見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと。
Posted by Ru Na - 2015.06.03,Wed
日に日にコロニーのサギは増えていき、
工事で剥き出しだった土にも少しづつ緑が生え始めている。
ゴイサギはいち早く巣作りし抱卵を始めた。
婚姻色で目先がきれいなピンク色になったコサギ。
優雅に求愛。
この時期のチュウサギの飾り羽もとても美しい。
はるばる東南アジアから渡って来て、毎年の生命の営みを始めている
健気なサギたち。
やはりお気に入りらしいこの木立のどの部分も、かれらにとって
とても大切な場所である。
周囲に十分な木が茂るまで、やはりこの木立に手を付けるなんて
到底出来ない。
もう一度話し合おうと、河川課に電話したら、
今年は緊急に補修しなければならない別の河岸があるので、
サギコロニーの工事はしない、との朗報!
クレームを付ける住民が特定の人で、何にでも文句を言う
クレーマーだということを、また、
サギに対する苦情が近隣の町会から出ているのではないということを、
河川課もある程度分かっている様子だった。
もちろん、今までも河川課の言う事が途中で変わったりしているので、
完全に安心しきれないが、
とりあえず胸をなで下したのだった。
工事で剥き出しだった土にも少しづつ緑が生え始めている。
ゴイサギはいち早く巣作りし抱卵を始めた。
婚姻色で目先がきれいなピンク色になったコサギ。
優雅に求愛。
この時期のチュウサギの飾り羽もとても美しい。
はるばる東南アジアから渡って来て、毎年の生命の営みを始めている
健気なサギたち。
やはりお気に入りらしいこの木立のどの部分も、かれらにとって
とても大切な場所である。
周囲に十分な木が茂るまで、やはりこの木立に手を付けるなんて
到底出来ない。
もう一度話し合おうと、河川課に電話したら、
今年は緊急に補修しなければならない別の河岸があるので、
サギコロニーの工事はしない、との朗報!
クレームを付ける住民が特定の人で、何にでも文句を言う
クレーマーだということを、また、
サギに対する苦情が近隣の町会から出ているのではないということを、
河川課もある程度分かっている様子だった。
もちろん、今までも河川課の言う事が途中で変わったりしているので、
完全に安心しきれないが、
とりあえず胸をなで下したのだった。
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Posted by Ru Na - 2015.05.31,Sun
この冬、再び工事されたサギコロニー。
溜まった土砂で半ば右岸にくっついていた中州は、岸から水路で切り離されたが、
伐採された右岸の草木がある程度茂るまで、サギたちには落ち着かないような状態。
3月の後半から時々様子見に、コサギやダイサギが訪れていたが、
今年はどうなるだろうかと心配しながら、コロニー通いを続けていた。
4月6日、様子見に来たコサギとダイサギ。
右岸のまばらな草に戸惑っているようなコサギたち。
そろそろ集まり始める頃と、見に行った4月17日。
サギはコロニーより下流にある木立に集まっていた。
ゴイサギがこんなに沢山!
ここもかってサギが営巣した場所。その後の工事で伐採された木が
かなり生育したので、サギが集まってきたようだ。
今回の工事の終わり頃、
「去年サギが密集した左岸側の住民から苦情が出ているので、
左岸の木立に手を入れなければならなくなった。
どこをどうしたらいいか考えておいて。」と、突然河川課に言われ、
もうこれで工事は終わりと思っていた私は困惑の極み。
中州や右岸の草木が再生する前に、大切な左岸の木立が無くなれば
サギたちは行き場を失ってしまう。
だから、この場所にも今年営巣してくれれば、巣が密集しすぎず
サギにも人にも良いと思ったのだが・・・・。
翌日18日、サギたちはコロニーの左岸の木立に移動していた。
やはり、この場所が都合が良いらしい。
婚姻色で脚が赤くなったゴイサギ。
コサギとチュウサギ。
チュウサギも婚姻色の赤い目をしている。
早速巣作りを始めているゴイサギ。
溜まった土砂で半ば右岸にくっついていた中州は、岸から水路で切り離されたが、
伐採された右岸の草木がある程度茂るまで、サギたちには落ち着かないような状態。
3月の後半から時々様子見に、コサギやダイサギが訪れていたが、
今年はどうなるだろうかと心配しながら、コロニー通いを続けていた。
4月6日、様子見に来たコサギとダイサギ。
右岸のまばらな草に戸惑っているようなコサギたち。
そろそろ集まり始める頃と、見に行った4月17日。
サギはコロニーより下流にある木立に集まっていた。
ゴイサギがこんなに沢山!
ここもかってサギが営巣した場所。その後の工事で伐採された木が
かなり生育したので、サギが集まってきたようだ。
今回の工事の終わり頃、
「去年サギが密集した左岸側の住民から苦情が出ているので、
左岸の木立に手を入れなければならなくなった。
どこをどうしたらいいか考えておいて。」と、突然河川課に言われ、
もうこれで工事は終わりと思っていた私は困惑の極み。
中州や右岸の草木が再生する前に、大切な左岸の木立が無くなれば
サギたちは行き場を失ってしまう。
だから、この場所にも今年営巣してくれれば、巣が密集しすぎず
サギにも人にも良いと思ったのだが・・・・。
翌日18日、サギたちはコロニーの左岸の木立に移動していた。
やはり、この場所が都合が良いらしい。
婚姻色で脚が赤くなったゴイサギ。
コサギとチュウサギ。
チュウサギも婚姻色の赤い目をしている。
早速巣作りを始めているゴイサギ。
Posted by Ru Na - 2015.03.07,Sat
2月3日、中州と右岸の間にシャベルカーが入って、水路が出来つつあった。
もう中州には入れない。
2月4日、シャベルカーはコロニーの下流端の橋の下を掘削していた。
その後は雨や雪の日が多く、4~5日に一度しか見に行けなかったが、
懸念していたような、中州が削られるという事もなく過ぎていった。
とはいえ、右岸から切り離された中州の上流側はとても細い。
土の補強になるような木もここには生えていないので、
春先の増水時に、土が水で崩れないか心配である。
ともあれ、この水路が出来た事によって、水の流れも良くなり、
増水はある程度緩和されるだろう。
2月15日、右岸の2箇所に積んであった土砂の山が無くなった。
工事も終盤にかかった様だ。
2月16日、シャベルカーはまだ橋近くで作業している。土ならし?
