舞い、
どこからか
帰ってきた
アオサギが
岸辺の草に
潜り込んだ。
どこまでも続くような真っ平らな大地の上に広い空が拡がり、
水辺の植物に風が吹き渡り、ここはいつ来ても広々とした心地がする。
大きな農場などがある干拓地は、元々の潟の名残の湖や川に挟まれ、
中央を水路が通っている。
ここは水と草と土に空が接する所で、色んな鳥たちが飛来したり繁殖したりしている。
潟の外れの素敵な水辺。
オオヨシキリが賑やかに
囀っていた。
湖面上空を飛び回っている
小さな白い鳥は、
コアジサシだろうか。
群で通過していったのは
カルガモたち?
少し離れた岸辺にヒドリガモがいた。渡りをしない居残り組なのだろうか。
近くには亀の親子。コガモの姿もあった。
撮った写真を後で見ると、ヨシの間にカンムリカイツブリが隠れていた。
(判りにくい写真だけれど、中央下方。)
草叢の中に立つ木にササゴイがとまっていた。
干拓地の別の外れにある水路の池に、ぽつねんと1羽コブハクチョウがいた。
野鳥の会で時々噂されているあのコブハクチョウらしい。
私が話しかけながら近づくと、向こうもこちらの方に寄って来て、優雅な仕草で
私の言葉に耳を傾けたり、水を飲んだりしていた。
淋しげで優しい瞳をしてこちらを見上げるので、私もつい離れ難く、ずっと語りかけていた。
コブハクチョウは本来日本にいない外来種。ヨーロッパや中央アジアに生息している。
アンデルセン童話の白鳥も、歌劇ローエングリンや、バレエ白鳥の湖に出てくるのも
このコブハクチョウ。
日本では、ヨーロッパから連れてこられ、公園や動物園で飼われていたものが逃げ出し、
野生化して各地に住み着いているというので、
このコブさんもそうした1羽かもしれない。
随分前、ストックホルムから夜行のフェリーに乗って(学生用の鉄道フリーパスで
この豪華フェリーに乗れた。) ヘルシンキに行った時、
朝もやの中、ヘルシンキの港に近づくにつれて、小さな島が無数に点在するのが見えてきた。
別荘らしい建物がある其々の島の周囲のそこかしこに、白鳥たちが沢山浮かんでいるという、
たいへん印象深い光景を見たのだった。
今思えば、その白鳥も、ブリュージュの女子修道院横の静寂の湖にいたのも、
みなコブハクチョウだったのである。
瓢湖で会ったコハクチョウたちの溌剌とした仕草はなく、
その身体にほとんど重さがないみたいな、静かでゆっくりとした動き。
優雅と言うにはあまりにも儚げな姿。
この辺ではいつも1羽きりでいるらしいこの子が心配になってしまう。
どこまでも広がる空と大地と水の間で、近くに同じ種がいない孤独に長く晒されて、
どんな想いで過ごしているのだろう。
「私のお家が近くなら毎日会いに来るのだけれど、なかなか来れないの。
ずっと元気でいてね。またいつか会いましょ。」と、別れを告げて、
何度も何度も振り返ると、コブハクチョウも首を伸ばしてこちらをずっと見ていた。
ミサゴが
空を舞い、
どこからか
帰ってきた
アオサギが
岸辺の草に
潜り込んだ。
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金沢市在住の美術家
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