見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2011.11.08,Tue
今年の内川鎮守の森ギャラリーⅡの後半は、ずっと雨続き。
雨のおかげで心配していた高温にはならず、羽根が濡れるのがいやなスズメバチは
おとなしくしていてくれて、その点は助かったが、
写真・動画撮影は傘をさしながらで自由が利かず、搬出もカッパを着ての作業になった。
裏返しに反り返って
雨水が溜まった赤帯。
7日、最終日は、まだほとんど見ていなかった他の会場も廻った。
内川地区の一番奥に位置する住吉町の住吉神社では、
今年急逝した安宅路子さんの特別展が開催されている。
とても丁寧で誠実な
手仕事によるキルトや人形。
震災による原発事故に
ひどく心を痛め、
最後まで気にかけていた
という安宅さんの、
メッセージが入ったキルト
にも惹かれたが、
遺言のように残された
宮沢賢治の「ヨダカの星」を
モチーフにした作品に
いたく心打たれた。
私も「ヨダカ」のことは
時々考える。
他の生き物を食せねば
生きられないという
業が辛くて、
泣きながら空に登って
星になったヨダカ。
この背中、頭に、ヨダカへの
何という愛おしさと共鳴が
表されているのだろう。
内川小中学校のグランドには、地元子供たちやPTAによるワークショップの大作「風の道」。
降りしきる雨に煙っているが、
なるほど、グラウンドの片側に
そびえる丘から、
風が降りて来るのが
目に見えるよう。
木工房望峰の展示風景
明るいギャラリーは
いつも木の香りが清々しい。
さり気なく出して下さる美味しいコーヒーと、
しんとした雰囲気が、
ゆっくり作品を見るのにとてもいい。
写真家田村正昭さんの
「関係のない4枚の写真」。
氏は近年このシリーズを
出品されている。
この和やかな鎮守の森も
様々な社会情勢と
無縁ではないという事を
思い起こさせる貴重な一点。
第1回目から参加されている
内川在住の折り紙作家の作品。
毎年小さな折り紙の持つ大きな
可能性にいつも驚かされるが、
今年の「翡翠」は特に私のお気に入り。
蓮華諏訪神社の作品。昨年に続くハートシリーズ。
お社の空間の使い方が抜群だし、組み合わされた手の文様が丁寧に描かれて美しい。
ギャラリー花音には、実行委員の一人
でもある竹作家の、こんな素敵な竹トンボが。
本当は医王山を望む屋外に展示したかった、
と作者は言っていらしたけれど、
明るい窓際にあって、トンボが涼やかな秋の
空気を屋内に広げているようだった。
ここギャラリー花音では小品販売もあり、
奥の部屋で、私の映像作品も上映した。
三小牛八幡神社には、白川郁栄さん達のインスタレーション。
風そよぐ森を、渡りの鳥の影がかすめて行くような空間が演出され、
植物を使ったオブジェと共に、爽やかな気分を呼び起こす。
其々の作り手が其々の想いで、内川の自然を愛するという共通項を持って集まる。
ここ内川鎮守の森ギャラリーでは、様々なジャンルの作品とご一緒できるのが嬉しい。
雨のおかげで心配していた高温にはならず、羽根が濡れるのがいやなスズメバチは
おとなしくしていてくれて、その点は助かったが、
写真・動画撮影は傘をさしながらで自由が利かず、搬出もカッパを着ての作業になった。
裏返しに反り返って
雨水が溜まった赤帯。
7日、最終日は、まだほとんど見ていなかった他の会場も廻った。
内川地区の一番奥に位置する住吉町の住吉神社では、
今年急逝した安宅路子さんの特別展が開催されている。
とても丁寧で誠実な
手仕事によるキルトや人形。
震災による原発事故に
ひどく心を痛め、
最後まで気にかけていた
という安宅さんの、
メッセージが入ったキルト
にも惹かれたが、
遺言のように残された
宮沢賢治の「ヨダカの星」を
モチーフにした作品に
いたく心打たれた。
私も「ヨダカ」のことは
時々考える。
他の生き物を食せねば
生きられないという
業が辛くて、
泣きながら空に登って
星になったヨダカ。
この背中、頭に、ヨダカへの
何という愛おしさと共鳴が
表されているのだろう。
内川小中学校のグランドには、地元子供たちやPTAによるワークショップの大作「風の道」。
降りしきる雨に煙っているが、
なるほど、グラウンドの片側に
そびえる丘から、
風が降りて来るのが
目に見えるよう。
木工房望峰の展示風景
明るいギャラリーは
いつも木の香りが清々しい。
さり気なく出して下さる美味しいコーヒーと、
しんとした雰囲気が、
ゆっくり作品を見るのにとてもいい。
写真家田村正昭さんの
「関係のない4枚の写真」。
氏は近年このシリーズを
出品されている。
この和やかな鎮守の森も
様々な社会情勢と
無縁ではないという事を
思い起こさせる貴重な一点。
第1回目から参加されている
内川在住の折り紙作家の作品。
毎年小さな折り紙の持つ大きな
可能性にいつも驚かされるが、
今年の「翡翠」は特に私のお気に入り。
蓮華諏訪神社の作品。昨年に続くハートシリーズ。
お社の空間の使い方が抜群だし、組み合わされた手の文様が丁寧に描かれて美しい。
ギャラリー花音には、実行委員の一人
でもある竹作家の、こんな素敵な竹トンボが。
本当は医王山を望む屋外に展示したかった、
と作者は言っていらしたけれど、
明るい窓際にあって、トンボが涼やかな秋の
空気を屋内に広げているようだった。
ここギャラリー花音では小品販売もあり、
奥の部屋で、私の映像作品も上映した。
三小牛八幡神社には、白川郁栄さん達のインスタレーション。
風そよぐ森を、渡りの鳥の影がかすめて行くような空間が演出され、
植物を使ったオブジェと共に、爽やかな気分を呼び起こす。
其々の作り手が其々の想いで、内川の自然を愛するという共通項を持って集まる。
ここ内川鎮守の森ギャラリーでは、様々なジャンルの作品とご一緒できるのが嬉しい。
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性別:
女性
職業:
金沢市在住の美術家
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