2月20日、シャベルカーは中州上流端近くの1台だけになった。
その1台も21日に無くなり、23日には、遊歩道脇に敷かれていた工事用の
鉄板も撤去される。目印の杭はまだそのまま。
2月28日、その杭も抜かれていた。工事は終了したらしい。
3月2日月曜日、河川課に電話して、サギコロニーの工事が終わった事を
確認した。上流区間の方はあと少しだけ。
ただ、まだ工事で痛んだ道路の補修や、県による最終検査が残っているとのこと。
もう中州には入れない。
2月4日、シャベルカーはコロニーの下流端の橋の下を掘削していた。
その後は雨や雪の日が多く、4~5日に一度しか見に行けなかったが、
懸念していたような、中州が削られるという事もなく過ぎていった。
とはいえ、右岸から切り離された中州の上流側はとても細い。
土の補強になるような木もここには生えていないので、
春先の増水時に、土が水で崩れないか心配である。
ともあれ、この水路が出来た事によって、水の流れも良くなり、
増水はある程度緩和されるだろう。
2月15日、右岸の2箇所に積んであった土砂の山が無くなった。
工事も終盤にかかった様だ。
2月16日、シャベルカーはまだ橋近くで作業している。土ならし?
2月20日、シャベルカーは中州上流端近くの1台だけになった。
その1台も21日に無くなり、23日には、遊歩道脇に敷かれていた工事用の
鉄板も撤去される。目印の杭はまだそのまま。
2月28日、その杭も抜かれていた。工事は終了したらしい。
3月2日月曜日、河川課に電話して、サギコロニーの工事が終わった事を
確認した。上流区間の方はあと少しだけ。
ただ、まだ工事で痛んだ道路の補修や、県による最終検査が残っているとのこと。
Posted by Ru Na - 2015.03.01,Sun
サギコロニーの中州に始めて入った翌日は雨。
翌々日も小雨に時々雪が混じる天候だったが、中州に入れる間に
なるべく手入れをしておきたい。合羽を着て出かけた。
枯れかかった木を覆う冬枯れの蔓をなるべく取り除き、
ゴミの回収。自転車で持ち運ぶしかないので、木に悪影響しそうな
緊急性の高いものだけ拾い集める。
24日の中流域鳥調査日の午後も行って、作業の続き。
園芸用のハサミを持参して、なるべく蔓の根元を切る。きりがない。
25日は鳥調査のメンバー2人が手伝ってくれた。
一人は鎌を持ってきて、蔓の根元を効率よく切り、回収したゴミも
車で持ち帰ってくれた。
私は見なかったが、中州先端にキツネが入り込んでいたらしい。
中州が岸から切り離されれば、サギの天敵になるこんな動物も入れなくなる。
この日も、他のメンバーが帰った後も1時間残って、
あたりが真っ暗になるまで作業を続けた。
冬枯れの木に去年の巣が残っている。
しばらく雨続き。29日夕方に行くと、工事人さんたちが、
明日から中州に入れなくなると言う。
ひたすら蔓の除去を続ける。倒木を完全に覆っている蔓を少し切ってみたら、
まだ生きている枝があった。
それで、もう駄目かとあきらめていた倒木の蔓の除去にも手を付ける。
中州に生えている木は主にタチヤナギである。
他県では、河川やダムの工事の後、土が崩れるのを防ぐため、
わざわざ植林することもある、岸辺の保全に役立つ植物である。
生きのいいタチヤナギの枝先を切って、根付く事を願って
枯れた木の側の地面に挿したりもした。
悪天候が続くが、幸い雪は少なく道は雪に埋まっていない。
2月1日、雪がちらつく中サギコロニーまで自転車で行くと、
まだ中州に入れた。
出来る限りのメンテナンスをする。
中州下流端を望む。
タチヤナギ密集地帯の更に先端は地面が窪み、水溜りができていた。
翌々日も小雨に時々雪が混じる天候だったが、中州に入れる間に
なるべく手入れをしておきたい。合羽を着て出かけた。
枯れかかった木を覆う冬枯れの蔓をなるべく取り除き、
ゴミの回収。自転車で持ち運ぶしかないので、木に悪影響しそうな
緊急性の高いものだけ拾い集める。
24日の中流域鳥調査日の午後も行って、作業の続き。
園芸用のハサミを持参して、なるべく蔓の根元を切る。きりがない。
25日は鳥調査のメンバー2人が手伝ってくれた。
一人は鎌を持ってきて、蔓の根元を効率よく切り、回収したゴミも
車で持ち帰ってくれた。
私は見なかったが、中州先端にキツネが入り込んでいたらしい。
中州が岸から切り離されれば、サギの天敵になるこんな動物も入れなくなる。
この日も、他のメンバーが帰った後も1時間残って、
あたりが真っ暗になるまで作業を続けた。
冬枯れの木に去年の巣が残っている。
しばらく雨続き。29日夕方に行くと、工事人さんたちが、
明日から中州に入れなくなると言う。
ひたすら蔓の除去を続ける。倒木を完全に覆っている蔓を少し切ってみたら、
まだ生きている枝があった。
それで、もう駄目かとあきらめていた倒木の蔓の除去にも手を付ける。
中州に生えている木は主にタチヤナギである。
他県では、河川やダムの工事の後、土が崩れるのを防ぐため、
わざわざ植林することもある、岸辺の保全に役立つ植物である。
生きのいいタチヤナギの枝先を切って、根付く事を願って
枯れた木の側の地面に挿したりもした。
悪天候が続くが、幸い雪は少なく道は雪に埋まっていない。
2月1日、雪がちらつく中サギコロニーまで自転車で行くと、
まだ中州に入れた。
出来る限りのメンテナンスをする。
中州下流端を望む。
タチヤナギ密集地帯の更に先端は地面が窪み、水溜りができていた。
Posted by Ru Na - 2015.02.28,Sat
サギコロニー右岸とその上流区間の工事について、
現地で河川課と3施工業者に具体的な話を聞いたのは1月13日の月曜日。
