見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2012.05.05,Sat
翌29日は、角田山麓へ。
どこまでも広がる平らな新潟平野の海側の端に、突然せり上がる三角形の山塊。
角田山と弥彦山である。
戦時中この地に疎開した、歌謡曲「くちなしの花」「北国の春」などで知られる作曲家、
遠藤実の音楽には、この強烈で印象的な風景が色濃く反映されていると言われている。
その遠藤実記念館のある林を抜けて、角田岬の灯台の麓に着いた。
今日も６月並みの暑さ。
日差しが強い。
角田山には
幾つもの登山ルート
があるが、
お目当ては登山ではなく
海側の遊歩道。
でも、灯台にも
登ってみたい。
先に灯台に登ろうかと
辺りを見回すと、
岬の下に岩を穿った
トンネルがあった。
こんなものが
目の前にあったら
くぐらないわけには
いかないでしょ。
そのトンネルが
岩場の遊歩道への入口だった。
そこを抜けると
岩に入り込んだ細長い入江の奥に
二つの洞窟が見えてきた。
奥は相当深そうである。
立看板に、義経が奥州に逃れるとき
舟を隠した所、とあった。
義経の船隠しの洞窟は、七尾湾にも氷見の雨晴にもあるが、
確かに隠れるにはもってこいの場所である。
トンネルを抜けるとそこは岩国だった。この辺は越後七浦という海岸。
海は何故か緑白色。写真には写っていないが、佐渡の島影もよく見えた。
振り返って灯台を望むと、すぐ下の岩に猛禽類がとまって辺りを見回している。
ハヤブサらしい。
とても綺麗な声のさえずりが聞こえてきた。最初はイカルの声かと思った。
見渡す岩の上に、イソヒヨドリが！
ここに来ればイソヒヨ君に会えるような気がしていた。早速の出会い。
少しとまって囀っては、岩から斜面へと飛び回っている。なかなかカメラが追いつかない。
遊歩道は海に落ち込む岩の脇腹にあって、結構スリリング。
頭上に岩がせり出していたり、足元の岩の割れ目から遥か下方の海水が見えたりする。
そろそろと進んでいくと、あちらこちらでイソヒヨドリが飛んだり囀ったり、みんな忙しそう。
前方の遠くの崖にはウミウが１羽。
青と赤のきれいな色をしたイソヒヨドリはツグミの仲間。
こんな多くのイソヒヨ君に一時に会えるなんて、とすっかり嬉しくなって
ふと足元の崖下を見ると・・
何かくわえたイソヒヨドリの♀が。 乾いた海草かしら。
「ねえ、何もってるの？」 「これいいでしょ。あたしのよ。」
食べ物なのか巣作りの材料なのか、イソヒヨ子さんは獲物をくわえて嬉しそうに飛び去った。
さらに先に進むと、見覚えのある岩が見えてきた。
５年前、つれあいが新潟の職場に移った最初の年に訪ねた弥彦山から
海岸道路に降りた時見つけた岩場。
黒々とした岩と緑のコントラストが美しく、またここに来たいと思っていたのである。
遊歩道は海岸道路の下あたりで壊れていて、先に進むことができなかった。
元来た道を引き返して、今度は灯台に登る。
この角田灯台は
地図で見る新潟の
真っ直ぐな海岸線が、
ちょっと出っ張って
いるところにある。
角田山の山頂は、
背後に見える山の
さらに奥にあるらしい。
ここを分岐に、
左手は岩の海岸、
右手には
白い砂浜が
どこまでも続いている。
この極端な変わり様に
驚いてしまう。
灯台の周囲の電柱にも、イソヒヨドリがとまっていた。
どこまでも広がる平らな新潟平野の海側の端に、突然せり上がる三角形の山塊。
角田山と弥彦山である。
戦時中この地に疎開した、歌謡曲「くちなしの花」「北国の春」などで知られる作曲家、
遠藤実の音楽には、この強烈で印象的な風景が色濃く反映されていると言われている。
その遠藤実記念館のある林を抜けて、角田岬の灯台の麓に着いた。
今日も６月並みの暑さ。
日差しが強い。
角田山には
幾つもの登山ルート
があるが、
お目当ては登山ではなく
海側の遊歩道。
でも、灯台にも
登ってみたい。
先に灯台に登ろうかと
辺りを見回すと、
岬の下に岩を穿った
トンネルがあった。
こんなものが
目の前にあったら
くぐらないわけには
いかないでしょ。
そのトンネルが
岩場の遊歩道への入口だった。
そこを抜けると
岩に入り込んだ細長い入江の奥に
二つの洞窟が見えてきた。
奥は相当深そうである。
立看板に、義経が奥州に逃れるとき
舟を隠した所、とあった。
義経の船隠しの洞窟は、七尾湾にも氷見の雨晴にもあるが、
確かに隠れるにはもってこいの場所である。
トンネルを抜けるとそこは岩国だった。この辺は越後七浦という海岸。
海は何故か緑白色。写真には写っていないが、佐渡の島影もよく見えた。
振り返って灯台を望むと、すぐ下の岩に猛禽類がとまって辺りを見回している。
ハヤブサらしい。
とても綺麗な声のさえずりが聞こえてきた。最初はイカルの声かと思った。
見渡す岩の上に、イソヒヨドリが！
ここに来ればイソヒヨ君に会えるような気がしていた。早速の出会い。
少しとまって囀っては、岩から斜面へと飛び回っている。なかなかカメラが追いつかない。
遊歩道は海に落ち込む岩の脇腹にあって、結構スリリング。
頭上に岩がせり出していたり、足元の岩の割れ目から遥か下方の海水が見えたりする。
そろそろと進んでいくと、あちらこちらでイソヒヨドリが飛んだり囀ったり、みんな忙しそう。
前方の遠くの崖にはウミウが１羽。
青と赤のきれいな色をしたイソヒヨドリはツグミの仲間。
こんな多くのイソヒヨ君に一時に会えるなんて、とすっかり嬉しくなって
ふと足元の崖下を見ると・・
何かくわえたイソヒヨドリの♀が。 乾いた海草かしら。
「ねえ、何もってるの？」 「これいいでしょ。あたしのよ。」
食べ物なのか巣作りの材料なのか、イソヒヨ子さんは獲物をくわえて嬉しそうに飛び去った。
さらに先に進むと、見覚えのある岩が見えてきた。
５年前、つれあいが新潟の職場に移った最初の年に訪ねた弥彦山から
海岸道路に降りた時見つけた岩場。
黒々とした岩と緑のコントラストが美しく、またここに来たいと思っていたのである。
遊歩道は海岸道路の下あたりで壊れていて、先に進むことができなかった。
元来た道を引き返して、今度は灯台に登る。
この角田灯台は
地図で見る新潟の
真っ直ぐな海岸線が、
ちょっと出っ張って
いるところにある。
角田山の山頂は、
背後に見える山の
さらに奥にあるらしい。
ここを分岐に、
左手は岩の海岸、
右手には
白い砂浜が
どこまでも続いている。
この極端な変わり様に
驚いてしまう。
灯台の周囲の電柱にも、イソヒヨドリがとまっていた。
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金沢市在住の美術家
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