その週は草刈だけがされ、翌週から本格的な工事が始まった。
今回のサギコロニーの工事は、土砂の堆積で中州の上流の方が
ほとんど右岸にくっついて陸続きのようになっている部分を、
右岸を掘削して切り離すというもの。
1月21日、右岸の草木が伐採され、中州に立ち入れる状態になっている。
昨冬も、サギのいない季節に中州に入って調査したかったが、
藪や倒木に阻まれて入ることができなかったので、この機会にと
中州に入ってみた。夕方、工事人さんはもう作業を終えていた。
3年前は中州全体に木が茂っていたのに、その後木が枯れ始め、
2年前の梅雨時の増水で枯れた木が流されたか、中州の中ほどに
空間が開いた。去年は中州でまとまった木の茂みは、下流端のみになり、
地続きでノラ猫なども入り込むせいか、中州の営巣数は減少した。
その分、左岸下流の木立に過密に営巣し、いろんな悲劇も起こった。
入ってみて驚いたのは、木が枯れて空き地になった面積が
岸から見るよりも広く、まばらになった木も枯れかけているという事。
何故こんなに急速に枯れてしまったのか。
木の自然なサイクルではなさそうと見回すと、枯れかかっている木の
根元には、ことごとくビニール状のものが巻きついていた。
剥がしてみると、園芸用の土を入れたり土嚢に使ったりするような
かなり大きいもので、帯状になった中に土が入っていた。
それを取り除いた部分の幹は相当痛んでいる。
最初、誰かが木を枯らすために、除草剤などを混ぜた土入りの
ビニールを巻きつける事をわざとやったのかと思った。
とにかくこのビニールをみんな取り除かねばと、せっせと作業。
木が茂っている中州先端は、少し地面が高くなっていて、
こちらはあまりビニールが巻きついていない。
どうも上流の方の河川工事などで使った土嚢袋などが、
増水時に流されてここまでたどり着いて木に引っかり、
水流で巻き付いて木の根元を傷めた上に、蔓性植物が生え、
強靭な蔓で木全体を覆い、木を枯らしたようだ。
もう薄暗くなったが、工事が進めば中州に入れなくなる、と
片っ端からビニールを剥がしていった。
そこいら中に散乱している漂着ゴミの中で、放って置けば
いずれ木に絡みそうなものも同時に回収。
河岸から見れば小さな細い中州だけれど、実際の面積は案外広く、
思うようにはかどらないままに暗くなってしまった。
現地で河川課と3施工業者に具体的な話を聞いたのは1月13日の月曜日。
その週は草刈だけがされ、翌週から本格的な工事が始まった。
今回のサギコロニーの工事は、土砂の堆積で中州の上流の方が
ほとんど右岸にくっついて陸続きのようになっている部分を、
右岸を掘削して切り離すというもの。
1月21日、右岸の草木が伐採され、中州に立ち入れる状態になっている。
昨冬も、サギのいない季節に中州に入って調査したかったが、
藪や倒木に阻まれて入ることができなかったので、この機会にと
中州に入ってみた。夕方、工事人さんはもう作業を終えていた。
3年前は中州全体に木が茂っていたのに、その後木が枯れ始め、
2年前の梅雨時の増水で枯れた木が流されたか、中州の中ほどに
空間が開いた。去年は中州でまとまった木の茂みは、下流端のみになり、
地続きでノラ猫なども入り込むせいか、中州の営巣数は減少した。
その分、左岸下流の木立に過密に営巣し、いろんな悲劇も起こった。
入ってみて驚いたのは、木が枯れて空き地になった面積が
岸から見るよりも広く、まばらになった木も枯れかけているという事。
何故こんなに急速に枯れてしまったのか。
木の自然なサイクルではなさそうと見回すと、枯れかかっている木の
根元には、ことごとくビニール状のものが巻きついていた。
剥がしてみると、園芸用の土を入れたり土嚢に使ったりするような
かなり大きいもので、帯状になった中に土が入っていた。
それを取り除いた部分の幹は相当痛んでいる。
最初、誰かが木を枯らすために、除草剤などを混ぜた土入りの
ビニールを巻きつける事をわざとやったのかと思った。
とにかくこのビニールをみんな取り除かねばと、せっせと作業。
木が茂っている中州先端は、少し地面が高くなっていて、
こちらはあまりビニールが巻きついていない。
どうも上流の方の河川工事などで使った土嚢袋などが、
増水時に流されてここまでたどり着いて木に引っかり、
水流で巻き付いて木の根元を傷めた上に、蔓性植物が生え、
強靭な蔓で木全体を覆い、木を枯らしたようだ。
もう薄暗くなったが、工事が進めば中州に入れなくなる、と
片っ端からビニールを剥がしていった。
そこいら中に散乱している漂着ゴミの中で、放って置けば
いずれ木に絡みそうなものも同時に回収。
河岸から見れば小さな細い中州だけれど、実際の面積は案外広く、
思うようにはかどらないままに暗くなってしまった。
Posted by Ru Na - 2015.01.15,Thu
ガンカモ調査の翌日13日の午後から、サギのコロニーと
その上流区間の工事の説明や話し合いを、現地で施工業者も一緒に
河川課と行った。
行く途中、気がかりなカンムリカイツブリの様子を見に行く。
カンムリは同じ場所にいて、嘴の上の物体は着いたままだったが、
元気そうにしていた。安心して先を急ぐ。
コガモと一緒に休んでいたカワアイサ。後姿も美しい。
去年の河川工事でお気に入りの木が切られてしまい、今年はもう
この場所に来ないかもしれないと思っていたツグミがいた!
木は無くなったけれど、河岸の草に居場所を見つけたらしい。
集合時間までまだ間があったので、サギコロニーに打たれた杭を確認したり
していたら、対岸のマガモにに小さな白い子が混じっていた。
何とミコアイサ♂ !
年に一度くらいこの付近に来るらしいとは聞いていたが、何とラッキー!
工事は3つの区間に分かれていて、其々業者が違う。
まず問題のサギコロニー右岸に行って、中州の手前の右岸をどれだけの幅で
掘削するか話し合う。
工事予定が出来た9月の現地立会いで、河川課が示した図面では
相当幅が削られる事になっていたが、その後も河川課に電話したり
写真資料を持っていったり、右岸と中州の間が離れすぎるとサギたちに
不都合になると主張し続けた事をもう一度主張。
河川課もこの区間については最終決定をしていなかったので、
その場で中州と右岸との間に通す水路の幅を決めた。
切られるのを心配していた木も残ることになった。
水路がはっきり残っている中州の下流部分も、その幅が結構広げられることに
なったが、それでも思っていた最悪の状態より掘削部分は少なくなった。
サギコロニーの上流区間は河川敷が広く、中州が沢山出来ている。
去年の大規模な河川工事でも、この場所だけは豊かな緑に覆われて、
真夏の暑い日も澄んで甘い香りの空気がひんやりとしていた。
ただ長年溜まった土砂で川幅が狭い場所もできて、増水時に勢いづいた水が
左岸の土をどんどん削ってゆくので、工事が必要なのは納得していた。
右岸の施工業者に、ここをこのようにあそこの杭まで掘削する、
向うの木立は残るが、この木は切らざるを得ない・・等々
詳しく説明を受け、了承。必要以上に草木を刈らないことは念押しした。
左岸へ。こちらは特に河川敷が広く、草が茂る季節には入っていけない場所に
踏み込んで、水際の状態を見る。写真の木や水溜りは残される場所である。
枯れ草と蔓が幾重にも重なったふかふかの上を進むのは、結構骨が折れたが、
普段は歩けない場所を歩くのは、一寸素敵な心持にさせてくれた。
この区間の業者さんも、工事する水際以外の草木には絶対手を付けないと、
とても協力的で信頼が置けそうだった。
秋には一面のススキ野原になる風景が壊される心配もなくなった。
河川課と3業者に、用意したこの川で見られる野鳥の映像集のDVDを渡し、
―工事している間にもきっといろんな鳥に出会えますよ。
デスクワークしている人より、面白い光景に出会えるチャンスも多いと
思うので、せっかくだから気をつけて見られるといいですよ。
と、伝えた。1時半から4時半近くまで冬枯れの叢を歩き回ったのだった。
我々が歩きながら話す間も、いろんな鳥が現れては飛び回っていた。
アトリの群、草に飛び込むキジやアオジ・・、ちょっとした鳥見もできた。
その上流区間の工事の説明や話し合いを、現地で施工業者も一緒に
河川課と行った。
行く途中、気がかりなカンムリカイツブリの様子を見に行く。
カンムリは同じ場所にいて、嘴の上の物体は着いたままだったが、
元気そうにしていた。安心して先を急ぐ。
コガモと一緒に休んでいたカワアイサ。後姿も美しい。
去年の河川工事でお気に入りの木が切られてしまい、今年はもう
この場所に来ないかもしれないと思っていたツグミがいた!
木は無くなったけれど、河岸の草に居場所を見つけたらしい。
集合時間までまだ間があったので、サギコロニーに打たれた杭を確認したり
していたら、対岸のマガモにに小さな白い子が混じっていた。
何とミコアイサ♂ !
年に一度くらいこの付近に来るらしいとは聞いていたが、何とラッキー!
工事は3つの区間に分かれていて、其々業者が違う。
まず問題のサギコロニー右岸に行って、中州の手前の右岸をどれだけの幅で
掘削するか話し合う。
工事予定が出来た9月の現地立会いで、河川課が示した図面では
相当幅が削られる事になっていたが、その後も河川課に電話したり
写真資料を持っていったり、右岸と中州の間が離れすぎるとサギたちに
不都合になると主張し続けた事をもう一度主張。
河川課もこの区間については最終決定をしていなかったので、
その場で中州と右岸との間に通す水路の幅を決めた。
切られるのを心配していた木も残ることになった。
水路がはっきり残っている中州の下流部分も、その幅が結構広げられることに
なったが、それでも思っていた最悪の状態より掘削部分は少なくなった。
サギコロニーの上流区間は河川敷が広く、中州が沢山出来ている。
去年の大規模な河川工事でも、この場所だけは豊かな緑に覆われて、
真夏の暑い日も澄んで甘い香りの空気がひんやりとしていた。
ただ長年溜まった土砂で川幅が狭い場所もできて、増水時に勢いづいた水が
左岸の土をどんどん削ってゆくので、工事が必要なのは納得していた。
右岸の施工業者に、ここをこのようにあそこの杭まで掘削する、
向うの木立は残るが、この木は切らざるを得ない・・等々
詳しく説明を受け、了承。必要以上に草木を刈らないことは念押しした。
左岸へ。こちらは特に河川敷が広く、草が茂る季節には入っていけない場所に
踏み込んで、水際の状態を見る。写真の木や水溜りは残される場所である。
枯れ草と蔓が幾重にも重なったふかふかの上を進むのは、結構骨が折れたが、
普段は歩けない場所を歩くのは、一寸素敵な心持にさせてくれた。
この区間の業者さんも、工事する水際以外の草木には絶対手を付けないと、
とても協力的で信頼が置けそうだった。
秋には一面のススキ野原になる風景が壊される心配もなくなった。
河川課と3業者に、用意したこの川で見られる野鳥の映像集のDVDを渡し、
―工事している間にもきっといろんな鳥に出会えますよ。
デスクワークしている人より、面白い光景に出会えるチャンスも多いと
思うので、せっかくだから気をつけて見られるといいですよ。
と、伝えた。1時半から4時半近くまで冬枯れの叢を歩き回ったのだった。
我々が歩きながら話す間も、いろんな鳥が現れては飛び回っていた。
アトリの群、草に飛び込むキジやアオジ・・、ちょっとした鳥見もできた。
Posted by Ru Na - 2014.10.09,Thu
何だか忙しくしているうちに、どんどん日が経って、
いつの間にか中秋の空気がひんやりしている。
スコットランドの独立を問う国民投票は、独立否決。
それでも、独立したら資産が目減りする、というイングランドの
脅しにも関わらず、独立支持は45%あった。
御嶽山の突然の噴火。いまだ行方不明者がいる。
やり直し市長選では、現職の続行が決まった。
世の中はざわざわしているが、私は相変わらずサギコロニー通い。
去年大規模な河川改修工事がなされ、もう当分手を付けないと
河川課が言っていたのに、今年もまた一部区間を工事する予定になった。
(詳しくは後日書きます。)
サギたちは、去年の今頃より渡って行ったものが多く、
コロニーに残る数は、日に日に少なくなっているが、
工事開始の前に、みな飛び立ってくれるだろうか。
秋の夕暮れの淡い光の中に、コサギ、チュウサギ、アマサギ、ダイサギが
勢ぞろい。(ダイサギは写真に入っていない。)
コロニーに行く途中、お馴染みさんの釣り人に教えてもらって、
今日は月食の日だということを思い出した。
東の地平近くは雲が多い。果たして見る事が出来るだろうか。
日没後、採餌に出かけていたサギたちが戻って来て、
辺りがすっかり暗くなった頃、雲の上に月が昇った。
いつもはもう静まっているサギたちの中に、まだ鳴いているものがいる。
月食という空の異状を察知しているのだろうか。
18:15 欠け始めた満月。
刻々暗くなってゆく月を正面に、家路を急いだ。
家に着く頃には、月は上部のみ。テラスに出て撮影を続けた。
雲が頻繁に過ぎって月を隠すので、光が現れるのを待つ。
ほとんどエクリプス(蝕)完了、という時刻は、雲が空を覆っていた。
家の用事をしながら、時折外に出てみる。
月は再び明るさを増していった。
20:21 ほとんど元通りになった月は、すぐ雲に隠れてしまった。
それにしても、カモ類の非繁殖羽(♂が♀の羽のようになる)を、
「エクリプス」とは、よく言ったものだ。
今日丁度コロニーで、冬鳥マガモのエクリプスに遭遇したのだった。
いつの間にか中秋の空気がひんやりしている。
スコットランドの独立を問う国民投票は、独立否決。
それでも、独立したら資産が目減りする、というイングランドの
脅しにも関わらず、独立支持は45%あった。
御嶽山の突然の噴火。いまだ行方不明者がいる。
やり直し市長選では、現職の続行が決まった。
世の中はざわざわしているが、私は相変わらずサギコロニー通い。
去年大規模な河川改修工事がなされ、もう当分手を付けないと
河川課が言っていたのに、今年もまた一部区間を工事する予定になった。
(詳しくは後日書きます。)
サギたちは、去年の今頃より渡って行ったものが多く、
コロニーに残る数は、日に日に少なくなっているが、
工事開始の前に、みな飛び立ってくれるだろうか。
秋の夕暮れの淡い光の中に、コサギ、チュウサギ、アマサギ、ダイサギが
勢ぞろい。(ダイサギは写真に入っていない。)
コロニーに行く途中、お馴染みさんの釣り人に教えてもらって、
今日は月食の日だということを思い出した。
東の地平近くは雲が多い。果たして見る事が出来るだろうか。
日没後、採餌に出かけていたサギたちが戻って来て、
辺りがすっかり暗くなった頃、雲の上に月が昇った。
いつもはもう静まっているサギたちの中に、まだ鳴いているものがいる。
月食という空の異状を察知しているのだろうか。
18:15 欠け始めた満月。
刻々暗くなってゆく月を正面に、家路を急いだ。
家に着く頃には、月は上部のみ。テラスに出て撮影を続けた。
雲が頻繁に過ぎって月を隠すので、光が現れるのを待つ。
ほとんどエクリプス(蝕)完了、という時刻は、雲が空を覆っていた。
家の用事をしながら、時折外に出てみる。
月は再び明るさを増していった。
20:21 ほとんど元通りになった月は、すぐ雲に隠れてしまった。
それにしても、カモ類の非繁殖羽(♂が♀の羽のようになる)を、
「エクリプス」とは、よく言ったものだ。
今日丁度コロニーで、冬鳥マガモのエクリプスに遭遇したのだった。
Posted by Ru Na - 2014.09.11,Thu
7月の末から8月頭に、この川では毎年花火大会が二回催される。
打ち上げ花火の大きな音と光は、川やその周囲に住む生き物にとって
とても怖いだろうと、毎夏心配しているが、
打ち上げ場所はサギコロニーからある程度距離もあることだし、
重大な影響は今のところ無いように思える。
問題は、花火大会に合わせて、川原の方々で花火遊びをする人が
多いこと。
手持ちの小さな花火ならいいが、打ち上げや爆竹、それに
危険なロケット花火を、まだ巣から動けないヒナがいる場所で
されるのが、一番心配である。
花火大会の時間帯にサギコロニーに張り込むのは、私にとって難しく、
翌日無事を確かめに行く、といったことを今までも繰り返していた。
最初の花火大会の翌日も異状なし、と安心していたのだが、
その3日後、右岸から対岸の巣の密集地帯を見ていて、
枝の間に、動かない羽根の塊があることに気付いた。
カメラでズームすると、サギの亡がらだった!
チュウサギの子たちが、代わる代わる近づいては、
そっと嘴で触れたりしていた。
育たなかったヒナにしては大きい。
すっかり動揺し、帰ってから撮影した写真を調べてみたら、
その日は気付かなかったが、花火大会の翌日の写真にも、
この亡がらが小さく写っていた。
何人ものベテランの会員に報告したら、
サギのコロニーでは自然死したサギの亡がらがあることはよくある、
とのこと。しかし私はこのコロニーでは見たことがない。
しかもこの場所の裏側は丁度、先日高校生グループがサギを脅していた、
河川敷の小さな広場である。
その亡がらは、何日もそうしてそこに残っていた。
二回目の花火大会の時、花火が始まった時間帯までコロニーにとどまって、
周囲の様子を監視した。
サギたちは、花火の打ち上げ音に、群で飛び立って場所を移動していたが、
近くで爆竹音がした時のように、パニック状態ではなかった。
この木立の裏側で花火を鑑賞している人もそう多くはなかった。
しかしその翌日、サギたちに異状はなかったものの、例の広場に
花火で遊んだ残骸が散らばっていた。
この広場の近くの巣内のヒナが巣立って、少しでも飛べるようになるまで、
気の抜けない日々が続いた。
Posted by Ru Na - 2014.09.01,Mon
サギたちに悪意のある行為をする人対策に、コロニーに看板を立てたいと、
県の維持管理課に問い合わせたら、
個人では難しいが、野鳥の会など公的な団体ならOK,
野鳥の会と連携している県の機関(自然環境課)と連名ならなお良い、
とのことだった。
1週間後の会の幹事会で取り上げてもらい、看板を立てることになった。
代表が自然環境課に話しに行って、その後連絡がなかなかないので、
直接自然環境課に電話して、いきさつを詳しく話した。
その間、他所のサギコロニーについても情報交換している会員のSさんと、
どんな看板がいいか、看板例の写真を撮ったり、
予算があまりない会なので、安く効率よく制作する方法やデザイン案を練った。
ようやく関係者が現地に集まって具体的な話をすることになったのは、
7月22日の昼近く、暑い日だった。
本題に入ろうという時、中年すぎの女性が現れて何の集まりかと聞き、
サギたちや去年の工事をまぬがれた木立について
苦情をまくし立て始めた。一言も口を挟めないような勢いで。
去年の工事のいきさつに関わってきた者は、このような苦情
(というより、言いがかり)があることを聞いてきたが、
維持管理課や自然環境課の人は始めて聞く話だと、顔を見合わせ、
もしこの話が近隣住民の意見を代表しているのなら大変。
すぐ近くに住むというその女性の神経を逆撫でしては、
サギコロニー全体に新たな危機を呼び込むかもしれないと、
看板設置は見送った方がいいということになった。
その後、去年から顔見知りになった、サギや川の自然を大切に見守っている
コロニーの近所の奥さん(この地区の古くからの住民)と話していたら、
クレームを付けにきた女性は、町内の何事にも文句を言い、
平気で川を汚す“困ったクレーマー”ということが判明。
サギを快く思わないのが近隣住民の総意ではないことが分かり
少しホッとしたが、その女性には、看板は立てないと言ってしまった以上、
サギの安全のためには、別の手段を講じなければならなくなった。
まだ小さなヒナがいる巣が沢山ある。
こまめに左岸に行って、パトロールを強化。
毎年サギが集まるのが楽しみという散歩の人達に、
こんな行為を見たら注意してくださいと、声をかけまくった。
県の維持管理課に問い合わせたら、
個人では難しいが、野鳥の会など公的な団体ならOK,
野鳥の会と連携している県の機関(自然環境課)と連名ならなお良い、
とのことだった。
1週間後の会の幹事会で取り上げてもらい、看板を立てることになった。
代表が自然環境課に話しに行って、その後連絡がなかなかないので、
直接自然環境課に電話して、いきさつを詳しく話した。
その間、他所のサギコロニーについても情報交換している会員のSさんと、
どんな看板がいいか、看板例の写真を撮ったり、
予算があまりない会なので、安く効率よく制作する方法やデザイン案を練った。
ようやく関係者が現地に集まって具体的な話をすることになったのは、
7月22日の昼近く、暑い日だった。
本題に入ろうという時、中年すぎの女性が現れて何の集まりかと聞き、
サギたちや去年の工事をまぬがれた木立について
苦情をまくし立て始めた。一言も口を挟めないような勢いで。
去年の工事のいきさつに関わってきた者は、このような苦情
(というより、言いがかり)があることを聞いてきたが、
維持管理課や自然環境課の人は始めて聞く話だと、顔を見合わせ、
もしこの話が近隣住民の意見を代表しているのなら大変。
すぐ近くに住むというその女性の神経を逆撫でしては、
サギコロニー全体に新たな危機を呼び込むかもしれないと、
看板設置は見送った方がいいということになった。
その後、去年から顔見知りになった、サギや川の自然を大切に見守っている
コロニーの近所の奥さん(この地区の古くからの住民)と話していたら、
クレームを付けにきた女性は、町内の何事にも文句を言い、
平気で川を汚す“困ったクレーマー”ということが判明。
サギを快く思わないのが近隣住民の総意ではないことが分かり
少しホッとしたが、その女性には、看板は立てないと言ってしまった以上、
サギの安全のためには、別の手段を講じなければならなくなった。
まだ小さなヒナがいる巣が沢山ある。
こまめに左岸に行って、パトロールを強化。
毎年サギが集まるのが楽しみという散歩の人達に、
こんな行為を見たら注意してくださいと、声をかけまくった。
Posted by Ru Na - 2014.08.31,Sun
サギコロニーのカウント調査をした2日後の7月1日。
巣立ち始めたコサギのヒナは、巣の近くの枝の伝い歩きをしたり
活発に動き回っていた。
水辺にも少し成長した巣立ちビナが集まっていた。ここまで移動できたらしい。
チュウサギのヒナも巣立ち始め、まだ巣内の子たちも順調に成長。
基本的には夜行性のゴイサギは、強い日差しの下、うとうとしている。
今年もホシゴイ(まだ大人にならないゴイサギの若鳥)が子育てをしている。
そのホシゴイも眠くってしようがない様子。
夕方、右岸からいつものように観察をしていたら、
左岸の木立の後ろで、突然パンパンという破裂音。
サギたちは一斉に飛び上がった。上空を鳴きながらぐるぐる旋回。
飛べないヒナたちや小さなヒナを守っている親鳥以外は、
みな空に舞い上がったまま右往左往して、ひどいパニック状態に
陥っていた。
破裂音は何度も続き、サギのパニックも一層ひどくなるばかり。
これはまずい!と、急いで左岸に回ったら、
サギの巣が密集している木立のすぐ側の、河岸の小さな広場に
高校生のグループがいた。
男の子たちは手に花火(ロケット花火のような)を持ち、
女の子たちはケータイを空にかざして写真を撮っている。
サギを爆竹音で脅して、驚いたサギが舞い上がる様子を
女の子たちに写真を撮らせていたようだ。
生き物に対してこんな酷い、可哀相な事をしながら、
ふざけてばかりの彼らに、少し強く注意したら、
一人が母親を呼び出して、逆に文句を言われた。
去年も小学生が花火の破裂音でサギを脅す場面を見た。
今年も、右岸から見ていて、左岸の河川敷の遊歩道を通る大人が
サギに投石したり、大きな音で脅してサギを飛び立たせるのを
何度も目撃していて、このまま放置すれば、
せっかく去年の大規模な河川改修工事からサギコロニーを
救えたのに、子育て中のサギに重大な事態を招きかねない。
せめて春から秋にかけ、注意書きの簡単な看板でも立てられないかと、
思っていたところだったので、
河川敷に看板を立てるにはどうしたらよいか、県央土木の
維持管理課に問い合わせた。
巣立ち始めたコサギのヒナは、巣の近くの枝の伝い歩きをしたり
活発に動き回っていた。
水辺にも少し成長した巣立ちビナが集まっていた。ここまで移動できたらしい。
チュウサギのヒナも巣立ち始め、まだ巣内の子たちも順調に成長。
基本的には夜行性のゴイサギは、強い日差しの下、うとうとしている。
今年もホシゴイ(まだ大人にならないゴイサギの若鳥)が子育てをしている。
そのホシゴイも眠くってしようがない様子。
夕方、右岸からいつものように観察をしていたら、
左岸の木立の後ろで、突然パンパンという破裂音。
サギたちは一斉に飛び上がった。上空を鳴きながらぐるぐる旋回。
飛べないヒナたちや小さなヒナを守っている親鳥以外は、
みな空に舞い上がったまま右往左往して、ひどいパニック状態に
陥っていた。
破裂音は何度も続き、サギのパニックも一層ひどくなるばかり。
これはまずい!と、急いで左岸に回ったら、
サギの巣が密集している木立のすぐ側の、河岸の小さな広場に
高校生のグループがいた。
男の子たちは手に花火(ロケット花火のような)を持ち、
女の子たちはケータイを空にかざして写真を撮っている。
サギを爆竹音で脅して、驚いたサギが舞い上がる様子を
女の子たちに写真を撮らせていたようだ。
生き物に対してこんな酷い、可哀相な事をしながら、
ふざけてばかりの彼らに、少し強く注意したら、
一人が母親を呼び出して、逆に文句を言われた。
去年も小学生が花火の破裂音でサギを脅す場面を見た。
今年も、右岸から見ていて、左岸の河川敷の遊歩道を通る大人が
サギに投石したり、大きな音で脅してサギを飛び立たせるのを
何度も目撃していて、このまま放置すれば、
せっかく去年の大規模な河川改修工事からサギコロニーを
救えたのに、子育て中のサギに重大な事態を招きかねない。
せめて春から秋にかけ、注意書きの簡単な看板でも立てられないかと、
思っていたところだったので、
河川敷に看板を立てるにはどうしたらよいか、県央土木の
維持管理課に問い合わせた。
Posted by Ru Na - 2014.08.29,Fri
いち早く抱卵を始め、いち早くヒナが誕生したゴイサギ。
親鳥に盛んに餌をねだる巣の上のヒナ。
両足先が巣から離れるのを“巣立ち”と言うが、
巣立ち時期も他のサギより数日早い。
おそるおそる巣から出て、近くの枝を伝い歩きする。
親鳥の給餌に大騒ぎ。
まだ抱卵中の他のサギたちの近くに、まるでキウィの実がなっているみたいに
枝にとまっている。飛べるようになるまでまだ1ヶ月くらいかかる。
親鳥に盛んに餌をねだる巣の上のヒナ。
両足先が巣から離れるのを“巣立ち”と言うが、
巣立ち時期も他のサギより数日早い。
おそるおそる巣から出て、近くの枝を伝い歩きする。
親鳥の給餌に大騒ぎ。
まだ抱卵中の他のサギたちの近くに、まるでキウィの実がなっているみたいに
枝にとまっている。飛べるようになるまでまだ1ヶ月くらいかかる。
Posted by Ru Na - 2014.08.23,Sat
6月、サギコロニーにどんどん増えていくアマサギ。
巣作りが完了し、方々で抱卵中の姿が見られるようになった。
茶色の部分が少ししかない若鳥も、いつの間にか増えている。
まだほんの子供なのに、嘴が婚姻色で赤くなった子もいて、
大人たちの周りをうろうろしては、追い払われていた。
6月20日、羽をうんと膨らませて巣に座っているアマサギの
お腹の下に、生まれたてのヒナがいるのが一瞬見えた。
巣作りが完了し、方々で抱卵中の姿が見られるようになった。
茶色の部分が少ししかない若鳥も、いつの間にか増えている。
まだほんの子供なのに、嘴が婚姻色で赤くなった子もいて、
大人たちの周りをうろうろしては、追い払われていた。
6月20日、羽をうんと膨らませて巣に座っているアマサギの
お腹の下に、生まれたてのヒナがいるのが一瞬見えた。
Posted by Ru Na - 2014.08.09,Sat
コロニーのチュウサギも、求愛、巣作り、抱卵に忙しそう。
巣の上の親鳥の羽の下にヒナが確認できたのは、
コサギと同じ5月29日だった。
それからはベビーラッシュ。方々の巣でヒナが次々誕生。
順調に育っているようだった。
こちらの巣もヒナが5羽。
サギは一度に5個卵を産むわけではないから、最後に産んだ卵から
最後に生まれたヒナは、他の兄弟に比べて小さいことが多い。
別の巣では、5兄弟がほぼ均等に育っていたが・・・・、
この巣の一番小さい子は、親鳥の給餌にはいつも他の兄弟に先を越され、
十分食べられないような様子で、気になっていた。
日ごとに大きさの差が開いていって、親鳥が餌を運んで来ても、
もう親鳥に餌をねだろうともせず、うつむいて巣を弱々しくつつくのみ。
巣の上には多分、餌の食べ残しやおこぼれが少しはあるだろう。
それを食べて、何とか少しでも大きくなって欲しいと願っていた。
しかし、このこの姿を見たのは6月23日が最後だった・・・・。
その後この巣のヒナは4羽だけになった。
育たなかった子の魂は何処に行くのだろう。
もし天国があるのなら、このちいさな魂が、
天国の一番美しいところで安らうことができますように。
巣の上の親鳥の羽の下にヒナが確認できたのは、
コサギと同じ5月29日だった。
それからはベビーラッシュ。方々の巣でヒナが次々誕生。
順調に育っているようだった。
こちらの巣もヒナが5羽。
サギは一度に5個卵を産むわけではないから、最後に産んだ卵から
最後に生まれたヒナは、他の兄弟に比べて小さいことが多い。
別の巣では、5兄弟がほぼ均等に育っていたが・・・・、
この巣の一番小さい子は、親鳥の給餌にはいつも他の兄弟に先を越され、
十分食べられないような様子で、気になっていた。
日ごとに大きさの差が開いていって、親鳥が餌を運んで来ても、
もう親鳥に餌をねだろうともせず、うつむいて巣を弱々しくつつくのみ。
巣の上には多分、餌の食べ残しやおこぼれが少しはあるだろう。
それを食べて、何とか少しでも大きくなって欲しいと願っていた。
しかし、このこの姿を見たのは6月23日が最後だった・・・・。
その後この巣のヒナは4羽だけになった。
育たなかった子の魂は何処に行くのだろう。
もし天国があるのなら、このちいさな魂が、
天国の一番美しいところで安らうことができますように。
Posted by Ru Na - 2014.08.08,Fri
サギコロニーでは、5月末にコサギの最初のヒナが生まれたが、
6月はまだ、多くのサギたちが求愛のディスプレイや巣作り、
抱卵をしている。
水辺でディスプレイするコサギ。
産卵したばかり。
ヒナが誕生しても、親鳥は巣を補強し続ける。
6月10日、水辺近くの枝にコサギのヒナが2羽、しがみつくように乗っていた。
巣立ちビナというにはまだあまりにも小さい。
枝の下の水際には、小さなヒナがいる巣があって、ここから登って来たらしい。
1羽は他のコサギが近くを飛んだ時、バランスを崩して、今にも落ちそうに・・・!
原因になったコサギは、とっさにヒナの頭をくわえて支えようとした。
それを見た親鳥は、「うちの子に触らないで!」とそのコサギに突進して揉み合いに。
その間にヒナは自力で何とか体勢をたて直し、そろそろと下に降りて行った。
翌11日、コサギの5羽のヒナは、おとなしく水際の巣の中にいた。
それにしても、こんな所に巣はなかったはず。
6月8日の様子。水際には巣は無く、その上の枝にヒナのいるコサギの巣がある。
この巣が、何らかの理由で落下したものと思われる。
6月11日の様子。
翌日12日は久しぶりの雨。次第に激しくなる雨音を家で聞きながら、
この水際の巣が心配でならなかった。
コロニー近くの水位観測所のライブデーターを見ると、
水位がずっと57cm前後だったものが、夜7時に160cmを超えた。
当然この巣は水を被っているはず。
少なくとも2羽は枝に登れたのだから、他のヒナたちも避難できている
ことを願いつつ、
13日に小降りになった雨の中、合羽を着て様子を見に行った。
その頃は水位が100cm以下になっていた。
まだ巣の下半分が水に浸かっている。
夜の暗い濁流の中、ヒナを必死で助けようとしたのか、
羽がひどく汚れているコサギ。
親鳥に餌をねだるヒナを、いくら見ても見ても、4羽しかいない。
親鳥は巣材を探しては、水に浸かった巣をせっせと補強し続けていた。
この巣が落下しなければ・・・・・。
ずっと降らなかった雨が、よりによってこの日に降らなければ・・・・・。
4羽のヒナは、その後すくすく成長し、
今は、巣立った他の巣のコサギのヒナに混じって、元気に
木立の上の方々へ遠征している。
6月はまだ、多くのサギたちが求愛のディスプレイや巣作り、
抱卵をしている。
水辺でディスプレイするコサギ。
産卵したばかり。
ヒナが誕生しても、親鳥は巣を補強し続ける。
6月10日、水辺近くの枝にコサギのヒナが2羽、しがみつくように乗っていた。
巣立ちビナというにはまだあまりにも小さい。
枝の下の水際には、小さなヒナがいる巣があって、ここから登って来たらしい。
1羽は他のコサギが近くを飛んだ時、バランスを崩して、今にも落ちそうに・・・!
原因になったコサギは、とっさにヒナの頭をくわえて支えようとした。
それを見た親鳥は、「うちの子に触らないで!」とそのコサギに突進して揉み合いに。
その間にヒナは自力で何とか体勢をたて直し、そろそろと下に降りて行った。
翌11日、コサギの5羽のヒナは、おとなしく水際の巣の中にいた。
それにしても、こんな所に巣はなかったはず。
6月8日の様子。水際には巣は無く、その上の枝にヒナのいるコサギの巣がある。
この巣が、何らかの理由で落下したものと思われる。
6月11日の様子。
翌日12日は久しぶりの雨。次第に激しくなる雨音を家で聞きながら、
この水際の巣が心配でならなかった。
コロニー近くの水位観測所のライブデーターを見ると、
水位がずっと57cm前後だったものが、夜7時に160cmを超えた。
当然この巣は水を被っているはず。
少なくとも2羽は枝に登れたのだから、他のヒナたちも避難できている
ことを願いつつ、
13日に小降りになった雨の中、合羽を着て様子を見に行った。
その頃は水位が100cm以下になっていた。
まだ巣の下半分が水に浸かっている。
夜の暗い濁流の中、ヒナを必死で助けようとしたのか、
羽がひどく汚れているコサギ。
親鳥に餌をねだるヒナを、いくら見ても見ても、4羽しかいない。
親鳥は巣材を探しては、水に浸かった巣をせっせと補強し続けていた。
この巣が落下しなければ・・・・・。
ずっと降らなかった雨が、よりによってこの日に降らなければ・・・・・。
4羽のヒナは、その後すくすく成長し、
今は、巣立った他の巣のコサギのヒナに混じって、元気に
木立の上の方々へ遠征している。
Posted by Ru Na - 2014.07.29,Tue
時間がまた前後するけれど、サギコロニーの報告です。
サギたちが巣作りや抱卵で忙しそうな、5月のサギコロニー。
いち早く抱卵を始めたゴイサギにの巣で、最初のヒナが確認できたのは、
5月23日。そろそろコサギのヒナが誕生してもいい頃。
5月27日。この時期はまだ、これからつがいになろうというサギの
ディスプレイや求愛が方々で見られる。
そんな中に混じって、ひと際目立つディスプレイをするものがいた。
ダイサギである。
このコロニーでは、去年もおととしも、ダイサギの繁殖が確認できなかった。
去年は途中から急に若鳥が増えた。他所生まれの子たちのようだった。
今年は非繁殖羽のダイサギをすでに4羽見かけている。
嘴が黄色い。これが婚姻色になると、黒色、目先が水色になる。
他のサギより大きくて、飾り羽と両翼を思いっきり広げて、
前方に身体を投げ出すように伏せる仕草は、遠目からもとても目立った。
近辺にいた3羽のダイサギのうち1羽が近づいて、
興味深げにしげしげと、一生懸命見つめている。
そのうち2羽は寄り添って、仲良く羽づくろいし合い、カップル成立。
♂が巣材を探しに行って、巣作りを始めた。
5月29日。コサギの巣一つ、チュウサギの巣二つに
生まれて間もない小さなヒナが見えた。
サギたちが巣作りや抱卵で忙しそうな、5月のサギコロニー。
いち早く抱卵を始めたゴイサギにの巣で、最初のヒナが確認できたのは、
5月23日。そろそろコサギのヒナが誕生してもいい頃。
5月27日。この時期はまだ、これからつがいになろうというサギの
ディスプレイや求愛が方々で見られる。
そんな中に混じって、ひと際目立つディスプレイをするものがいた。
ダイサギである。
このコロニーでは、去年もおととしも、ダイサギの繁殖が確認できなかった。
去年は途中から急に若鳥が増えた。他所生まれの子たちのようだった。
今年は非繁殖羽のダイサギをすでに4羽見かけている。
嘴が黄色い。これが婚姻色になると、黒色、目先が水色になる。
他のサギより大きくて、飾り羽と両翼を思いっきり広げて、
前方に身体を投げ出すように伏せる仕草は、遠目からもとても目立った。
近辺にいた3羽のダイサギのうち1羽が近づいて、
興味深げにしげしげと、一生懸命見つめている。
そのうち2羽は寄り添って、仲良く羽づくろいし合い、カップル成立。
♂が巣材を探しに行って、巣作りを始めた。
5月29日。コサギの巣一つ、チュウサギの巣二つに
生まれて間もない小さなヒナが見えた。
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金沢市在住の美術家
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